2017年3月25日(土)
ガンホー・オンライン・エンターテイメントのiOS/Android用アプリ『ディバインゲート』のストーリーを振り返る特別企画をお届けします。
本記事でクローズアップするのは、主人公の1人であるミドリ。彼女が第一章“黄昏の審判”でたどった物語を紹介していきます。
▼INDEX |
[1]親友との再会を求めて聖なる扉を目指す、風をまといし少女・ミドリ |
[2]天界でシルフを師匠とあおぎ、試練に挑む |
[3]聖銃士ラモラックとマイカゼの襲撃 |
[4]ホルステンの導きで聖なる扉へ |
[5]北欧神・ヘズとの激戦 |
[6]扉の君との最終決戦 |
【キャラクターチェック】風咎棍士ミドリ編 |
【キャラクターチェック】風精王シルフ編 |
【キャラクターチェック】道化嬢ドロシー編 |
ミドリが聖なる入口<ディバインゲート>を目指したのは、中学生のころに失踪してしまった親友のドロシーを探すためである。
旅の中で棍士ミドリのドライバはアル:フォンシェンへと進化。そして、ドライバがサン:フォンシェンに進化した風棍士ミドリは常界<テラスティア>、そして天界<セレスティア>での旅を続けていくのだった。
ミドリとドロシーは親友で、常界の田舎町で暮らしていた。中学生になったある日、2人はささいなことで大喧嘩をしてしまう。そして、互いに謝れないまま、ミドリの前からドロシーは姿を消してしまったのだった。
●“黄昏の審判:風の軌跡”より
二人の少女はいつも一緒だった。だがある日、些細なことでしてしまった大喧嘩。離れてしまった距離、しばらくして少女が一人、姿を消した。伝えることの出来なかった四文字の言葉。残された少女は、ただその言葉を伝える為に走り出したのだった。
ミドリぼんのプロフィールでは、ミドリがいつも走っていて、寝た時でさえ夢の中で走っていることが語られている。たしかに彼女のプロフィールには走っている描写が多く、“走り続けてなきゃ死んじゃう生物みたい”という表現には納得できるものがある。
●“ミドリぼん”のプロフィール
ミドリぼんはいつも走ってるぼん。基本的に突っ走ってるぼん。走り続けてなきゃ死んじゃう生物みたいだぼん。さすがに寝るときは止まるぼん。だけど、夢の中では走り続けているぼん。夢の中のミドリぼんは時速65kmだぼん。キュウリだけ食べているくせに、よくそんなパワーが出るなぁと感心するんだぼーん。
▲風咎棍士ミドリ。 |
●高野メモ
アカネ、アオトに合わせてデザインをしてもらいました。実は主人公6人の中では一番お気に入りだったりします。
再醒進化では、UCMMさんが上手にシルフやドロシーの要素を取り入れてくれました。あまり街中で見かけない白のエンジニアブーツは、ドロシーの白い靴が由来なんですよ、これマメ知識です。
●デザイナーコメント(UCMMさん)
当初の予定ではアカネ、アオト、ミドリはイチノセさんが描くはずで、時間の都合上、自分がミドリを担当させていただけることになったのを覚えています。担当した主人公はどれも甲乙つけがたくお気に入りですが、デザイン面ではミドリが一番ですね。ショートカット健康女子グッドです!
主人公の中でははじめに手をつけたキャラで、たしか進化で薄着になるルールが初めてで難しかったですね。再醒を描いた時には、薄着にするのもこなれてましたね(笑)。
天界の蓬莱郷<ホウライ>でシルフと出会ったミドリは、シルフに弟子入りすることに。
ミドリは、シルフが与えた風の試練を乗り越える。こうして、風と遊び舞い踊る竜が如く、生まれ変わったフォンシェン:カグラを元気いっぱい振り回した疾風棍士ミドリは、親友を捜すために再び駆け出した。
そして、ミドリとリンクした風精王シルフも、大きな力を手に入れていた。
シルフの幼なじみであるヨウキヒ、オリエンス、ラプラスは、かつては天界<セレスティア>で暮らしていた。
「何でみな争うのかしら」「魔界も天界も、仲良くすれば良いのに」。4人の風の妖精たちはいつも一緒で、オリエンスはそんな疑問を抱いていたほどだった。
だが、ある時、ラプラスは罪状さえも告げられぬまま、精霊会議によって天界から追放された。折れた翼、傷ついた背中、それは天界からの追放の烙印。
あり余る才能が危険分子認定されて追放されたのはラプラスだけでなく、のちに聖暦の画伯の1人となるフィンセントもまた、その被害者だった。
ちなみにこの追放は表向きは妖精たちの精霊会議とされていたが、実際は神と通じていたからこその仕業だった。
天界は、妖精のなかでも特に力を持った者で、平和を揺るがしかねない危険な存在を追放していた。それが“都合の良い犠牲”と呼ばれる存在たちであり、その犠牲のうえ平和がなりたっていたことで、天界は“歪な平和”と呼ばれていたのである。
●“ヨウキヒ”のプロフィール
数年前の出来ごと、精霊会議にて議決された一人の妖精の天界<セレスティア>追放。反対に票を投じるも、守ってあげることが出来なかった後悔が、今でもヨウキヒを追いつめていた。同じ優しさの風や厳しさの風に吹かれて育った仲間との別れ、彼女は大切な人を失って初めて、天界の作られた歪な平和に気が付いた。
友人を守れなかった風の美女ヨウキヒは、天界の歪な平和に気づき、ラプラスは復讐心からグリモア教団に入団。スパイとして世界評議会に潜り込み、聖暦の天才の1人である風才ラプラスと呼ばれるようになった。
そして、オリエンスもまた、のちに天界から追放されてしまう。彼女はラプラスを頼ってグリモア教団に入団し、教祖クロウリーに従う四大魔王の1人である東魔王オリエンスとなるのだった。
▲風精王シルフ。 |
●高野メモ
六大精霊王の中で一番最初に作ったキャラです。もともとチャイナっぽくしたかったのですが、それだと普通のファンタジーみたいになってしまいそうだったので、ジャージ要素をプラスしてもらいました。結構細かいリテイクに対応してもらったのを覚えています。
ファスナーだったり、紐の止め具だったり、襟のリブだったりと、私服とチャイナのミックスができて、個人的にはとてもお気に入りのキャラクターとなりました。
●デザイナーコメント(UCMMさん)
人型キャラの中で初めて描いたのがシルフでした。はじめゴリゴリのファンタジーチャイナのラフをあげたところ、赤ペンでジャージを着て返ってきて「!?」となり、とても新しくておもしろいと衝撃をうけました。
精霊王は進化すると髪の毛の先端が属性のカラーになるのですが、シルフだけはそれが適応されてないという残念な裏話があります。アニメ版のシルフが髪の先端が緑色だった理由がこれです。
常界に戻ったミドリは、アーサーの部下である円卓の騎士の1人である聖銃士ラモラックの襲撃を受ける。彼女はアーサーの指示で、ミドリの力試しをまかされていたのだった。
●“聖銃士ラモラック”のプロフィール
ぶつかり合う棍と棍、旋風の棍士との戦いの刹那に見出したのは喜び。競い合える、高め合える相手との出会いがラモラックを聖銃士へ、そして発動させたリボルバーシフト【モルゴース:リボルブ】。芽生えた友情、交わる棍、けれど決して、交わることのない道を進む2人。彼女はいつかの再会を、楽しみにしていた。
ぶつかり合う棍と棍。生まれ故郷の武術が最大限発揮できるよう、トンファーと思わしき対となった銃棍型ドライバを使うラモラックと、棍型エレメンツドライバを持つミドリは、戦いの末に友情が芽生え、互いにいつかの再会を願うのだった。
ラモラックとの戦いを終えたのち、シルフの戦友であり幼なじみである風の美女ヨウキヒからの報せが届く。
それは、数年前に天界の歪な平和のために都合のよい犠牲にされた風才ラプラスが復讐をたくらんでいるという噂だった。
そんな矢先、ラプラスが作った第五世代自律兵器型のマイカゼがシルフを襲撃する。
幼なじみであるラプラスの存在を感じとり、身動きを取れなくなってしまったシルフ。それを見たミドリは、「友達だったら、間違いを止めなきゃ」とマイカゼに立ち向かう。
●“マイカゼ:カグラ”のプロフィール
彼女の破壊は、一人の妖精の存在の否定、風精王は身動きも取れずにいた。だけど、風を纏いし少女はあっさりと言う。友達だったら、間違いを止めなきゃ。風の龍が迷いを、全てを振り払う。再起動<リブート>の果てに目覚めた【マイカゼ:カグラ】を見つめ、少女は諦めたはずの夢を共に夢見た友を思い出していた。
戦いを経てマイカゼのエレメンツハートを再起動させたミドリは、マイカゼ:カグラを仲間に加えて、聖なる扉を目指すのだった。
ラプラスのもとにロキから届けられた2つのデータ。それは、神才マクスウェルが手掛けた原初の機体であるオリジンの設計図と、1人の人間(ミドリ)のデータ。
ラプラスはそれらのデータからマイカゼを作り上げ、ロキはマイカゼを使い、ミドリを襲わせるように指示をする。
だが、ラプラスが気になっていたのはミドリではなく。ミドリのデータの中で見かけた懐かしい顔、旧友であるシルフの姿だった。かつて自分を見捨てたシルフへの復讐のため、ラプラスはマイカゼを出撃させるのだった。
●“聖暦の天才I”より
興味深いデータね。風才は送られてきた一人の少女の行動を解析していた。まさか、その子の隣にいるのは。懐かしい顔に驚きを隠せないでいた風才。私の邪魔をするって言うのね。過去の憎しみに囚われ、そして彼女は神からの設計図を手にしていた。
なお、この時、ラプラスはエレメンツハートの稼働条件が“モデルとなった人物からの衝撃を受けること”と知っていた節がある。
●“自律の鼓動III”より
エレメンツハートの稼動条件、それはモデルとなった人物からの衝撃を受けること。ではなぜ、彼女はその可能性を知りながら戦いへと向かわせたのだろうか。それとも知らされていなかったのだろうか。偶然か必然か、全て神のみぞ知る裏側だった。
●“極風研コリオリ”より
姿を見せたのは、風に魅せられし天才。復讐の過程で気付いてしまった純度の高い風の、その上の上位なる風の存在。彼女にとって、完全なる復讐を遂げる為に必要なことは何なのか、その答えは黄昏の審判のたったひとかけらだった。
ミドリの前に、竜王であるノアの部下であるホルステンが試練のために現れる。
「もし、開かれた扉の真実を知る覚悟があるのであれば、その覚悟をみせなさい」。戦いの末、風番人ホルステンはミドリの力を認め、彼女を夢幻駅から発車する聖なる扉行きの夜汽車に乗せる。
その車中でホルステンは聖王アーサーが自分の命と引き換えに聖なる扉を閉じたこと、そしてミドリの親友であるドロシーが世界評議会の幹部である道化竜オズに拾われ、その家族となったことを知らされるのだった。
●“風番人ホルステン”のプロフィール
竜巻が止んだ時、そこには【リューベック:ツヴァイ】を纏ったホルステンと、扉への片道切符を手にした少女がいた。風を乗せた夜汽車は空を翔ける。車中、自らをノアの一族だと名乗った彼女は告げる。聖王の扉到達の為の犠牲と、道化の魔法使いに拾われた少女の存在を。今なら、まだ。夜汽車は空へと加速した。
中学生のころ、喧嘩をして仲直りをできないまま、少女(エレナ)は常界から姿を消す。失踪した先は魔界<ヘリスティア>で、彼女はドロシーとして新たな人生を歩むことに。
●“ドロシー”のプロフィール
晴れ、ときどき、向かい風。彼女は風が嫌いだった。風の力は彼女から夢を、全てを奪った。目を覚ました魔界<ヘリスティア>の空を見上げ、堕ちた自分へとこぼした嘲笑。ここにアイツはいないんだ。新しい世界、駆け出す体。ここなら私が1番になれるんだ。置き去りの昨日にサヨナラを告げ、ドロシーは産まれた。
やがて彼女は、竜界を離れた放浪中だった道化竜オズと出会う。自分の居場所を求めるオズが作りだした“家族”という居場所。
●“遊炎地フレイムパーク”より
出来損ないの魔法使いに、居場所なんてなかった。だから、そんな魔法使いは居場所を求めた。家族という温もりを感じたかった。ただ、それだけだった。暖かさの炎に包まれ、復讐の炎を燃やす一人の道化竜、少し歪んでしまった、道化竜がいた。
オズを“お父さん”とする家族に、道化嬢ドロシーは長女でありお母さん役として加わることになった。
●“オズファミリー”のプロフィール
ドロシーに手渡された絵本。そこに記されていたのは、温もりを求めた姿かたち様々な四体。この物語に彼は出てこないんだ。だけどね、君たちのそばには大切なお父さんがいたはずなんだ。大勢に嫌われながらも、家族だけは想い続けたオズという一匹の火竜。彼のそばにいてあげられるのは、やっぱり君たちなんだよ。
大都会に解き放たれたレオンはオズと出会い、翼を授け、オズの家族の次男として加わった。
●“レオンぼん”のプロフィール
レオンぼんはオズファミリーの番犬じゃなくて次男だぼん。元は翼が欲しいと願った獣だぼん。その願いを叶えてくれたのがお父さんなんだぼん。いまの大事な家族を守るために、お父さんと頑張ってるぼん。最近食べ過ぎたのか、太っちゃったせいで、長女からダイエットさせられているぼん、逆らえないんだぼーん。
眠れる森の西の果てでひとりぼっちだったカカシは、オズに手を差し伸べられて家族の一員に加わった。
●“カカシぼん”のプロフィール
カカシぼんはオズファミリーの案山子だぼん。魔界の森の木で出来た廃棄済みの案山子だったけど、お父さんの魔法によって生まれ変わったんだぼん。貰ったこの生命は家族の魔除けとして頑張るぼん。ちなみに、帽子と服はお父さんが新調してあげたんだぼん。結構高かったけど、お父さんも満足していたみたいぼーん。
星屑街<コスモダスト>の片隅で存在そのものを忘れ去られて深い眠りについていた第一世代自立型ドライバのブリキは、オズにより永遠の眠りから解き放たれ、家族の一員となった。
その装飾はドロシーによって施され、ブリキは機械ながらに家族の温もりを感じていた。
●“ブリキぼん”のプロフィール
ブリキぼんはオズファミリーの秘密メカだぼん。嘘ぼん。街の片隅でガラクタと共に眠っていたところを、お父さんが魔法で治してくれたんだぼん。そして、機械の自分へ、これからは家族だと言ってくれたぼん。お母さんをはじめ、家族のみんなで一生懸命に描いてくれた体の素敵な装飾は、一生の宝物なんだぼーん。
保健所に預けられていた犬のような妖精であるトトはオズに助けられ、家族の末っ子となった。
●“トトぼん”のプロフィール
トトぼんはオズファミリーの末っ子なんだぼん。ペットじゃないぼん。ただの捨て犬だった頃に、お父さんに拾われたんだぼん。温かい家族が大好きだぼん。それがあればなにもいらないぼん。あ、でも好物は家族が作ってくれるホットミルクと、クルミパンだぼん。凛々しいつもりでいるけど可愛がられてるんだぼーん。
▲道化嬢ドロシー。 |
●高野メモ
いま発注時のメモを見返したら“目玉の魔法少女!”って書いてありました(笑)。『オズの魔法使い』は個人的に好きな作品で、『ディバゲ』でモチーフを使ってキャラクターを使えたのが嬉しかったし、楽しかったです。
本家のドロシーは竜巻で家が飛ばされるので、『ディバゲ』でもミドリとの関係を作りたかったキャラでした。カンザス州な感じはいっさい無視してくれたんだと思います(笑)。
●デザイナーコメント
オズシリーズの紅一点ということで、ここは絶対に外せない! と気合をいれたキャラでした。元ネタの原作のドロシーのおさげをデフォルメして、わかりやすいのに個性的ないいキャラになったと思っています。
すこし意地悪そうだけどスッキリした気持ちのいい顔がお気に入りで、ドロシーの顔を描くのが好きですね(笑)。ドロシーとミドリの人形は顔が毎回違うけど、何個作ったんですかねぇ……。
こうして聖なる扉へと到着したミドリだが、扉はすでに聖王アーサーによって閉ざされていた。
そこに、ロキの命を受けた風戯者シェイクスピアによって綴られたマクベスがミドリたちに襲いかかる。
「私はただ、演じるだけ」「聖なる出口を目指すあなた達を、殺す役目を演じるだけ」。炎戯魔マクベスの圧倒的な力の前に、シルフ、マイカゼは次々と崩れ落ちていく。
「あら、彼女は私の獲物なのよ」。巻き起こした風と勢いを増した炎を掻き分けて姿を現したのは、ミドリが探していた旧友の道化嬢ドロシーだった。
ミドリという獲物を取り合って争うマクベスとドロシーだったが、そこに道化竜オズによって召喚された北欧神のヘズが襲いかかる。
ミスティルテイン:プロトが姿を変えた神刃型ドライバ“ミスティルテイン”を持つ風神ヘズは、その刃でマクベスとドロシーをあっさりと貫いた。
●“風神ヘズ”のプロフィール
アイツを倒すのは、私の役目なんだから。獲物を目の前に炎と闇をぶつけ合う二人。そんな時、降り立った風神ヘズは刃で、その二人をあっさりと貫いた。なんでなの、あなたは、だって。自らが信じた主が呼び出した神を前に崩れ落ちる道化嬢。思わず駆け寄る風を纏いし少女はただ、ごめんねの言葉を繰り返していた。
「なんでなの、あなたは、だって」。自分の家族であるはずのオズが呼び出した北欧神によって傷つけられ、崩れ落ちるドロシー。
ドロシーに駆け寄ったミドリは、ただ、「ごめんね」の四文字を繰り返す。「それは、私のセリフよ」と答えたドロシーの三つ編みはほどけ、瞼は閉じていった。
●“黄昏の審判:風の軌跡”より
何度も繰り返す四文字。それは、私のセリフよ。解ける三つ編み、閉じゆく瞼。絶対に、許さない。そして少女は一人、神へと抗う。その時、神が力を失っていたのは、瞼を閉じた少女を大切に思う、もう一人の存在が最後の力を振り絞ったからだった。
一方その頃、自らが召喚した北欧神の風神ヘズが、自分の愛する家族である道化嬢ドロシーの命を奪ってしまったことに絶望した道化竜オズは、自分の魔力を犠牲にして北欧神の力を改変。アカネやミドリたちに未来を託す。
「絶対に、許さない」。ミドリは改変によって弱体化したヘズを倒したものの、すべてを出し切った彼女はもう動くことができなかった。そんな彼女のほほをなでる、優しい風。
「傷ついた愛弟子を、放っておくわけにはいかないネ」。ミドリはヘズとの戦いで風に還ったシルフと同化し、風咎棍士ミドリへと成長を果たすのだった。
そんなミドリの前に姿を現した観測者クロノスと天上獣グリュプスによって、ミドリは神に抗う塔へと導かれる。
ヘズによって命を奪われたかに見えたドロシーだったが、彼女は竜界に運ばれ、一命を取り留めていた。長い眠りについたドロシーが目覚め、ミドリと再会した際のエピソードは、第四章“聖戦”で詳しく描かれる。
グリュプスによって塔へと導かれたミドリは、そこでアカネ、アオト、ギンジと合流。ロキの再創<リメイク>を阻止するために扉の君:完全体と戦い、勝利する。
●“黄昏の審判:風の軌跡”より
みんな、風に乗って。塔の最上階、少女が巻き起こした竜巻は、四人を開かれた扉の神の元へと。風向きは変わり、そして、その風は戦局を変えた。吹き続ける追い風。激しい嵐が過ぎ去った時、四人の少年少女は束の間の喜びを分かち合ったのだった。
クロノスは扉の君を刻の狭間に封印し、これによって“黄昏の審判”は終結を迎えたのだった。
【第一章“黄昏の審判(ヒカリ編)”は4月1日(土)夕方ごろに公開予定です】
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