2017年4月1日(土)
ガンホー・オンライン・エンターテイメントのiOS/Android用アプリ『ディバインゲート』のストーリーを振り返る特別企画をお届けします。
本記事でクローズアップするのは、主人公の1人であるヒカリ。彼女が第一章“黄昏の審判”でたどった物語を紹介していきます。
▼INDEX |
[1]光に導かれて旅立つ少女・ヒカリ |
[2]永遠郷<シャングリラ>での光の試練 |
[3]聖銃士パーシヴァルの襲撃と、奪われたクレープ |
[4]妖精王ティターニアからの警告 |
[5]北欧神・オーティンの急襲 |
[6]新たな光妖精王の誕生 |
【キャラクターチェック】光妖精王ヒカリ編 |
【キャラクターチェック】光精王ウィルオウィスプ編 |
【キャラクターチェック】妖精王ティターニア編 |
光り輝く太陽の様な笑顔で、いつも笑っていた少女のヒカリ。彼女は、両手で持つのも大変な大きな剣型ドライバ“リュミエール”の剣先からあふれる光に導かれ、聖なる扉<ディバインゲート>を目指す旅に出る。
旅の中、そんな格別な“光”の資質を見せるヒカリと出会ったワルキューレは、ヒカリを「あの方(ウィルオウィスプ)の様」だと言い表し、ヒカリの旅に同行する。
ワルキューレからディバインゲートについて深い知識を教えてもらったことで、ヒカリのドライバはリュミエール:ドゥへと進化。剣士ヒカリは、ドライバに導かれて天界を目指す。
天界で出会ったのは、光輝く天界<セレスティア>のアイドルであり、大精霊でもあるウィルオウィスプ。彼女はヒカリへ、「お帰りなさい」と告げる。
ヒカリ自身も、自分が単なる人間ではないことに薄々気づいていたが、自分が人間と妖精の混種族<ネクスト>だという真実を知ることになる。
こうして、光剣士ヒカリのドライバはリュミエール:トロワへと進化した。
花の妖精であるプチワリはまっすぐな瞳でワルキューレに「私は、あなただけを見つめているわ」と告白する。
「これは憧れかもしれない、だけどきっと、私にとってはこれが愛なの」。真っ直ぐ過ぎるその瞳に、動揺を隠せないワルキューレ。
やがてプチワリは花開き、ヒマワリへと進化を遂げたが、ワルキューレからの答えはもらえないままだった。
一方、魔界にある魔物のための教育機関である死刑執行学園の剣学部に所属するライトブレードもまた、ワルキューレを“ハニー”と呼んで恋い焦がれる。ヒマワリは、そんなライトブレードを“光の悪魔”と呼んで、嫌っていた。
種族を超えた愛に夢中になったライドブレードは、自らを高めて二等悪魔への試験も一発合格。光刑者ライトブレードとなった彼だが、ワルキューレが求めていたのは、光精王ウィルオウィスプへの性別を超えた愛であった。
●“光刑者ライトブレード”のプロフィール
止まることを知らないマイハニーへの想い、咥えたバラは求愛の証。種族を超えた愛が、立ち塞がる壁が彼を夢中にさせた。自らを高め、二等悪魔への試験も一発合格。だけど、光刑者の二つ名を得たライトブレードは知らない。追い求めていたマイハニー、光の妖精が求めていたのは、性別を超えた愛だということを。
自分が人間ではなく、混種族<ネクスト>だと知った時も、ヒカリは明るく笑い続けた。だがそれは、自分のためではなく、皆の笑顔を曇らせたくなかったからだった。
●“黄昏の審判:光の軌跡”より
少女は自分が普通ではないことを知っていた。本当のお父さんは、お母さんは誰。全て偽者なの。だが、少女は育ての両親を、みんなを悲しませたくはなかった。だから少女は、笑顔だった。そして、苦難を乗り越え、本当の笑顔を手に入れたのだった。
そんな笑顔の裏の闇については、ヒカリぼんのプロフィールにも記載されている。
●“ヒカリぼん”のプロフィール
ヒカリぼんは、ぼんきゅっぼんだぼん。色々なところがぼんぼんしてるぼん。きゅっともしてるぼん。いつもキラキラ笑顔が可愛い子だぼん。だけど、その笑顔の裏には闇があるぼん。それは周知の事実だから、触れたくない人は触れないぼん。優しい友達は触れるぼん。抉るぼん。だけど、それも友情の形なんだぼーん。
▲光妖精王ヒカリ。 |
●高野メモ
ヒカリちゃんは八重歯の女の子で、と作ったのを覚えており、武器の持たせ方にこだわりましたね。あまり武器など持ったことない子が、鞄を振り回すかのように武器を持って振り回す、というイメージから、あのような剣の持たせ方になりました。きっと成長して、いまや大剣を逆手で振り回すくらいの剣術を身につけたことでしょう(笑)。
“黄昏の審判:光の軌跡”での“手を、繋ごう。いつまでも、解けないように。”という一文があるのですが、まさにこのイラストのデザインからインスピレーションを受けたものです。
●デザイナーコメント(UCMMさん)
ザ・イマドキのかわいい女の子という感じでデザインしたのを覚えています。とにかく元気で明るいというイメージで、口を閉じてる絵はほとんどありませんね(笑)。
再醒では少し成長した感じを出したく、この手をあわせてる表現は特にお気に入りです。かわいらしいのにこんな大剣を振り回すとこがいいですよね。華奢(きゃしゃ)に見えるのになぁ……。
天界にある永遠郷<シャングリラ>で行われた光の試練の内容は、本当の笑顔を見つけること。
辛いことがあれば泣けばいい、楽しい時だけ笑えばいい。誰かのための偽物の笑顔ではなく、自分のための本当の笑顔を浮かべる閃光剣士ヒカリのドライバは、リュミエール:ナユタへと生まれ変わっていた。
●“光精王ウィルオウィスプ”のプロフィール
自らの遺伝子を継いだ光を宿した少女の、その偽物の笑顔を輝かそうと、永遠郷<シャングリラ>へ。溢れた沢山の笑顔は皆、心からの喜びに満ちていた。辛いことがあれば泣けばいい、楽しい時だけ笑えばいい。光と光の共鳴<リンク>、取り戻した笑顔から溢れた光はウィルオウィスプを光精王へと生まれ変わらせた。
そして、そんなヒカリと光の共鳴<リンク>を行った光精王ウィルオウィスプもまた、新たな力を手に入れていた。
▲光精王ウィルオウィスプ。 |
●高野メモ
歌姫で! と発注したのを覚えています。服もアイドルの衣装っぽく、スパンコールの布でできていて、など、こだわって作ってくれました。
最初のラフではマイクを握っていて、前かがみでめっちゃお客さんを煽っているような感じだったのを思い出しました(笑)。
●デザイナーコメント(UCMMさん)
たしかヒカリちゃんみたいな感じという指定もあった気がします。なので似たもの同士感が強いんですね。
はじめのラフがボツになり「アイドルジャンプで!」という指定になりました(笑)。髪の毛が羽根になってるけど、これで飛べるのかな……。
常界に戻ったヒカリは、アーサーの部下である円卓の騎士の1人である聖銃士パーシヴァルの夜襲を受ける。彼はアーサーの指示で、ヒカリとの接触の命を受けていたのだった。
●“聖銃士パーシヴァル”のプロフィール
「とある勅令」が指し示した夜の帳の中で、闇夜を照らす閃光の剣士と対峙した時、眩い光に感じた嫌な予感。聖銃士へのトリガーを引いたパーシヴァル、【ディンドラン:リボルブ】が響かす無数の銃声。聞かされる聖王の真意、隠せぬ動揺、それでも見せる聖王への忠誠、再び闇夜へ、表舞台からその姿を消した。
パーシヴァルは闇夜を照らす閃光の剣士(ヒカリ)と対峙した時、まぶしい光に感じた嫌な予感を感じるが、それでも銃剣型ドライバであるディンドラン:リボルブのトリガーを引く。
パーシヴァルとの戦いを終えたヒカリは、ワルキューレを慕って常界までやって来た花の妖精ヒマワリを仲間に加える。
やっぱり息抜きは大切と、今日は女子だけでお買いもの。光を宿した少女(ヒカリ)と、常界の案内をしてもらう光精王(ウィルオウィスプ)、そんな主の身を守る戦乙女(ワルキューレ)と、ワルキューレを一途に見つめる太陽に咲く花(ヒマワリ)。
午後三時に川沿いのベンチで、並んだ4つのクレープを「せーの」で口にしようとしたその時、目にも止まらぬ速さで現れたライコウがクレープを奪い去った。
ライコウは光才カルネアデスが創った第五世代自律兵器型で、ヒカリの力試しをするために差し向けられたのだった。
●“ライコウ:ナユタ”のプロフィール
大切なものを取り返すため、四人の乙女は立ちあがる。優しい種族のはずの妖精達がみせた本気、それは一瞬の出来事だった。先走った三つの光に続き、眉間にしわを寄せた怒りの笑顔のままに振りまわされた光の大剣。再起動<リブート>を終えた【ライコウ:ナユタ】、ベンチにはクレープを持つ手が五つ並んでいた。
大切なものを取り返すため、4人の乙女は立ちあがる。戦いの中でライコウのエレメンツハートを再起動させたヒカリは、ライコウ:ナユタを仲間に加えて、5人でおいしくクレープを楽しんだのだった。
●“自律の鼓動IV”より
仲良く五つのクレープを口にした時、記録には無いはずの二人を思い出していた。顔も声も思い出せないが、なぜか楽しかったという記憶だけが残されていた。0と1の世界で生まれた自律兵器にとって、悲しみの世界は0なのか、それとも1なのか。
カルネアデスはそもそも、妹のテンニとともに孤児としてグリモア教団で育てられた。
●“テンニ”のプロフィール
ねーねは、ここからいなくなっちゃうの。少女の疑問、それは遥か遠くの話声が聞こえたから。身寄りのない姉妹は教団で育ち、そして完全世界を目指していた。そして、後にテンニと呼ばれる少女が聞いた通り、姉は教団を去っていった。なぜ遠くの声が聞こえたのか、それは少女が能力を手にしていたからだった。
世界の半分は幸せでできている。もう半分は、悲しみでできている。カルネアデスは、繰り返される悲劇を前に自らの左目を眼型ドライバ“オプタルモス”で隠し、自分が見る世界を半分にした。
そして、グリモア教団を抜けて世界評議会に入り、聖暦の天才の1人である光才カルネアデスと呼ばれるようになった。
一方、グリモア教団に残った妹は、光通者テンニとして戦闘集団のサイキックスに所属することに。
その後、カルネアデスは世界評議会の研究所でライトロンとファーブニルを開発。
また、研究所で捕縛されていた光拘獣コガネの拘束を解き、助手にしている。
●“助手レポートI”より
私はただの被験体だったんです。そう、彼女は統合世界では珍しい獣種だった為、拘束されていたのだった。でも、所長はそんな私を一人の助手として受け入れてくれました。偶然の出会いは少女を救った。だから私は、いつまでも所長の側にいますね。
カルネアデスの願いは、世界を幸せで包むこと。だが、彼女のそれはある種の歪んだ感情となっており、苦しみや悲しみを拒絶し、そこから人々を解放するためなら、手段を択ばない部分もある。
●“幻光研ホログラフ”より
片目を閉ざした天才は言った。世界の半分は幸せで出来ている。もう半分は悲しみで出来ている。だけど、この世界は三つの交わりにより生まれた世界。彼女にとって、今の世界の隔たりなどは関係なく、ただ皆の幸せを願い、悲しみの裏側を見ていた。
ロキからもらったオリジンの設計図とヒカリのデータをもとにライコウを開発したカルネアデスは、ロキの指示でヒカリにライコウを差し向けるのだった。
●“自律の鼓動IV”より
悲しみの世界を拒絶した天才により創り出された第五世代自律兵器型ドライバに込められたのは、もちろん幸せな世界だった。だが、常に見つめることを止めなかったその裏側。天才は幸せの裏の悲しみを知るが故に、常に明るく振舞い続けていた。
ライコウ:ナユタを加えて旅を続けるヒカリの前に、妖精王であるティターニアが姿を見せる。
「これ以上、聖なる扉<ディバインゲート>に近づいてはなりません」。それはまるで、幼子を叱る親のようだった。
「全て、精霊会議での決定です」。それでもディバインゲートへ向かおうとするヒカリに対して、妖精王ティターニアは強引にヒカリをディバインゲートから引き離そうとする。
「これ以上、都合の良い犠牲を出すわけにはいかない」。ティターニアを止めようと、2人の間に光精王ウィルオウィスプが立ちふさがった。
●“妖精王ティターニア”のプロフィール
全て、精霊会議での決定です。それでも拒もうとする光を宿した少女へと向けられる強い眼差し。力を解き放ち、妖精王としての姿を露わにするティターニア。もう、時間がありません。強引に差し出された手は、歪な感情を纏っていた。これ以上、都合の良い犠牲を出すわけにはいかない。二人の間に光精王が立塞がる。
にらみあうティターニアとウィルオウィスプ。そこに、ファティマが魔界の“六色の女王”(赤の女王アカズキン、青の女王アリス、緑の女王イバラ、黄の女王シンデレラ、紫の女王カグヤ、白の女王シラユキ)とともに現れる。
●“幻奏者ファティマ”のプロフィール
終わらない幻想を、奏でてあげる。形を変えた【アポカリプス・マリア】が指揮をとる六色の宴、そこに協調などはなく、また、その各々の独奏が美しくもあった。天界は神の怒りを恐れ、歪な平和を作り続けると言うのね。妖精王へ真意を問う幻奏者ファティマ。それが約束された未来よ。妖精王は美笑を浮かべていた。
「天界は神の怒りを恐れ、歪な平和を作り続けると言うのね」。妖精王ティターニアへ真意を問う幻奏者ファティマ。ティターニアは「それが約束された未来よ」と、美笑を浮かべて答えた。
見つめ合うティターニアとファテイマ、一列に並んだ六色の女王。何もできないヒカリたちの前に、大きな光が現れる。それは、竜王であるノアの部下であるハールレムだった。
「さぁ、早く乗り込んで」。ヒカリはハールレムとともに夜汽車に乗り、その場を逃げ去るのだった。
●“ハールレム”のプロフィール
見つめ合う妖精王と幻奏者、一列に並んだ六色の女王。ただ息を飲みながらその光景を見守ることしか出来ない光を宿した乙女達の前に突如して現われた大きな光。それは鎧型ドライバ【サロモン】を纏ったハールレムだった。さぁ、早く乗り込んで。光の夜汽車は空を翔ける。お待ちなさい。美しき声は遠くに聞こえた。
幻奏者ファティマは魔界の重鎮であり、ヒカリの友人であるユカリを魔女王に即位させた人物である。
かつては魔界の王であるヴラドに仕えていた彼女は、のちに第四章“聖戦”で魔参謀長ファティマとして活躍を見せることになる。また、なぜファティマが天界側の存在であるヒカリを逃がしたのかも、第四章“聖戦”で語られることに。
▲妖精王ティターニア。 |
●高野メモ
知っている人は知っていると思いますが、途中で設定を変えたキャラクターです。ヒカリに似ているようで似ていない、という発注をした気がします。長い間、ティターニアがヒカリのお母さんだと思っていたユーザーさんもいるんじゃないでしょうか。
●デザイナーコメント(イチノセ セノイチさん)
あっ……(察し)。
大人な女性キャラも大好きなのですが、ユーザーの皆さま的にどうなのかなぁとビビり、あまり歳を取らせすぎない方向でデザインさせていただきました。
今見ると、進化前は特に要素が少ない状態で、エフェクトを背景要素として大き目に配置して、なんとか画面を構成している感じで、さすがに降臨ボスとしては少し寂しいかもしれませんが、このくらいシンプルなほうがキャラは立つかなとも思ってしまいます。
夜汽車の行き先は、聖なる扉<ディバインゲート>だった。ノアの使命を受けた光番人ハールレムは、ヒカリたちに黄昏の審判を阻止してもらうはずだったのだ。
●“光番人ハールレム”のプロフィール
あなた、ノアの一族ね。核心をついた光精王。君を聖なる扉へ届けるのが、私の使命だから。ハールレムは光の少女を見つめていた。だとしたら、その前に寄って欲しい場所がある。光精王が語るのは歪な平和の歴史とその裏の都合の良い犠牲。【サロモン:トゥエイ】を身に纏った青年は、行き先を天界へと変えた。
だが、ウィルオウィスプはその前に天界に寄ってほしいと申し出る。こうして天界へ向かったヒカリは、ティターニアから天界の歪な平和と、その裏の都合のよい歴史を聞かされる。
それは、妖精が神と通じており、ラプラスやフィンセントといった妖精を危険分子として追放してきたという事実だった。表向きは精霊会議の決定としつつ、実際は神の命令によって追放が行われてきたのである。
さらにティターニアが言葉を続けようとした時、光の刃が彼女の胸に突き刺さった。
ティターニアの命を奪ったのは、道化竜オズによって召喚された北欧神のオーディンだった。
グングニル:プロトが姿を変えた神刃型ドライバ“グングニル”を持つ光神オーディンによって、ヒカリの仲間たち(ワルキューレ、ヒマワリ、ライコウ)は次々と散っていく。
●“光神オーディン”のプロフィール
天界に着いた乙女達の前に現われた妖精王。天界の裏側を教えてあげるわ。静かに話し始めた矢先、一筋の光が美宮殿へ突き刺さる。光を宿した少女の正面、赤く染まった妖精王。意外な邪魔者だなぁ。光から少し遅れて現われた光神オーディン。私は所詮綴られた存在、でもあなたは。妖精王は少女を抱き、そして光へ。
仲間を失いながらも笑顔のまま立ち尽くすヒカリ。そんな彼女を目覚めさせたのは、彼女を見守り続けた光精王ウィルオウィスプだった。
「手を、繋ごう。いつまでも、解けないように」。その輝きは、少女の中に生き続ける光となった。
ヒカリはウィルオウィスプと手をつなぎ、同化。光妖精王ヒカリへと成長を果たすのだった。
●“黄昏の審判:光の軌跡”より
少女の目の前、散り逝く仲間達。光神の力は絶対だった。そして、今だ笑顔のまま立ち尽くす少女を目覚めさせたのは少女を見守り続けた光精王だった。手を、繋ごう。いつまでも、解けないように。伝わる輝きは、少女の中、生き続ける光となった。
一方その頃、自らが召喚した北欧神の風神ヘズが、自分の愛する家族である道化嬢ドロシーの命を奪ってしまったことに絶望した道化竜オズは、自分の魔力を犠牲にして北欧神の力を改変。アカネやヒカリたちに未来を託す。
改変されたオーディンを退けたヒカリの前に、観測者クロノスと天上獣グリュプス、そして光才カルネアデスが姿を現す。
クロノスたちは黄昏の審判を止めるため、ヒカリを神に抗う塔へと導こうとするのだった。
●“黄昏の審判:光の軌跡”より
決死の思いで光神を退けた矢先、少女の元に現れた観測者達。お迎えよ。同時刻、駆けつけた一人の天才。見つけたぴょん。そして少女は決断する。幸せな世界を創りたい。だから私は、聖なる入口へは向かわない。そして光妖精王は生まれたのだった。
ティターニアが死の直前にヒカリに残した言葉は大きく2つ。1つは自分が“綴られた存在”であることだった。
●“黄昏の審判:序章”より
美しき世界の為に、許されざる偽りを続けた。それが正しいと、皆の為だと思っていた。でも、所詮私は綴られた存在だった。最初から踊らされていた。だから、最後にあの子に伝えることが出来て良かった。嘘偽りない、幸せな世界になりますように。
そしてもう1つの言葉は、ヒカリの父が妖精王であるオベロンだということ。その場では語られなかったが、オベロンもまたティターニアと同じく綴られた存在であり、神になるという禁忌を犯した妖精だった。
●“黄昏の審判:光の軌跡”より
天界の裏側を教えてあげるわ。そんな前置きから始まった妖精王の独白と、それを遮る光の刃。だが、僅かに知ることが出来た真実。光へと消える妖精王が言い残した言葉。でもあなたは、私の愛した人の娘だから。そして少女は、作り笑顔で見送った。
綴られた存在とは、いわば世界の例外であり、“前世がない(アーサーのこと/テンゲンのプロフィールより)”、親が死ぬと子も死ぬといったような特徴がある。
綴られた存在は神(神の力)であり、人間であるシェイクスピアもドライバの力を使って綴ることができる。
また、綴られた存在は、綴った本人の意思が絶対であるため、よほどのことがないと、その運命から逃げることはできない。
例外として、オベロンは聖者の血を、ジュリエットやロメオも誰かの血でセカンドになっているため、その運命を免れている。ただし、のちに明かされるように、最終的にロメオとジュリエットは、それでも運命に従わされてしまった。
ヒカリの父親は妖精であるオベロンで、同じ人間の母親から生まれたモルガンは実の姉にあたる。
だが、実のところヒカリとモルガンは、オベロンが引く禁忌の血を取り出す実験の為に作られた子どもたちであり、試験官ベイビーのような存在であるということが第四章“聖戦”で語られた。
オベロンにはもう1人の子どもであるアーサーがいるが、彼は別の母親から生まれた。ヒカリにとってアーサーは、異母兄にあたる。
ロキの命を受けた風戯者シェイクスピアによって綴られたジュリエット。彼女は、妖精王ティターニアがヒカリを殺すことを見届けるために天界へとやってきた。
「アナタが殺せないのなら、私が殺すわ」というジュリエットの言葉に対して、ティターニアは「あの子だけは、私が」と返す。
だが、ティターニアはオーディンによって倒され、ジュリエットの受けた使命は失敗。ジュリエットは、相棒であるロメオが持っていた短剣型ドライバ“デッド・マキューシオ”を手渡され、自害を迫られる。
「演じるだけの人生なんて、既に決められた未来が待っているだなんて」。自ら刃を首筋に当てて瞳を閉じた次の瞬間、「だったら、背けばいいんだぴょん」と、光才カルネアデスが声をかけたのだった。
●“光戯竜ジュリエット”のプロフィール
光戯竜ジュリエットが手渡されたのは短剣型ドライバ【デッド・マキューシオ】だった。演じるだけの人生なんて、既に決められた未来が待っているだなんて。自ら首筋に当てた刃、閉じた瞳、次の瞬間、背後に聞こえた二種類の高い声。だったら、背けばいいんだぴょん。にんじん咥えた天才は、助手と共に現われた。
カルネアデスの言葉を聞き、ロキを裏切った神叛竜ジュリエット。だが、運命に背くという禁忌を犯した彼女は、神とのセカンドとなり、死ねなくなってしまった。
そして、彼女の相棒である神叛獣ロメオもまた、運命に背き、神とのセカンドとなり、死ねない体となった。
天界にいたジュリエットはロメオを求めて魔界へ、魔界にいたロメオはジュリエットを求めて天界へ。こうして、2人はすれちがってしまう。
そして神叛竜ジュリエットは魔界で永遠の眠りについた魔物(白の女王シラユキ)を、神叛獣ロメオは天界で血に濡れた妖精(精参謀長ヴィヴィアン)を目撃する。
ヒカリが選んだ道はディバインゲートではなく、天界の王になることだった。
一方、クロノスとともに神に抗う塔に向かったアカネ、アオト、ミドリ、ギンジは扉の君を倒し、黄昏の審判は終結。だが、ロキはアカネ、アオト、ミドリ、そしてオズを咎人として指名手配をしたのだった。
●“光妖精王ヒカリ”のプロフィール
黄昏の審判は終わり、天界と神の繋がりは途絶えた。綴られし妖精王は消え、辿り着いた歪な平和の真実。美宮殿で難しい書類に目を通すのは妖精王の座を継いだ光妖精王ヒカリ。その直ぐ傍、世界評議会を抜け、幸せな世界を求める天才の姿が。新たな女王は告げる。今度こそ、私がみんなを幸せな世界へ連れて行くよ。
光妖精王ヒカリは、世界評議会を抜けた聖光才カルネアデスとともに、みんなが幸せになれる世界を創ることを決意する。
●“黄昏の審判:光の軌跡”より
黄昏の審判が終わり、取り戻した平穏。妖精議会の席に立つ光妖精王には様々な視線が向けられた。幼さの残る容姿、強すぎた例外の血筋、指名手配犯との交友関係、そして側近の一人の魔物。それでも少女は、幸せな世界の為、日夜奮闘するのだった。
こうして妖精王となったヒカリは、幸せの白兎研究所を設立したカルネアデスや、精霊会議の主導権を握るヴィヴィアンとともに天界を治めていくのだが、その先には魔界を治めることになった旧友の闇魔女王ユカリとの戦いが待ち受けていた。
その戦いは、第四章“聖戦”で語られることになる。
【第一章“黄昏の審判(ユカリ編)”は4月8日(土)夕方ごろに公開予定です】
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