2017年4月22日(土)
ゲームショップや家電量販店では買えないけど、魅力的なダウンロード専用ゲームを紹介する企画“おすすめDLゲーム”を、喜一がお届けします。
今回紹介するのは『Machinarium(マシナリウム)』。チェコのゲームスタジオ“Amanita Design”によって手がけられたアクションアドベンチャーゲームとなっています。
【『Machinarium』情報】
喜一のクリアまでのプレイ時間:6時間20分
やり込み度:基本的には1本道。ノーヒントで初見クリアできたらすごいです!
価格:1,000円
本作は、ロボットだけが住む星を舞台に物語が繰り広げられます。ゲームスタート時に主人公のロボットは、片手片足をなくした状態で登場。
ゲーム自体はいたってシンプルで、画面のカーソルを気になるところにあわせて、○ボタンを押すことで何かアクションを起こすことができます。時にはパズルを解いたり、時には五目並べをしたり……と、さまざまなギミックがプレイヤーを待っています。
▲手が届く範囲、そして主人公のロボットは伸縮できますので、高低差も念頭に入れてゲームをプレイしましょう。 |
さて、本作を手に取る方は、この温かいビジュアル面が響いたんじゃないでしょうか?
ビジュアル面を期待してプレイしようと思っている方も安心して大丈夫。手描きらしい温かみのあるイラストを使用したステージがいくつも用意されています。
▲ゲームセンターっぽいところもあります。 |
▲いやあ、このステージは悩みました……。 |
加えて、BGMも素晴らしいです。目に見えるものと違い、音は文字で表現し辛いですが、制作者の“Amanita Design”がこだわっていることがひしひしと伝わってきます。
第1回でお届けした『LIMBO』と同じようにストーリーラインが厳密に語られることはないのですが、本作はふきだしが時おり出てきて、なんとなく物語が把握できるようになっています。
彼女が悪者に捕まえられてしまった主人公は、彼女を救うため、はたまた街に悪さをする敵をこらしめるために奔走するというのが大まかな物語になっています。
ただ、この彼女を捕まえた敵というのが、どうしようもなく悪いやつらなんですよね(笑)。彼女を捕まえるだけならいざ知らず、街に爆弾を仕掛けるなんてこともするわけです。
▲こいつらどうしようもないんです(苦笑)。 |
彼らの企てを阻止しつつ、彼女を救うまでにいろいろなドラマを味わえるのが本作のおもしろいポイントではないでしょうか。
イラストやBGMを気にしながら、ゆったりとゲームを進めていくことで没入感も高まりますよ。
プレイし始めて驚いたところが1点あります。それは予想以上にこのゲームが難しいところ! ぶっちゃけ、雰囲気ゲーだしすぐ終わるだろうと失礼な印象を持って遊び始めたのですが、土下座したくなるほどしっかり作ってありました。
【操作方法】
左アナログスティック:移動
右アナログスティック:ポインタ移動
〇ボタン:アクション
気になるところを調べて、それで終わりというゲームデザインでなく、さらにそこから発展性を持たせる作りなんですよね。
例えば、気になるところを調べたらアイテム1が出てきて、それだけでは何もできないけど、アイテム1を使って新たなところを調べるとアイテム2が見つかって、1と2のアイテムを組み合わせると道が開けるといった流れでしょうか。
あまりこういった謎解き系やパズル系のゲームに親しみがない筆者は、かなり苦戦しながらゲームを進めていましたが、そういう方のためにも救済措置がちゃんと用意されています。
▲これは入れ替えながら矢印の方向を正していくパズルです。 |
▲彼と五目並べをするんですが、最初はミニゲームだから勝てなくてもいいかくらいの気持ちでやっていたら、どうやら勝たないといけないらしく、だいぶ苦戦しました。 |
▲こちらは絵合わせですね。いまだに完成した絵がらの意味がよくわからないんです。 |
画面右上の本マークを押してあげると、何故か始まるシューティングゲーム。このゲーム自体はまったく難しくないので気楽にやっていただいて、クリアすると該当ステージの答えが覗けちゃいます。
もちろん、毎回ではないものの筆者も多少使わせていただきました。
兎にも角にも、『マシナリウム』を進めるうえでは先入観が邪魔になります。柔軟な思考とメモ帳があると、意外な答えも見えてくるかもしれません。いくら考えてもまとまらない時は描いてみると、ひらめくこともありますから。
難易度が高かったものの、ゲームが終わった後の爽快感、というよりは『マシナリウム』の世界に迷い込んでしまった感じでしょうか。この年齢になってあんなに夢中で謎解きをすることになるとは思ってもみませんでした(笑)。
独特な雰囲気を持つアートと、印象に残るBGMも忘れてはいけませんね。
▲なんとなく建物の外装や内装から予想してはいましたが、本当にやることになるとは(笑)。 |
そんな『マシナリウム』を作ってくれた“Amanita Design”のゲームは、おもにPCプラットフォームで展開されており、PSハードで遊べるのは本作のみ。気に行ったら、こちらもどうですかと進められないのが悲しいです。
個人的には『Samorost 3』がプレイしたいので、期待しております。それでは、また次回にお会いしましょう。
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