2017年2月25日(土)
新ジョブ“侍”や、エオルゼアのはるか東にある新たな冒険の舞台“東州オサード小大陸”の新エリアなどなど、『紅蓮のリベレーター』にまつわる情報が多数開示された『FFXIV』ドイツファンフェスティバル。
2日目は出張プロデューサーレターライブで吉田P/Dが会場を訪れたプレイヤーからの質問に答えたほか、プロトアルテマ討滅戦やお得意様開拓コンテンツなどパッチ3.55aの情報も公開となりました。この日のスケジュールは下記のとおり。
■2日目ステージスケジュール
10:30(日本時間18:30)出張FFXIVプロデューサーレターLIVE in Frankfurt
12:30(日本時間20:30)植松伸夫氏/祖堅正慶スペシャルトークショー
14:30(日本時間22:30)PvPトーナメント
18:30(日本時間26:30)アートワーク完成お披露目
19:00(日本時間27:00)THE PRIMALSコンサート
⇒1日目の“基調講演”で公開された情報はこちら
⇒1日目のレポートはこちら
今回のファンフェスティバルは3カ国すべてで24人バトルとしてプロトアルテマ討滅戦を体験できましたが、過去のインタビューで、独自コンテンツではなく、これまでのコンテンツのどこか特定の場所と入れ替わって実装されることが語られています。はたしてどこに登場するのか、2月28日のアップデート当日はまずプロトアルテマ探しがにぎわいそうですね。
さらに出張PLLでは、『FFXIV』が2件、『ファイナルファンタジー』シリーズが1件、ギネス世界記録に認定されました。項目は下記のとおり。
◆『ファイナルファンタジーXIV』として受賞した記録
“The longest end credits in an MMO videogame”
最も長いエンドロール(1時間38分)を持つMMOビデオゲーム
“The most original pieces of music in a video game(including expansions)”
ビデオゲームで最も多くのオリジナルサウンドトラック(384曲)を持つタイトル
◆『ファイナルファンタジー』シリーズとして受賞した記録
“The most prolific RPG series”
最もタイトル数の多いRPGシリーズ
『ファイナルファンタジー』シリーズ音楽の父・植松伸夫氏&『FFXIV』サウンドディレクター・祖堅正慶氏によるトークセッションでは、お2人の先輩後輩の関係と、お酒の席でのアレコレが語られました。笑いたっぷりの要素で会場は大いに沸きましたが、ここに詳細は書けない内容のため、気になる内容はぜひ放送で確かめてみてください!
▲多くの猛者が集ったPvPトーナメントの様子。大画面に映された一進一退の熱戦に見入り、歓声を上げる人も多くいました。 |
▲リードキャラクターコンセプトアーティストの茂木雄介さんによる、2日間のライブアートの発表会の様子。そのクオリティは、会場から大歓声と「茂木!」コールが巻き起こるほど。 |
そして訪れた人たちを最も熱狂させたのは、もはやファンフェスティバルの大トリとしてゆるぎない存在感を放つTHE PRIMALSのライブコンサート。とくに今回はアレキサンダー天動編4層でおなじみ“Rise”を初披露したうえに、スーザン・キャロウェイ氏がシヴァ討滅戦の“Oblivion”を熱唱するなど、うれしいサプライズで観客を魅了しました。
セットリストは下記のとおり。
英傑 ~ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦~(Heroes)
混沌の渦動 ~蛮神リヴァイアサン討滅戦~(Through the Maelstrom)
曲がらぬ刃 ~蛮神ラーヴァナ討滅戦~(Unbending Steel)
イマジネーション ~蒼天聖戦 魔科学研究所~(Imagination)
魔神 ~魔神セフィロト討滅戦~(Fiend)
過重圧殺! ~蛮神タイタン討伐戦~(Under the Weight)
ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~(Rise)
忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~(Oblivion)
ローカス ~機工城アレキサンダー:起動編~(Locus)
――2日間お疲れ様です。素晴らしいライブでした。とくに初披露の“Rise”が印象的でしたが、演奏されてのご感想などお聞かせください
マイケル・コージ・フォックスさん(以下、敬称略):いやぁ、よく歌い切れたね!
祖堅さん(以下、敬称略):歌えたね。なんとかなったね(笑)。
マイケル:すごい心配だったんですけれど。あれは人間が歌えるようなアレンジになってないから(笑)。
GUNNさん(以下、敬称略):人間じゃなかったんだね(笑)!
マイケル:一瞬だけロボットになってた(笑)。
――かなり練習したとお聞きしました
祖堅:だいぶ練習したね。
マイケル:ええ。電車の中とかで、曲を聴きながらWithout meanings Inside the rhythm that have never to give……ってブツブツ。絶対こう、近くにいるサラリーマンの方とかお婆ちゃんとかが「なんか変なのいるなー……」ってなってました(笑)。
祖堅:俺も吉野家とかで夕飯いつも食ってるんだけど、「A-to the-L-to-EXANDER Come to rise, Alexander……」「お待たせしました」「あっはい……A-to the-L-to-EXANDER……」って(笑)。GUNNさんは?
GUNN:練習したよ。すげえ練習した。
祖堅:“Rise”難しいですよね。
GUNN:難しい。あと、“R”の発音とかちゃんとできてるのがちょっと見えるとかっこいいじゃないですか。ああ、そうやって歌ってるんだなあと思いながら一生懸命コピーしてましたね。
ホントは、みんなでバンドで合わせたときに不具合が生じるのであれば(演奏するのを)「やめとくか」っていうのも選択肢にあったんですけど。もちろん演奏はアレンジも含めていろいろやっていただいてきて、あとは歌がどれくらいいけるかっていうのがあったから……すごい練習したよね。
――今回はいつもの海外遠征に比べて、現地に来てから合わせる時間が長めに取れていたのでしょうか?
祖堅:ちょっと長かったですね。なので、今までのなかでは一番やりやすかったっていう感じはあります。ただまあ、だからといって海外遠征時のアレコレが大きく変わるわけではないんですけどね。トラブルはどうしても起きるもんなので、それを時間いっぱいやって潰していく感じでやってました。
――今回は“Oblivion 忘却の彼方~蛮神シヴァ討滅戦~”でスーザン・キャロウェイさんとTHE PRIMALSの初セッションとなりましたが、その練習も含めて長めに取れた感じですか?
GUNN:これがね、もうね、ポンとリハーサルスタジオに来てもらってね……ものスゴい爆音だったんだけど、サクッと歌ってもらえて。「スゴい!」って思いましたね。
祖堅:ね。こちらから言うことほとんどなかったよね。
スーザン・キャロウェイさん(以下、敬称略):ありがとう(笑)。でも、自宅ではけっこう練習していましたよ。
祖堅:なんだ、今回みんなけっこう練習してんじゃん(笑)。
――それはみなさんこっそりとなんですか?(笑)
GUNN:コソ練も含めてですねー。
祖堅:いや、じつは心配だったんですよ。とくにオーダーがなかったので。僕からは音源を渡して「これを歌ってください」って伝えただけだったんですが、戻ってきた返事が「ノープロブレム」だけだったので。
スーザン:驚きをプレゼントしたのよ(笑)。
祖堅:俺もそれ何回か「本当に大丈夫なのかな? 何もないけど……」って聞いたんだけど、「ノープロブレム」しかなくて。「そっかー。キーとかあるんだけどなあ」みたいな(笑)。
スーザン:植松さんの曲よりぜんぜん歌いやすいから大丈夫(笑)。植松さんの曲はすばらしいけど、歌う側としてはメロディーがけっこう複雑ですからね。
祖堅:たしかに“Oblivion”は比較的簡単かもね。でもそう言ってるけど、アドリブを入れてくれてるからね。俺らも演ってて「おお、カッコイイ」って。
――ちなみにスーザンさんとしては、もともと原曲を聴きこんでいたから「ノープロブレム」だったのでしょうか? それとも、聴いた瞬間「これは合う。イケる」と感じての「ノープロブレム」だったのでしょうか?
スーザン:1回聞いて、「イケる」って思ったわ。もともとシンガーソングライターとしてポップソングを歌っていて、“Oblivion”は自分がいつもやっている音楽に近かったので、とても歌いやすかったです。
――今回スーザンさんに“Oblivion”をお願いするというお話は、けっこう前からされていたのでしょうか?
祖堅:これがね。ラスベガスのファンフェスティバルのときにスーザンさんにお会いしているんですけれど、そのときに冗談ぽく「1曲、THE PRIMALSでやらない?」って聞いたら、「いいわよ!」って言ってもらえたんです。なのでそれを本気にして、東京ファンフェスのときくらいにオファーをしてみたら、今回本当にやってくれたって感じです(笑)。ついにやれましたね。
スーザン:SUSAN is in“THE PRIMALS”now!!(笑)
―一緒にやってみて、いかがでしたか?
スーザン:とても楽しかったわ。みなさん上手いし、今とてもいい気分。
たちばな哲也さん(以下、敬称略):センキュー……!
GUNN:よかったね。哲さん(笑)。安心した。
――もしかすると、みなさんスーザンさんと合わせるにあたって緊張というか、ナーバスになったりすることもあったのでしょうか?
祖堅:いやあ、そこは単純に楽しみな感じでしたね。もともとこういうタイプの曲を歌われていたっていうのは知っていたので。『FFXIV』の場合はスーザンさんといえば“Answers”、“Dragonsong”といった、歌唱力を生かしたバラードの印象がみなさんにとって強いと思うんですが、今回“Oblivion”で違った印象を見ることができて、僕らとしても楽しかったし、来てくれた人にも喜んでもらえたみたいで、やってよかったなあと思ってます。
スーザン:とてもいいアイデアだと思います。ありがとう!
――それを聞くと、もっと聴きたくなっちゃいますね
祖堅:それはほら、もしアメリカツアーとかやれれば……(笑)。
スーザン:そうね。そのとおり(笑)。
――そういえば今回の“Answers”には、いつもはないところに一部エコーがかかったりしていましたが、曲の演出もその都度変えてらっしゃるんですか?
祖堅:あれはですね。たぶんPAさん(オーディエンスに届く音を調整する技術者)が「これは入れたほうがいい」って入れたんだと思います。
――締めとなりますが、今回のドイツでのライブの感想をぜひお聞かせください
GUNN:2年前にもヨーロッパに来て、今回もラスベガス、東京とやってきて……いろんな経験をさせてもらって、「こんなふうにしたら喜んでくれるのかな」とか一生懸命僕らも考えたうえでメニューも演出もやれて。そういう意味では今日は来てくれた人たちのためにできたのではないかなという感じがしています。もちろん僕ら自身もすごく楽しかったんですが、そこも含めてよかったと思います。
祖堅:僕らIEM(in-ear monitor)っていうのをしていまして、外部からの音が基本的に聞こえないんはずなんですが……それなのに歓声が聞こえてきたので、なんか、喜んでもらえたのかなーって。帰ったらアーカイブ見ようかなと。あと、2年前のロンドンに来ていて、そのとき現地でTHE PRIMALSを見た方たちに「2年間待ったんだからな!」みたいなことを言ってもらえて……単純にすごく嬉しかったですね。その方々が今回のライブを楽しんでもらえてたらいいなと思います。
――今日、日本から来られた方も複数いたみたいですね。会えましたか?
祖堅:そうですね。いました。家族でいらした方とか、けっこういましたね。あと、やっぱり日本の方もヨーロッパの方にも「Riseはいつやるんですかね?」って聞かれまして(笑)。なので正直に、「今夜やります!」って答えておきました。そしたら「イエアアアアアア!」って感じだったので(笑)。やっといてよかったなあ。時間停止の演出とかもね。喜んでもらえそうなアレンジにしたので……その代わり演者のみなさんには迷惑かけちゃったんですけど。「ここで止まってください!」みたいな。哲さんとかはね。「え、止まるの!?」って。
哲也:まあ俺リハでは全然力抜いてましたからね!
祖堅:「シンバル叩かなきゃいけないけど、止まれ……どうしよう」みたいなね。
哲也:いやいや(笑)。でも今日はキマったと思うよ。
祖堅:あとでアーカイブ見るのが楽しみです(笑)。でもファンのみなさんが楽しんでくれて僕らも嬉しいので、これからも、よろしくお願いします!
イワイエイキチさん:僕は2年前は来れていないんですが、人生でヨーロッパ初なので……とても楽しめました。今回来れて本当によかったですね。ビールもおいしかったです。
スーザン:今回の3つのファンフェスティバルもこれで1段落しましたが、今回のこれが一番楽しかったです。こういった形で参加できてとても光栄です。
哲也:ドイツは初めてなんですが、国によって人柄というかリアクションが異なるなかで、ドイツはけっこう盛り上がってくれていて。好きな街だなあと。ドイツ語覚えて住もうかなーとか(笑)。言葉はぜんぜんわからないんですけれど、雰囲気的に、日本人につながるものもあるのかなあと。優しいというか。またここでぜひやってみたいなと思いますね。
マイケル:今回3つ目のファンフェスで最後ですが……3カ国とも独特の味がありましたね。アメリカは最初ということもあって、お客さんは“THE PRIMALS”も初めてだろうし曲のアレンジもよくわからない、どう動いていいかわからないはずだったんだけど「とりあえず歌おうぜ!」的なアメリカらしいパワーが感じられました。
日本はとにかく数。人、人、人で、盛り上がり方も個人個人じゃなくて7000人が一緒になって叫んでくれて。すごいなと。ドイツは、ファンフェス3回目っていうこともあってみんな曲とかも知ってるし、一緒に歌ったり踊ったりしてくれて……3国ともすごく楽しかったです。3回目のファンフェス……何年後かにまたあるかな?
祖堅:あったらいいねえ。
マイケル:またやりたいです!
――最後にスーザンさん、『FFXIV』の音楽を好きなプレイヤーたちに向けてメッセージをお願いします!
スーザン:あらためて、こういう形で『FFXIV』にかかわることができてとても光栄です。今回のドイツファンフェスティバルではベンヤミン・ヌスさんという一流のピアニストさんや“THE PRIMALS”のみなさんとも共演できて、最高でした。本当に楽しかったので、今後もし、ファンフェスティバルだけでなく何らかの形で一緒にできる機会があったら、ぜひやらせていただきたいと思います!
THE PRIMALS:いいよー!
――みなさまありがとうございました!
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