DENGEKI ガルスタオンライン

総合 > ガルスタオンライン > 『プリステ』裏話満載! プロデューサー×演出家×キャストの特別座談会完全版・後半

2017-03-24 12:45

『プリステ』裏話満載! プロデューサー×演出家×キャストの特別座談会完全版・後半

文:ガルスタオンライン

 昨年12月に東京・大阪の2都市で上演されていた舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』(以下、『プリステ』)エピソード1。その映像を見ながら思い出の日々を振り返る、プロデューサー×演出家×キャストの特別座談会が開かれました。

 参加者は、プロデューサーの辻圭介さん、演出家の松崎史也さん、八神陸役の伊崎龍次郎さん。今回は電撃Girl’sStyle4月号(3月10日発売)に掲載しきれなかった座談会の完全版の中から、後半部分をお届けします。それではスタート!!

『プリステ』特別座談会完全版・後半

方南vs三橋

【方南練習シーン。対戦相手が三橋高校に決定する】

辻圭介さん(以下、辻):この舞台上のセットってじつはものっすごい重いんですよ。絶対男1人じゃ動かないぐらいの重さ。でもそれでも、バーを掴んで飛び越えたりすると動いてしまったりするので、アンサンブルが押さえてるんですね。それを、転換のときにはものすごいスピードで換えてるんです。2階席からだと見えるかもしれないんですけど、床を見てもらうとバミリがものすごいんですよ。ここに移動させます、っていう目印になるテープなんですけど。それを試合中見間違えることなく、ものすごいスピードで転換する。松崎さんが稽古中「もっと早く動かないの?」って言ってるのを見て、僕は「鬼だな……」って思ってました(笑)。

伊崎龍次郎さん(以下、伊崎):でも本番、間違えたこと1回もなかったですからね。ほんと神がかってますよ。

松崎史也さん(以下、松崎):6人とも僕いつも一緒にやってる子たちなんですけど、すごい楽しそうでした。

:そう! そうなんですよ、それがねすごくて。この作品とかこのカンパニーをすごく楽しんでやってくれてて。ずっと袖とかでも楽しそうにしてて……。普通に考えたら、やっぱり彼らも役者なんでメインでやりたいと思うんですよね。それを黒子に徹して裏で支えるっていうのは、やっぱり悔しいことだと思うんです。それを見せずにやってくれて……。

松崎:(ビジュアルノベル)6巻まで読んでましたよ。

:ね、ちゃんと読んでね。アニメも見て。僕袖で特典映像とか撮ってたんですけど、あの重い台をものすごいスピードで動かして袖にはけてくるんで、もうハアハア言いながらしゃがみこんでるとこを何回も見て「すごいな」っていつも思ってました。彼らの腕の筋肉すごいことになってますよ。

【方南と三橋、対面のシーン】

松崎:出た、やんちゃ組(笑)。

:やんちゃなー(笑)。

松崎:でもやんちゃなのって実際嶋だけなんだけどね。

伊崎:ここの三橋はすごい雰囲気出してきてますよね。悪者感をすごい出してきてる。悪気がないのが悪気ですよねー、でも根はいい子たち(笑)。

『プリステ』特別座談会完全版・後半

――三橋は舞台ですごく人気が出ましたよね。

:やっぱりアニメしかご覧になっていない方には、三橋のエピソードをちゃんと見て欲しかったんですよね。彼らの挫折と、立ち直って帰ってくる時のかっこよさ。それは舞台で見せたかったものの1つです。舞台を見て、「ああ、三橋ってこういうバックを持ってるんだ」っていうのを知ってもらって三橋ファンが増えるといいな。

【方南メンバー、コース確認のシーン】

松崎:ここめっちゃ大変なんですよ、ヒース。

伊崎:コース説明、1人で長ゼリフですからね。

松崎:僕の『プリスト』の好きなところの1つって、実際にある場所がレース会場になってるところなんです。僕らも稽古始まる前に吉祥寺をまわりましたけど、やっぱ楽しいじゃないですか。たぶんファン的にも聖地巡礼的なこともしやすいし。

:「ここでリレーションね」とか言いながらまわったよね。僕はスカイツリーにも行きました、田中尚輝くん(黛遊馬役)と。「なげーな! この直線!」とか言いながら。「ここ4階まで駆け上がるって、鬼じゃない!?」とかね(笑)。

松崎:結構ユニット(舞台上の台)の形もコースをイメージして組んでます。

【方南vs三橋レース前、DJストライドのレース説明シーン】

松崎:DJストライドの林くん(林修司さん)は、とにかく3校の役者たちがめっちゃレースシーンの稽古をしてるのを見て、「俺はこれを実況するんだ」っていう責任感みたいなのがすごくあったみたいです。ノベルを読んだり、アニメを見たりしたときとは違う感情……やっぱり“熱”っていうのが直接伝わりますからね。「こんなに自分が擦り切れる感覚でやったのは久しぶりだ」って言ってました。声がらがらになってましたしね。どうしても声出しちゃうんですって、目の前で全力で走ってるのを見ると。

『プリステ』特別座談会完全版・後半

――パルクールの練習にも参加していたとか。

:パルクールの練習にも来てましたし、稽古場でも一緒に「筋肉、痛ってーーー!!」とか言いながらやってました(笑)。

松崎:昔サッカーやったりとかしてて、動けることは動けるんですけどね。僕ら5年付き合ってるんですけど、初めて2人で飲みにいきましたよ。

:え!? ほんと? それはそれは。でもほんとに「刺激を受ける」っていうことは言ってましたね。

【三橋高校紹介。嶋のバク宙シーン】

:ここさ、バク宙やってくれって言ってないんだよね。言ってないのに毎回やってくれる。

伊崎:でもこれが嶋っぽいですよね。

松崎:オーディションのときはバク転とかやったことないって言ってて、で「プリスト決まってから練習してきました」って。

:それですぐできるようになったからね。勧修寺くん(嶋葵役・勧修寺玲旺さん)は、身体能力がめちゃくちゃ高いんです。

松崎:小生意気でセンスがあってかわいいんですよねー。

一同:爆笑

伊崎:生意気なんですよほんとに! 生意気! でも憎めないかわいさがある(笑)。

:19歳だっけ? あいつも最年少組だよね。劇場入りの初日にみんなで北千住の神社に行ってお祓いをしてもらったんですけど、あいつだけなぜかその前日まで通ってた稽古場に行ってて! みんな「はあ!?」ってなったね(笑)。

伊崎:「やっぱ稽古場気持ちいい」とか言って、みんなに写真送ってきてたんですよ。本気で間違えてたみたいで。北千住の神社のほうが家からも近いのに、わざわざ遠いところまで行ってね。

:「劇場入りだっつってんだろ!!」って言って(笑)。でも彼真面目だからいつも早めに稽古場入るんで、そこから戻ってきても間に合ったんですけど。お祓いの準備ができてちょっとの間、みんなで勧修寺を待つっていう謎の時間がありましたね(笑)。

【方南メンバー、試合に向けて決起】

:ヒースってハーフの設定じゃないですか。だから最初キャスティングするときに「どうしよう、いないよこんな子」って思ってたんです(笑)。

松崎:ヒース役決めるのは大変でしたねー。

:一次選考はしっくりくる子いなくて。で、追加募集みたいなのかけて出てきたのが岸本くん(岸本卓也さん)だった。

『プリステ』特別座談会完全版・後半

松崎:壇先生役の新井くん(新井裕介さん)と歳一緒で、31歳? 身体的にきついんですよ、パルクールやるの。

:20代の子と30代組を比べると、明らかに疲労の蓄積度が違う。30代の子たちは、毎日トレーナーさんのところでずっとマッサージしてもらってるんですよね。稽古の後半はどんどん疲れが溜まっていったみたいで。でもこのぐらいの年代の人たちが、若い子に混じって死ぬ気で走ってくれてるっていうのは、いい手本となっていて……。

松崎:休まないですよね。

:岸本くんは1人ででも残るんですよ。みんな帰ってから、稽古の音声聞きながらずっとセリフしゃべってたりとか、すげえストイックにやってくれて。まあ本人も、“キャプテン”っていうポジションで、年齢のこととかも考えてそういう立ち振る舞いをしてくれてるとは思うんですけど。だから彼は方南のキャプテンですけど、この『プリステ』全体のキャプテンでもありますね。

 僕はキャストLINEとかにお知らせを流して欲しいときは大体岸本くんに、「これ流しておいて」って言って、岸本くんから流してもらったりしてました。こういう立ち位置は初めてみたいなこと言ってましたけど、いろんな先輩たちを見てきて学んできたことを実践してくれてるんだと思います。いいキャプテンですよ、本当に助かります。

【方南vs三橋レースシーン】

伊崎:レースシーン始まります。ドキドキしますね。

:まずは歩vs長塚ですけれども、横山くん(長塚乃彦役・横山真史さん)は壁登りがうまいんだよね。

松崎:だからHAYATEさん(パルクール指導)が「長塚のレースシーンには壁登りを入れましょう」って言って。パルクールのレッスンでも彼は特に壁登りがうまかったので、得意な技を入れていきましょうって。

:それに対して白石くん(門脇歩役:白石康介さん)も悪くはないんだけど、パルクールのレッスン何回やってもあんまりうまくならない(笑)。

一同:爆笑

:でもそれが門脇っぽいんで、「あいつにはアドバイスしない」って僕もHAYATEさんもずっとほっときました(笑)。

『プリステ』特別座談会完全版・後半

――うまくなりすぎても歩じゃなくなっちゃいますもんね。

:でも回数を重ねるとちょっとずつうまくなってきちゃって、「あんまりうまくならなくていいんだけどな……」って。

伊崎:康介はパルクール稽古の段階でメガネを持ってきてやっていて、ちゃんと門脇としてどう見えるのか、っていうことを意識してやってましたよ。

:意識してないと思うよ。たまたまだと思う(笑)。

伊崎:えっ!!??(爆笑)

【ヒースvs針ヶ谷】

伊崎:針ヶ谷役なんであまり出せないですけど、たくてぃ(針ヶ谷久人役・中島拓斗さん)自身はこのカンパニー内で1番足が速いんです。彼、リアルに100m10秒台ですからね。とんでもないバネを持ってる。だからヒースとのレースシーン、ちょっと速さを抑えないと、ヒース追いつけない(笑)。

:「ブロックしてねえじゃん! ぶっちぎってるじゃん!!」って(笑)。そう考えると三橋は身体能力すごい子多いんですよね。

『プリステ』特別座談会完全版・後半

伊崎:永福役の澤田くん(澤田拓郎さん)もすごい。なんならリレーショナーの影山くん(鴨田侑役・影山達也さん)もめっちゃ動けるんで。

――本当にたくさん客席を走りますよね。

:そうですね。客席全部を使ってくれっていうのは、僕からのオーダーなので。もともと僕のコンセプトというかこの舞台をやろうと思った時に、最初にイメージしたのが、“客席をガンガン走る舞台”。お客さんに風を感じて欲しいっていうのをすごく思ってて。選手が走ったときって風がぶわっとくるじゃないですか。それってライブじゃなきゃ味わえないものなので。レースシーンの動線は、一度HAYATEさんと松崎さんで決めたものに対して、「もっと客席走ってくれなきゃやだ」って言って、結構直してもらってるんです。

【レース終了後。健闘を称え、両校、礼】

伊崎:ここ初日に拍手きたの嬉しかったー。予期せぬタイミングだったから……。

:嬉しかったよね! 初日に「あ、ここで拍手くるんだ!」って思って。

――ここは見ていて、本当に自然に手を叩いてました。

:お客さんがどこまで試合にのめり込んでくれるかなっていうのは始まってみないとやっぱりわからないんでね。だからここで拍手がきて、すごく嬉しかったです。

『プリステ』特別座談会完全版・後半

【方南vs三橋の試合観戦後の西星メンバー】

――遊馬の“ケチャップ”の件って原作ではないんですよね。

:そうですね、ここは彼らがやりだしたんです。「ちょっと笑いをとりたい」みたいなところがあって。

――Twitterでもキャラクターでつぶやいてくださったりしていますけれど、ちゃんとそのキャラクターになっているからすごいです。ずれていない。

:これは半分冗談なんですけど、西星メンバーは楽屋で待ってる時間が長いんで、みんなでネタ合わせする時間がいっぱいあるんですよ(笑)。カーテンコールのネタ合わせもすごいやってて(笑)。2月の怜治の誕生日にも動画をTwitterでアップしてたんですけど、それも大阪公演中に静馬(小林涼さん)が、「怜治さん、2カ月後に誕生日くるので動画撮っておきましょう!」とか言い出して。本番中に楽屋に2人で入って、鍵閉めて、モニターの音とか切って撮ってたらしいです。何回か撮り直ししたって、言ってましたけど(笑)。

松崎:西星はセルフプロデュース力が高いんですよね。

:公演中にあった遊馬の誕生日の日にも、「カーテンコールでこういうお芝居がしたいんですけど、どうですか?」っていうのを西星メンバーから提案してくれた。普段は僕とかが考えるようなことを、西星は自分たちでしちゃうことが多いですね。公演後でもTwitterでキャラのままつつぶやいてくれて、ありがたいなって思ってます。

ギャラスタライブ

――ここは方南のみなさんとか袖で見てるんですか?

伊崎:見てます。何人か踊れるようにもなってました。僕も踊れます(笑)。ダンスシーンはもう、尚輝がすごい踊れるので、率先してみんなに教えてました。

:ダンスリーダーは田中くんでしたね。振り付けの町田さん(町田慎吾さん)が毎日来れるわけじゃなかったので、振り付けを渡したら田中くんがみんなのダンスを見てアドバイスをしてっていうのをやってましたね。

松崎:それにしても、怜治様のパワーすげぇな……(感嘆)。

『プリステ』特別座談会完全版・後半

:もう、ほんとにすごい。人を惹きつけるパワーっていうのかな……。ライブシーンはやっぱり彼を見ちゃう。それはもう言葉では説明できない、ほんとに“華”としか言いようのないものを持ってる。このダンスシーンでおもしろいのは、方南も三橋もあれだけすごいレースシーンやって見せ場があるのに、西星のライブを袖から見てみんな嫉妬してる(笑)。「見せ場あっていいなあ……」とか言いながら。

伊崎:「ちくしょー、最後おいしいとこ持っていきやがって!」みたいな(笑)。

――ギャラスタのライブってこのあと3つのエピソードでもあるんですか?

:やりますよ、もちろん! 

――それは朗報です!

伊崎:僕たちも絶対に見たいし、なんなら完璧に踊れるようになりたい!

:ギャラスタはここも見せ場ですからね!

『プリステ』特別座談会完全版・後半

鑑賞後

――それでは鑑賞後のご感想や、さらなる裏話などを聞いていきたいと思います。各校のライバル意識についてですが、結構ありましたか?

伊崎:ありました。お互い何も言わないですけど「うちのチームの方ができる」っていうのは間違いなくそれぞれが持っていたと思います。やっぱり、みんな褒められたいんですよね(笑)。認められたいし、褒められたいから、絶対にほかの学校より強くなりたいっていうのはありました。かと言って、ギスギスしたりとかっていうのは1mmもなく。

:なかったね。

伊崎:カンパニー全体で『プリステ』をよくしようっていうのはあったので、それはすごくいい環境だったなと思います。

:この人数が出る舞台だと、どうしてもセリフとか見せ場って偏るんですけど、全員に試合があって、試合の中にも自分だけが走るシーンや見せ場が全員分あって、そこはすごくいいなあと思ってて。全員が高いモチベーションでやれる。

伊崎:こんなに人数がいるのに、全員にスポットが当たってるんですよね。

:三橋の子たちにもちゃんと感情移入できるようになってるしね。

『プリステ』特別座談会完全版・後半

伊崎:三橋は次出るエピソード3では、めっちゃ燃えて戻ってくると思います。エピソード2で出ないぶん、余計に。ノベルの5巻で方南と三橋戦がまたあるじゃないですか。僕『プリスト』のなかで、あそこが特にドラマを感じてて。舞台で一緒に戦ってるぶん読み返すと、三橋ってほんといいチームだなって思うんですよね。

:ストーリーとしては三橋負けるんですけど、レース中の見せ方では負けねえっていう気持ちでみんな戦ってる。

――エピソード2に向けて意気込みなどをお聞かせください。

伊崎:エピソード1を経験したことでみんな自分のキャラに対する理解が深まって、パルクールの見せ方についても理解したと思います。なので次の稽古はもっと濃密なものになるんだろうな。いまはキャストそれぞれほかの現場にいますけど、LINEでは「稽古を怠るな」っていうやり取りをしていて。うちはキシタクさん(岸本卓也さん)から指示が入るんで。「みんな、跳んだり走ったりやってるか? 俺はやっている」と(笑)。だからそれぞれ「俺も走ってます!」とか「俺も壁登ってます!」とかそういうやり取りをしています。

:壁登ってます……!?

伊崎:今日映像を見たら、実は僕反省点もすごく出てきました。この反省点をみんなと共有しなくちゃ。

松崎:ちょっと真面目なコメントになっちゃうかもしれないんですけど、この舞台はまず原作である『プリスト』をいままで応援してきてくれた人のためにあるべきだと思っています。それらのお客さんが『プリスト』を応援してきてくれたからこそ、その熱が広がって舞台になった。あとから参加させていただいている我々は、そこに最大限のリスペクトを持って動かなければいけない。

 もちろんそれをキャスト陣も含め理解しているからこそ、できた舞台で。だから本当になによりも、これまで『プリスト』を応援してくれた人にこそ観て欲しいと、1人でも多くの人にこの舞台を観て欲しいと思っています。もちろん東京と大阪、生で舞台を観るってことは交通費もかかるし、実際に足を運ぶということはとても大変なこと。ただ、会場まで足を運んでくださった方には、僕ら全員が最大限研鑽を積んだものを見せる覚悟はあるし、また、お金を出して観に来てくださった人に対して挑戦したい、戦いたいという思いがすごくあります。

 たぶん、この『プリステ』メンバーって数年後、すごいことになっていると思うんですよ。そういう未来を描けるメンバーを妥協なく選んだし、どんな経験を詰んできた役者であろうと、「いま、あなたの越えるべきものは、これ」っていうものを僕は彼らに提示し続けようと思っています。エピソード2からでも3からでもいいので、ぜひ観ていただけたらありがたいです。

:原作カレンダーのEOS決勝戦(2017年8月27日)に向けて僕らこれからエピソード2、3、4と作っていくわけですが、リアルな時間軸でできる『プリステ』って絶対たまらなく熱い話になると思うんですよね。だからぜひ原作ファンのみなさんにも来て欲しいです。

伊崎:僕自身そうですし、キャストのみんなもそうだと思うんですけれど、これからの役者たちが集まってるぶん、みんな尖っていて、熱量っていうのはどこにも負けない作品を作り上げようとしています。作品のテーマである“本気”という言葉は僕たちにとってもリアルなものになっていて、この作品をすごいものにしようとか、誰も見たことのないものにしようとか、『プリンス・オブ・ストライド』という作品に全力を持ってぶつかっていこうっていうのは、みんなそれぞれトライしていることなのではないかと。

 この作品が全員の代表作になるぐらいのものにしたいと僕は思っているし、そういう話もみんなにしているので、僕たちがこの作品にかける思いがものすごいものだということは、本番を観てもらえればわかっていただけると感じています。ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。よろしくお願いします!!

『プリステ』特別座談会完全版・後半

◆プロデューサー:辻圭介 [トライフルエンターテインメント]

 トライフルエンターテインメント代表取締役。舞台『BROTHERS CONFLICT』シリーズ、『2.5 Escape Stage 甲鉄城のカバネリ』などの公演プロデュースを多数行う。

◆演出:松崎史也

 演出家・脚本家・俳優として活動。演劇企画「SP/ACE=project」主宰。演出家としては『炎の蜃気楼昭和編 瑠璃燕ブルース』、『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~』などを担当。

◆八神陸役:伊崎龍次郎

 STRAIGHT entertainment所属。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(神尾アキラ役)、『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~』(九頭龍冬彦役)、浪漫活劇『艶漢』(瓜生夏月役)などで活躍。

関連サイト