DeNAより配信中のiOS/Android用アプリ『DUELS X MACHINA（デュエル エクス マキナ）』をプレイした感想をお届けする。

　本作は、2×3のバトルフィールドを使って遊ぶデジタルTCGだ。デジタルTCG作品が多い昨今、『デュエル エクス マキナ』は、いったいどのようなゲームになっているのだろうか？

ゲームルールや各勢力を紹介

　まず本作のルールについてだが、何度かカードゲームを遊んだことがあるプレイヤーならすんなり理解できるものだ。

　簡単に説明すると自分の場は2×3の6マスで、最大6枚のユニットカードが召喚できる。何故2×3なのかといえば、本作には前衛と後衛の概念が存在するため。

　デッキにもよるが、前衛に盾になるようなユニットを召喚して後衛に強力なユニットを召喚しながら戦うのがオーソドックスな戦法になる。後衛に出した時に前衛のHPやATKを強化するようなカードも多くある。

▲オーラドラゴンを後衛に置いて、どんどんユニットを展開していけばかなり強力になる。

　ユニットカードは左下にATK（攻撃力）、右下にHP（体力）が記載されており、HPをATKが上回っていれば撃破できるといった馴染み深いシステムだ。

　ライフはお互いに20で、ユニットやスペル（呪文）カードをプレイするにはマナと呼ばれるものが必要になる。マナは1ターンごとに“1”ずつ増えていき、最大10マナが上限となる。もちろん、ターン終了後に再度自分のターンがまわってくればすべて回復する。

　後攻のプレイヤーにはゲーム開始時に“恩恵のマナ”という、マナを1増やせる0コストのカードが手札に入る。これは最初に使うのもよいし、タイミングを見て序盤以降で使うのもよいだろう。

▲ゲーム開始時には気に入らない手札を入れ替えることもできる。

5つの勢力を操り、勝利を目指そう

　本作にはオリンポス、ルクソール、アスガルド、イズモ、トリニティの5つの勢力があり、勢力によって使えるカードやガーディアンパワーが異なるのもポイント。

　ガーディアンパワーは、マナを消費することで使うことができる特殊能力のようなもの。これは選んだ勢力のガーディアンによって特色が出ているので、気に入ったものを使おう。

　また、この勢力には明確に相性が存在する。例えばオリンポスであれば、イズモとルクソールに有利など。対人戦を行う場合などは気をつける必要がある。

▲それぞれ特性を持っているため、相性が悪い勢力も当然存在する。

　より各勢力を色づける要素としては地形がある。勢力によって、カードの能力を強化する地形カードを持っているのだ。地形カードを設置し、その上にカードを召喚すると能力が強化されるカードも多い。

　序盤は優勢かと思っていたら、相手に地道に地形を組み立てられて、逆転されるといった展開もあり得るのがおもしろい部分だと感じた。

　簡単に、各勢力についても紹介しよう。

OLYMPUS（オリンポス）

　初期ガーディアンはアテナ（声優：川澄綾子）で、ガーディアンパワーは海梟グラウクスを1体召喚（ATK1/HP1）。使える地形は海洋。

　この海梟グラウクスは、前述した地形の効果を受けるユニットで、海洋と呼ばれる地形の上にいると速攻（召喚して即攻撃できる）が付与される。

　オリンポスは、軽いコストで序盤から攻撃に特化したカードが多く、速い試合展開が求められる勢力。イズモとルクソールに有利となっている。

LUXOR（ルクソール）

　初期ガーディアンはイシス（声優：甲斐田裕子）で、ガーディアンパワーはユニット1体のATKを－1。使える地形は砂漠。

　基本的に相手を弱体化したり、手札を補充したりするのがルクソールのカードのメイン構成となっており、じわじわと場の有利をうばっていく展開が得意な印象を受けた。トリニティとアスガルドに有利となっている。

ASGARD（アスガルド）

　初期ガーディアンはロキ（声優：平川大輔）で、ガーディアンパワーは地形がない自フィールドを氷河にする。使える地形は氷河。

　基礎デッキを使った感じでは序盤はわりと厳しい展開になりがちだが、ガーディアンを回復するカードが多いため、なんとか持ちこたえることも可能。序盤は回復しつつ、地形を固めていけば、中盤以降からの巻き返しも容易だ。オリンポスとイズモに有利となっている。

IZUMO（イズモ）

　初期ガーディアンはスサノオ（声優：三宅健太）で、ガーディアンパワーは両ガーディアンに1～2のダメージを与える。使える地形は山岳。

　威圧という敵の召喚位置をずらす効果を持つカードが多く、うまく使えば直接相手を攻撃できる機会がよくあるため、早い段階で有利をとれる。微妙に相手ガーディアンの体力が残っている場合でも、スサノオであればガーディアンの力を使ってプレッシャーをかけていくことも可能だ。ルクソール、トリニティに有利。

TRINITY（トリニティ）

　初期ガーディアンはミカエル（声優：花輪英司）で、ガーディアパワーは自ユニットのATK＋1。

　マナ増加のカードが多く、カードのプレイ順を考えながら一気に展開していくスタイルが強み。しっかりと考えないと、一瞬で敵のペースになって負けてしまうため、多少上級者向けかもしれないと感じた。アスガルド、オリンポスに有利となっている。

ストーリーからランクマッチまで搭載される遊びも充実

　本作にはストーリーモードの他に、カジュアルモード、コロシアムモードが搭載されている。

　ストーリーでは、本作の世界観に沿った物語が楽しめたり、クリアすることでガーディアンが解放されたり、カードがもらえたりする。まずはストーリーでカードやガーディアンを充実させていくのがオススメだ。

▲辺境の闘技場をクリアすれば、各勢力のストーリーが楽しめる。

▲イベントストーリーでは、マキナの作ったバトル問題に挑戦できる。

▲バトル2もある模様だが、いくつまであるのだろうか。

　カジュアルでは、ランダムで選ばれた相手と試合ができるフリーマッチ、ルーム作成をして特定のプレイヤーと試合ができるプライベートマッチができる。試運転中のデッキなどはフリーマッチで試すのもいいだろう。

　コロシアムは、ランクマッチとイベントマッチを楽しめる。ランクマッチはその名のとおりで、勝利を重ねることでランクを上げていく試合だ。最高はSランクとなっており、最初はGランクからのスタートとなる。ランクアップによって報酬もあるとのこと。

▲自信が出てきたらランクマッチにも挑戦してみよう。

　イベントマッチはイベント時に解放されるもの。記事執筆時にはまだイベントが開催されていなかったため、今後に期待だ。

便利なデッキレシピ機能を使おう

　TCGをやるにあたってデッキを作るのが楽しい人もいれば、対戦するのが楽しい人、コレクションをする人が楽しい人など、それぞれ楽しむ目的は違うと思う。

　もちろん、対戦が好きだけどデッキを作るのは苦手……という人もいるだろう。そんな人のために自動で最適なデッキを作ってくれる“デッキレシピ”機能がある。

▲かなり便利なので試してみよう。

　初級、中級、上級用に生成されるレシピが違うのもポイント。デッキ作りで困ったらデッキレシピに頼るのもいいだろう。

▲ガーディアンによってオススメも出てくるので参考にしよう。

カードの手に入れ方

　筆者がプレイしてわかったカードの入手方法を一部紹介する。

　基本的にはストーリーなどを進めると手に入るマナコイン、ログインボーナスでもらえる召喚チケットを使用することで、カードが手に入る。カード召喚は1回につき5枚もらえる。

▲ミッションをクリアすることでもマナコインは獲得できる。

▲無料で引けるデイリー召喚もある。

　また、重複したカードやいらないカードは分解することで、新たなカードを作るための素材にできる。レア度が高いものほど分解すると多くの素材がもらえる。

▲ミカエルならば、カードを作成するには500必要で、分解すると120手に入る。

▲ゴールドカードは通常枠のものに比べて分解するとお得。

地形を絡めた戦術や前衛後衛の概念がおもしろい

　実際にプレイしてみると、最初は前衛と後衛の概念がよくわからず、少々手こずったが、慣れてくるとカードの効果を駆使しながら楽しく遊べた。

　本作ではカードの効果がしっかりゲーム中でも確認できるようになっており、こちらも知らないカードが出てきた際は非常に助かった。デッキレシピなどもあるため、これからTCGを始める人やカジュアルに楽しみたい人にもオススメできる。

▲カードに表記されている青文字部分をタップすると……。

▲このように効果が表示されるので、わからない効果のカードが出てきたら試合中にも確認できるので、積極的に見ていこう。

　また、個人的にはカードのイラストが骨太系だったのが好感触。デザイン面でも楽しめるようになっている他、フレーバーテキストもしっかり用意されている。

　少しでも気になった人は、デジタルTCG『デュエル エクス マキナ』を遊んでみてはいかがだろうか。

(C) DeNA Co., Ltd.

• 『デュエル エクス マキナ（DUELS X MACHINA）』公式サイトはこちら
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データ

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