【電撃PS】“魔女と百騎兵コンサート　魔女たちの幻奏夜会”レポート。一夜限りの貴重な楽曲に酔いしれた

文：電撃PlayStation

　3月25日に府中の森芸術劇場 ウィーンホールで行われた“魔女と百騎兵コンサート　魔女たちの幻奏夜会”。2月23日に発売された『魔女と百騎兵2』をはじめとした、佐藤天平氏が作曲を手がけた数々のタイトルの楽曲を、アコースティックサウンドに特化してアレンジされた譜面での生演奏が楽しめました。大勢のファンが集まり、時にしっとり、時に情熱的に盛り上がった、本イベントのレポートをお届けします。

▲会場の“府中の森芸術劇場”は閑静な住宅街のなかに。物販もあった本イベントは多くのファンが開場前に集まり、静かな熱気で溢れていました。

楽曲はすべてこの日のための新アレンジ！　ゲーム音楽とも関係が深い奏者が勢ぞろい

　日本一ソフトウェアのタイトルの楽曲は、サウンドトラックCDにアレンジ版の楽曲が収録されることもありますが、今回演奏されたのは既存のアレンジ楽曲ではなく、すべてこの日のために用意された新アレンジ！

　今回のコンサートに際し編曲を手がけたのは、TVアニメ“イナズマイレブン”や『FINAL FANTASY XV』の編曲も手がけられた太田光宏氏。どの曲もゲーム中に聴いたものとは異なるうえに“一度しか聴けない”という豪華＆貴重な体験を味わえました。

　また、生演奏のコンサートということで、演奏を担当する出演者の方々にもこだわりが。編曲を手がけた太田氏自らがギターを演奏されたほか、妖しく幻想的な音楽を表現するために民族楽器も取り入れた『魔女と百騎兵』から、ロックやクラシックと何でもアリの『魔界戦記ディスガイア』まで、幅広い曲調を弾きわけられる奏者に太田氏自らがお願いしたとのこと。

　人気ドラマ“カルテット”の音楽を手がけた“QUARTET PAPAS”をはじめとした実力派の奏者たち8名が、一夜限りのコンサートのために集まりました。さらに、単純な実力派というわけではなく、子どもの頃からゲームが好きだったという、ゲーム音楽に思い入れが深い方によって演奏されているのもポイントです。

“魔女”を中心に第1部がスタート

　公演は2部構成で行われ、第1部は公演名にふさわしく『魔女と百騎兵』シリーズと『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』の楽曲が披露されました。気になるアレンジは、どの楽曲も8名での生演奏に特化され、幻想的でありながら妖しさも感じられる原曲の雰囲気そのままの、まさに“知っているけど知らない曲”に生まれ変わっていました。

　さらに演奏の合間には、ファンと一緒に客席で鑑賞していた日本一ソフトウェアの代表取締役社長である新川宗平氏や、原曲を手がけた佐藤氏が登壇する場面も。

第2部ではトークに加えて『ディスガイア』シリーズの楽曲も！

　第2部は新川社長と佐藤氏のトークからスタート。お2人の出会いのきっかけとなったミュージカルRPG『マール王国の人形姫』や、日本一ソフトウェアの代名詞となったタイトル『魔界戦記ディスガイア』について、お2人の思い出などが語られました。

　このトークでは、それまでの本格的なクラシックのコンサートさながらの厳粛な雰囲気から一変、笑いが絶えないなごやかなひとときに。その後、トークの話題にもなった『ディスガイア』シリーズの楽曲と、再び『魔女と百騎兵』シリーズの楽曲が演奏されて第2部は終了となりました。

衝撃発言も飛び出したアンコールはライブさながら!?

　第2部終了後にも新川社長と佐藤氏のトークがあり、来年（2018年）は日本一ソフトウェアの創立25周年にして『ディスガイア』シリーズ誕生15周年のメモリアルイヤーということで、「やはり再び今回のようなコンサートを開催したい」という発言が飛びだしました。

　これには会場もヒートアップし、雰囲気はクラシックコンサートからバンドライブに一変！　最後にアンコールとして『魔女と百騎兵』の“マギアージュ”が演奏された際には手拍子も起きるなど、通常のクラシックコンサートとはひと味違う展開に。2時間を超える公演はあっという間にフィナーレを迎えました。

真のトリは新川社長？

　会場ではパンフレットのほかに各種グッズも販売され、開演前はもちろん終演後も行列ができていました。会場前の物販ブースには、スーツに身を包むフォーマルな新川社長の姿も見られましたが、なんと終演後はスーツ姿からプリニーの衣装に大変身！　終演後は出口に移動し、求めるファンには握手もしつつ一人一人来場者を見送るという、日本一ソフトウェアらしいおもてなしの心意気を見せていました。

▲昼の物販時はご覧の通りスーツだったのですが夜は……。

　次回公演の開催も決定した（？）ことですし、ファンとしてはぜひ、オーケストラ・フルコーラスまで規模が拡大したコンサートを楽しめる日が来ることを期待したいですね！

(C)2017 Nippon Ichi Software, Inc.

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