2017年3月31日(金)
『サガ』シリーズ初の舞台化となる『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』の稽古場レポートが公開されました。
開幕まで約2週間となったこの日、世界観監修、脚本原案・河津秋敏さん、脚本・とちぼり木さん、『サガ』シリーズ・プロデューサー・市川雅統さんらも見守る中、稽古の一部が報道陣に公開されました。
高い美術性と本格派アクション舞台で海外からも評価を受ける30-DELUXとスクウェア・エニックスが行う初の共作舞台ということもあり、約2カ月の稽古期間を費やして少しずつ築き上げてきたという。
映像も駆使され、舞台ならではの工夫を凝らした演出が楽しめそうです。ゲーム音楽を手掛ける伊藤賢治さんが新たに『運命の子』という曲を書き下ろすのも話題となっています。
この日、まず最初に公開されたのは、ハリードとルートヴィッヒがファティーマを助けながら逃げているシーン。この場面のように、ゲーム原作『ロマンシング サ・ガ3』を基盤にしつつも、舞台ならではのオリジナルストーリーが盛り込まれているのも見どころの1つです。
追手に先回りされてしまった一行は敵と戦わざるを得ない状況に陥り、ハリードは名刀・カムシーンという武器を使ってガリバルディと戦います。
シャキーン、シャキーンという音とともに次々と斬られる傭兵たち。この殺陣のシーンひとつをとっても、綿密に練られているのがよくわかります。
次のシーンでは、ミカエルとカタリナが登場。カタリナが持つ武器・マスカレイドを手渡した途端、ミカエルの態度が変わりました。どうやらミカエルと思いきや、ある人物が化けていたようです。一体誰なのか……。それぞれのキャラクターが持つ特徴や武器、衣裳にも注目したい。
キャラクターの関係性をテンポよく見せていく30-DELUXおなじみのオープニングシーンは、今回も迫力満点です。殺陣やダンスがふんだんに盛り込まれ、息をも付かせぬスピードで観客を誘っていきます。
「最初はカウントでやりましょう」、「ちゃんと止まるところは止まって」、「ここのところはもう少し身体を低くしてから大きく動くように」と、演出家、殺陣師、振付師から指示が飛んでいきます。単に早いだけでなく、時折スローモーションになったり、少ない人数で動いたりと緩急を付けた展開で心を惹きつけます。
ゲームでおなじみの、ハリードやシャールをはじめ、ロアーヌの人々、シノン村に暮らす人々、ロビンたち、ゆきだるま、少年、舞台ならではの和装姿を披露する四魔貴族のビューネイなども次々に登場。
オープニングシーンが終わった瞬間、稽古場内で一斉に拍手がわき起こりました。『ロマンシング サ・ガ3』は8人の主人公が登場するフリーシナリオが魅力の1つですが、今回の舞台ではそれぞれのキャラクターがどのように描き出されるのか、期待がかかります。
お陰様で30-DELUXは今年15周年を迎えます。これほどの大作をスクウェア・エニックスさんと創れることを大変光栄に思います。
ゲームでは詳細が描かれていないような裏側のストーリーも、この舞台ではオリジナルストーリーとして描かれています。『サガ』シリーズのファンの皆さまにはぜひ観ていただきたいですし、ゲームをやったことがない方にもお楽しみいただける内容になっています。
多彩なキャストをお招きし、笑って、泣けて、考えさせられて、カッコいいという30-DELUXならではの持ち味を生かした作品にすべく、初日に向けて一丸となって頑張っております。幅広い年齢層の方が楽しめる作品ですので、皆さまぜひ観にいらしてください。
ゲームはすべてデジタルデータですが、これは魂の入った人間の物語。オープニングシーンを観ただけでも、ゲーム発の新しいエンターテインメントが生まれるような予感がしています。
『ロマンシング サ・ガ3』は、主人公が8人いますので、ドラマが詰まったゲームです。その要素をかなり詰め込んで、奇跡的にいい脚本が書けました(笑)。
素晴らしいキャスト、スタッフがそろい、いい公演になると思います。ぜひ皆さまのお力で盛り上げていただけたらと思います。
初めて演劇を観る方にも楽しめる作品なので、普段舞台をご覧にならないような方にも観ていただきたいです。
写真:梅崎正行
(C) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION : TOMOMI KOBAYASHI
Produced By ”Romancing SaGa THE STAGE” Production Committee
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Planned & Developed by ArtePiazza ILLUSTRATION:TOMOMI KOBAYASHI