ライブで盛り上がりたい! 吉野裕行さん『Bye-Bye☆セレモニー』発売記念インタビュー
3月29日に待望の3rdシングル『Bye-Bye☆セレモニー』が発売された吉野裕行さん。思わず踊りだしたくなるノリノリなメロディが印象的な『Bye-Bye☆セレモニー』をはじめ、3曲の新曲についておうかがいしました。
――3rdシングルのコンセプトやテーマはありますか?
テーマやコンセプトは今回もとくにありません。曲を作るときは基本的に、僕がいいなと思ったものを作ることを優先しているので、作っていくうちになんとなく方向性が見えてきて「こんな感じなら、このテーマにしてみよう」といった感じでまとまっていくんです。だから今回も最初は何も決めずに進めていきました。
――制作中の裏話を教えてください。
じつはリードは違う曲でした(笑)。最初は「空耳クリスタル」がリードの予定だったのですが、MVを作ろうとしたときに表現しづらいなと思ったんです。今回のシングルの制作が始まった時点で、3曲中2曲はこういうものをやりたいというイメージがあったので、それぞれをお伝えしてました。
それらを踏まえたうえでディレクターの方からこういうのはどうですか? と、80年代の頃のロカビリーを聴かせていただいたんです。……すっごくカッコよかったです。なんかちょっと男くささもあるし、こんな感じの楽曲を作りたいと思い、「Bye-Bye☆セレモニー」が生まれました。
次に詞ですが、ちょうど発売時期が3月だったので、ロカビリーで卒業ソングがおもしろそうということになったんです。“卒業”がテーマだと聴かせる系が多いと思うのですが、僕の性格的ににぎやかにしたいと思って、楽しい雰囲気を前面に出していただきました。
卒業って学生だけではなく、社会人でもそういったタイミングがあると思うんです。異動なのかもしれないし、新しい職業に変わるのかもしれないし。学生にも社会人にも当てはまるケースを踏まえつつ、少し恋愛的な単語も入っていたりして、こちらの方がリード曲としてわかりやすいなと判断しました。
――CDジャケットやMVの制作話をお聞かせください。
いつも基本的に衣装選びから始まります。リード曲に合わせて、ちょっとロカビリーっぽい雰囲気が出せたらいいね、なんて話し合いながら決めていきました。当時発売された音楽のジャケットもいろいろ見せていただいたのですが、絵力や色の使い方が不思議というか独特な雰囲気なんですよね。
Kiramuneから発売されるCDは豪華盤と通常盤のジャケットで、寄りと引きにした写真が多いと思うのですが、いつもとは少し違う仕上がりにしたいと思いました。リード曲に合わせてバンドをテーマにしたので、僕自身がいくつか楽器を持って写真を撮ってみました。
MVでは、僕がバンドのヴォーカルになっています。雰囲気のある飲み屋で歌っているバンドマンです。ちょっとしたストーリー仕立てになっていて、1人で飲みに来たワケありの3人の登場人物が軸になって進んでいきます。曲の歌詞をすべて追いかけている内容ではないのですが、誰もが経験するような、見たことがあるような内容になっているんじゃないかと思います。
――MVは3人の登場人物の視点で、バンドマンの吉野さんを見ている雰囲気の内容になっているのでしょうか?
今回は3人の登場人物が主役なので、彼らを追いかけた内容になっています。恋心を抱いていたけど失恋してしまったとか、会社でうまくいかなかったとか。そういった背景も描きつつ、飲み屋で僕が歌っている曲を聴いているうちにいろいろ吹っ切れていく……といった感じです。3人はバラバラで来ているのですが、最後は一緒になって踊っちゃいます。
――「Bye-Bye☆セレモニー」はライブでも盛り上がりそうな楽曲ですね。
そうですね。ロカビリーみたいな音楽なので、管楽器によるユニットで構成されたホーン・セクションがいたりしてもすごく楽しいだろうなって思います。卒業ソングではありますが楽しく! この曲でライブの最後を飾ってもいいんじゃないかな、なんて思いながら作りました。
――イメージ的に外国の卒業式のような雰囲気でしょうか?
そうそう! 僕がやりたかったのは、卒業式で角帽を投げるみたいなものだったんです。テーマとまではいかないのですが、曲を発注するときも「放棄」のようなものを入れてください! とお願いしました。
――収録されている3曲を聴いたときに失恋ソングなのかと思ってしまいましたが、切なさよりも明るさが前面に出した曲なんですね。
「Bye-Bye☆セレモニー」には失恋の要素も入っていますが、基本的にはみんなで楽しく「バイバイ」できるようなテンションが高い曲や詞になっています。そういった意味でいうと「空耳クリスタル」は、失恋っぽい部分が強くなっていますが、それよりも“声”にこだわりました。作詞家さんにも、インパクトのある言葉をたくさん使っていただいています。
悪い意味ではないのですが、“空耳”ってどこかぼんやりとしたイメージがあるじゃないですか。一方でクリスタルはキレイなイメージ。その2つをうまく掛け合わせているところが、すごくインパクトありますよね。あと詞もすごいんですよ。「ドレもラララ」とか、耳に残るワードを使っていただいているので、そのあたりにも注目していただけたらと思います。
3曲目の「1st String」はバラードをやりたいというところから始まった曲で、“喪失感”という言葉だけ作詞家さんに伝えてできあがりました。ただ、あまり失恋のイメージはなくて、作詞家さんには僕の仕事のやり方をお話しした結果生まれた1曲です。
――「Bye-Bye☆セレモニー」の楽しかった点や、お気に入りの部分を教えてください。
Dメロの「変わんないもの変わるもの」から「色々あるセレモニーさ だから いいんだろ」のあたりです。全体的に楽しかったのですが、強いてあげるならそのあたりかな。ポイント的におもしろかったのは「Shocking heart!」です(笑)。
――「空耳クリスタル」と「1st String」のお気に入り部分もお願いします。
「空耳」は、さっきも言いましたが「ドレもラララ」です。詞のなかに音階が入ってくるのがスゴイなって思いました。「ラララ」というフレーズなんて、よく使われますが、「ドレ」をカタカナにしているところがオシャレですよね。
あとはもう、やはりタイトルのパンチが半端ないところ(笑)。浪川さんに「僕にも「マボロシ・ファンタジスタ」がきましたよ!」って伝えました。浪川さんの楽曲「マボロシ・ファンタジスタ」と同じ方が作詞を担当しているのですが、今回もすごいタイトルをつけていただきました。
「1st String」も同じ方が作ってくださっていますが、こちらは「空耳」とはまた違う世界観ですよね。お気に入りの部分は「涙色の苦しみを秘めたまま微笑み続けていこう」かな。涙色ってどんな色なんだろう? って思います。
――言葉選びがステキな歌詞ですね。
すごくステキですよね! 「1st String」は初めて案を見たときに「ギターの一弦が切れてたら音が鳴らないよ!?」なんて言いましたが(笑)、とても気に入っています。
――カップリング曲はどちらもアコースティックギターが似合いそうな楽曲ですが、今後吉野さんが弾く可能性はあったりしますか?
どうでしょう?(笑) 偶然なのですが、2曲ともだんだん歌のキーが上がっていくので少し難しいんですよ。ディレクターの話によると、「1st String」は原曲のキーで歌えるとギターは弾きやすいらしいです(笑)。
「空耳クリスタル」は、1個ずつ伸ばして歌うような部分が多くて、すごく難しかった……! メロディは簡単で覚えやすいのですが、普通に歌おうとするとのっぺりしてしまうというか、棒のようになってしまうんですよね。そうならないように気をつけなければいけなかったので難しかったです。だからまだギターの弾き語りをするのは厳しいかな(笑)。
――では、いつか!
そうですね。もっと余裕が出て弾けるようになったらいいなと思います。
――ありがとうございました!!
電撃Girl’sStyle5月号(4月10日発売)では、吉野さんが別の質問に答えてくださいました! ぜひそちらもチェックしてみてくださいね♪
商品情報
『Bye-Bye☆セレモニー』
■メーカー:Kiramune
■価格:豪華盤(初回限定生産)2,000円+税、通常盤1,400円+税
■発売日:2017年3月29日発売
■特典情報
・豪華盤:DVD
<収録内容>
1.Bye-Bye☆セレモニー(MUSIC CLIP)
2.TRAILER
・豪華盤・通常盤:初回生産分封入特典メッセージカード
※豪華盤と通常盤で写真・メッセージが異なります
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