2017年5月25日(木)

今年はガシャポン40周年。販売機、カプセル、商品の進化の軌跡がココに!

文:電撃オンライン

 バンダイが展開するカプセルトイ・ガシャポンは、今年で40周年を迎えます。これにあわせて各種イベントやキャンペーンが行われます。

『ガシャポン』

 7月に、ガシャポン史上最も話題を集めた商品が復活し発売される予定です。詳細は、6月1日~4日に東京ビッグサイトで開催される“東京おもちゃショー2017”で発表されます。

東京おもちゃショー2017詳細

【会期】商談見本市(バイヤーズデー)6月1日10:00~17:30、2日10:00~17:00
    一般公開(パブリックデー)6月3日9:00~17:00、4日9:00~16:00
【会場】東京ビッグサイト東1~3ホール(東京都江東区有明3-10-1)
【入場】商談見本市(バイヤーズデー)業界関係者(招待制・無料)※当日登録受付あり
【主催】一般社団法人日本玩具協会

販売数は34億590万個! ガシャポン40年の進化

 1977年、当時20円の自販機が主流だったカプセルトイ市場に、異例の100円機で登場。ハンドルを「ガシャ」っと回すと玩具が入ったカプセルが「ポン」と出ることから『ガシャポン』と名付けされました。

 人気の定番キャラクターから最新キャラクターに加え、オリジナルキャラクターなど豊富なラインアップが商品化されており、老若男女、幅広いニーズに応え続けています。

 40年間の販売数は、のべ34億590万個(2017年3月末時点)。現在では、自販機が全国に約36万台設置されています。

 また、海外への事業が拡大されており、2002年よりアジアで本格的にカプセル自販機事業が開始。現在では約2万台がアジアの9つの国と地域に設置されています。

 現在の自販機は、100円~500円まで硬貨が投入できるようになり、カプセルの形やサイズが多様化されています。

 2010年には、ICカードに対応した自販機の稼働が海外の4つの国と地域でスタート。2014年には、購入した商品を使ってその場で抽選ゲームが楽しめるくじガシャポンが登場。自販機自体も時代とともに進化しています。

『ガシャポン』
▲初期型。
『ガシャポン』
▲最新型。
『ガシャポン』
▲ICカード対応自販機(2010年~)。
『ガシャポン』
▲ガシャポンカン(2014年~)筒型のカプセル専用自販機。
『ガシャポン』
▲くじガシャポン(2014年~)『仮面ライダーブットバソウル』。

筒型や商品の一部になるなど色々なカプセルが誕生

 梱包材としての役割を担うカプセル(直径45mm~75mm)は、PP(ポリプロピレン)と、PS(ポリスチレン)の2種類の材料を分割して使用していたものが一般的でしたが、2012年に同素材で上下が一体化したカプセルが開発されました。

 新たなカプセルは、PSを使用せずPPのみで作られているためリサイクルがしやすく、これまでの約6割の原料で作れるなど環境に配慮した作りとなっています。

 その後、2014年にこの構造を応用した筒型のガシャポンカン(直径62mm、長さ102mm)が誕生し、より大きなサイズの商品もカプセルに入れられるようになりました。近年では、カプセル自体も商品の一部として楽しめる商品も多数登場しています。

『ガシャポン』
▲1977年~。
『ガシャポン』
『ガシャポン』
▲2012年~。
『ガシャポン』
『ガシャポン』
▲2014年~。

カプセル自体が本体になる商品(例)

『ガシャポン』
『ガシャポン』
▲『ドラえもん クリアなおっきなぷらりんドラえもん』。
『ガシャポン』
『ガシャポン』
▲『カプキャラ 藤子・F・不二雄キャラクターズ』。
『ガシャポン』
『ガシャポン』
▲『機動戦士ガンダム EXCEED MODEL ZAKU HEAD(エクシードモデルザクヘッド)』。

単色フィギュアから上質な造形と彩色のフィギュアに変化

 過去の商品は小さなサイズのPVC(ポリ塩化ビニル)製単色フィギュアが定番となっていましたが、1994年、子どもだけでなく大人も満足できる、上質な造形と彩色の“HIGH GRADE REAL FIGURE(HG)”シリーズが誕生しガシャポンの常識を覆しました。

 現在では、造形や彩色だけでなく、関節が24カ所以上可動するフィギュアや、LEDが内蔵され発光する商品などが登場しています。

ガンダムシリーズの進化

『ガシャポン』
▲『SD ガンダム』シリーズ(1985~)※協力:ハイパーホビー編集部。
『ガシャポン』
▲『SD ガンダムフルカラー』シリーズ(1994~)。
『ガシャポン』
▲『ガシャポン戦士 f(フォルテ)』(2017~)。

ウルトラマンシリーズの進化

『ガシャポン』
▲『SD ウルトラマン』シリーズ(1987~)。
『ガシャポン』
▲『HG ウルトラマン』シリーズ(1994~)。
『ガシャポン』
▲『アルティメットルミナス ウルトラマン』シリーズ(2016~)。

さまざまな人を対象としたロケーションが登場

 自販機は電力不使用で設置場所を選ばないため、設置できるスペ-スがあればどこでも販売することができます。かつてはデパートの屋上や駄菓子屋などの軒先に単体で設置されていることが主でしたが、近年では量販店や家電店に専用のスペースが設けられ、大々的に展開されています。

 また、人の集う駅構内や観光地などでも設置が進み、多くの人々の目に触れることで、購入層が拡大しています。

 2015年~2016年にかけて、ファッションビルで20~30代の女性をターゲットとした期間限定の販売コーナー“Brilliant Capsule(ブリリアントカプセル)”が登場し、これまでにガシャポンを購入したことがない人が多く来場しました。

 また、2017年3月にオープンしたガシャポン初のオフィシャルショップ“TOKYO GASHAPON STREET(トーキョーガシャポンストリート)”では、地方からの観光客や訪日外国人が来場。

 4月には、空港を利用するさまざまな層に向け、羽田空港国内線第一旅客ターミナル地下1階に“GASHAPON SKY SHOP(ガシャポンスカイショップ)”がオープンしています。

『ガシャポン』
▲現在のガシャポン売場(量販店一例)。
『ガシャポン』
▲Brilliant Capsule。
『ガシャポン』
▲TOKYO GASHAPON STREET。
『ガシャポン』
▲GASHAPON SKY SHOP。

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