2017年5月22日(月)
『FFXII TZA』キャラ育成やバトルに関する情報をお届け。世界観やストーリーもチェック
スクウェア・エニックスは、7月13日に発売するPS4用ソフト『FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE(ファイナルファンタジー XII ザ ゾディアックエイジ)』の情報を公開しました。
本作は、『FINAL FANTASY』シリーズの12作目をベースにゲームデザインを再構築&システムを追加した『FINAL FANTASY XII INTERNATIONAL ZODIAC JOB SYSTEM』をHD化したものです。
この記事では、世界観やストーリー、キャラクター育成、バトルについて紹介します。
世界観&ストーリー:イヴァリース――物語の舞台
“まだ魔法があたりまえのように存在し、天かける飛空挺が大空を埋めていた時代の物語。”
“イヴァリース”とは、巨大な飛空挺がゆく大空のもとに広がる、剣と魔法の大地です。
魔天楼にそびえる大都市が繁栄を極める一方、いくつもの国々が戦火に滅んだ激動の時代であり、自由のために戦う者と、義務であるがゆえに戦う者たちの、希望と野望が渦巻く世界です。
魔石と破魔石
イヴァリースには“ミスト”と呼ばれる霊的なエネルギーが遍在しています。
ミストは魔法の源になる他、濃密なミストによって生物が変容し、魔物と化すこともあります。ミストを含んだ鉱物は“魔石”と呼ばれ、物理的なエネルギーを生み出す原動力として活用されています。
たとえば飛空挺は、魔石によって駆動する機関で浮力を得て飛んでいます。
魔石とは、含有したミストを消費してエネルギーを生み出すものですが、性質の異なる特殊な魔石の伝承も残っています。
“破魔石”と呼ばれるそれはミストを吸収して蓄える力があり、年月をかけて蓄積したミストを解き放てば凄まじい力を発揮するといわれますが、あくまで伝説上の存在であり、その実在を信じる者は多くはありません。
世界観&ストーリー:イヴァリースの国々
ダルマスカ王国/王都ラバナスタ
旧ダルマスカ王国の首都。
かつてイヴァリース全域を平定し、戦乱の時代を終わらせた覇王レイスウォールの系譜を受け継ぐダルマスカ王国でしたが、2年前、新興の覇権国家アルケイディア帝国の侵攻により滅ぼされ、王家の決闘は絶えたとされています。
空中都市ビュエルバ
空に浮かぶ島に築かれた街。空中都市であるがゆえに、地上の戦乱とは一定の距離を保っている中立国です。
歴史上ダルマスカ王国とは友好的な関係でしたが、2年前の戦争でダルマスカが帝国に敗れた際、領主オンドール侯爵は帝国寄りの立場で早期終戦をまとめたため、中立国といえども実際にはなんらかの事情で帝国の意向に従ったものと見られています。
アルケイディア帝国/帝都アルケイディス
イヴァリース東方に覇を唱える軍事大国、アルテイディア帝国の首都。
ダルマスカ王家の祖となった覇王レイスウォールの時代には辺境の都市国家に過ぎませんでしたが、帝政下で急速な発展を遂げ、ダルマスカ王国を遥かに凌ぐ経済力と軍事力とで近隣諸国をのみこみつつあります。
ロザリア帝国
東方のアルケイディア帝国と対立する西方の軍事大国。
アルケイディア帝国を攻撃する足がかりとして、東方への進出を狙っていましたが、2年前の戦争で勝利したアルケイディアによってダルマスカを抑えられ、機先を制されてしまいました。
しかし、今なお進攻を諦めてはおらず。ひそかに工作員や資金を投入するなどして、対アルケイディア戦の機をうかがっています。
世界観&ストーリー:この世界を形づくるさまざまな種族たち
イヴァリースには、ヒュムをはじめとしたさまざまな種族の人類が存在します。それぞれの外見や思考、文化は種族によって大きく異なり、社会的な対立がないわけではありませんが、イヴァリースは彼らの共通の故郷となっています。
ヒュム族
イヴァリースの人類で、最多数を占める種族です。旺盛な探究心で勢力圏を広げたヒュムは、他種族と衝突することもありますが、イヴァリースにおける人類の領域を大きく開拓していきました。
ヴィエラ族
森の民と呼ばれる種族で、美しい銀髪と長い耳が特徴です。きわめて長命なことから他種族とは人生観が異なるらしく、森にこもり他種族との交流は好まない者が多いですが、ヴィエラにはない価値観と自由に魅了されて、森をあとにする者もいます。
モーグリ族
ふわふわの柔毛をまとった小柄な種族で、小さな翼で飛び、頭のポンポンが特徴的な種族です。手が小さいうえに器用なので、細かい作業が得意で、飛空挺などの機械に精通した機工士として活躍する者もいます。
バンガ族
爬虫類のような容貌の鱗のある種族です。ヒュムとは外見こそ大きく異なりますが、気質や文化では共通点が多く、ヒュムとは兄弟のように通じ合える種族といえます。誇り高い種族なので、トカゲ呼ばわりされると激昂します。
シーク族
ほぼヒュムと同じ身長ですが、体重は大きく上回っています。しかし肥え太ったかに見えるその体躯は強靭な筋肉の塊であり、鈍重どころか極めて高い身体能力を秘めた恐るべき戦士です。
▲その他にも、力強く心優しい“ガリフ族”や砂の海に巣食って旅人を襲う“ウルタン・エンサ族”、霊的能力にすぐれた“ン・モゥ族”などさまざまな種族が存在します。 |
世界観&ストーリー:キャラクター紹介
空に自由を描く少年――ヴァン
▲17/Hum race |
旧ダルマスカ王国のダウンタウンで暮らす少年です。
自由な空賊にあこがれて明るく前向きに振る舞いますが、その心には戦争で失った家族への思いが影を落としています。
すべてを失った王女――アーシェ
▲19/Hum race |
ダルマスカ王の一人娘にして唯一の王位継承者です。
表向きは2年前、敗戦の混乱のさなか自害したとされていますが、じつは正体を隠して生き延びており、祖国の再興をめざして解放軍を率いています。
過去に背を向けた空賊――バルフレア
▲22/Hum race |
飛空挺シュトラールを駆る空賊です。
どれほどの報酬を積まれても興味がなければ動かない気まぐれな自由人ですが、過去のとある因縁と確執に囚われている一面もあります。
戦乱をみつめる健気な少女――パンネロ
▲16/Hum race |
ヴァンの幼なじみです。
先の戦乱で家族を失ったこともあり、危なっかしいヴァンをつねに案じています。国々を揺るがす陰謀に巻き込まれても自分を見失わない、しなやかな健気さを持っています。
森を捨てて空をゆくヴィエラ――フラン
▲Unknown/Viera race |
森の民ヴィエラでありながら故郷を捨てて空賊となった、バルフレアの相棒です。
その物静かな振るまいが神秘的ですらある彼女ですが、過去を捨ててまで得た自由を守ろうとする強い意志と覚悟を秘めています。
忠義の騎士、そして裏切りものと呼ばれた男――バッシュ
▲36/Hum race |
かつて勇名を馳せた旧ダルマスカ王国の将軍です。
勇将であるがゆえに2年前の敗戦を認めず、国王を暗殺してまで戦争を続けようとした反逆者として、処刑されたことになっていますが、じつは生かされており、牢獄の奥深くに幽閉されています。
覇道を征く兄――ヴェイン・カルダス・ソリドール
▲27/Hum race |
アルケイディア帝国皇帝グラミスの息子です。
その軍事的才能でダルマスカ王国を攻め滅ぼした張本人ですが、有能ゆえに国内にも政敵が多いようです。
次期皇帝にもっとも近い人物と目されていますが、彼の最終目的は皇帝となることではなく、同志たちと遠大な理想を追い求めています。
王道を信じる弟――ラーサー・ファルナス・ソリドール
▲12/Hum race |
皇帝グラミスの息子で、ヴェインの弟です。
老獪な父と有能な兄を素直いに尊敬していますが、彼もまた人々を率いるのにふさわしい徳を備えた大器といえます。
その素養ゆえに帝国の権力闘争に巻き込まれていくさなかにヴァンたちと出会い、国を背負う覚悟示します。
法の番人にして復讐者――ジャッジ・ガブラス
▲36/Hum race |
アルケイディア帝国の方を司る騎士“ジャッジ”を率いる武人です。
法に則って秩序を律するジャッジの権限は絶大で、皇帝の代理人となって帝国軍を指揮しています。
剛勇にして知謀に長けたガブラスは、2年前の戦争で謀略の主役をつとめ、ダルマスカ王国の崩壊と敗亡を決定づけました。
キャラクター育成(ライセンス)
“ライセンス”とは、戦いで必要なあらゆる技術に用意されている資格のことです。すべての武器や防具、魔法やわざなどは、それらに対応するライセンスを習得することで使用できるようになります。
ライセンスはライセンスボード上から“ライセンスポイント(LP)”と引き換えに習得することができます。LPとは、敵を倒すことで経験値とともに入手できるポイントです。
ライセンスの種類
ライセンスにはさまざまな種類があり、プレイヤーがどの資格を習得するかで自由な育成を楽しめます。
武器 | 12種類の異なる特徴を持ったものがあります。強力な近接攻撃ができる剣や槍、距離を取って攻撃できる弓や銃、魔法の効果を高めるロッドや杖などがあります。 |
防具 | 装備することで防御力が上がるだけでなく、HPや筋力が上昇する“軽装備”、“重装備”対してMPや魔力が上昇する“魔装備”があります。 |
アクセサリ | 装備することで戦いを有利にする追加効果や、ステータス異常の耐性といった効果を得られます。 |
魔法 | 攻撃魔法を主体とする“黒魔法”や、回復を主体とする“白魔法”などをはじめ、さまざまな種類の魔法があります。 |
わざ | 敵の攻撃力を下げるものや、所持しているお金(ギル)で攻撃する“銭投げ”など、MPを消費せずに特殊なアクションを行えます。 |
ステータス上昇 | 最大HPアップ、“たたかう”や“魔法”の威力アップ、魔法での消費MPカットなど、習得するだけで効果が発揮されます。 |
薬の知識 | ポーションやエーテルなどに回復量がアップしたり、万能薬の効果がより強力になります。 |
ライセンスの取り方
今作では12種類のジョブが用意されており、選択したジョブのライセンスボードの中でライセンスを習得していきます。さらに最大2種類のジョブを選択できるため、1人のキャラクターがライセンスボードを同時に2つ持つことが可能です。
●ライセンスの習得順
ライセンスはすべてが最初から選択可能というわけではなく、習得したものと隣り合ったライセンスが順に習得可能になります。最優先で習得したいライセンスがあれば、そこまでのライセンスを一直線に習得するのもひとつの手です。
▲ライセンスボードは互いにリンクしており、2つのライセンスボードに共通するライセンスを習得した場合、両方のライセンスボードにおいてライセンスが埋まります。これを利用すると思いがけないライセンス箇所が選択可能になることもあります。 |
キャラクターの育成例
●攻守ともに隙のない万能戦士タイプ(ナイト+赤魔戦士)
扱いやすく攻撃力もそこそこ高い片手剣と、物理防御力を高める重装備で身を固め、攻撃から身を交わす盾も装備できるパーティの騎士役となります。
さらに緑魔法や裏魔法をすべて操ることができ、中級レベルのものであれば回復魔法と攻撃魔法も使うことができる、まさに隙のない万能の戦士になります。
▲万能の戦士に育つため、バトルメンバーとのバランスを考えながらどのライセンスを優先するかはプレイヤー次第です。 |
●攻撃魔法と回復魔法を同時に極めた魔道士特化タイプ(黒魔道士+白魔道士)
強力な攻撃魔法で敵を殲滅できる黒魔法と、味方のピンチを一手に挽回できる白魔法を極める、魔法のプロフェッショナルになります。
“魔法の効果アップ”などのライセンスが非常に効果的に働くため、優先的に習得するとどんどん強くなります。
▲強力な魔法はその効果のぶんだけ消費MPも膨大になっていきます。 |
▲レベルアップすることでもMPは成長していきますが、“魔装備”カテゴリーの防具類を装備すればさらにMPや魔法ダメージにかかわりのある魔力ステータスがアップします。魔道士を極めるなら、魔法と同時に“魔装備”類も習得すると効率的です。 |
●近距離戦を一手に引き受ける戦士特化タイプ(もののふ+ブレイカー)
ブレイカーの各種“わざ”により敵の攻撃力や防御力を下げつつ、強力な刀による連撃で自ら大ダメージを与えにいく近距離戦のエキスパートになります。
重装備で身を固めつつ、斧や刀などの強力な武器による攻撃を繰り出せるため、通常の戦闘からボス戦までつねに安定した力を発揮します。
▲攻撃方法は物理攻撃が主体なので、“物理攻撃力が強くなる”のライセンスはできるだけ優先して習得することをオススメします。 |
バトル:ADB(アクティブ・ディメンション・バトル)
ADBとは時間と空間の概念が組みこまれた本作独自のバトルシステムです。時間と空間はバトルに大きく影響を与えます。
すべての行動に距離と時間が影響
バトルメンバーや敵との距離が戦闘に影響し、遠すぎるとアクションを実行できなくなることもあります。行動ごとに有効な距離が決まっており、例えば同じ“たたかう”というアクションでも剣より弓や銃のほうが遠くから攻撃が可能です。
▲“ファイガ”や“ケアルガ”など複数のターゲットを対象とするアクションにも範囲が決まっているため、敵に近づいたり遠ざかったりすることで、バトルを有利に進めることもできる戦略性があります。 |
またすべてのアクションはキャラクターの“スピード”に影響されます。同じ行動をとっても、キャラクターによって速さに差が出るため、どのキャラクターに何を優先させるかが重要です。
▲優先的に行いたいアクションはスピードの速いキャラクターに行動させると効率的です。また装備や魔法によってスピードを速め、強敵を相手に有利に戦うこともできます。 |
敵と戦うかどうかの選択
フィールド上に存在する敵がこちらを認識するか、敵になんらかのアクションを仕掛けるとそのままバトルになります。
地形や敵の配置を視認しながら、どのようにフィールドを探索するかリアルタイムで判断して進める緊張感を味わうことができます。
▲まれに周りのレベルより遥かに強力なモンスターが出現することもあります。そうした敵にはあえて近づかず、迂回する道を通るのもひとつの手です。 |
バトル:ガンビット
“ガンビット”とは、プレイヤーがカスタマイズした作戦指示に従い、バトル中のメンバーが行動するシステムです。ガンビットを設定することで、リアルタイムに繰り広げられるADBの進行を妨げることなく、臨場感あふれるバトルが展開されます。
ガンビットの基礎知識
ガンビットは対象となる相手を指定する“ターゲット”と、その対象に対する行動“アクション”の2つをセットすることで、はじめて1つのガンビットになります。
ターゲットに関するガンビットは、自分やバトルメンバー、敵といった分類以外にも“HP<70%の味方”などの状況に応じたさまざまな種類が存在します。
これらは街のガンビット屋で購入することができます。一度入手すればすべてのバトルメンバーがそのターゲットを設定することができます。
アクションにはバトルの基本となる“たたかう”や入手した魔法、わざの他各種アイテムなどを指定することができます。
ガンビットの応用
ガンビットを応用すれば、よりスムーズかつ効率的に敵を倒すことが可能になります。また敵ごとにガンビットを細かく変えることで敵の弱点を即座に突いたり、敵の行動にあわせて自動で対応することができます。
今作ではジョブが最大2つまで選択できることに加えて、バトルのテンポ向上などの改良もあり、戦略を考える楽しみも向上しています。
●後方支援ならお任せ! 回復・補助役の基本ガンビット!(白魔道士+時空魔戦士)
【ガンビット構成】
・戦闘不能の味方にレイズ
・リーダーにヘイスト
・HP<30%の味方にケアルラ
・味方1人にエスナ
ガンビットは、基本的に上に設定した行動を優先していきます。この構成の場合では、戦闘不能の味方を最優先で復活させ、次にリーダーの行動速度を速め、攻撃や回復を潤滑にします。
またもしHPの少ない味方がいれば回復させ、HPの少ない味方がいなければ、障害ステータスを持った味方を回復させようとします。このような回復や補助のガンビットを組みこまれた味方は、プレイヤーが危機に瀕した際にもすぐに対応してくれる頼もしい存在です。
●確実に相手の弱点を突き大ダメージ! MP消費の効率がいいガンビット(ブレイカー+黒魔道士)
【ガンビット構成】
HP100%の敵に魔防破壊
雷に弱い敵にサンダガ
氷に弱い敵にブリザガ
風に弱い敵にエアロガ
このガンビット構成では、自動で相手の弱点にあわせた魔法を放ち大ダメージを与えることができます。またHPが減っていない敵には“魔防破壊”であらかじめ魔法防御力を下げることで、弱点を突いた時のダメージをさらに高めることができます。
その都度にもっとも有効な属性で攻撃するため、MPの使い方が上手な賢い魔道士となってくれます。
※画面写真はすべて開発中のものです。
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