2017年5月20日(土)

【電撃PS】『CoD: WWII』メディアブリーフィングでキャンペーンのプレイ映像が公開! 壮絶な戦場体験が

文:電撃PlayStation

 SIEより11月3日発売のPS4ソフト『コール オブ デューティ ワールドウォーII(CoD: WWII)』。本作は、シリーズの原点である第二次世界大戦を題材とした、SledgeHammer Gamesが手がける待望の最新作となる。

『コール オブ デューティ ワールドウォーII』

 ここでは、5月19日にアメリカ・ロサンゼルスにてアジアのゲームメディアを招待して行われた、ACTVISION主催のブリーフィングの模様をお届けする。

約70年前に行われた第二次世界大戦を戦った兵士への敬意を大切に再現する

 ブリーフィングは、本作のプロデューサーであるネイヴァン・トラビンスキー氏が登壇して進行。氏によると、本作は『CoD』シリーズを原点である第二次世界大戦に戻すと同時に、歴史上で行われたもっとも大規模な戦いを題材とした物語を描くことを目的として制作にあたったとのこと。

 本作の物語は、アメリカ第1歩兵師団に所属する兵士が、仲間たちとともにノルマンディー上陸を皮切りにパリを経てドイツ本土へと進む、西ヨーロッパ戦線を経験していく姿を描いている。物語で主人公たちを通してプレイヤーが体験することは、実際に戦った元兵士たちの経験に基づいて作られているとトラビンスキー氏は語った。

 また、戦争から70年以上が経過した現在、当時を経験する人々の数が少なくなっていくなかで本作を制作にするにあたり、とくに史実に対する正確な描写をこころがけているとのことだ。制作には歴史家のマーティン・モーガン氏が参加しているほか、現存する当時の兵器や戦場となった土地への取材もしっかり行われている。

『コール オブ デューティ ワールドウォーII』

ゲームプレイ映像の印象は"壮絶"のひとことに尽きる

 会場では、本作が発表された際に全世界で公開されたトレイラーに引き続き、実際のキャンペーンのプレイ映像が2つお披露目された。プレイ映像の撮影は許可されなかったため、ここでは文字だけでその内容を紹介する形となるが、初めてプレイ映像を印象は“迫真”を通り越して“壮絶”といった感じ。

 映像のリアリティについては、全世界公開トレイラーのものが“そのまま”動いてゲームをプレイできるといっていい。とくに、兵士たちの服装から肌にこびりつく泥汚れ、自然光を反射して鈍く光る銃器にいたるまで、ゲーム中のオブジェクトの質感は、これまでのゲーム作品のなかでも群を抜いている。

 さらに、至近距離で爆発する砲弾や銃弾を受けて倒れる味方、敵兵との容赦ない白兵戦といった激しい描写が加わり、主観視点の特徴のひとつである“主人公の視点で体験する”ことの魅力を再認識させられた思いだ。

●『コール オブ デューティ ワールドウォーII』 全世界同時公開トレーラー

深い森のなかでドイツ軍に奇襲をかける“Hurtgen”

 最初にお披露目されたのは、ドイツとオランダの国境にある森林地帯が舞台の“Hurtgen(ヒュルトゲン)”。主人公は森林地帯にいるドイツ軍部隊に奇襲をかけるため、本体と分かれて行動する。

 手にした狙撃銃のスコープで敵部隊の存在を確認すると、まずは敵の集まっている場所に手榴弾を投げて戦闘を開始。敵が混乱したスキをついて攻撃する味方を位置をこまめに変えながら狙撃で支援していく戦いが確認できた。

 しかし、有利に戦えたのもつかの間、敵は照明弾を打ち上げ、判明したアメリカ軍の位置へ激しい砲撃を加えてくる。周囲に落ちる砲弾で木々が砕け、巻き上がる土埃を浴びながら安全な場所まで進もうとする主人公の様子を描いたところで映像は終了した。

次々と仲間が倒れるなかで決死の突撃を敢行する“Normandy”

 次に流れたのはノルマンディー上陸作戦を描いた“Normandy”。ゲームは海岸に向かう上陸用舟艇の内部からスタートする。舟艇が波に乗り上げるたびに上下に大きくゆれるなか、主人公たちはドイツ軍の砲火を浴びながらひたすら進む。

 やっと海岸に到着した――と思った矢先に隣の舟艇が進路を誤って主人公の船に衝突。横転する舟艇の内部で身動きもままならず敵の集中射撃を浴びる主人公は、文字通り味方の死体をかき分けるように砂浜へ降りる。戦死した仲間から爆薬の入ったパッケージを取り出した主人公は、これを使って海岸奥への侵入を阻む土手を爆破、敵のトーチカへ攻撃をかけた。

 ここから、トーチカから塹壕内へと敵部隊を突き進む主人公の戦いにシーンが切り替わる。ここでは敵から奪ったと思われるMP40サブマシンガンが役に立つほか、煙幕手榴弾でむせている敵を倒すといった戦い方が確認できた。

 また、ラスト近くには敵兵との白兵シーンもあった。このシーンはタイミングに合わせてボタンを押すだけではなく、画面上に武器として使えるものを探してカーソルを合わせる操作を要求されるようだ。

『コール オブ デューティ ワールドウォーII』

 本作は第二次世界大戦が題材だけあって、最近のシリーズにあった人間離れしたアクションはないが、ダッシュ中にダイブ(飛び込み動作)を行ったり、物陰から上半身だけ動かして目標を狙うといったアクションができるようだ。

マルチプレイヤー&協力プレイモードの公開はE3 2017以降を予定

 会場では、キャンペーンのほかに“マルチプレイヤー”と“Co-op(協力)プレイ”の2モードが本作に存在することが明らかにされた。

 マルチプレイヤーは、今やシリーズに欠かせない対戦プレイモード。今回は第二次世界大戦が題材のため、“BOOTS ON THE GROUND”をモットーに制作されているとのこと。本作では“ワールドモード”と呼ばれる、目標達成のために戦う新たなルールが用意されるほか、最大64人が参加できるソーシャルスペース“ヘッドクォーター”がシリーズで初めて実装される。

 またCo-opモードは、一部で公開されているゾンビモードのことでは? との声もあったが実際のところはまだ秘密であるとのこと。マルチプレイヤーについては、E3 2017でのお披露目を予定しているとのことなので、続報を楽しみに待ちたいところだ。

 最後に開発スタッフが本作について語る映像“FORGING BROTHERHOOD”を公開。ここでは当時戦争に参加した人々への敬意のほか、ゲームを通してプレイヤーが作り出す仲間意識を大切にしていることが語られた。なお、映像内でスタッフの口からは「26年間ゲーム制作をしてきて、今回が最大の仕事である」とのひとことも。スタッフにとっても“史上最大”となる本作、11月3日の発売が楽しみになりそうだ。

データ

▼『電撃PlayStaton Vol.639』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2017年5月25日
■定価:694円+税
 
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