任天堂から発売中のNintendo Switch/Wii U用ソフト『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のレビューをお届けします。
今回は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を語りたいと思います。オープンワールドタイプになったハイラルは、予想以上に奥深く広大でした。そんな世界に散りばめられた謎、おいしそうな食べ物、自然の驚異……なにもかもが魅力的です。
結果どうなったかというと、現実とハイラル、どちらにいる時間が長いかよくわからなくなってきた筆者です。すでに物語の結末は見届けていますが、それでも本作を離れることはできません。追加コンテンツももちろん魅力的なのですが、それ以上に本作をどっぷりプレイする理由を、ハイラルにおける日常を紹介しながらお伝えします。
オープンワールドとシリーズらしさが融合した世界
最初に、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』がどのようなゲームか簡単に説明します。主人公のリンクは長い眠りから目覚めたばかりで、記憶がありません。眠っているうちに何があったのか、ハイラル王国は滅亡していました。リンクは頭の中に直接語りかけてくる声に従い、旅を始めます。
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▲今回はオープンワールドタイプ。見えるところはだいたいどこでも行けます。
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▲壁をよじ登ったり、パラセールで空を飛んだりすれば、行ける場所がどんどん広がります。しかも世界は超広大!
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▲もちろん、旅は安全ではありません。敵が群れを成していたり、道ばたで肉を焼いて喜んでいたりします。戦うも逃げるも自由!
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眠りにつく前のリンクを知っている人に出会ったり、旅先で思い出の場所に立ち寄ったりして、リンクは少しずつ昔のことと使命を思い出します。リンクの使命は、懲りずに復活した厄災ガノンの討伐!
そして、ひとりでガノンを抑えているゼルダ姫を救い出すことです。そのための力を得るために、世界に散らばる試練の祠を巡ります。試練の祠では、謎解きやバトルなどの試練が用意されています。この謎解きがゼルダらしくもあり、コントローラの機能を生かした斬新なものでもあるんです。
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▲この謎では、コントローラを実際に斜めにするなど動かして玉を転がします。祠の謎は多彩で毎回驚きます。
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▲メインストーリーを進めるだけでなく、世界中で困っている人を助けるサブクエストもたくさんあります。
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ガノンを討伐するという最終目標はあるものの、行く場所もすることも自由なので、本当に楽しみかたがいっぱいあります。そういう世界だからこそ、筆者はずっと楽しんでいるのです。
朝起きてコッコ連れ5時間ちょっとの散歩道
筆者は、よほどの理由がない限りはハテノ村の自宅でゲームを終了し、開始時は一度寝て起きるようにしています。ハイラル暮らしに入り込むにはやっぱり“朝起きる”ところから始めるのが気分いいんですよ。
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▲ハイラルの勇者の朝は早い。うーん、サヴォッタ!
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▲起きたら運動がてらリンゴの収穫をします。食べ物の確保は大事です。
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▲今日の食事は、名づけて“ハイラル産無農薬リンゴのデスマウンテン地熱焼き”。イメージで名づけました。
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ライフが減っていなくても、筆者は自分がお腹がすいたと思ったらリンクにも何か食べさせます。リンクだってお腹が空くはずですから。食事がすんだら、腹ごなしの散歩に出かけることにします。散歩ですから、ワープは使いません。今日の目的地を温泉と定めて、テクテク歩きます。
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▲ひとり旅はさみしいですから、コッコちゃんを連れてきました。意外とタフなのでたいていの場所に連れて行けます。
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▲コッコちゃんと温泉! 嫌がっていませんよ、喜んでいるんです……たぶん。
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友と語らい異性と交流し、リト族の「すピヨ」を愛でる
ハイラル中を回ったリンクは、各地に友だちができました。ときどき、彼らに会いに行くのも楽しいですよ。今作はつねに同行しているナビゲーション役がいませんから、完全なひとり暮らしです。でも、友だちが多いから話し相手に困りません。
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▲個人的に大好きなユン坊。ユン坊絡みのイベントを体験した人には、彼の純粋さをわかってもらえるはず。
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▲サクラダファミリーと一緒に火を囲んでみました。
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やはり夜はいろいろな意味でお楽しみの時間です。夜しかできない、夜だからこそ盛り上がる遊びかたをしようではありませんか!
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▲パーヤに肉体美を見せつけます。さげすむような目がたまらんですね!
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▲寝ているリト族のこどもたちを愛でます。寝言もカワイイ。
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▲時にはバーで物思いにふけるのもいいですね。女将、いつものミルク。
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フォトスポットを探していたら、1日が終わることも
Switchでしたら、スクリーンショットの撮影がとても手軽。さらに、本作は絵になる場所が多いのです。そこで、いいスクリーンショットが撮影できるポイントを探し回るのも楽しみのひとつです。
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▲リト族こども合唱団に混ざって歌を歌います。ここ、やり方によっていろんな写真が撮れるポイントですよ!
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▲最近筆者がハマっている男女のお笑い芸人コンビ風に。手応えあり!
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▲ライネルごっこ。本人との対面もスリリングです。 |
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▲同じ場所でも、時間帯によって別の顔を見せてくれます。だからこそ絶景追求が終わらないんですよね。
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散歩をしたり、スクショポイントを探し回ったりすることにも意味があります。そう……各地に隠れているコログたちを探し出さなきゃならないですからね。不自然な石の下などに巧妙に隠れている妖精のコログは、世界を一周したくらいじゃ全部を見つけられません。
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▲何度も通っている場所に、実はコログが隠れているかもしれません。
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▲コログは全部で900匹隠れています。全部見つけたいような、見つけられずにいつまでも目標でいてほしいような。
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遊びかたは人それぞれで無限大!
筆者が本作を開始したころ、同時進行で弟もプレイを始めました。プレイの話ができるなぁ、攻略の相談ができるなぁ……と思っていたのですが、同じゲームをやっているはずなのに、ちっとも話が合いませんでした。
筆者は、ボス戦に突入する前にできるだけ強くなっておくため、探索に時間を割くタイプ。弟は、ボスのいる場所に突入する猪突タイプだったんです。神獣を1体も解放することなく、とりあえず“倒すべき敵”の顔を見にいったのだとか。
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▲筆者の場合、まずは探索! ボスは強くなりきってから倒そうと考えていました。
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▲弟はスクショを撮りためていなかったので、当時の状況を再現してもらいました。裸マント……。
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さらに弟は、できるだけ街道を通らないようにしていたので、街道沿いにある馬宿をだいぶ後になるまで知りませんでした。筆者はファミコンのころからRPGが大好きだったので、かつては友だちと「あそこの村まで進んだよー」なんて話していました。そのころのゲームは、進行の仕方が皆同じでした。
でも、本作の場合はそうじゃないんですよね。どこから進むか、いつボスを倒すか……すべてプレイヤーの好みでできるんです! だからこそ、違う楽しみ方、遊び方を聞いて、自分でも試してみるということができます。
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▲進めかたも戦いかたも、謎の解きかたすらプレイヤーごとに違います。それが魅力!
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遊び方はまだまだあります! 追加コンテンツを楽しみに待ちつつ、いろんな遊びかたを追求してみてください。筆者は、皆さんが撮影してSNSにアップするおもしろいスクリーンショットを心から楽しみにしています!
そしてこれからプレイする皆さん。ゼルダの世界は足を踏み入れたら帰ってくるのが難しいほどの魅力にあふれています。ちょっとでも気になったら、ぜひプレイしてみてください。現在の皆さんとはまた別の“暮らし”そのものが待っています。では筆者は、またあちらの世界に戻ります。サークサーク!
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▲リンク……リンク……充実した生活は結構なのですが、あの、まだですか? という声が聞こえて来るかもしれません。
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