2017年6月9日(金)
6月10日(土)、11日(日)に実施される、『ファイナルファンタジーXIV』と神奈川県横浜市のコラボレーション企画『海洋都市ヨコハマ「龍神バハムート、襲来」』。
横浜みなとみらいのランドマークとなっているヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの壁面にプロジェクションマッピングでオリジナル動画を映し出す本企画は、『ファイナルファンタジー』30周年×横浜市コラボレーションのメインイベントというだけでなく、投影対象タテ98.1m、ヨコ80mという日本最大級のプロジェクションマッピングという点でも注目を集めています。
今回は、6月8日に行われたメディア向けリハーサル上映会の様子を電撃PlayStation編集部がお届けします。記事の最後には動画もあるので、ぜひご覧ください。
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吉田直樹プロデューサー兼ディレクターの挨拶から始まった、上映直前トークショー。光の戦士にはおなじみの『ファイナルファンタジーXIV CHANNEL』第1期生・小池さんとの掛け合いをお届けします。
吉田直樹氏(以下、敬称略):多数お集まりのみなさま、誠にありがとうございます。この国際都市横浜で、日本最大級のスケールでプロジェクションマッピングを行えるということは、ゲーム制作者としても、いちゲームファンとしても非常にうれしく思っています。じつはこのプロジェクションマッピングイベントは「ファイナルファンタジーシリーズ30周年にふさわしいものを」ということで『FFXIV』をベースにしながら企画をスタートさせて、間もなく2年という歳月がたとうとしています。
『ファイナルファンタジー』は世界中にファンのいらっしゃるシリーズに成長しましたので、「こうしたプロジェクションマッピングイベントをするのであれば日本最大級で」ということで、場所選びに非常に苦慮してまいりました。
そんななか、横浜市、みなとみらい地区のみなさま、インターコンチネンタル ホテルのみなさまから「なんとか実現できるのではないか」との情報をいただきまして、関係各位たびたび打ち合わせをさせていただいて……ビデオゲームというものにも深い理解を示していただき、このたび実現する運びとなりました。
今回この試写、僕はもちろん映像制作にはかかわっているのですが、こうして映されるのを見るのは初めてです。なんとか晴れてくれてよかったと思います。みなさまとともに最後まで楽しんでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
小池美由氏(以下、敬称略):みなさんこんばんは、小池美由です。「『FFXIV』が大好き!」 という気持ちだけでこの場に立たせていただいています。みなさん今日はよろしくお願いいたします。
――小池さんは、初心者が一人前の光の戦士を目指して成長する過程を生放送でお届けするwebドキュメンタリー番組『ファイナルファンタジーXIV チャンネル』に出演したことをきっかけに『FFXIV』にはまったとのことですが、プレイしていて一番楽しかったのはどんなことですか?
小池:一番楽しかったところですか? もうホントすべてっていうのが正解なんですけれど……。ホントに楽しいことがたくさんあってですね。バトルはもちろんですし、ファッションの部分でもいろいろできたり……。でも小池のなかではですね、やっぱり自分のキャラクターの髪型や目の色などの設定をああしてこうして……っていうのが一番楽しいですね。
――熱く語っていただいてありがとうございます。そのテンションからもハマっていることがうかがえますね。
吉田:まったく触ったことのない状態から番組の企画で始めてもらったのに、その後、日本中・世界中のプレイヤーからはものすごい認められっぷりで。ネットファンからの驚きの声もありました。すごく応援されてたよね。
小池:ありがとうございます! 今でも遊んでいるとプレイヤーさんからメッセージをいただく機会があるのですが、「今も応援してます」とか「がんばってください」とか「何かわからないことありますか」とか、とても優しくしてもらって。ちょっと涙が出るんですよね、優しくしてもらえると。
――吉田さんから見て、その成長っぷりはいかがでしたか?
吉田:『FFXIV』はオンラインゲームなので、日本の方にはどうしてもこう「ちょっと難しそう」っていうイメージがあると思うんですけれど、それを全部払拭して、楽しみつつ真っすぐ突き進んでもらえました。それをきっかけに『FFXIV』を始めてくださった方もたくさんいるので、本当にありがたかったです。
小池:小池が『FFXIV』を始めたタイミングで一緒に始めて、今でもプレイし続けてくれている方を見ると、本当にうれしいですね。
――ちなみに、小池さんは以前twitterで「明日は予定がなくなったので1日『FFXIV』」とつぶやかれたそうですが、1日の最高プレイ時間は何時間くらいなのでしょう?
小池:最高だと……22時間くらいですかね。限界が。……24時間いけなかったことが本当に悔しい!
吉田:いいよそんなにしなくて(笑)。毎日ちょっとずつ遊んでも楽しめるんですよ?
小池:そうなんですよみなさん。私がちょっと変わってるだけなので(笑)。ちなみに、現実でもコラボレーションカフェ(エオルゼアカフェ)があったり、現実世界でも『FFXIV』を楽しむことができるんですよ(笑)。
――今日せっかく吉田P/Dに来ていただいているので、この場でお願いしてみたいことがあれば!
小池:えー! なんだろう、一番はですね……現実世界とのコラボレーション。今回の横浜という都市とのコラボレーションもそうですが、そういうのってプレイヤーからしてみるとすごくうれしいんです。これまでゲームの世界だけだったものと現実世界でも実際に触れあえるというのは本当に楽しいしうれしい。また、それがきっかけで新しいプレイヤーさんが増えていくっていうのも本当にうれしいことなので、さらにたくさんのコラボレーションを楽しみにしています。
吉田:さらに? だって今から90mのプロジェクションマッピングやるんだよ(笑)? ……ご好評いだだいたら、また日本最大級と言える何かを企画していきたいと思います!
小池:楽しみにしております!
――要望が実現したら1日22時間のプレイ時間を超えられるかもしれませんよ。
小池:もちろん!
吉田:いいよそういうアオリは(笑)。毎日ちょっとずつでも楽しめるので(笑)。
――今回『ファイナルファンタジー』30周年のコラボレーション先として横浜が選ばれた理由というのはなんだったのでしょう。
吉田:日本最大のプロジェクションマッピングということで開催場所が限られるなか、「できるかもしれない」と声をあげていただいたことももちろんなのですが、もともと今年で『ファイナルファンタジー』シリーズ生誕30周年を迎えるスクウェア・エニックスの前身・株式会社スクウェアの発祥の地が、じつは横浜市でもあります。
なので、この30周年という記念すべき年に『FFXIV』プロジェクションマッピングだけでなく、みなとみらい地区のみなさんにご協力いただいて、『ファイナルファンタジー』シリーズのいろんなものでコラボレーションをしましょう、一緒に30周年を盛り上げていきましょうと。やっぱり、日本発信のビデオゲームというエンターテインメントに非常に深い理解を示していただいたのが大きかったのだと思います。
――今回の映像作品について、開発秘話をぜひ聞かせてください。
吉田:『FFXIV』はオンラインゲームで、世界中600万人以上のプレイヤーがいるんですけれど、彼らのプレイヤーキャラクターとして使っているハイクオリティのキャラクターモデルを、すべて今回のプロジェクションマッピングの映像制作チームにお渡しして、かつこの作品のためだけにモーションキャプチャーをして、脚本を書き下ろして、監督さんにも入ってもらって、我々自身も一緒にクオリティチェックやアイディア出しをして、まさに一体となって作り上げてきたというのが非常に特殊なところだと思います。
あとは、『FFXIV』を知らなくても、『ファイナルファンタジー』シリーズを好きであれば……もしくはゲームファンであれば楽しめるように。そしてゲームファンでなくても映像のスゴさが伝わるように、ということで、プロジェクションマッピングならではの演出にも非常にこだわって作ってきました。これから上映されるのが僕自身もとても楽しみです。
――制作期間というのはどのくらいあったのでしょう?
吉田:半年以上かかってますね。
小池:えーっ! すごいですね。今日の12分間の映像のために半年以上の時間がつぎ込まれているんですね。むちゃくちゃ楽しみになってきました! 早く見たいです!
――これから上映となりますが、このプロジェクションマッピングで一番こだわった部分を教えてください。
吉田:単純に壁面に映像を投影しただけではおもしろくない。その凹凸やビルのデザインを生かしてどうやって「プロジェクションマッピング」と「ファイナルファンタジー」の要素をあわせもった作品にするかというところに非常にこだわりました。この巨大なスケールで、「ビルを使うと、映像がはたしてどんなふうに驚きあるものに仕上がるのか」といったところにぜひ注目していただければと思います。
――ありがとうございました!
百聞は一見にしかず……ということで、ダイジェストを抜粋! 全容はぜひ現地で見てみてください。
【FF14】プロジェクションマッピング“龍神バハムート、襲来。”リハーサルダイジェスト
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