2017年6月14日(水)
『モンハンワールド』シアターのデモプレイレポ。新しいアクションやモンスターの生態を確認【E3 2017】
米国・ロサンゼルスにて開催中の“Electronic Entertainment Expo 2017(E3 2017)”。そのカプコンブースに出展されている『モンスターハンター:ワールド』シアターの様子をレポートします。
なお、シアター内は撮影禁止のため、状況をテキストでお伝えしていきます。
また、ゲームは開発中につき、仕様が変更される可能性があります。
プレイはベースキャンプからスタート。すぐに、ナビゲートしてくれるキャラが登場します。指示に従ってマップを開くと、エリアのような区切りが見えるのですが、実際のフィールドはすべて地続き。ロードはなく、スムーズに移動可能です。
アイテムのショートカットを開いて、こんがり肉を持ちます。これまでであれば、立ち止まって食べて、腹をポンポンと叩いていたのですが、本作では走ったまま食べられるようになっていました。実際には走りながら食べたくないのですが、ゲームだったらこのほうが便利でいいですね。
開けたエリアにいくと大型モンスターに遭遇。どうやら草食モンスターを狙っているようです。そのまま、アプトノスと思えるモンスターをまるっと飲み込むと、見ている人から「Oh,my god」という声があがりました。
イメージしていただくならば、ロアルドロスがアプトノスを丸呑みして、膨張したザボアザギルのようになったと考えてください。おなかにモンスターを蓄えたまま移動したそのモンスターを追っていくと、小型のモンスターがいる場所に到達しました。
すると、その場所に先ほど飲み込んだ草食モンスターを吐き出すという行動をしました。仲間の餌を持ってくるために、飲み込んで移動するということをしていたようですね。これまでにあまり見たことがない特性です。
移動時には、採取できそうな草やハチミツがありました。その場所を通る際にボタンを押していくと、右側の欄にアイテムを入手したというテキストが流れます。本作では移動しながら採取できるようになっていたのです。
採取やモンスターを追跡する際に、ハンターの体から光る虫のようなものが出て、場所を教えてくれるナビのようなシステムがありました。これは導蟲(しるべむし)というハンターが飼っている虫とのこと。
対象のモンスターのフットプリント(足跡)に印をつけてくれるので簡単に調べられます。調べていくことで、情報のレベルがあがり、それにより生態がわかっていくようです。
見ていたところ、名前がわかったり、行動している場所がマップ上にしるされたりしていたように思えました。早く討伐したい時こそ、モンスターに直行するのではなく、あえて情報を入手してから挑むという選択肢が加わるようになるのかもしれませんね。
また、マップにはアイテムや細かな道など、かなりの情報が表示されます。生態がわかり、位置を把握できるようになっていれば、2頭が合流してテンヤワンヤになるということも防げるかと。
さらに奥に進むと、獣竜種が寝ている場所に出ました。しばらくすると目を覚ましたのですが、草むらに入ったためか、気づかれていないようです。そこで、左手のスリンガーという小型の弓から石を射出して音を出しておびき寄せることに。
おびき寄せて移動しているうちに、獣竜種の背中から小さめの翼が生えてきました。さらに口からは火の粉が出て、明らかにブレスをはいてきそうな予感。さっきまで辺りをうろうろしていた小型モンスターも、怯えて木の上に逃げていきます。
ここで、ハンターのジャンプ攻撃のようなものが獣竜種にヒット。そのまま首にしがみついて攻撃していきます。これまでのシリーズであれば、剥ぎ取りナイフで攻撃してモンスターを転倒させるという流れでしたが、本作『ワールド』ではモンスターに乗った状態から、大剣によるため攻撃が可能に。これは効果がありそう。
ただ、こちらの強力な攻撃をだまって受けてくれるモンスターではありません。木に体を当てて、こちらを振り落とそうとしてきます。痛そう! っていうか、ハンターじゃなきゃ、死んでいたわ……。
一度は落とされたものの、すかさず、落とし穴のネットのようなアイテムをモンスターに当てて、拘束します。ここで、ハンターは尻尾を狙い始めました。やや時間がかかったのですが、無事に尻尾の部位破壊ができたのですが、剥ぎ取ろうとすると、モンスターに邪魔されて、最後まで素材は手に入りませんでした。
また、スリンガーを使うことで、特定の場所でロープを引っ掛けて移動したり、地形を使って攻撃したりということを確認できました。木の塊のようなものを落として獣竜種に当て、ダウンさせた際には、表示されているダメージが大きいだけでなく、こちらのチャンスタイムとなるため、かなり有効だと思えました。
他にも生息する“フラッシュフライ”を使い、閃光玉のように、目をくらませることができるようです。また、アイテムには麻痺投げナイフもありました。
ちょっとした小高い丘のうえに出てきました。夕暮れで先ほどまでとは違ったビジュアルが広がります。そんな余韻に浸るまもなく、ハンターの前にはリオレウスが登場。リオレウスはそのまま、獣竜種と激しくぶつかりあいます。
これまでのシリーズでも、異種モンスターが互いを攻撃することはありましたが、本作ではハンターの攻撃を気にしないくらいに、お互いに攻撃していました。モンスター同士のかかわりはこれまでとは大きく異なっているようです。
リオレウスにひどく攻撃されたようで、獣竜種は足を引きずりながら逃げていきます。追いかける際には、坂を滑り降りて高速で移動する様子を見ることができました。
ベースキャンプに戻り、武器をボウガンに変更。ベースキャンプですぐに変えられるようになったのは、便利としか言いようがありません。
獣竜種を見つけると、“スペシャルアモ”という強力そうな弾を装填。ライトボウガンの速射のように、いや、それ以上に連続して弾を発射していきます。
さらにガンランスの“竜撃砲”を思わせるような、近距離で爆発を起こす攻撃を行います。フラフラになったところを、“スティッキーアモ”で攻撃して討伐終了となりました。“スティッキー”は粘着という意味なので、もしかすると“捕獲用麻酔弾”の英語名なのかもしれません。
フィールドが広大になった、テンポ感がよくなった、モンスターの生態がこれまでとはかなり変わったなど、変更点は多数ありました。もちろん、それはグラフィックからも出ていると思われます。
ただ、遊びとしてはこれまでの『モンスターハンター』を引き継いでいると感じました。遊んだことのある人は、何をしていいのかわからないということはおそらくはないと思われます。
まだ情報が多くないのですが、すでに早くさわってみたいという好奇心でどうにかなりそうです。来週6月20日には生放送があり、国内初の実機プレイを見られるということなので、お見逃しなく!
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