2017年6月15日(木)

『ディシディアFF NT』はフレンドと遊べるロビー機能を搭載。E3会場の開発陣を直撃【E3 2017】

文:電撃オンライン

 スクウェア・エニックスより、2018年初頭に発売予定のPS4用ソフト『DISSIDIA FINAL FANTASY NT(ディシディア ファイナルファンタジー エヌティー)』について、E3 2017会場で現地インタビューを行いました。

『DISSIDIA FINAL FANTASY NT(ディシディア ファイナルファンタジー エヌティー)』
『DISSIDIA FINAL FANTASY NT(ディシディア ファイナルファンタジー エヌティー)』

 お答えいただいたのは、アーケード版『ディシディアFF』に同じくプロデューサーを務める間一朗さん(ハザマP)、ディレクターを務める鯨岡武生さんのおふたり。発表後の反響や海外展開に向けた施策、PS4版ならではのコンテンツなどについて語っていただきました。

『DISSIDIA FINAL FANTASY NT(ディシディア ファイナルファンタジー エヌティー)』
▲鯨岡D(写真左)とハザマP(写真右)。

――本作を発表されて、日本と海外それぞれの反応はいかがでしたか?

鯨岡:総じてポジティブな反応をいただいていると思います。ゲームセンターに行けず家庭用を待っていた方もいらっしゃれば、家で好きなだけ遊べると喜んでいる方もいらっしゃいました。

 まだ発売を迎えていないので、今のところアーケードのお客さんの数が減った様子もないので、今のところはすべていい方向に働いているのかなと思っています。

ハザマ:海外の反応は、E3で行列ができるくらいなので、我々が想定していた以上にいい感触です。海外の皆さんにとっては初出のタイトルとほぼ変わらないので、「どうして3on3なの?」、「どうしてTeam NINJA(チームニンジャ)なの?」といった質問に、鯨岡が2年前と同じ回答をしています(笑)。

鯨岡:デジャヴです(笑)。国内でアーケード版が稼働したタイミングと同じことを話しています。

ハザマ:ちょっと懐かしいですね。

――E3 2017などで実際にプレイされた方の反応はいかがでしょうか?

鯨岡:eスポーツの本場ということもあり、「この手のゲームはeスポーツにならないのか」、「映像がきれいでうれしい」といったコメントが印象的です。

 逆に、海外ゲームとのHUD(UI)の違いについては若干ネガティブな意見もありますね。元々アーケード用のためダイナミックなUIにしている現状ですが、海外タイトルはUIがシンプルなため「派手すぎない?」といった声もあります。

ハザマ:事前にこういった意見があることはわかっていたので、チームニンジャさんとはUIの最適化をしようかという話もしています。すでにプロトタイプも上がってきている状態ですね。

『DISSIDIA FINAL FANTASY NT(ディシディア ファイナルファンタジー エヌティー)』

――発売日は世界同時なのでしょうか?

ハザマ:そう考えていただいて問題ありません。曜日のズレはあるかもしれませんが、同じ週には発売できる予定です。

――タイトルに“NT”が加えられた理由と、その意味についてお聞かせください。

鯨岡:もともと、アーケード版とPS4版で区別する記号がほしいと思って。その記号を考えるなかで、さまざまな意味を含んだ言葉の略称として“NT”をロゴに入れ込むことになりました。

ハザマ:新しい物語、新しい挑戦、新しい試練といったいろいろな意味を包括したサブタイトルになります。

――物語の時間軸としては、PSP版からさらにあとの話になるのでしょうか?

鯨岡:そうですね。同じ世界ですが、コスモスとの戦いはPSP版で終わっているので、それならなぜスピリタスやマーテリアのような者が出てきたのかとか、そこになぜ『FF』のキャラクターが絡むのかとか、そういったところが物語の軸になって展開していきます。

 ただ、ゲームのメインはあくまで“対戦”です。ひとりで遊べるオフラインモードや、友だち同士で遊べるカスタムロビーの機能はありますが、あくまで対戦がベースです。いろいろな要素を遊んでいくなかで、ストーリーのカットシーンが次々と開放されていくイメージです。

 元々『ディシディア』の世界観として、戦えば戦うほど記憶が戻るというものが前作でありまして。その世界観を、ストーリー開放に紐付けて味わってもらえればいいなと思っています。

ハザマ:ボリュームに関しましては、バトル系のゲームで想定されるものを遙かに超えていますので、ご安心ください。

『DISSIDIA FINAL FANTASY NT(ディシディア ファイナルファンタジー エヌティー)』

――2018年初頭発売とのことですが、最後に発売を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

鯨岡:お待たせいたしました。アーケード版を遊んでいらっしゃる方は存分に遊べるものとして、アーケードに行きづらかった方にはやっと触っていただけるタイミングがきたと思います。

 今回ストーリーモードがないので不安になっている方もいらっしゃると思うのですが、今のグラフィックで『FF』のオールスターキャラを好きに動かして、かつ気持ちよく操作できて楽しんだ結果、『FF』ならではのストーリーが楽しめるものにちゃんとしていますので、「対戦がちょっと苦手だな」という方もぜひ手にとっていただければと思います。

 『FF』にあまり興味ないという方も、対戦ゲームとして楽しめるものになっていますので、いろいろな方に遊んでもらえたらうれしいです。

ハザマ:今回のタイトルは、自分としては初のHDゲームとなります。ゲームの作り方は昔とだいぶ変わってきていますが、今回も当然のことながらちゃんとしたものを提供させていただいて、そのうえでアップデートを繰り返してどんどんボリュームの追加や内容の向上を図ることは続けてきます。

 出したら出しっ放しではなく、長く遊んでいただけるものとして皆さんお届けしたいなと思っていますので、ぜひよろしくお願いいたします。

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