2017年6月15日(木)
『Days Gone』は同じ状況でもさまざまなプレイが可能。ゲームコンセプトやフリーカーの特徴を解説【E3 2017】
米国・ロサンゼルスにて開催中の“Electronic Entertainment Expo 2017(E3 2017)”。そのSIEブースにて行われた『Days Gone』のメディア向けプレゼンテーションについてレポートします。
開発を担当するDARREN CHISUMさんが解説と、質疑応答に対応。JOSEPH ADZIMAさんがプレイを担当しました。
▲DARREN CHISUMさん(画像左)とJOSEPH ADZIMAさん(画像右)。 |
今回お披露目されたのは、“PlayStation E3 Media Showcase”で行われたデモと同じシーン。そのうえで、違う遊び方を見せていただけるとのことです。
舞台となっているのは山奥のキャンプで、パンデミックから2年後という厳しい状況です。襲い掛かるのは人間が感染した“フリーカー”だけでなく、感染した動物も攻撃をしかけてきます。
感染した動物の中には、バイクで逃げても追いかけてくるほど危険なタイプが存在。このような相手には、かかわらないほうがいいようです。
本作で1つ目に意識しているのは、オープンワールドのダイナミックさ。待ち伏せされて、持っているものを奪い取られるような状況でのサバイバルが描かれるとのことです。
サバイバルには、昼夜や天候が影響。雪になると、バイクの運転に影響が出るだけでなく、人の視界が狭くなることもあるようです。さらには動物やフリーカーも時間によって、活動が異なることが説明されました。
もう1つ大きく意識していることはコンバット(戦術)。持っているスキル、武器によって、どのようにしていくのかが、変化するようです。
ここで、行うミッションが同じでも、時間帯によって内容が異なる場合があることが明かされました。山間が舞台なので、10分とどまると天気が変わるような状況下でのバトルを楽しめます。
先日のデモではフリーカーとのバトルがメインでしたが、今回のプレイでは人間同士のバトルが主になるとのこと。
その際に公開されたデモでは、木と木に張り巡らされたワイヤーによってバイクから下ろされてしまいました。今回はそれを回避するため、大きく回りこんで、後ろから強襲することに。予期せぬ方向から襲われたためか、2人ともあっさり倒すことができました。
その後、仲間が捕らえられている敵のアジトへ潜入する際には、その場にあったアイテムを組み合わせて火炎瓶を作ったり、1人を攻撃して別の敵をおびき寄せたりというテクニックを披露。
先日はアジトをフリーカーに襲わせて大混乱を引き起こさせていましたが、別のルートから進入したうえで、敵のメンバーを排除するというアプローチで、捕らわれた仲間を助けていました。
今回はできるだけ音を立てないプレイを心がけたそうですが、もっとシューティングに寄った状況もゲーム的には作れるそうです。
本作ではフリーカーとの対峙が目立つのですが、人間同士の関係も多く描かれるとのこと。協力しあうだけでなく、先日まで仲間だったメンバーを撃つという対立もあるとか。ストーリーはいろいろな展開になるようです。
自分のゲームプレイが物語に影響を与えるシステムを用意。オープンワールドでの経験と、『アンチャーテッド』のような物語の融合を目指していることが説明されました。
フリーカーに髪がないことについての指摘については、笑いながら、「何が感染の原因になっているのか、それがミステリーになっている」とDARREN CHISUMさんは答えました。
このフリーカーはゾンビではなく、むしろ人間が動物になったようなものだと考えているそうです。どのようにして攻撃するのが簡単に倒せるのかをそこから推測してほしいとメッセージを贈りました。
フリーカーが死んだものを食べているのは生きるためで、彼らもサバイバルをしているようです。なお、どのようにして発生しているのかについては言及されませんでした。
気になるゲームの目的は「開発陣も誰もわかっていない」と笑いながら言ったうえで、結果的にサバイバルをすることと笑いながら回答。例えば、モーターバイクには耐久値とガソリンがあり、動かすには燃料が必要。オープンワールドの中でガソリンがなくなったら、それこそまさにサバイバルの状況になるのです。
乗り物として車に乗ることはあっても、それで限りなく遠くまで行くことはないとのこと。そういう意味で、自分が持つバイクはカギになり、置く位置もポイントになるとか。
ミッションがあるため、他のオープンワールドのゲームと似ているところもあるようですが、バイクがあるため、マップが広大になると説明。テーマパークのように、いろいろな場所に見どころがあるようなイメージをしていると説明しました。
ファストトラベルは、ないことは考えられないが、今は言えないようです。
武器については、多数用意していることを宣言。クラフトにより、バットとボールで武器を作ることも可能。ただ、車のような大きなものはできないとのことです。
お金の概念については、キャンプで仕事をしたり、信頼してもらったりすることがあるそうです。
オンラインプレイについては、1人での深いプレイを想定いているため、予定はないとのこと。
ただ、グラフィックはPS4 Proのためにもっと向上させたいとチームは考えているそうです。
進行具合については苦笑いしながら、2カ月間、寝ないでやってきているが、まだ見えないことを告白。新しいフランチャイズを考えて、45~50人の人数で始めた開発も、現在ではより大きくなっているとのこと。進捗を待ちつつ、完成を楽しみにしましょう。
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