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2017年6月29日(木)

『ガンダムバーサス』新システムや参戦機体をレビュー。ブーストダイブとストライカーで量産機も使いやすい

文:る~ぱ

 バンダイナムコエンターテインメントから7月6日に発売されるPS4用ソフト『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』をレビューします。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 本作は『機動戦士ガンダム VS.』シリーズ第5世代となる最新タイトルで、アーケードからの移植ではなく家庭用に特化した独自の展開が行われます。

 アーケードやコンシューマで同シリーズの最新作『ガンダムバーサス』の発売日まであと少し。本作から追加された新システムや変更点などを紹介し、ゲームの魅力に迫っていきます。

“ブーストダイブ”が生み出す着地を巡る新たな駆け引き

 本作の注目すべきシステムは“ブーストダイブ”。これは全機体で使えるシステムで、直前の行動をキャンセルして落下するというもの。アーケード『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブースト ON』などでは一部の機体で使えた、いわゆる“降りテク”がシステム化され全機体で使用可能になったことで、機体間の優劣がかなり変わっています。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 ただし、ブーストアクションの1種なのでブーストゲージを消費してしまう点には注意が必要。ブーストゲージをすべて消費した状態・オーバーヒートで着地した際に行動不能になるデメリットがあります。そのため、あえて使わずにブーストゲージを温存して、着地してから回避やシールドガードでしのぐといった選択も重要になります。

“ストライカーセレクト”を利用した連係攻撃で勝機をつかめ

 ブーストダイブと並ぶ本作の新要素が“ストライカーセレクト”です。これはシリーズでいうところの“アシスト系”の武装をシステム化したもので、180機以上アンロック可能なストライカーから1つ選び、バトル中に武装の1つとして使うことができます。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 シリーズ定番の射撃や格闘、ジャンプ、ターゲット切替えという4ボタンに、ストライカーボタンが追加。ストライカーによって、全機体に武装が1つ増えた形になっています。

 ストライカーのポイントはプレイアブル機体に寄らず、自由に設定できること。ストライカーは弾数や性能が異なっているので、自分なりの組み合わせを探す楽しみも用意されています。

機体開発でさまざまな要素をアンロック

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 バトルで機体レベルを上げて、各機体の機体開発ツリーのアイテムをアンロックし、ゲーム中で入手できるGPを利用することで、前述のストライカーやパイロット、バトルナビなどの要素がアンロックできます。一度獲得したストライカーはすべてのプレイアブル機体で使用可能になります。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』
『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 ドムなら黒い三連星の3人、Zガンダムならルー・ルカというように、原作の組み合わせでパイロットが変更可能。パイロットを変更すると、カットインやバトル中のボイスがそのパイロットのものに変更されます。なお、武装や能力に変化はありません。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』
『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 バトルナビや称号、エンブレムも機体開発ツリーでアンロックされます。さまざまな要素を使えるようにしていくなかで、いろいろな機体をプレイする楽しみがあります。

リニューアルされた機体の性能や武装

 前述のストライカーセレクトの実装により、機体固有のアシスト系武装がなくなったため、機体によってはアーケード『マキシブースト ON』と比べて武装構成は異なります。

 また、500、400、300、200のコスト構成によって機体性能も変わっています。例えば、これまでシリーズでは準高コストが多かったZガンダムは最高コストの500へ。豊富な射撃武装による射撃戦の強さはそのままに、格闘武装や機動性も上昇しており接近戦も強化されています。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 格闘武装が使いやすくなっている他、ハイパー・メガ・ランチャーは通常時でも2発に増加。射撃戦では他を寄せつけない強さを発揮します。

 また、ユニコーンガンダムはデストロイモードのメイン射撃がビーム・マグナムに変更。高い機動性と格闘武装は変わっておらず、ユニコーンモードの上位互換の性能になっています。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 なお、これまでデストロイモードでお世話になっていたビーム・ガトリングガンはサブ射撃に変更。特殊格闘は正面をなぎ払う“ムチ系”の武装に変化しています。

 このように、これまで『エクストリームバーサス』シリーズなどでお世話になっていた機体でも新鮮な気持ちで遊べるかと。

量産機が魅せる新時代の『バーサス』シリーズ

 公式サイトを見てもらえれば一目瞭然ですが、本作のプレイアブル機体には量産機が多く選出されています。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 サウス・バニングが駆るジム・カスタム。怒りの鉄拳修正で敵機に殴りかかります。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 Zガンダムのアシスト武装としての参戦が多かったメタスがプレイアブル機体に昇格。攻撃武装は貧弱ですが、僚機の武装を回復する“補給行動”と耐久力を回復する“回復行動”という、新しいタイプの武装が用意されています。

 個人的にお気に入りなのがネモ。ただの量産機かと思いきや、素早く切り込むブーストダッシュ格闘や、ドダイに乗りながらビーム・ライフルを連射する特殊射撃など、とにかくモーションがカッコイイのです。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 切り抜け系のブーストダッシュ格闘。追撃までの反転動作も凝っていて、カッコイイ格闘になっています。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 特殊射撃はドダイに乗り大きく移動しながらビーム・ライフルを連射。弾数が少ないのがネックですが、1動作で回避しながら攻撃ができます。

 極め付けは覚醒技。ドダイで突撃して相手を打ち上げ、上下逆さまの状態で再度切り抜け。カメラアングルの見栄えもよく、大きく移動することから実戦的な覚醒技となっています。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』
『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 パイロットがファとは思えないほどの華麗なドダイの乗りこなしは必見です。

その他の注目機体について紹介

 注目機体として『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』から、スレイヴ・レイスと高機動型ゲルググ(ヴィンセント機)が参戦。スレイヴ・レイスはビーム・ライフルと100mmマシンガンを駆使した射撃戦が持ち味です。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 ミサイル・ランチャーや胸部マルチランチャー【閃光弾】といった射撃武装も再現されています。

 高機動型ゲルググ(ヴィンセント機)はやや格闘寄りの万能機。ゲルググ機伝統のビーム・ナギナタ【投擲】を駆使し、相手の行動範囲を制限しながら格闘を狙っていくスタイルが強力です。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』 『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 ビーム・ナギナタ【投擲】は左右に投げ分けが可能。急速接近する特殊移動を持っているため、接近戦で真価を発揮する機体です。

完成度はピカイチ。操作に慣れたら対戦に挑戦!

 現状ソロプレイ時は“フリーバトル”と“アルティメットバトル”、“トライアルバトル”ということで、オンライン対戦をあまりしない人はまずはこれらを繰り返し練習して腕を磨いてみましょう。また、参戦機体については発売後のDLC展開が発表されていますので、そちらにも期待したいところです。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 シリーズを重ねてきただけあって対戦ツールとしての完成度は文句ナシ。今回は体験できませんでしたが、オンライン対戦であれば3対3も可能になっており、これまでにない対戦を楽しめそうです。

『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』

 主なアニメ作品の主役機はもちろん、量産機が好きという人は特に楽しめる作品になっています。また当然グラフィックも美麗になり進化。家で思う存分対戦を楽しみたい人は購入してください。

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