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2017-07-10 20:15

疾走感あふれるサマーチューン! 畠中祐さんがデビューシングル『STAND UP』への思いを語る

文:ガルスタオンライン

 いまもっとも勢いのある若手声優として大躍進中の畠中祐さんが、7月12日にCDデビュー! 今回は、タイトルにもなっている「STAND UP」について語っていただきました。曲と同じくさわやかな畠中さんが語る、「STAND UP」の魅力を感じてください!

『STAND UP』畠中祐さんインタビュー
▲豪華版
『STAND UP』畠中祐さんインタビュー
▲通常盤

―――デビューシングル『STAND UP』のコンセプトを教えてください。

畠中:自分の中での「STAND UP」のコンセプトは、“共有する”です。楽しみも頑張りも、全部一緒になって共有する、おんなじラインで共有するといった内容になります。

 じつは、デビューが決まったときに歌で伝えたいものが、僕の中では漠然としていたんです。だから、“伝えたい”とか“何かを言いたい”とかではなく、まずは聴いてくださる方たちとおんなじ位置に立って、“一緒にこの曲を楽しみたい”、“一緒に共有したい”ということを目標としたかったんです。

 そこをスタートラインに置きたかったので、プロデューサーにその想いを伝えました。僕が伝えたこと以上に言いたかったことが歌詞に表れていまして、だから歌ってる僕も励まされるしみたいな、思いを共有できる歌になったと思うんです。

―――「STAND UP」でお気に入りのフレーズやメロディ部分を教えてください。

畠中:メロディはサビ部分が好きですね。キャッチーでとても耳に残る、忘れられないサビになってるかと思います。歌詞は「大それたこと口にして笑われてもいい空は高く飛べるはずだからって言い聞かせていく」、そして「がんじがらめな時もあるさ落ち込んでもいいその分絶対次にやれるんだって言い聞かせていく」、この2カ所の歌詞がすごく好きですね。

 普段から、落ち込んだ時とか自分を奮い立たせるために、そう思ってる部分があるので。それをストレートに書いていただいたなという気がします。

―――メッセージ性も強い部分ですよね。

畠中:結果的に、自分で歌っててもすごい励まされています。この思いを共有したいというところで、聴いてくださった方も励まされるのであれば、それはとても嬉しいことです。でもまずは難しいことは考えずこのビートに乗せて、体を動かしてほしいなとも思います。

―――「STAND UP」は元気が出る曲ですが、畠中さんご自身の元気のもとはなんですか。

畠中:うまい飯(即答)。うまい飯を食べる、あとは旅。旅行は、新鮮な気持ちにさせてくれるんで、一日空いたらロードバイクで行けるところに行って気分を晴らしたりしますね。でもやっぱり一番身近な解決方法は飯ですね(笑)。あとは、芝居とか歌が、仕事だけど趣味みたいなところもあるので、芝居や歌をやることで気分を発散させてます。

――いままでキャラソンではいくつかCDを出されていますが、今回ご自分の名義で出される楽曲を制作したことで、歌に対しての意識が変わった部分などありますか?

畠中:そうですね。もっともっと自由に、もっともっと自分の好きを追求できるようになったと思います。キャラクターという服を着るのではなく裸になれる、そんな感じがしたので(笑)。だから曲調然り、歌い方然り、自分が思ったものをそのままダイレクトに出せる、そんな印象でした。あと、自分の歌い方はどうなんだろう? といったものは、これからもしっかり探っていかなきゃないけないというのも見つかりました。

―――制作中はスタッフと話し合いながら進めたのでしょうか。

畠中:「STAND UP」の曲が出来る前に、何回かディスカッションをさせていただきました。『夢色キャスト』からお世話になっているプロデューサーが今回も担当してくださったので、僕の歌い方や好きな音楽の傾向をわかっていたんです。なので、その後いただいたデモテープがとてもよかったんです。

―――ではそのデモテープで練習されたんですね。

畠中:それが……じつはこれ、収録するって聞かされない状況のなかでレコーディングしたといいますか(笑)。この日は打ち合わせということで呼ばれたんです。たくさんのスタッフが集まるからちゃんとしてきてねって言われて行ったら、レコーディングだったんです。前日に事務所からもらった資料を、打ち合わせに行く電車のなかで聴きながら「めっちゃいい曲や~」ってなってたら、「さあ歌おう!」みたいな(笑)。

―――じゃあ、ぶっつけ本番だったのでしょうか!?

畠中:ぶっつけ本番です。練習しすぎるとベストコンディションでできないからということみたいで、事務所も資料を前日渡しにしたらしく。なので、聴いていただけで練習はしてなかったんです。でも、いい曲だなって思っていたので思いっきり楽しませてもらったし、練習してなかった分、声もめちゃくちゃ出るというか、ベストコンディションでできました。

 それにこだわって録ってくださったので、結果的にすごくベストなものが出せたかなって思います。喉のコンディションも然りなんですけど、この曲が持ってるフレッシュさや真っ直ぐさっていうものを消さないようにという意図もあったそうです。歌い慣れしてたら、デビューシングルっぽくはないと。

―――そういうところまで考えられていたんですね。

畠中:デビューシングルらしいまっすぐさと新鮮さを出すために、ランティスと事務所に騙されました(笑)。

―――他にこだわられた部分はありましたか?

畠中:ビートが持ってる雰囲気を大事にしようと言われました。力強さとかではなくて、もっと包み込むような優しいビートとか、鋭角ではなく丸みのあるリズムの取り方であったりとか。なんかすごく難しいですけど(笑)、曲の遊びを感じながら楽しく歌ってという感覚的なところが要求されたんですけど、それが楽しかったですね。リズムの取り方にしても自分の歌い方を追求でき楽しかったなと。そういったことはキャラソンでは求められないので。

―――ここからはジャケット写真についてお聞きします。この写真は風を起こしたりして撮影されたんですか?

畠中:風じゃないんですよ(笑)。「STAND UP」感を出すために、下から見上げる構図と前に踏み出す躍動感が欲しかったんです。そこで躍動感を出すためにこのロングコートをはためかせたかったので、スタッフたちが裾を持って放した瞬間を撮ったんです。

 デザインも角度やタイトルの入れ方とか、全部こだわってくださって、目を引くような、印象に残るデザインになったかなと思います。

―――ミュージックビデオでは、ダンスをされるんですか? 

畠中:もちろん! 朝から深夜までやりました。ダンスしまくりました!

―――ちなみにダンスはお得意ですか?

畠中:では、ないです……。頑張ってます。今、頑張って身につけようと思い、これから本格的にダンスを習います。プロフィールの特技にダンスって書いたことがあったんですけど、大学でコンテンポラリー・ダンスという授業を取っていて、そこで経験してるからダンスって書いちゃえっていうノリでした。

 まさかここまで広がるとは思ってもなかったので(笑)。だから「STAND UP」の振り落としをしたとき、これはやばい! このままじゃ踊れないと身にしみたんです。夜、公園で練習して、やっとちょっとは形にはなったかなと思うんですけど、もっとやらなきゃなっていうのは気づけたので、がんばります。

―――歌も歌いながらダンスというのは大変ですよね。

畠中:そうなんですよ! 歌を安定させながらダンスするっていうことの難しさ……。宮野真守さんや三浦大知さんたちのすごさを痛いほど感じました。

―――歌とダンスのすごさを実感されましたが、いままで影響を受けたアーティストはいらっしゃいますか。

畠中:以前ランティスから、好きなアーティストや歌ってみたいジャンルを聞かれたときに、三浦大知さんと星野源さんの名前を出して、たして2で割った感じでとふわっとした返答をしてしまったんですが、ダンスミュージックでキャッチーなんだねって、的確に捉えてくださったんです。だからこの曲に関してはその部分が出ているなと思いました。

 影響を受けたとなると、槇原敬之さんなんです。母親が好きで、小さい頃からずっと聴いていたんです。ストレートな歌詞とキャッチーなミュージックラインに励まされてきたので、影響は受けてるなって思います。

―――7月16日の“ORE!!SUMMER”にゲスト出演されますが、出演が決まったときはいかがでしたか。

畠中:決まったときは、ただひたすら驚いていたというか。3月11日の“KENPROCK Festival”の本番ステージ上で初めて知ったんですが、ただ、ただステージに立ち尽くすしかなくて……。

ランティス:スタッフ側は軽いサプライズを仕掛けてみました。どういう反応をするのかな? みたいな感じで(笑)。

畠中:ほんとにびっくりした時は言葉が出てこないんです。

―――では発表の時は、ファンの人たちと同じ感覚を共有してたんですね。

畠中:ファンのみなさんより声出なかったかと……。そのあと、緊張でものすごくお腹が痛かったです。ファンの方々との“おれパラ”10周年の積み上げがあるんですよ。そこにデビューシングルを引っさげて出ていくから、みなさんが納得してくれるいいものを披露しなきゃいけないと……。だからその責任感も背負って思いっきりやらなきゃいけないから、もっともっとレベル高くしなきゃなって、純粋にそう思いました。

――この“KENPROCK Festival”で、デビューシングルも発表になりましたが、発表するまでは、どんなお気持ちでした?

畠中:わくわくと、緊張が入り交じったよくわからないテンションになってましたね。ダンス練習をしていたというのもあるんですけど、肉とかたくさん食べていたのにみるみるうちに痩せて、2週間で2キロ痩せました。よっぽど緊張してたんだなって思います。KENPROCK終わったら急に戻りましたもん(笑)。もともと緊張しいで、本番前の2週間くらいはずーっとそれを引きずって、追い込んで追い込んで開き直るタイプなんです。

―――歌とダンスはKENPROCKで初披露だったんですよね。

畠中:初披露でした。あんなに喉が乾くとか思ってなかったですね。緊張で口のなかパサパサになるし。でも気持ちいいですね。自分でも思ってもない声が出たりするからおもしろかったです。これがアドレナリンが出るっていうのかと思ったし。意外と冷静なところもあり、ファンの人たちの顔もよく見えて、どんな表情しているのかもわかりました。

 あと、ファンの方々が一緒になって盛り上げてくださって、ファンからもらう力ってすごいなとも思ったし、パワーももらいました。

―――ライブはよく行かれるんですか?

畠中:行かないですね。ミュージカルは両親が出ていたので見ていたんですけど、ライブってあんまり馴染みがなくて。ランティスさんからデビューが決まった時に、ライブをたくさん見させてもらいました。ライブハウスに行ったのもその時がはじめてだったんですが、あの一体感よかったですね、全部が刺激になりました。

 寺島拓篤さんのライブも見に行かせてもらいましたけど、ダンスやってロックやってというのは、やっぱとんでもないなと。体力を維持するのも相当大変ですし、それを客席と一体となってやってのけることに、凄みを感じました。

―――では“ORE!!SUMMER”はターニングポイントになりそうですね。

畠中:頑張ります!! 僕のことを知らない人が大半だと思うので、そこでちゃんと名前も覚えてもらえるような、いいパフォーマンスができればと思います。観客と一緒になって“ORE!!SUMMER”を盛り上げられたら最高です。

―――今後の音楽活動での目標はありますか。

畠中:魅せられるダンスが出来たらいいなと思いますし、歌ももっと声の幅というか表現力というか……純粋にうまくなって、ダンスミュージックという方向性でレベルを上げていきたいです。今回の「STAND UP」はそういうことを習う暇もなく、今あるものをぶつけた、今のベストです。だから、ここからもっともっと上に行くには、歌もダンスも習っていかなきゃいけないと思うし。

―――最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

畠中:Aメロ聴いたらBメロまで、サビまで聴きたくなる曲になってると思います。ノリやすいリズムになっていると思うし、前向きなメッセージももしかしたら感じとってくれるかもしれないので、畠中祐って名前を知らない人でも、Aメロをちょっと聞いて、このリズムに体を動かしてもらえたらなって思います。

 まずは騙されたと思って手にとってみてください(笑)。きっと、サビまで聞きたくなってくれるはずだと思います。その熱量を込めたつもりです! ぜひぜひ聴いていただければなと思います。

―――ありがとうございました。

データ

▼『STAND UP』初回限定盤(CD+DVD)
■メーカー:ランティス
■発売日:2017年7月12日
■価格:1,800円+税
 
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▼『STAND UP』通常盤(CDのみ)
■メーカー:ランティス
■発売日:2017年7月12日
■価格:1,300円+税
 
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