2017年8月3日(木)
『ペルソナ』シリーズの名曲を堪能! “PERSONA SUPER LIVE P-SOUND BOMB !!!! 2017”レポート
8月2日に横浜アリーナで開催された“PERSONA SUPER LIVE P-SOUND BOMB !!!! 2017 ~港の犯行を目撃せよ!~”。
『ペルソナ』シリーズのライブは“PERSONA SUPERLIVE 2015 ~in 日本武道館 -NIGHT OF THE PHANTOM-”から約2年ぶりだ。今回は2016年に発売され、大ヒットを記録したシリーズ最新作『ペルソナ5』の楽曲も加わり、過去最大規模、約1万2千人を動員しての超大型ライブとなった。
約3時間、ノンストップで最初から最後まで観客を熱狂させたライブの模様をお届けしよう。
怪盗団が観客の心を盗みに参上。それを阻止するのは……特別課外活動部と自称特別捜査隊!
さまざまな凝った趣向がちりばめられている『ペルソナ』シリーズのライブ。今回は横浜アリーナでの開催ということで、怪盗団、特別課外活動部、自称特別捜査隊の3チームによる、港のオタカラをめぐり攻防が繰り広げられるストーリー仕立てのライブとなっていた。
さらにステージは、会場前方にメメントスをイメージしてモルガナカーが置かれたメインステージ、会場のド真ん中に『ペルソナ4』『ペルソナ3』をイメージして電柱からぶら下げられた死体や、影時間中の棺おけに入った人々を思わせるオブジェクトが彩るサブステージ、という2段構えの作り。
これらのステージはアトラスのアートチームがデザインしたそうで、本場アメリカのショービズ街、ブロードウェイを感じられる作りとなっていた。
ライブ開演前の、『ペルソナ5』の喜多川佑介、『ペルソナ3』主人公や、みんなの妹・堂島菜々子による注意事項のアナウンスで期待が高まったところで、ライブスタート!
頭を飾ったのはLynさん。サブステージに登場し“Wake Up, Get Up, Get Out There”を歌いあげた。ここでさっそく驚きの演出! 座席に配置されたフリフラ(無線操作式ペンライト)の色がいっせいに赤に変化し、会場は『ペルソナ5』のイメージカラーである赤一色に染まる!
このあとも川村ゆみさんが歌う“Burn My Dread”では水色、そして平田志穂子さんの“Pursuing My True Self”では黄色と、各タイトルや楽曲にあわせたフリフラの演出はライブの最後まで続いた。
それぞれのオープニングテーマが演じられたあとは、日常パート(“Beneath the Mask”、“Sings Of Love”、“When The Moon's Reaching Out Stars”)のメドレーを披露。
その後『ペルソナ5』の主人公・ジョーカーの声が会場に響き渡り、“Life Will Change”とともに怪盗団(『P5』主人公、杏、双葉、春)の衣装に身を包んだダンサーたちが出現!
“Tokyo Emergency”の後、川村さんとLotus Juiceさん、そして特別課外活動部(『P3』主人公、順平、美鶴、荒垣)が、“Mass Destruction”“Deep Breath Deep Breath”にあわせて登場。
さらに平田さんの歌う“Reach Out To The Truth -First Battle-”にあわせて自称特別捜査隊+α(陽介、クマ、菜々子、堂島)が次々とステージに。ライブはさながら怪盗団VS特別課外活動部&自称特別捜査隊の様相となった。
MCをはさんでライブは続く! インスト曲では目黒さんのギターソロも!
バトルがひと段落(?)したところで、本日1回目のMCに突入。今回のライブでは川村さんは月光館学園、平田さんは八十神高校、そしてLynさんは秀尽学園の制服を衣装にしていた。
だがLotus Juiceさんは各高校の校章を散りばめたデザインの衣装だったことから、川村さんたちから二股疑惑をかけられることに。そこから各キャラクターの衣装を見事に再現しているダンサーたちのお話に発展。衣装だけではなく、キャラクターに対する理解度が深いこと、それを裏付けるダンスとパフォーマンスがこのライブの見どころの1つだと語られた。
MC明けの1曲目では、双葉が華麗なタップダンスを披露。そこから“Phantom”“Tokyo Daylight”と続いたところで、TVアニメ『ペルソナ4』から“key plus words”、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』から“Break Out Of...”、『ペルソナQ』から“Laser Beam”、『ペルソナ5』から“Beneath the Mask -rain-”などの楽曲が演奏された。
そのあとは『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』より“霧”、『ペルソナ5』より“Will Power”、“Blooming Villain”、“Keeper of Lust”といったアツいバトル曲が続く。
インスト曲では、『ペルソナ』サウンドの生みの親である目黒将司さんによるギターソロが会場を盛り上げた。目黒さんのソロからの2回目のMCでは、“大明神”の異名を持つ目黒さんを会場のみんなで拝むシーンも。
続いて平田さんが『P4D』の菜々子のモーションアクターを務めた能登有沙さんとともに、ジュスティーヌ&カロリーヌの衣装で登場。2人はそのまま能登さんが振り付けを担当した『P4D』の“ジュネスのテーマ”を愛嬌たっぷりに歌ってくれた。
ライブはいよいよ佳境へ――。『ペルソナ』シリーズの新作発表も!
2回目のMCが終わるとライブは後半戦に。“全ての人の魂の歌”や『ペルソナ2 罪』の“聖槍騎士団”が披露されたほか、“Mistic”、“Heaven”、“Our Beginning”は春による可憐なバレエとともにしっとりと、“Burn My Dread -Last Battle-”、“MAZE OF LIFE”、“Time To Make History”、“The Whims of Fate”、“Rivers In the Desert”などの戦闘ボーカル曲は激しくアツく、客席を盛り上げる。
そして再びジョーカーが参上! オタカラ奪還が失敗に終わり降伏するかと思いきや、観客たちの欲望を少し盗んだという。
ここで『ペルソナ』シリーズの最新作『ペルソナ5 ダンシング・スターナイト』と『ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト』が発表。この会場で踊ってきたダンサーさんは、じつは各キャラクターのモーションアクターを務める方々ということが明らかに。
会場は驚喜の声に包まれ、本日一番の大盛り上がり! その声に応えるかのように、DJ WAKAさんによるDJパフォーマンスが展開。発表されたばかりの新作タイトルの楽曲から伝統の名曲まで、新旧入り乱れDJプレイを披露。
さらに熱狂はまだまだ終わらないと言わんばかりに“1more!”が発動! 『ペルソナ5』の主人公のデフォルメされたと思しきシルエットが登場し、『ペルソナQ2(仮称)』が発表された。
その後、観客の興奮が収まらぬままにアンコールへ突入。川村さん、Lotus Juiceさん、平田さん、Lynさん、目黒さんの挨拶とともに、“キミの記憶”、“Light the Fire Up in the Night”、“Life Will Change”、“Never More”そして“星と僕らと”が高らかに歌われた。
そしてラストは特別課外活動部と自称特別捜査隊+αの面々によるトーク。港のオタカラを狙う怪盗団とそれを守ろうとして登場した特別課外活動部と自称特別捜査隊のメンバーは無事和解できた……と思いきや、ちゃっかりメッセージを残していた怪盗団が出し抜き、おいしいところをかっさらう。ライブは最初から最後まで、怪盗団に翻ろうされる結果となった。
こうして、歌あり、ダンスあり、怪盗団と特別課外活動部&自称特別捜査隊+αのバトルあり、と“オタカラ”が満載だったライブは大盛り上がりのうちに幕を閉じた。新作が3タイトルも発表され、今後も『ペルソナ』シリーズの展開から目が離せない!
(C)ATLUS (C)SEGA/PERSONA5 the Animation Project