2017年8月28日(月)
『龍が如く ONLINE』は一風変わったサクセスストーリー!? 3タイトルが明かされた発表会の様子をお届け
8月26日に秋葉原・UDXシアターで“龍が如くスタジオ”新作発表会が開催されました。
本発表会は、“龍が如くスタジオ”が開発中の最新作を発表するイベントで、『龍が如く 極2』、『龍が如く ONLINE』、『北斗が如く』の3タイトルが発表されました。
本記事では、会場の様子をお届けします。なお、発表された各タイトルの詳細については、下記の新作発表会関連記事をご確認ください。
“龍が如くスタジオ”新作発表会関連記事
『龍が如く 極2』
はじめに、『龍が如く』シリーズの総合監督・名越稔洋さんが登壇しました。本発表会は“龍が如くスタジオ”そのもので全部を構成したということで、「手作り感満載かもしれませんがよろしくお願いします」とあいさつしました。
▲名越稔洋さん。 |
あいさつが終わると、『龍が如く』シリーズ最新作の映像が公開され、『龍が如く 極2』が発表されました。
本作は、『龍が如く2』が『龍が如く6 命の詩。』で新開発されたゲームエンジン“ドラゴンエンジン”で画期的な進化を遂げたタイトルで、真島吾朗がプレイアブルになる追加シナリオが収録されています。
『1』・『2』ではあまり出番がなかったものの、1番人気のキャラクター・真島吾朗の追加シナリオを入れないとファンは納得しないだろうとのことで、『龍が如く 極2』に追加したことが語られました。
また、真島吾朗をより一層好きになってもらえるシナリオになっているとのことです。
楽曲はレゲエパンクバンド“SiM”の『A』であることが発表されました。“SiM”のボーカルを担当しているMAHさんは『龍が如く』シリーズをすべてプレイしているということで、名越さんからオファーしたそうです。
ゲーム概要の紹介が落ち着いたところで、本作に出演するキャスト情報が発表。高島遼役の白竜さん、倉橋渉役の木下ほうかさん、別所勉役の木村祐一さん、瓦次郎役の寺島進さんが登壇しました。
▲左から寺島進さん、木村祐一さん、木下ほうかさん、白竜さん。 |
白竜さんは「映像を見たらとても似ていた。楽しみにしています」、木下さんは「先ほどメンバーを知りまして、少し事件を起こしそうなメンバーですがよろしくお願いします」、木村さんは「以前から存じ上げている作品なのでとても光栄に思っております」、寺島さんは「出演者はみんな大好きな先輩と仲間たちでうれしいです」とそれぞれコメントしました。
キャスト陣が登場すると、収録時のエピソードの話に。白竜さんと木村さんは声を合わせるのが難しかったと話していました。
木村さんは、自身の演じる別所と通じるところがあるとのことで、とてもやりやすかったとコメント。寺島さんは以前出演した時よりもスムーズに収録できたと語っていました。
そして4人による締めの言葉を一言ずつ伝えた後、4人は退場しました。
『龍が如く ONLINE』
『龍が如く 極2』の発表が終わると新たな映像が公開されました。映像には桐生一馬の他に、赤いジャケットを着た“一番”と名乗る男が登場し、『新・龍が如く』プロジェクトの文字が映し出されていました。
映像が終わると名越さんより『新・龍が如く』プロジェクトは、『龍が如く』シリーズ本編の最新作であることが発表。さらに、赤いジャケットを着た男は“春日一番”という名前の主人公ということが明かされました。
そして、『新・龍が如く』プロジェクトは家庭用ゲーム機、新たなるプラットフォームの2つのタイトルで展開されることも発表されました。
ここで『龍が如く』シリーズプロデューサーの横山昌義さんが登壇。「やっと話せる時がきました」と喜びを見せつつあいさつをしました。
▲横山昌義さん。 |
あいさつを終えると、『新・龍が如く』プロジェクトの家庭版に先駆けて『龍が如く ONLINE』を開発していることを発表しました。『龍が如く ONLINE』については、速報記事もあわせてご確認ください!
『龍が如く ONLINE』は、スマートフォンを中心にPCでもプレイ可能なドラマティック抗争RPGゲームになっているそうです。
発表会では『龍が如く ONLINE』の主人公・春日一番の情報が公開。イラストは左側が家庭用ゲーム機版のイラストで、右側がスマートフォン版のイラストイメージになっているとのことです。
▲左側は家庭用ゲーム機版、右側はスマートフォン版のイラスト。 |
「同じ主人公に同じ世界観、同じストーリーが紡がれ、途中から家庭用ゲーム機版、スマートフォン版で物語が枝分かれしていくという、今までにないチャレンジを目指して現在制作している」と横山さんは説明しました。
また、『龍が如く』は桐生一馬という主人公から作成したものではなく、世界観から作成したものということを語り、今回は『龍が如く6』の後の今の神室町を描く作品になっているので、主人公からストーリーを考えていきたとのこと。そういう意味もあり、名越さんが“一番”と名付けたことを明かしました。
名越さんは「春日一番は、物語のスタートではとてもダメな人間でちゃらんぽらんな人物ですが、最終的には成り上がっていく、一風変わったサクセスストーリーにしたいと思っている」と話していました。
主人公・春日一番は、『龍が如く ONLINE』の核となり、象徴となるので、イメージを固めるためにプロジェクトの初期段階で珍しくオーディションを実施したとのこと。ここで、春日一番のキャストが中谷一博さんであることが発表されました。
▲中谷一博さん。 |
中谷一博さんは登壇すると、「春日一番役を務めさせていただきます。よろしくお願いします」とあいさつをしました。
中谷さんは、『龍が如く』初作で桐生一馬の親友であり最大のライバルとして登場した錦山彰役を担当しており、その後もスピンオフタイトルなどに出演しています。
オーディションはもちろんヤラセなしで実施され、最後の3人まで絞られたとのことですが、「何だかんだで中谷さんの魅力には勝てなかった」と名越さんは語りました。
中谷さんはオーディション当日、何も知らされずに呼ばれて演技をしたところ、名越さんに「もう次からはいいから。泣きのシーンやってよ」と10ページくらい台本を飛ばされたエピソードを披露。
高校球児が甲子園の土を集めるような気持ちで泣きのシーンを演じたことを明かしました。
名越さんは「あの時点でもう腹は決めていた」と話し、横山さんは「最初の一声を聞いた時、春日一番の声はこれだと決まった」とコメント。
オーディションの結果を聞いた中谷さんはうれしさに泣き崩れたそうですが、名越さん、横山さんから「次の10年は君だから。あなたでメシを食わせていただきます」と言われ、うれしさと同時にぞっとしたというエピソードを話しました。
オーディション秘話が終わると、中谷さんが語りを担当する『龍が如く ONLINE』のプロローグムービーが公開されました。
『新・龍が如く』プロローグムービー
公式サイトでは、上記映像で登場したプロローグの続きが公開されています。ぜひチェックしてみてください。
プロローグムービーが終わると中谷さんより「『龍が如く』の時にあった“ゲームはもっと踏み込めないのか?”という言葉。新しいプロジェクトとともに皆さんの力を借りて僕も精一杯責任を持ってさらに踏み込んでいきたいと思っています。この踏み込んだ先に、皆さんの希望に足る作品が待っていることを期待してお待ちください」と締めのコメントが飛び出し、退場しました。
『北斗が如く』
『龍が如く ONLINE』の発表が終わると、名越さんより最後の発表としてふさわしいインパクトを持った『北斗が如く』が公開されました。
ここでは、『北斗が如く』のゼネラルプロデューサー・佐藤大輔さんが登壇。「今ネットでざわついてもらえてるとうれしいです。いろいろな情報を出せていければと思いますので、よろしくお願いします」とあいさつし、ティザートレイラーがお披露目されました。
▲佐藤大輔さん。 |
PS4用ソフト『北斗が如く』ティザートレイラー
ティザートレイラーの放映が終わると、佐藤さんより本作は『北斗の拳』の世界を“龍が如くスタジオ”がこれまでのノウハウを結集して描く本格アクションADVであることが明かされました。
奇跡の街・エデンという場所が舞台となっており、完全オリジナルストーリーで物語は展開されます。シナリオは原作の世界観や時間軸を踏襲しながらまったく新しいものとして制作されているとのことです。
また、原作のキャラクターが多数登場する他、今作オリジナルの新キャラクターも登場します。新キャラクターは、『北斗の拳』の作画を担当している原哲夫さんによるデザインとなっています。
アクションシーンは、『龍が如く』のバトルスタイルを継承しながらも『北斗の拳』の世界だからこそ表現できる、もっと派手で爽快なものを目指しているそうです。
コンセプトの1つとして“こんなケンシロウを見たことがない”というものが挙げられました。これは、ケンシロウがバーテンダーになるミニゲーム、鉄骨で敵を吹き飛ばすといったものが用意されているとのことです。
そして『北斗が如く』の主人公・ケンシロウを紹介するにあたって、ケンシロウ役を担当する黒田崇矢さんが登壇しました。
▲黒田崇矢さん。 |
黒田さんはドライブ中の駐車場で『北斗が如く』のことを電話で聞かされて、尋常ではない声が出たそうです。その後、車の中では思い出せる限りのセリフを練習したと話しました。
さらに、「サンプルボイスを収録して、原さんのOKが出るまでの2週間ほどの期間はドキドキが止まらなかった」とキャスティング時のエピソードを明かしました。
黒田さんのエピソードからトークは、キャスト情報についての話に。『北斗が如く』の出演キャストは、『龍が如く』シリーズに出演したことのあるキャストで固めているということが発表されました。
『北斗が如く』の発表が終盤に差し掛かり、黒田さんより「『北斗が如く』のチームが『北斗が如く』を作るということは、お笑いの要素や今までの『北斗の拳』とは少し違ったセリフがあるので非常に多面的に楽しめるものになっていると思います。おもしろいゲームになっていると思うので、ぜひ皆さん楽しんでいただければと思います」とコメントが贈られました。
最後に名越さんは「発表されたタイトルは、そう遠くない未来で手に取って触ってもらえると思います。ぜひ公式サイトなどで情報をチェックしていただければと思います。本日はありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします」と発表会を締めくくりました。
(C)SEGA
(C)SEGA (C)武論尊・原哲夫/NSP 1983 版権許諾証GA-217
データ
- ▼『龍が如く ONLINE』
- ■メーカー:セガゲームス
- ■対応機種:iOS
- ■ジャンル:RPG
- ■配信日:2018年予定
- ■価格:基本プレイ無料(アイテム課金)
- ▼『龍が如く ONLINE』
- ■メーカー:セガゲームス
- ■対応機種:Android
- ■ジャンル:RPG
- ■配信日:2018年予定
- ■価格:基本プレイ無料(アイテム課金)
- ▼『龍が如く ONLINE』
- ■メーカー:セガゲームス
- ■対応機種:PC
- ■ジャンル:RPG
- ■配信日:2018年予定
- ■価格:基本プレイ無料(アイテム課金)