News

2017年9月8日(金)

こだわりのLive2Dを見てほしい!『ヴィーナスランブル』開発者インタビューをお届け

文:カワチ

 スクウェア・エニックスとブループリントが共同で開発し、8月31日から配信が開始したiOS/Android用RPG『VenusRumble(ヴィーナスランブル)』。本作の開発者インタビューをお届けします。

『ヴィーナスランブル』

 『ヴィーナスランブル』は、美麗なカードやLive2Dで表現されたセクシーでかわいい女神たちと交流を深めながら、リアルタイムGVGを楽しめる“イチャらぶハーレムRPG”です。

 ブループリントがゲームシステム、スクウェア・エニックスが魅力的な女神たちとシナリオ、楽曲を制作しており、両社の強みを最大限に生かしたセクシーな女神が満載のハイクオリティなスマホゲームとなっています。また、ジープラがゲーム開発協力を行っています。

『ヴィーナスランブル』
▲Live2Dを搭載したイキイキと動く女神たちと、愛に満ちあふれた触れ合いを楽しむことができます。

 インタビューに答えていただいたのは、ブループリントの鳥居慎太郎さん、スクウェア・エニックスの岩崎哲久さん、ジープラの森貴寛さん、宮澤応秀さん、國府和弥さんの5名です。本作のこだわりや魅力についていろいろとお聞きしましたので、ぜひ最後までご覧ください。

『ヴィーナスランブル』
▲インタビューに答えていただいた5名。写真左から宮澤さん、岩崎さん、鳥居さん、森さん、國府さん。(※インタビュー中は敬称略)

「ハーレムとはなんなのか」でクリエイターが激論!?

――まずは、皆さんの役職と『ヴィーナスランブル』にどのようにかかわっているかを教えてください。

鳥居:ブループリントのプロデューサーの鳥居です。ゲーム全体の監修を担当しています。

岩崎:スクウェア・エニックスのプロデューサーの岩崎です。鳥居さんとともに、全体の監修を担当しています。また、イラストやシナリオ、BGMなどは弊社から提供させていただきました。

宮澤:ジープラのアートディレクターの宮澤です。キャラクターのLive2Dを制作させていただきました。

:ジープラのプランナーの森です。バトルなどの仕様や、メインシナリオのアドベンチャーパートの演出を担当しました。

國府:同じく、ジープラのプランナーの国府です。主にケガレ祓いのタッチコミュニケーションなどを担当しました。

――ありがとうございます。では次に、本作のジャンルについて教えてください。かなり特徴的なジャンルですね……。

:そうですね(笑)。『ヴィーナスランブル』は“イチャらぶハーレムRPG”というジャンルなのですが、「ハーレムとはなんなのか?」という部分がいちばん話し合った部分でした。

國府:熱い激論が交わされましたね(笑)。

鳥居:それだけで、毎回顔を合わせると3時間ぐらい話し合っていた気がします(笑)。

『ヴィーナスランブル』
▲「ハーレムとはなんぞや?」という疑問をアツく話し合った結果、“イチャらぶハーレムRPG”が生まれたのです。

――そもそも、本作で女神をヒロインにしようと思った理由はありますか?

岩崎:恋愛ものをやるなら人間相手のほうが自然なんですが、「いろいろな恋愛の形があるよね」ということを伝えたかったんです。

鳥居:ハーレムですからね。恋愛の相手は1人じゃなくてもいいよね、と(笑)。

:そうです。ただヒロインがたくさんいても、1対1で交流していたらそれは結局ハーレムではないんですよ。主人公がいろいろな女神に一斉に好かれている構造こそハーレムなんです。

宮澤:他の女神に会っていても咎められたりすることはないんです。ハーレムですから。

岩崎:そのへんをもろもろ考慮して、ヒロインは人間ではなく女神ということになりました。

『ヴィーナスランブル』
▲女神たちはみんな主人公(プレイヤー)のことが大好き。これぞハーレム!?
『ヴィーナスランブル』
▲最初は心を開いておらず、物語を進めることで仲よくなっていく女神もいます。ツンデレ好きも安心。

――なるほど(苦笑)。ゲームをプレイしてみましたが、各キャラクターのシナリオ量がとても多いように感じました。

岩崎:『ヴィーナスランブル』では、愛着をもって女神と接していただけるよう、ヒロインひとりひとりの内面を深く掘り下げて描いています。

:そうですね。外見はもちろん内面も好きになってもらえるように、それぞれの設定はかなり細かく作っています。

――登場する女神は何人ぐらいいるのでしょうか?

:仲間になるのはリリース時の段階で20人ですね。

國府:ただ、ヴィーナスパレスの女神をはじめ、ストーリーにのみ登場する女神など、他にもさまざまなサブキャラクターが登場します。

――それは楽しみです。『ヴィーナスランブル』はLive2Dによるよく動くキャラクターが特徴ですが、制作のうえで苦労した点などはありますか?

宮澤:昨今の傾向では、Live2Dで動かすのはアニメ調のキャラクターが多いと思うのですが、『ヴィーナスランブル』は大人向けの要素もあるので、美麗系のテイストで制作しました。

國府:最初にお話をいただいた時から、『ロストクルセイド』の雰囲気を踏襲するということでした。そのため『ヴィーナスランブル』も『ロストクルセイド』と同じくグラフィックを厚塗りにして大人向けの雰囲気を目指しています。

:Live2Dなので限界はありますが、雰囲気が伝わればうれしいです。

『ヴィーナスランブル』
▲色っぽい雰囲気を醸し出すキャラクターたち。セクシーな女神たちがLive2Dで滑らかに動いている様子は必見です。

――イラストレーターさんが描き下ろしたキャラクターをLive2Dで再現するのは大変だったのではないでしょうか?

宮澤:そうですね(苦笑)。中には「さすがにこれは不可能です」と相談することもありました。

岩崎:細かいパーツが多いものなど“Live2D担当デザイナー泣かせ”なイラストは結構ありましたね。ただ最初からLive2D化を意識して制限をかけるよりは、イラストレーターさんにのびのびと描いていただきたかったので、そのあたりはあえて下手にすり合わせはしないことにしたんです。

鳥居:イラストとLive2D、それぞれベストを尽くしてもらう形にしてもらおうと。

宮澤:再現できる部分はできるだけ再現しました。でも、フレイヤの半透明の服などはLive2Dで表現するのが難しかったです。

:ただ、そこは彼女にとってもっとも重要な部分だろうなと思ってがんばりました(笑)。

『ヴィーナスランブル』
▲透けている衣装はLive2Dにするのが大変とのことですが、そこも妥協せずにハイクオリティで動いています。

――Live2Dでキャラクターそれぞれが個性的な表情を見せるところも驚きました。

宮澤:スクウェア・エニックスさんからのキャラクターの設定資料を見て、それぞれのキャラクターに合うような表情をひとりひとり制作しているんです。

:女神の個性を表現できる部分なので、表情はそれぞれ個別に作りましたね。

岩崎:できあがったLive2Dのイラストを見せていただくと、驚くことが多いです。こんなに作り込んでくれるのかと。

鳥居:ヘスティアの影が落ちた感じの顔や、イズンの目が丸くなるリアクションなど、かなり凝っていますよね。

宮澤:ちなみに、女神の立ち絵を正面ではなくナナメ立ちにしているところは、こだわった点です。よりリアルに会話をしているような見え方になっているのではと思います。

:ヴィーナスパレスも、ナナメになっていることで女神が隣に座っているような感じが出ています。

『ヴィーナスランブル』
▲Live2Dの演出としては珍しく、本作のキャラクターたちはナナメ立ちをしている。そのため、より近くに女神たちを感じられるはず。

國府:やはりユーザーさんにキャラクターを好きになってもらいたいので、いろいろと細かい工夫をしています。

――Live2Dにも気合いが入るということですね。ちなみに、皆さんがそれぞれお気に入りのキャラクターは誰ですか?

岩崎:事前登録プレゼントになっていたソルですね。ウェイトレス姿もかわいいのですが、進化させた時のイラストはちょっと大変なことになっています。

宮澤:私はモリガンですね。変わり者だったりヤンデレっぽさが見え隠れしたりするところが好きです。

『ヴィーナスランブル』
▲モリガンは初期の段階で主人公に出会う女神。ユーザー人気も高くなりそうな予感!?

:自分は、リリース後に実装されるイザナギというキャラクターが好きです。無表情キャラですが、表情を見せた時がすごくかわいいんです!

國府:僕は全員分のタッチリアクションを制作したので、全員がお気に入りですね(笑)。その中でも特にお気に入りなのはアプロです。彼女はこのゲームの世界で保育園の保育士さんもやっているという設定なのですが、相手との立場によっていろいろな表情を見せてくれます。

――全員分のタッチリアクションを作るのは大変だったのでは?

國府:タッチリアクションについては、自分の趣味に走っていないか、ちゃんと女神ごとの個性が出せているかという部分は細心の注意を払いました。それぞれのかわいさはちゃんと引き出せたと思うので、どのユーザーさんでも必ず1人は好きな女神ができると信じています。

『ヴィーナスランブル』
▲ケガレ祓いでタッチをするとさまざまな反応を見せてくれます。ぜひ、いろいろな女神のケガレを祓ってください!

:今後もキャラクターは増えていきますし、メインではないキャラクターもそれぞれ個性的なので注目してもらいたいです。

鳥居:ヴィーナスパレスをはじめ、いろいろな女神といろいろなかかわり方ができるのが本作の魅力です。

岩崎:高校生ぐらいの時に雑誌のグラビアを見ながら「俺はこの娘がいい!」とみんなで言い合っている光景、見たことありますよね。本作でもそんな感じでみんなでお気に入りの女神を見つけてほしいですね(笑)。

――青春ですね(笑)。ちなみにメインとなるターゲットはどのぐらいの層を想定されているのでしょうか?

岩崎:高校生の話をしたばかりですが、ターゲットは30代ぐらいになります。

――かなり高いですね。

岩崎:昔ゲームが好きだったけど離れてしまった人や、ゲームをやったことがない人にも触ってほしいんです。そのため、操作は簡単にしてありますし、ヴィーナスパレスのような大人っぽいシステムも入れています。

:深く考えなくてもプレイできるようには設計しています。ただ、イベントなどで強敵と戦う時はアビリティなどをしっかりセットする必要がありますね。

鳥居:ヴィーナスパレスで仲よくなると召喚できるパレス女神の能力も重要ですし、やり込もうと思うと戦略性は高いですね。

岩崎:とはいえ、よくわからないうちは女神とイチャらぶしていればいいと思います(笑)。

女神とのスキンシップが楽しめる多彩なシステム!

――続いて『ヴィーナスランブル』のシステムについてもお聞かせください。まずは散策会話について教えていただけますか。

:1日に3回、最大で5カ所の場所で女神と交流することができます。

國府:出現はランダムですが、バトルにたくさん連れて行った女の子が出現しやすいようになっています。

鳥居:散策会話はとてもセリフ量が多く、ボイスの収録が大変でした。

:散策会話をすることでキャラクターのパラメーターが上がるので、交流を重ねるほど強くなっていきます。

岩崎:また、本作に登場する女神は衣装が違うパターンがあるのですが、衣装が変わるとセリフもまったく別のものになります。

宮澤:ケガレ祓いのセリフもありますし、ボイスはかなり大量に用意しています。

國府:親密度が上がることでヒロインとの物語が進行するエピソードもありますね。

:最後のほうはシナリオがすごいことになるので、ぜひ見てみていただきたいです(笑)。

鳥居:もちろんそこまでストーリーを見るのは大変ですが、本作はレアリティの低いキャラクターも育てれば強くなるので愛を持って育ててあげてほしいです。

『ヴィーナスランブル』
▲会話によって女神のパラメーターが上昇します。たくさん交流して愛をもって育ててあげることが大切です。

:もともとのレアリティによって能力の差はありますが、誰でもしっかり使えるユニットに育ちます。ぜひ、自分の好きな女神を育ててあげてください。

――ケガレ祓いについてもお聞かせいただけますか?

岩崎:『ヴィーナスランブル』の世界には、女神に害をなす“ケガレ”というものが存在するのですが、この世界に迷い込んだ主人公は、手で触れるだけでなぜかそのケガレを除去することができるんです。

鳥居:女神が自分でケガレを祓うのは大変ですが、主人公であれば簡単に行えるんです。

:はい。やましいことをしているようですが、あくまで女神を癒やしているだけです(笑)。

『ヴィーナスランブル』
▲主人公にしかない能力なら、ケガレ祓いをやるしかないですね!

――な、なるほど……。深くは聞かないようにします(笑)。続いてヴィーナスパレスについてお聞かせください。かなりセクシーな女神が多いですね。

岩崎:他の作品だと女子高校生などのキャラクターが多いため、差別化を図りたかったという狙いがあります。

宮澤:パレス女神の設定としては、野放しにしておくと危ないような強大な力を持った女神たちなので、ヴィーナスパレスにいるという感じです。

國府:本当に危ない女神もいれば、シヴァのようにパレスの中でしか生活できない女神もいます。そういったバックボーンも会話のなかで明かされていくので注目していただきたいです。

『ヴィーナスランブル』
▲パレス女神たちはドリンクやフードをあげると仲よくなれます。

:ヴィーナスパレスはGVGの“聖戦”にも関連しています。戦闘で力を貸してくれるパレス女神は、同じギルドのメンバーと協力して絆を深めることができます。

國府:ギルドのメンバーが貢いでいるほど、パレスのレベルが上がって、より女神のパラメーターの上がるフードやドリンクが注文できます。

岩崎:他にも、ヴィーナスパレスから離れる時に、他のギルドメンバーのことをパレス女神に伝えることができます。

鳥居:そのギルドメンバーが次にパレス女神に会いに行ったとき、少しボーナスが入った状態になるんです。

岩崎:バトル以外のことでギルドメンバー同士で協力できる要素を取り入れたかったので、こういった要素も用意しました。

『ヴィーナスランブル』
▲ギルドメンバーとも協力できるヴィーナスパレス。パレス女神をみんなで強くしていきましょう。

――なるほど。では続いてGVGである聖戦についてお聞かせください。

:所属しているギルドで戦う集団戦で、1人のプレイヤーは10体までの女神を連れて行くことができます。他のプレイヤーが連続で攻撃するとチェインがつながってダメージが増加します。

國府:相手ギルドのすべての女神を倒すと、一発逆転のチャンスが訪れます。

:また、チェインをつなげていくと、ゲームタイトルにもなっている“ヴィーナスランブル”が発生します。このヴィーナスランブルでは大量にポイントをゲットすることができます。

宮澤:ギルドはテキストチャットで会話ができる他、かわいいスタンプもたくさん用意しているので、仲間との交流も楽しいと思います。

鳥居:個人宛てのメッセージ機能など、弊社運営の『ロストクルセイド』などで好評なシステムは『ヴィーナスランブル』にもしっかり搭載していますし、スタンプだけでも気軽に交流できるようになっています。

國府:スタンプは今後も追加予定です。

――ユーザーの中にはGVGで遊ぶゲームが初体験という人もいると思うのですが、初心者はどのように立ち回ればいいでしょうか? また、中級者や上級者になってからの、GVGのポイントはありますか?

:まず、初心者はダメージよりもチェインをつなぐことに意識を向けたほうがいいですね。負けてもいいので、とにかく敵の女神を殴る。オート機能もあるので、まずはそちらで雰囲気に慣れてもらえればと思います。慣れてきて中級者になってきたら、今度は敵の女神を減らすことも考えるといいですね。

國府:そのころには“聖戦アビリティ”も開放されていると思うので、どんどん攻めていきましょう。上級者はヴィーナスランブルで高ダメージを叩き出すことで、ギルドの花形として活躍できるはずです。

:“大女神”と呼ばれる真面目なゼウスと、ふんわりお姉さんのアマテラスといった、『ヴィーナスランブル』ならではのキャラクターによるチュートリアルもありますので、そちらもご覧いただければと思います。

『ヴィーナスランブル』
▲チュートリアルやオートモードなども充実しているので、初心者でもかなり遊びやすいです。

宮澤:GVGで優秀な成績を残すと女神にキスをしてもらえるのですが、こちらのLive2Dも気合いを入れて作ったのでぜひ見ていただきたいです。

――それでは、最後にユーザーにメッセージをお願いします。

岩崎:「どうすればおもしろいゲームになるのか?」という部分はスタッフで何時間も話し合いました。おバカな設定もありますが、そこも含めて楽しんでいただければと思います。

宮澤:見ていて楽しくなるように作ったので、女神たちのリアクションや表情の変化を楽しんでもらいたいです。

國府:繰り返しになりますが、絶対に1人は好きな女神ができると思います。素敵な女神たちが待っているのでぜひダウンロードしてみてください。

:これから新しい女神も追加されますし、システムも洗練されていきますので、これからの展開にもご期待いただければと思います。

鳥居:女神たちとの濃密なイチャらぶハーレムを、心行くまで楽しんでください!

――ありがとうございました。

(C)2017 BLUE PRINT Inc. (C)2017 SQUARE ENIX CO.,LTD.

データ

▼『ヴィーナスランブル』
■メーカー:ブループリント
■対応端末:iOS
■ジャンル:イチャらぶハーレムRPG
■配信日:2017年8月31日
■価格:基本無料/アイテム課金
▼『ヴィーナスランブル』
■メーカー:ブループリント
■対応端末:Android
■ジャンル:イチャらぶハーレムRPG
■配信日:2017年8月31日
■価格:基本無料/アイテム課金

関連サイト