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2017年9月21日(木)

『信長の野望・大志』iOS/Android版が配信決定! PC版とのセーブデータ共有機能を搭載予定【TGS2017】

文:電撃オンライン

 千葉・幕張メッセで開催されている“東京ゲームショウ2017”で、コーエーテクモゲームスが11月30日に発売するPS4/Nintendo Switch/PC用ソフト『信長の野望・大志』のステージイベントが行われ、本作のiOS/Android版が発表されました。

『信長の野望・大志』

 『信長の野望・大志』は、戦国時代を舞台にした歴史戦略シミュレーションゲーム『信長の野望』シリーズの最新作です。今作では、武将の生き様や価値観を表現した“志”が大きな意味を持ち、大名たちが“志”に基づいて行動することで、人間味を感じられるAIとの駆け引きを楽しめるそうです。また、農業や商業が単に内政値を上げるだけのものではなく、農業と軍事が密接に関わり、商業は“商圏”の概念によって他勢力との競争を生むという、より戦略に絡んだシステムになっています。

 小山宏行プロデューサーは、iOS/Android版の詳細に関しては後日きちんと伝えていきたいとしながらも、「PC版で遊んでいる人が外出先で遊べるように、セーブデータの共有はしたい」と語りました。なお、iOS/Android版の配信開始日は未定となっています。

『信長の野望・大志』

 ステージイベントでは、小山プロデューサーによるゲーム内容の解説や、ゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウさんとのトークセッションなどが行われたので、その模様を以下に紹介します。

『信長の野望・大志』は戦略部分が大幅強化された内容に

 ステージには、最初に小山プロデューサーが登壇し、東京ゲームショウ2017に出展している試遊版をプレイしながら、『信長の野望・大志』のゲーム内容を解説していきました。なお、試遊版の開始年数は1560年、織田信長でプレイしていくことなります。

『信長の野望・大志』
▲東京ゲームショウの試遊版では信長のみプレイ可能ですが、製品版ではもちろん、他の大名も選べるとのことです。
『信長の野望・大志』
▲ゲームを開始すると、現在の織田家が置かれた状況を秀吉が説明していました。

 『信長の野望・大志』では大名の“志”がその行動指針に影響しますが、ゲーム内では各大名の志を確認できるようです。また、大名の志を確認すると、その大名が何を考えているか表示され、その考えに基づいてどこを攻略目標にしているのか、ということもわかるようでした。

『信長の野望・大志』
▲ゲーム中、画面のように各大名の志を確認することができます。
『信長の野望・大志』
▲斎藤家を確認すると、義龍の志は“所領拡大”。「戦に勝ち城を奪うは乱世の正しき作法。長島城、我がものとせん!」と考えを述べ、本願寺の長島城を狙っています。
『信長の野望・大志』
▲通常のゲーム画面は、高解像度に描かれた日本地図になります。なお、画面が青い時は、戦略を練っている時というイメージだそうです。

 ゲーム開始時の流れや志について紹介した小山プロデューサーは、続いて本作における商業や農業といった内政部分を説明してくれました。商業に関しては、本作には“商圏”という概念があり、自家の進出する商圏を広げていくことで、より多くの金銭を稼げるようになるとのことです。

『信長の野望・大志』
▲プレイ時は、自家の進出している商圏と、その周辺の商圏を確認できます。新しい商圏に進出すれば、さらにその周辺の商圏を確認できるとのことです。
『信長の野望・大志』
▲商圏には、堺のような多くの金銭を得られる特別な商圏もあります。このような商圏を目標にして、商圏のネットワークを広げていくといいそうです。

 農業は毎月コマンドを実行する必要がなくなり、季節に1回だけコマンド実行すればいいように変わっています。また、農業に関連した内政値は農地、肥沃度、生産性、治水という項目に分かれていますが、治水と肥沃度は効果が薄いものの永続的に上昇し、生産性は効果が高めだけども秋ごとに数値が戻ってしまうという違いもあるようです。

 小山プロデューサーによると、近く合戦を予定している場合に生産性を上げて短期的な兵糧収入を増やしたり、中・長期的なことを考えて治水や肥沃度を上げたりといった、自身の戦略による選択も重要になってくるとのことです。

『信長の野望・大志』
▲なお、農業で実行できるコマンドは季節ごとに異なります。

 また、本作の兵士には農民を徴用する“農兵”と専業である“足軽”の2つに分かれていることも紹介されました。農兵を増やしすぎると農民が減って兵糧収入が減ってしまい、金銭の支出を要する足軽は序盤には雇いづらいといったジレンマがあるようで、このあたりのバランスを考えて兵力を整えていくのが、本作のおもしろいポイントとなりそうです。

『信長の野望・大志』
▲募兵も考えるポイントが増えていて、戦略SLGとして1つ1つの選択が重要になりそうです。

 他にもステージ上では、他家との関係について仕組みが変わっていることも触れられていました。本作において他家との関係は、勢力の情勢による互いの利害と、奏者を送ると上下する善悪の2軸によってグラフ化されており、最終的にはそれらの要素によって心証が決まるとのことです。

『信長の野望・大志』
▲2つの軸によって変化する他家との関係。なお、心証は数値化されています。

シブサワ・コウさんが語る『信長の野望・大志』への思い

 ステージイベントの後半では、シブサワ・コウさんが登壇し、『信長の野望・大志』に関するトークやiOS/Android版の発表を行いました。

『信長の野望・大志』

 ステージに上がったシブサワ・コウさんは、「なぜ大志というタイトルにしたのか。そこにどういう思いがあるのか」を問われると、戦国武将たちが抱いていた大きな志と、それに基づく「戦国武将たちがその時に、何をどうしたいと考えているのか」という部分をAIで表現することで、躍動感あふれる戦国時代を演出できるのではないか、という考えを述べました。

 そして、そうしたAIで謙信が謙信なりに、信長が信長らしく動き、ダイナミックに勢力関係が動く中、戦略を尽くして国盗りを行うゲームを作りたかったという風に思いを語っています。そのように“志”を中心にしたゲームということで、今作は大志という言葉をタイトルに選択したのだそうです。

 また「ユーザーに楽しんでほしいポイント」を聞かれると、(上記のような理由から)『信長の野望・大志』は特にAIに力を入れていて、プレイヤーにはぜひそこを注目してほしいとも語っていました。同様の質問に対して小山プロデューサーは、今作は大名プレイなので、“大きな視点で戦略を練る”というゲーム性に注力していると答えています。

 そうして『信長の野望・大志』に対する思いや注目ポイントが2人の口から語られると、iOS/Android版の発表が行われ、最後に製品概要や特典、タイアップ曲などが紹介されてイベントは幕を閉じました。

『信長の野望・大志』
『信長の野望・大志』
『信長の野望・大志』
『信長の野望・大志』
『信長の野望・大志』

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