2017年9月25日(月)
SIEより9月6日に発売されたPS4専用アクションシューティング『Destiny 2』。
すでに説明の必要はないと思いますが、本作はオンラインで行う一人称視点のシューティングで、1つの大きなフィールドをほかのプレイヤーたちと一緒に探索できる、オンラインRPG的な要素を持った作品となっています。
今回はそのRPG的な要素に惹かれて手を出したFPS初心者が、同じくFPS初心者に向けたプレイレポートを掲載していこうと思います。
初心者向けといっても、プレイしている本人がシューティング初心者で、アクション初心者で、『Destiny』シリーズも初プレイ。タイトルにもジャンルにも普段はまったく縁のないライターが、初めての経験に四苦八苦しながら、だんだん上達していく……(と、いいなぁ)という内容となっています。
さて、まず先に結論を書きますと、本作は、”明確な区切りがなく、リアルタイムに次々イベントが起り、あとちょっと、あとちょっととプレイしているうちに中断する機会を失い、気が付けば朝になっている”、そんなゲームです。
「え、FPSじゃないの?」とお思いでしょうが、もちろんゲーム自体はしっかりしたFPSです。しかしちゃんとした成長要素があり、ベースとなるのは4つの惑星にまたがる世界探索、リアルタイムで起こるさまざまなイベント、あちこちで発生するクエストなどを自由にクリアしていく、フリースタイルのRPGになっているのです。
しかも、広大なフィールドには、クエストや公開イベント、宝箱に隠されたセクター探索などなど、とにかく多くの遊びが詰まっています。このRPG的要素だけに惹かれた人でも、十分楽しめる内容になっていたのでした。「FPSは苦手だけど、これは何かおもしろそう!」という勘を信じてよかった!!
しかし、そのおもしろさに出会うためまでには、FPS初心者にとって結構高い壁が立ちはだかっておりました。本作で最初にやるべきはキャラクター作成と、ストーリーモードです。
ストーリー自体は十数時間で終わり、その間にさまざまな遊びの要素が解禁されていくという、とてもわかりやすい流れになっているのですが、初心者の自分にとって、このある意味壮大なチュートリアルを乗り切ること自体が大きな試練となったのでした。
しかも多くの要素はクリア後に解禁されるので、こればっかりは逃げることはできません。
ただ、これを乗り越えれば、苦手なシューティングをレベル上げやいいアイテムを装備することで対処できますし、遊びの種類も大幅に増えます。今回はそのストーリーで個人的に詰まった部分と、乗り越えた過程を紹介していきますので、もし同じく初心者でプレイしようか迷っている人がいらっしゃいましたら、参考にしていただければうれしいです。
ということで、さっそくゲームを開始。まずはキャラクターを作成するのですが、クラスを3つから選択することになります。最初の悩みポイントですが、ここはとりあえず初心者に向いているというタイタンを選択しました。
能力としては標準的で、チームではタンク役を務め、攻防のバランスに優れているようです。ほかにウォーロックが魔法使い系、ハンターがアタッカー系になるようですが、基本的にどれを選んでも1人で戦い抜く能力は持っているようでした。
自分的にはあまり前に出るより、後ろからチクチク攻撃するスナイパー的な戦いが好きなのですが、そのへんは装備する武器で変わってくるので、どの職業でも問題ないようです。となると、タイタンを選ぶのが無難なようですね。
ということで、この世界に誕生したポンコツタイタンですが、まずはチュートリアル的なステージから開始。ほとんどFPSをプレイしたことのない人にとって、一人称視点は新鮮です。が、ここで初心者の最大の壁とされる、あいつが立ちはだかります!
そう、3D酔いです。しかし私には心強い味方がいます。その名も“酔い止め”。個人差はあると思いますが、これが効くんです。3D画面で酔いやすかった自分は、いつもこれで克服しています。しかも一回酔いを止めると、そのゲームでは酔わなくなります。単純だから効くと思いこんでるだけかもしれませんが、わりとそういう人もいるらしいので、悩んでいる人は一度試してみてください。
▲序盤の戦闘はサクサク進みます。新しい武器を手に入れるたびにちゃんと強いものに装備しなおしてけば大丈夫。ヘッドショットをうまくできなくても、乱射で切り抜けることはできます。 |
ステージを進めていると、いろんなタイプの武器が手に入ります。最初は何気なく使っていたのですが、やはり武器の種類によって、使い勝手はかなり変わるようです。
ただ、どれがどういう特性で、どういう状況にいいのかとか、素人にはサッパリわかりません。あれこれ試して、自分にあったものを探していくしかなさそうです。しかし途中から、あまり種類にこだわらず、“強い武器”を装備する方が効率的だと気が付きました。同じ武器でも個体で攻撃力が違いますし、少しでもダメージが高い方がいいのです。
ストーリークリア後はカスタマイズもできるのですが、よくよく考えたらストーリー中はできないので、種類問わず、常に1でも攻撃力の高い武器に切り替えていくというので大丈夫っぽいですよ。
▲標準のタイプもいろいろです。標準が広くて連射数の多い武器が使いやすいですが、基本は使い捨て。攻撃力の低い武器はガンガン分解していいようです。 |
順当にストーリーを進めていると、“ジャンプを駆使しながら足場を移動していく”という、いわゆるアスレチックシーンに遭遇します。
一人称の画面に慣れていないと、この距離感が大きな敵となってきます。ジャンプして、どれくらい飛べるのか、飛べないのか。先への道を探すにしても、“あそこまで届くのか”という感覚がわからないのです。
とても悩みましたが、これはもう慣れるしかありません。ダッシュからの踏切のタイミング、2段ジャンプのタイミングを思考錯誤しながら、トライ&エラーで頑張りました! ちなみにジャンプ中に下を向いて足場を確認をするだけで、かなりラクになります。
あとで知ったのですが、2段ジャンプの飛距離を伸ばすスキルを習得すれば、もっと楽にクリアできたみたい。もうちょっと早く知っていれば(涙)。
ちなみにちょっと先のステージですが、タイタンでの海上設備のステージ(ストーリー“激流”)は、このアスレチックのオンパレード。若干高所恐怖症気味の私は最初はガクガク震えながらプレイしてましたが、ひたすら落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちまくっている間に、すっかり慣れました(笑)。
▲惑星タイタンは、フィールド自体が分断されている場所が多く、下は見渡す限りの荒海。ここでの死因の7割は“設計者によるキル(墜落死するとこうなる)”でした。 |
ステージに出てくる敵は、すぐに倒れてくれるザコばかりではありません。高いHPを持った中ボス的な敵が出てくることがあります。そういう奴らって、大概シールドを装備しています。連射の効く武器でシールドをはがしても、リロードの間に回復されてしまう。これには悩みました。
解決法として、じつは敵ごとに弱点の属性があり、それを突くだけで簡単に破ることができます。しかし私はクリアするまで知りませんでした(笑)。
そういえば武器にたまに変なマーク(これが属性を示す)があるなーとは思ってましたが、よくわからないのでスルーしていたのです。ちなみに属性は、ソーラー、ボイド、アークの3種類はあり、それぞれ順に赤、紫、青の色で判別できます。
そんなポンコツガーディアン、いろいろやってみて最終的にたどり着いた結論は、“近づいて殴る”でした。タイタンであることもあってか、接近して殴ると中ボスでも数発で倒せます。
ならばもう確実に“殴った方が早い”のです。以降、HPの高い敵を見ると接近戦を挑むようになりました。いかに近づき、殴って逃げるか。そんなことばかり考えてプレイしていたら、いつの間にやたら前に出て殴りまくる、ポンコツ脳筋ガーディアンが誕生していたのでした。“これでいいのか”とは思いましたが、なんかこれ、性に合ってます(笑)。
▲多少ダメージを受けても、強引に近寄って殴る。というのが基本。中盤まではこれでもいけたのですが、さすがに後半のボスは厳しいです。 |
ストーリーとストーリーの間には、フィールド探索ができます(ただしストーリーが連続する場合もあります)。ここで、アドベンチャー(サブイベントのようなもの)をプレイしたり、公開イベントを楽しんだりといったことが可能になります。次のストーリーをプレイするために一定レベルが必要になる場合もあるので、フィールドである程度レベルを上げるといったこともしなくてはなりません。
公開イベントも、他のプレイヤーと一緒にプレイすれば簡単です。なるべく人の多い場所を選び、一緒に戦っているだけで、けっこうな経験値をもらえました。
そうしたなか、参加した公開イベントで武器がいっぱい出たのですが、はたして勝手に拾っていいのかどうかで悩みました。なぜか誰も見向きもしないんですよね。
みんな無欲なのかなと思ってたら、アイテムに関しては、自分のぶんしか見えないそうです(笑)。最初は遠慮して宝箱すら触らなかったですが、それを聞いたら安心してバンバンとるようになりました。
▲公開イベントはナビゲーションマップで確認できるので、これをみながらあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。人がいなければ様子見も大事です。 |
そうすると、どんどん強力な武器・防具が手に入るじゃないですか。どうやら基本的に報酬は、自分の持っている装備にあわせた強さの武器・防具が出るようです。何度も繰り返すことで、どんどん強くなっていくことを実感できました。
しかも、世界は広いし、宝箱探索もおもしろい。このままずっとフィールド探索をしていたいと思いましたが、今後も楽しんでいくには、どうしてもストーリーを終わらせなければいけません。
▲アドベンチャーは各地にある旗からアクセスできます。サブイベントといっても、なかなかのボリュームがある場合も多く、じっくり楽しめます。 |
▲各惑星で公開イベントなどをこなし、評価アイテムを渡すことで評価もアップ。この評価によってアイテムをもらえたりします。強化する方法もたくさん用意されています。 |
ということで、次回はストーリー編後編。強力なボスに対して苦し紛れに編み出した必殺のマラソン戦法など、完全独自の視点でお送りしたいと思います!
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