2017年9月23日(土)
『Destiny 2』開発者インタビュー。プレイヤーの反応を見ながら壮大な世界を伝えていきたい【TGS2017】
SIEより好評発売中のPS4ソフト『Destiny 2』。東京ゲームショウ2017の開催に合わせ来日した、本作の開発元であるBungieのスタッフへのインタビューをお届けする。
今回お話をうかがったのは、シニアエンジニアマネージャーのLUIS VILLEGAS氏(写真左)と日本語ローカライズ担当のSTEVEN REINHART氏(写真右)。各クラスや世界などゲーム全般の話から、日本語ローカライズの実際まで幅広く語ってもらった。
なお、お2人は9月21日に東京ゲームショウ2017“ゲームの電撃!”ブースで実施された『Destiny 2』イベントにも出演。そこでも興味深いコメントを残してくれたので、興味のある方は下記の動画(1:51:48ごろから)を視聴してみてはいかがだろうか。
■新作&注目作が大集合SP 前編【TGS2017】
――今回はよろしくお願いします。まず『Destiny 2』の発売から早いもので、約2週間がたちました。多くのプレイヤーがガーディアンとして旅立った現在、なにか改善点のようなものは考えていますか?
LUIS VILLEGAS氏(以下、敬称略):今後についてはいろいろな計画がありますが、改善点についてお話しするのはまだ早いと考えています。しかし、われわれは常にガーディアンの動向と彼らから寄せられる声に注意深く耳を傾けています。
――前作『Destiny』の拡張コンテンツ『降り立ちし邪神』のリリースごろから、従来のゲームプレイに加えて登場人物のキャラクター性が際立ってきたように感じます。これにはなにか方針の変化があったのでしょうか?
LUIS VILLEGAS:以前より開発スタッフでは『Destiny』の豊かな世界観とストーリーをプレイヤーに提供したいと考えていました。『Destiny 2』ではより細かいことを伝えられるようしたいという思いから作られています。
本作は壮大な世界観を持っているので、その中に含まれる多様性やプレイによって起きる変化をどんどん伝えていきたいです。
――日本語ローカライズについてお聞きします。本作は前作『Destiny』からキャラクターボイスは日本語吹き替えで、セリフを聞けば演者さんの名前が思い浮かぶ方など、さまざまな方が声をあてているようです。これらのキャスティングはどのように決定しているのでしょうか?
STEVEN REINHART氏(以下、敬称略):Bungieでは、ローカライズの質を重視していて、ボイスのキャスティングについてはオーディションで決定しています。
候補者の方には、10ライン程度のセリフをこちらで用意して実際に演じてもらい、これを日本版を制作するスタッフが聞いた上で適役の方にアプローチを行います。演者さんについては、日本での知名度ではなく演技のパフォーマンスを考慮していますね。
――現状の『Destiny 2』では、1アカウントで複数のキャラクターを作成して、強力な装備がもらえるアクティビティをそれぞれクリアすることでより高いパワーに達することができます。このようなプレイの仕方は開発側では想定していましたか?
LUIS VILLEGAS:同一アカウント内で複数のキャラクターを作ることについては、クラスを変えて作成することで最大3つの異なるゲームが遊べる利点があると考えています。複数のクラスがあれば、ストライクやレイドのようなコンテンツをより有利なクラスで挑戦できるということも利点になると思います。
――当編集部の話で恐縮ですが、編集部のプレイヤーには今作のウォーロックからファイアボーン(やられてもスーパースキルを使うとその場で復活できる能力)がなくなって、寂しいと思っているプレイヤーがいます。今作のウォーロックの変更について理由を教えてください。
LUIS VILLEGAS:ウォーロックについては、自分よりも他人を救うのが重要な役割だと考えたので、ファイアボーンよりも別のスキルを優先しました。
――昨年『Destiny』で開催された“死者の祭り”や“暁旦”といったイベントは開催されますか?
LUIS VILLEGAS:『Destiny 2』は、常に変化する世界を提供したいと考えているので、現在のところ計画はされていません。
今後開催されるものについては、Bungieの公式サイトでコミュニティチームが毎週木曜(日本時間金曜)に更新している“今週のBungie”をチェックするのが近道ですね。ちょうど今週は、ガーディアンたちが3つの派閥に所属して競い合う“ファクションラリー”の開催が発表されたところです。
――2人が『Destiny 2』で気に入っているのはどこですか?
LUIS VILLEGAS:ストーリーですね。とくに悪役でありながら筋の通った考えを持って生きるドミヌス・ガウルの描写は見ていてひきこまれます。私はハンターでプレイしていてマーシャルアーツを駆使して敵を倒すのがお気に入りです。
STEVEN REINHART:私はいろいろな武器を集めるのが好きです。また、今作ではクランシステムをゲーム内で持つようになったので、クラン内でレベルアップしたり、アクティビティをクリアして報酬を獲得するなど、クラン内での遊びを楽しんでいます。
――最後に日本のガーディアンに向けてメッセージをお願いします。
LUIS VILLEGAS:とにかくまずは『Destiny 2』プレイしてほしいです。今回はアクションとストーリーがほどよく組み合わさっているので、きっと満足していただけると思います。
――今回はありがとうございました。
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