2017年9月27日(水)

『シャドウ・オブ・ウォー』で同じオークには出会わない!? 戦闘のカギは敵を従軍させるネメシスフォロワーズ

文:kbj

『シャドウ・オブ・ウォー』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 10月12日に発売予定のPS4/Xbox One/PC用ソフト『シャドウ・オブ・ウォー』の開発者プレゼンをレポートする。

 『シャドウ・オブ・ウォー』は『シャドウ・オブ・モルドール』の続編。『ホビット』シリーズと『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの間にあたる物語が描かれる。

『シャドウ・オブ・ウォー』

 本作を手がけるアソシエイト・プロデューサーのエバン・ニッケルさんは本作をプレイ。それにあわせて、ダニエル・マガフィさんがシステムを解説した。

『シャドウ・オブ・ウォー』
▲左がダニエルさんで、右がエバンさん。

 『シャドウ・オブ・ウォー』は、敵を仲間にして軍を鍛え上げ、冥王サウロンに立ち向かい、モルドールを取り戻すことになる。『シャドウ・オブ・モルドール』と比べて、すべてを大きく、よりよくしたものだという。

『シャドウ・オブ・ウォー』

 前作では“ネメシスシステム”がユニークで、世界中で評価された。本作ではそこに新たな機能を追加。これにより、すべての敵がランダムで生成されるように。7つの種族、名前、二つ名、強み、弱点、モノローグなどがそれぞれに存在するため、そのパターン数は数え切れないほど。そのため、他のプレイヤーと同じモンスターを見たり、自分が二度出会うことはほぼないと、2人は語った。

 スキルのツリー数、装備アイテム数も豊富でRPGとしても前作を凌駕しているようだ。スキルツリーはキャラの能力をカスタマイズしていける。敵の動きを研究してこちらも対応する必要があるとのこと。

『シャドウ・オブ・ウォー』
『シャドウ・オブ・ウォー』
『シャドウ・オブ・ウォー』

 今回のプレイでは、本作で加わったドレイクを召喚。“ドレイク”は空を移動できる機動力と吐き出す炎や火球による破壊力を持つため、強力だ。ただし、ドレイクの炎は味方をも傷つけてしまう。

 とにかくいろいろなことを楽しめる本作だが、一度にいろいろなことが起こるために、開発が予想できないことも多々あるようだ。そのため、1つ前のプレイデモではやられてしまったとのこと。

『シャドウ・オブ・ウォー』

 砦攻略のカギは、複数ある制圧ポイント。味方をサポートしてうまくポイントを奪取していくのが重要となる。

『シャドウ・オブ・ウォー』

 敵対するオークは、ドミネート(支配)することが可能。うまく味方に引き入れることができれば有利になる。ただし、小隊長以上の敵はレベルや“鉄の意志”という能力により、従属しない場合もある。その場合は、殺すか恥をかかせる(レベルを下げる)かを選ぶことになる。

 なお、自分より高いレベルのオークの場合、恥をかかせてレベルを下げてから再度従属させる必要がある。そのためいきなりハイレベルなものを仲間にはできないとのこと。

 従属させた場合はその場で出撃させる以外に、キープすることも可能。さらに消してしまうことも可能で、その場合は新たなオークが生まれる余地ができる。

 味方のオークは戦闘中にやられても復活することがあるという。ただし、それまでに起こったことは覚えているようで、助けてもらえなかったことをうらみ、襲ってくることもあるとのこと。

『シャドウ・オブ・ウォー』

 小隊長以上の敵を倒すとアイテムを落とす。これも新たな改善点で、これによって武器や防具を変更できる。強力な敵を倒すとレベルの高いものを落とすため、やり込み要素にもなるようだ。

 砦を守る敵の首領や軍団長はボディガードとなる小隊長をつれている場合がある。戦略的に戦う場合、砦に入る前にボディガードを倒しておくことで、有利に進められる。

『シャドウ・オブ・ウォー』

 デモプレイでは多数のオークが一度に出現。ここでダニエルさんが「ここまで多数のオークが出てくるのは見たことがない」と叫ぶ。何百時間もプレイしてきたが、それでも見たことがないシーンに出会うのが本作の魅力だと続けた。「プレイヤーの方にはぜひプレイをストリーミングで配信してほしい」と話していた。

 開発者が驚くほど、絶望的な状況でも、敵を支配していくことで戦況は一瞬でくつがえる。バトルコンバットだけでなく、どのように戦略を立てるのかも大事だとのこと。

『シャドウ・オブ・ウォー』 『シャドウ・オブ・ウォー』

 ここでエバンさんは砦の首領を見せてくれることに。砦の首領によって、砦と首領の部屋の見た目が変わるという仕組みが入っているとのことだ。

 本作で注目してほしい要素として、他にも強化されたビジュアルがあがる。こちらはゲームをよりよくしたいという気持ちがあり、注力したという。中つ国は有名だからこそ、本物の世界観を自分たちで表現したかったようだ。

 また、日本人の声優による演技も見どころの1つだという。「素晴らしい演技なので、きっと気に入ってもらえるだろう」と2人は笑顔でコメントした。

データ

▼『シャドウ・オブ・ウォー』
■メーカー:ワーナー・ブラザーステレビジョン&ホームエンターテイメント
■対応機種:PC
■ジャンル:ARPG
■発売日:2017年10月12日
■価格:7,800円+税

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