2017年10月12日(木)
スクウェア・エニックスより、本日10月12日に発売されたPS4/Nintendo Switch用ソフト『LOST SPHEAR(ロストスフィア)』について、キャラクターの立ち回り、アーティファクトの考察をお届けします。
『ロストスフィア』は『いけにえと雪のセツナ』に続き、Tokyo RPG Factoryとスクウェア・エニックスが贈る“Project SETSUNA”第2弾タイトルです。
なお記事でお届けするのは、ゲーム序盤の情報となりますので、ご了承ください。
本作の登場キャラクターから、カナタ、ルミナ、ロック、ヴァン、オバロの戦闘スタイルについて解説していきます。
本作の主人公です。ステータスの特徴としては、体力が多く、他の項目に関してはすべてが平均値となっています。
カナタの強みは高い体力と、使い勝手のよいスキルにあります。カナタが使える“オーラ”は、広範囲の回復となっており、効果範囲に入ってさえいれば味方を回復+状態異常をランダムで1つ解除できます。
本作では、状態異常が苦戦する要因のひとつなので、ランダムながらも状態異常回復は非常にうれしい効果になります。また、効果範囲に入っていればカナタ以外の味方も回復できる点がうれしいところ。
戦闘中に複数人を回復できる効果があるものは少ないため、獲得必須のスキルであると思います。
もうひとつ序盤で役立つのが“ウォール”です。これは効果範囲にいる味方に一定ダメージを無効化する盾を展開するというもの。
ボス戦での範囲攻撃を防ぐのはもちろん、途中から自爆してくるような敵が出てくるため、それを防ぐのにも役立ちます。
▲ウォールを発動して攻撃を受けた図。ダメージは0でおさえられました。 |
近距離アタッカーであるカナタとルミナには、まず“ウォール”を使ってから安定感のある戦闘を展開していきたいです。
ここまでは回復補助系のスキルのみを解説してきましたが、攻撃系のスキルも持っています。
カナタが一番最初に使えるようになるスキル“虚空斬り”は、相手の防御力を無視する攻撃です。序盤にしてはMP20と手痛い消費量になりますが、それに見合うダメージは見込めます。
もうひとつの攻撃スキル“回転斬り”は、カナタを中心とした範囲攻撃となります。攻撃対象を吹き飛ばせる効果もあるので、敵を動かしたい時にも活躍するスキルです。
序盤のカナタの立ち回りについては、敵の前面に出つつ、“オーラ”や“ウォール”を使いつつ、前衛を補助しながらバトルに安定感を出していく形がオススメです。
カナタにオススメのセツナ法石は、パワーブレイクと、マジックブレイクです。
パワーブレイクが刹那を発動すると、物理攻撃低下を付与、マジックブレイクが刹那を発動すると、魔法攻撃低下を付与となります。
カナタはとにかく耐久があるので、隙があれば敵に弱体化をかけたり、味方をサポートしたりしましょう。
カナタとロックの幼なじみです。ステータスの特徴は腕力が高めですが、他の項目は比較的落ち着いた数値になります。
手甲を扱う近接ファイターながらも、体力はそこまで多くないので、無理のしすぎは禁物。1人で敵の中に突っ込んでいくとピンチになることが多いため、基本的にはカナタとセットで安定した立ち回りを心がけたいところです。
最初に覚えるスキル“エリアルブラスト”の効果が行動後にATBをたまった状態にするというものなので、エリアルブラスト→連続行動が可能になります。
これが非常に使い勝手がよく、“エリアルブラスト”がうてる状況であれば、いろいろと次の行動につなげることができます。例えば、仲間のHPが減っていてピンチの状況であれば、エリアルブラスト→アイテムといった感じです。
基本的にはエリアルブラストを始動と考え、次のスキルにつなげていくことが基本の戦術となります。
また、少し物語を進めていくと“絶波掌”という遠距離攻撃スキルが手に入ります。ダメージも申し分ないので、敵と距離をとりたい時(ダメージを大きく受けた時)などに活用していきましょう。
序盤の立ち回りとしては、カナタとセットで動きつつ、安定したダメージを出していくことが重要になっていきます。エリアルブラストを起点とした行動もキモになるため、忘れずにルミナのよさを引き出していきましょう。
ルミナにオススメのセツナ法石は、ガードブレイクとディスブーストです。
ガードブレイクが刹那発動時に相手の物理防御低下、ディスブーストが刹那発動時に攻撃に無属性を付与+無属性攻撃になる時攻撃の威力上昇がつきます。
ガードブレイクは言わずもがな、物理防御低下が強みです。ディスブーストは単純な威力底上げが期待できます。個人的には絶波掌あたりにつけていただきたいところ。
カナタとルミナの幼なじみで最年少になります。ステータスの特徴は、これといった欠点がなく、大きく突出している部分もありません。
ロックは、遠距離アタッカーでボウガンを使います。体力もそこまで高くないため、なるべく敵に近づかないで、常に敵と一定の距離を保つことが大切になります。
もちろん、敵の中にはロックを狙って攻撃してくるものもいるため、近寄られた場合はすぐに距離を離しましょう。
スキル“狙い撃ち”を使うとクリティカル率が上昇するため、基本的にはこちらを使って刹那システムなどを活用していくことでダメージを出せるようになります。
よく言えば長所も短所も少ないキャラクターですが、悪く言えば器用貧乏なキャラクターです。ただ、できることはハッキリとしているため、遠距離からしっかりと敵を殲滅できるように動かしていきましょう。
序盤の立ち回りはクリティカル率上昇をとにかく使って、相手に攻撃しまくること。単純ながらも運用が難しいキャラクターです。ただ、序盤ではまだまだ未知数な部分が多いので中盤から終盤の活躍に期待といったところ。
ロックにオススメなのはポイズンブースト、コンフュブーストです。
ポイズンブーストは攻撃に毒を、コンフュブーストは混乱を付与する効果があります。遠距離アタッカーは射線上であれば、まとめて敵を狙いやすいので、状態異常を多くの敵にかけられます。
そのような点からも、ポイズンブーストとコンフュブーストがよいかと思いました。
突如現れた謎の青年です。ビットと呼ばれる珍しい武器を使う遠距離アタッカーとなります。
腕力が高く、体力はそこそこといったアタッカー的ステータスです。遠距離アタッカーですので、なるべく攻撃を受けずに経ち回りたいところ。
最初に使えるスキル“スナイプレイ”は、ダメージを与える他に展開しているビットを増やす効果を持っていますが、本当に序盤ではあまり真価が発揮できません。
真価が発揮できるようになってくるのは、スキル“ダークネス”、“ハーミット”、“ヒュージシェル”を手に入れたあたりからとなります。
ダークネスとヒュージシェルは、出現しているビットの数に応じて与えるダメージが増加、ハーミットはビットが出現していれば追加効果が発生します。
そのため、基本的には“スナイプレイ”を使用してビットを段々と増やしていき、他のスキルでダメージを稼いでいくのがヴァンの特徴となります。
ボス戦ではビットを4個くらいまで出してしまってもよいと思いますが、通常の敵と戦う際は1~2個で十分といった印象を受けました。
そもそもすべてのスキルにはCT(クールタイム)が設定されており、使った後に何ターンかは使用できないという制約があります。スナイプレイの場合はCT1なので、使った後に1ターンのクールタイムが必要になります。
そのため道中の敵相手に粘ってスナイプレイを使おうと時間を喰っているとあまり効率的ではありません。もちろん、ボスは体力などが通常の敵よりも多いですので、十分にビットを展開した後に一気に攻撃をしていく手も有効でしょう。
少々トリッキーで、ダメージを出すのに準備がいるところもありますが、基本的には攻撃力も高く活躍できる場面は多いキャラクターです。瞬間火力ではルミナに負ける部分もありますが、長い戦闘で見ればヴァンも負けず劣らずダメージを出してくれるキャラクターになっています。
序盤は歯がゆい場面もありますが、遠距離アタッカーであれば射線上に敵が集まっていれば複数の敵に攻撃することもできるので、なるべくまとめて敵を攻撃するなど、位置取りに気をつけながら運用してあげましょう。
ロックと被ってしまいますが、ヴァンにもポイズンブーストとコンフュブーストがオススメです。理由は前述した通りとなります。
また、ルミナでオススメしたガードブレイクはヴァンにつけても活躍できるセツナ法石です。特にヴァンは“スナイプレイ”を連続して使う場面もあるため、“スナイプレイ”にガードブレイクを装備するのもアリだと思います!
自身を1世代前の人類“機甲人”と名乗る人物です。カナタを助けるために自ら同行を願い出ます。
ステータスは、典型的な魔法使いタイプで、低い腕力と体力を補う形で魔力の高さが抜きんでています。
仲間になった時点で5種類ものスキルを所持しており、火、水、風、土、雷に対応した魔法攻撃ができます。本作では属性による弱点を突く攻撃が非常に強力ですので、オバロは非常に強力なキャラクターとなります。
とくに序盤は水、雷の属性攻撃をオバロしか持っていません。豊富な属性攻撃を生かし、相手に大ダメージを与えるアタッカーですが、魔法を使用するうえで気になるのはやはりMPですよね。
オバロも例外ではなく、MPが切れると物理攻撃をするしかなくなってしまいますので、MPの管理には気をつけながら戦っていきたいところ。
正直、序盤はめちゃくちゃに強いので、とりあえずパーティにいると安定します。ただ先ほどからも書いていますが、近距離アタッカーのため、敵に狙われるとピンチになる場面も多いので、立ち位置や体力の管理にはしっかり気を配っていきましょう。
加えて、物語上でも謎の多い人ですので、動向が気になるところです。
オバロの場合は、ほとんどの属性攻撃を持っているため、多くのセツナ法石と相性がよいです。
必須は攻撃に魔法防御低下が付与されるマインドブレイクですが、その他の属性攻撃力を伸ばすもの、属性耐性を低下させるものも非常に相性がよいです。
セツナ法石を装備する場合は、フレイム(火属性魔法攻撃)にファイアブレイク(火耐性低下)を組み合わせないようにしましょう。
アクア(水属性魔法攻撃)にファイアブレイク(火耐性低下)を組み合わせて、次のターンはすぐにフレイムを使えるようにしたいところ。
こちらはヴァンの項で記載しましたが、スキルにはクールタイムが存在するため、せっかくフレイムで火耐性低下をさせたところで、次に火属性の攻撃が使えるまで時間がかかります。
もちろん、他のキャラクターに火属性の攻撃をしてもらうのもありです。
遠距離系のアタッカー以外にも、複数の敵を同時に攻撃することが可能です。少し位置の調整が難しいのですが、狙える時は狙っていきましょう。
本作の大事な要素の1つである“アーティファクト”。マップ上でロストしている部分を再生すると、恩恵がもたらされます。
基本的にどのアーティファクトを作成するかはプレイヤーで決められるため、自分が遊びやすいように世界を構築していくことも可能なわけです。
▲アーティファクトを作成することで、ロストしていた部分が再生。ちなみにアーティファクトは作り替えも可能なので、そこはご安心ください。 |
この記事では、筆者が独断と偏見で選ぶオススメのアーティファクトを紹介していこうと思います。
ワールドマップでミニマップが見えるようになるアーティファクトです。効果範囲は世界全体のため、どこかに1本作成しておけばOK。
むしろ一番最初に作成することになるアーティファクトなので、これを作らないという選択肢だけはないのですが、もちろん役立ちます。
筆者のような、ぬるゲーマーには非常に役立つのが魔眼の灯台です。これはバトル中に敵のHPやATBが見えるようになるもので、相手のHPが後どれくらいかな~と、見たい時などに非常に役立ちます。
そんなもの見たくない! という人は、作成した後にメニューの“アーティファクト設定”から、アーティファクトの効果を無効にできますので、とりあえず作成しておいて損はないかと。
これはメリットとデメリットがあるアーティファクトになります。物理攻撃力が上がる代わりに、魔法攻撃力が大きく低下する効果があります。
影響するのは作成した地方のみになります。
ちょっと待っていただきたいのですが、“作成した地方”って表記が曖昧すぎないかと思った筆者は、検証してみました。いったい、どこからどこまでが効果範囲なのでしょうか!
期待させて申し訳ないのですが、これは結構簡単でしてメニュー画面などを開いていただいて、一番下に今どの地方にいるかが表示されているかと思います。
▲メニュー画面最下部で、自分が今どの地方にいるかがわかります。 |
例えば帝国領 北部だとしますと、帝国領 北部内でその地方に影響するアーティファクトを作成します。効果範囲は、帝国領 北部に限定されます。
少し離れた帝国領 帝都周辺までは、北部で建てたアーティファクトの効果は届きません。もちろん、世界に影響のあるアーティファクトは別ですが。
▲北部に影響あるアーティファクトの効果は、帝都周辺までは及びません。 |
という感じですので、地方のみに影響するアーティファクトを作成する時は、しっかりとそのエリアを見極めたうえで作成するのが大切です。
先述したとおり、“アーティファクト設定”から、アーティファクトの効果を無効にできますので、とりあえずロストからの再生だけが目当てでアーティファクトを作成するのもありですよ。
クリティカル率が大きく上昇する代わりに、防御力が大きく低下するアーティファクトです。
大体体感でクリティカル率が1~2割上がって、防御力が1~2割下がるようなイメージです。かなり尖った効果ですので、使い方はプレイヤーの皆さんに任せられている感が強いアーティファクトですが、どこかで光ることがあるのかもしれません。
バトル中に移動した距離が長いほど、その行動で蓄積するSPが上昇します。さらに重複作成で、効果が上昇します。影響範囲は世界全体です。
ここで重複系が初めて出てきました。基本的に重複効果がないアーティファクトは一度作成したら、それでおしまいなのですが、重複効果があるものは最大3本まで作成でき、多く作成するごとに効果が上昇していきます。
バトルでの移動は、かなり大事な要素で頻繁に動くことにもなりますので、ひとまず1本は作成しておきたいアーティファクトです。
敵の攻撃を回避した時に味方すべてのATBが上昇します。影響範囲は世界全体です。
これは単純に強いですので、序盤は必ず作成しておきたいところ。連続攻撃をしてくる敵が出現した時に発動しやすく、影響範囲も世界全体のため、作成しておいて損はないと思います。
クリティカルが発生した時に味方すべてのATBが上昇します。影響範囲は世界全体です。
量子の観測者と似ていますが、こちらはクリティカルが発生した時に発動するというもの。クリティカル率上昇系の味方がいると、比較的簡単に効果を使えるため、とりあえず作成しておいても……という程度です。
セツナキルとマシンキルの発生数が多いほどバトル終了時にHPとMPとENが回復します。重複作成すると回復効果が上昇。効果範囲は世界全体です。
前提として、セツナキルは刹那システムを使用して敵を倒すこと、マシンキルは機装状態で敵を倒すことを指します。ENというのは、機装状態で使うゲージですので、これを回復できるのはとてもありがたいです。
ただ回復量自体はあまり多くないので、活用したいなら重複作成をすると、少し恩恵を受けられる程度になります。
ENは宿屋などの特定の場所でしか回復ができないため、この効果は非常に貴重です。他に作成したいアーティファクトがない場合は、優先して作成してしまいましょう。
スキルを使用して刹那システムを発動した時にクリティカルが発生しやすくなります。重複作成で発生率が上昇。効果範囲は世界全体です。
まずスキルにセツナ法石が装備されていることが前提となりますが、効果自体は普通に強いですので、作成可能ならば作成してしまってよいでしょう。
最大3本まで作成できますので、3本作成した時のクリティカル発生率は見ものです。
アーティファクトを作成したい時やスキルを交換したい時に、記憶が足りない! といったことが多々あります。
その際に役立つのが、メニューから見られる“月の記憶”です。月の記憶から“魔物”か“記憶”の項を見れば、どの魔物がどの記憶を落とすかが把握できます。
困った時は“月の記憶”を使いながら、記憶集めをしていきましょう。
ここまでつらつらと書かせていただきましたが、おおよそプレイ時間にすると5~6時間程度の情報量になります。物語に関するネタバレは避けますが、ここまでのプレイではまだまだ先が続く感じです。
アーティファクトも作れるものは、まだまだあると思いますし、法石についてもまだまだ集まった感じはありません。
特にアーティファクトについては、自分好みのものを作っていくことで、その後のゲーム性が変わってくるような要素となっているため、いろいろ考えながら作っていくのも楽しい部分です。
序盤でこれだけの密度を感じさせてくれる『ロストスフィア』。もちろん、Tokyo RPG Factoryの第2弾タイトルとして楽しみにしていたところもあるのですが、単純にRPG好きとしても非常に楽しみです。
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