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2017年11月1日(水)

『刀使ノ巫女』の制作秘話などが明かされた“マチ★アソビ Vol.19”のスペシャルトークショーをレポート

文:ゲゲン

 2017年9月から10月にかけて、徳島県徳島市で開催された複合エンターテインメントイベント“マチ★アソビ Vol.19”で、“『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー”が行われました。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

 『刀使ノ巫女(とじのみこ)』は2018年1月よりTVアニメが放送予定で、同年にはスクウェア・エニックスがスマホゲーム『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火(とじとも)』をリリースします。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

 トークショーにはジェンコの神部宗之プロデューサー、スクウェア・エニックスの椎名崇徳プロデューサー、ゲームオリジナルキャラクターの七之里呼吹(しちのさとこふき)を演じる五十嵐裕美さんが登壇しました。

 まずは神部Pより本作の概要が説明され、あらためてどのような作品かを知るところからスタート。

 その後は会場のみの限定公開となりますが、しずまよしのり先生による草案や初期イメージビジュアルも公開され、より深く本作について知ることができるコーナーが展開しました。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

 草案には、“刀使(とじ)”と呼ばれる主人公たちが戦う“荒魂(あらだま)”の通常形態や成長した姿も描かれており、当初から細かい部分まで練られていたことも垣間見えました。

 また、イメージビジュアルも現在公開されているものの面影はありつつ、違った印象を受ける1枚でした。

 その後はキャラクター紹介を経て、『刀使ノ巫女』の開発秘話が語られました。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

 企画スタートの経緯としては2013年、TVアニメ『きんいろモザイク』の放送に関する作業が落ち着いたころより、オリジナル作品を作るべくジェンコとスタジオ五組の間で話が行われたとのこと。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

 日本刀が題材になっていることについては、スタジオ五組のプロデューサーが刀好きであることが大きな理由となっているようです。

 なお、当初はキャラクターが刀の鍔(つば)を持っており、戦闘時には柄と刀身がそこから生成されたりと、ややギミック寄りな形で話が進んでいた様子。

 しかし、ギミックとしてではなく名刀をきちんと作品に出したいとの思いから、現在の形に落ち着いたことが明かされました。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

 また、キャラクター原案がしずまよしのり先生になった経緯についても触れられ、神部Pによると描かれるキャラクターがかわいいというズバリな理由が挙げられました。

 ここで再び、会場限定で草稿が追加公開。最終稿までに四稿を重ねた制服デザインには、巫女服のような部分があるもの、ギミックに寄ったものがあり、ここまでのトーク内容を裏付けるものでした。

 他にも当初の構想にあったという、戦闘時に刀を現場まで飛ばすために格納するケースであったり、帯刀ギミックやプロテクター案などが描かれていました。

 さらに貴重だったのは、企画書の段階でしずまよしのり先生によって描かれたコミックです。

 序盤は重要なネタバレを含むということで一部ページの公開でしたが、さまざまな案を分かりやすく伝える、とても完成度の高い原稿となっていました。

 トークショーが後半に差し掛かると、話題はゲーム版の話へ。まずはゲームショウなどでも流れたティザームービーが流れました。

 椎名Pが劇場の良い設備でムービーを堪能するべく、急きょイベント参加者と同じくやや前方のシートに座るマチアソビらしい一幕もありました。

 ちなみにゲームはアニメと同じ時間軸で描かれ、アニメ側の物語が展開している一方で、ゲーム側の物語が平行して展開することもあらためて発表されました。

 イベントに出演した五十嵐さんが演じる七之里呼吹へのキャスト起用については、オーディションで純粋に決まったことも語られました。

 お互いに相手を知っているものの、双方ともに作品を第一に考えての公正な選出となるため、出演できるかどうかというのはキャストサイドからしても、かなりドキドキするものだったようです。

 他にもフルボイスである本作のアフレコでは、同じくゲームオリジナルキャラクターである瀬戸内智恵を演じる石原夏織さんが、呼吹のフルネーム(しちのさと こふき)が言いにくいため、収録では特に気を使っていた様子であることも明かされました。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

 なお、本作では学校に通う主人公たちには戦いをサポートしてくれる学友などが存在し、発表済みのキャラクター以外にも多数のキャラクターが登場することが分かりました。

 アドベンチャーパートでは立ち絵が表示される会話の他、重要なシーンでは特別な絵が挿入されるようですが、これはより世界観に没入できるようにとの配慮から取り入れられた仕様とのことです。

 なお、剣戟コマンドバトルRPGと題された本作がどのようになるのか、トークショーでは実機を操作しての紹介も行われました。

 ただし今回披露されたのは、バトルシーンではなく着替えシーン。フードが特徴的な七之里呼吹ですが、着替えるとフードを取ることもあるようで、かなりかわいい髪形をしているようです。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

 着替えシーンの3Dモデルは回転やズームが可能で、その際には表情が変わること、髪や小物が揺れることも確認できました。

 約1時間のトークショーの最後には、マチ★アソビ限定の缶バッジが当たる抽選を実施。そのうち半分は五十嵐さんの直筆サインが入ったさらにレアなもので、当選者はおのおの喜びをあらわにしていました。

『刀使ノ巫女』アニメ&ゲーム スペシャルトークショー

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