2017年10月13日(金)
『あしたのジョー』原案のオリジナルアニメ『メガロボクス』が来春放送。ちばてつやさんらのコメントが到着
『あしたのジョー』を原案としたオリジナルアニメーション『メガロボクス』が2018年春に放送開始されます。放送に向けて、ティザービジュアルが解禁されました。
本作は、『あしたのジョー』連載開始より50周年となる2018年に始動する新たなプロジェクトです。八百長試合に身を沈めるボクサーが、運命に抗うために自分のすべてを駆けてリングで闘う姿を描く熱いオリジナルストーリーが展開します。
ティザービジュアルに描かれた舞台となる地下のリングに佇む主人公の姿は、これから始まる熱い物語を感じさせます。
また、メインスタッフとして監督・コンセプトデザインを森山洋さん、シリーズ構成・脚本を真辺克彦さんと小嶋健作さん、音楽を国内外で活躍するアーティスト・mabanuaさんが担当することが発表されました。
そして、アニメ『あしたのジョー2』で原作の世界観を魅力的に描いたトムス・エンタテインメントがアニメーション制作を手掛けます。
本作の発表に伴い、原作の高森朝雄さんの長男・高森城さん、ちばてつやさん、および『メガロボクス』監督の森山洋さんのオフィシャルコメントが公開されました。
オフィシャルコメント(原文のママ掲載)
高森朝雄さんの長男・高森城さんのコメント
ちば先生と父・梶原一騎が、文字通り手を握ったことで生まれた矢吹丈が、ドヤ街に現れ、丹下段平と出会ってから50年という時間が経過しました。これほど長くこの作品を愛してくださった皆さまに心からの感謝を申し上げます。
半世紀という時はドヤ街をなくし、根性という言葉すら死語とさせましたが、ジョーたちの思いや生き方は、時代を感じさせることはないでしょう。
『メガロボクス』では2人が作り上げた精神の部分を、どんな形で再現するのか、あるいはどのようにアレンジするのか、楽しみにしております。
ちばてつやさんのコメント
『あしたのジョー』が来年連載開始から50年を迎えることになりました。
まだ若くて元気だった梶原さんとボクは、ジョーや力石たち、登場人物に負けないくらい毎回真剣勝負で、夢中になって作品に向き合ってきました。
あとに真っ白な灰しか残らないくらい、一途に何かを追い求める。どれだけ時代を経ても色あせない人間ドラマがあるとすれば、そんな姿勢にこそ共感が宿るんじゃないかな、と思います。
連載開始50周年というこの機会に、さまざまな企画が準備されていると聞いています。あらためて長い間愛される作品にかかわれたことを誇りに思うと同時に、何よりもまずジョーを愛し続けてくださった、ファンの皆さんに感謝の気持ちで一杯です。
新作アニメ『メガロボクス』は、そんな『あしたのジョー』を愛してくださっているスタッフの皆さんが魂をこめて制作してくださっています。今の時代にふさわしい、まったく新しい切り口の、でもどこかに普遍の核がある、骨の太い作品になるんじゃないかな、と、今から楽しみにしているんです。
森山洋監督のコメント
好きな物語の主人公はいつもあこがれでできていました。決して交わることのない、自分とは別の世界に生きる彼らの考えや行動を理解したくてたまらなくなる。共感よりももっと強烈に心揺さぶられるものがあこがれなんだと思います。
矢吹丈もそんな主人公の1人でした。『メガロボクス』の主人公にもその思いを込めました。自分勝手な人間たちが必死に抗い、闘い、ともに生きる。そんな人間たちの物語を最高のチームで作りました。
“自分は今、何をしているか”そう考えたことのある人にはきっと届く作品になると思います。
TVアニメ『メガロボクス』作品情報
イントロダクション
薄暗い地下のリング。JD(ジャンク・ドッグ)と呼ばれる男が今日も八百長試合に身を沈めていた。
生きるために。
だが――。彼は出会ってしまう。
自分のすべてを賭けて挑みたい、“運命”に。
TVアニメ『メガロボクス』作品概要
スタッフ(敬称略)
・原案:『あしたのジョー』(原作:高森朝雄、ちばてつや)
・監督・コンセプトデザイン:森山洋
・シリーズ構成・脚本:真辺克彦、小嶋健作
・音楽:mabanua
・アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
・製作:メガロボクスプロジェクト
(C)高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクスプロジェクト