2017年11月23日(木)
11月22日に発売された3DS用ソフト『逆転裁判4』の発売記念サイン&握手会が、東京のビックカメラ新宿西口店で開催されました。
本作は、2007年に発売されたDS用ソフト『逆転裁判4』を3DSに移植したもの。以前のシリーズタイトルからメインキャラが一新され、新米弁護士の王泥喜法介や彼の師匠となる牙琉霧人、のちに助手となる謎の少女・みぬき、ロックバンドのボーカルでもあるライバル検事の牙琉響也が登場します。
イベントの最初にディレクターの巧舟さんは、集まった100人近いファンに向けて「3DS版にはあまりかかわっていないのですが、もともとのタイトルを作らせていただきました。大阪のイベントには塗くん(アートディレクターの塗和也さん)が対応しています。短い時間ですが楽しい時をすごしましょう」とあいさつを行った。
今回のイベントは、特定店舗でソフトを購入した人を対象に行われた。サインしてもらえるグッズは自由ということで、色紙を持ってくる人、3DS本体にしてもらう人、以前のタイトルのポスターにしてもらう人など、さまざまな人を確認できました。
イベント終了後、巧さんと『逆転裁判』シリーズの江城元秀プロデューサーからコメントをいただいたので、以下に掲載します。なお、コメント中は敬称略。
――イベントを終えられて、いかがでしょうか?
巧:『逆転裁判4』は10年前に作ったタイトル。当時はこのようなイベントはなく、いつもお店の物陰から見ていました。10年たち、こうやってイベントをやれて感慨深いです。10年間支えてくれた皆さんに来ていただき、本当にうれしかったです。感無量で声がかれました(苦笑)。
――集まったファンの中で、興味深い反応があればお話しください。
巧:10年前の『4』から『逆転裁判』を始めて、さかのぼって遊ばれた方が多かったです。あと、韓国や中国などアジアの方も多かったです。その方々も全作遊んでいるとうかがいました。ここまで広がっていたことを改めて知れました。
あと『大逆転裁判』が好きと言ってくださる方もいて、風邪をひいているのですが治るくらいの元気をもらいました!
――参加者は女性が多かったのですが、そちらはいかがですか?
江城:別に女性だけを意識して作ったわけではないんですけどね。
巧:我々としては、男女関係なく楽しんでほしいと考えています。ただ、10年前の当時でもこのゲームは女性の比率が比較的高いと言われていました。
その理由は僕も知りたいです。きっとキャラが魅力的なんでしょうね……と、人ごとのように言っていますが。皆さんは、御剣をはじめ、検事が人気と言われていますね。そのようなファンの意見を聞いて、それを反映して作ってきました。
――10年前になるのですが、『逆転裁判4』開発時の思い出はありますか?
巧:3部作が終わった直後、頭が真っ白の状態から開発が始まりました。前の作品から塗くんと出会って、『4』は1作まるまる作れました。何かが始まるような熱さが『4』にあり、それがあって『大逆転裁判』までやれたのかなと思います。
江城:10年前の『4』でアシスタントプロデューサーとして『逆転裁判』にかかわり始めました。その後、ずっとかかわってきたので、思い入れのあるタイトルですね。
――ナンバリング6作が3DSで遊べるようになりました。
巧:僕は『4』で一度離れているので、6作出ているのは不思議な感じがあります。ファンの方と話すと、僕がオドロキくんを作った後に、山﨑くん(ディレクターの山﨑剛さん)が受け継いで物語を作ってくれていたことを再確認できて、感慨深かったです。
江城:これでナンバリングシリーズ6作が3DSに揃いました。このタイミングで知られた方は、『1』から通して遊んでいただくと、ナルホドくんとオドロキくんの物語を両方楽しめます!
――オドロキくんについて思い出はありますか?
巧:名前が決まるまでに時間がかかりました。僕はミステリーが好きなので、ミステリーを読んだ時の“なるほど”からナルホドくんにして、ミステリーから受ける“驚き”からオドロキくんとして提示したのですが、なかなか賛同は得られませんでした(苦笑)。「王泥喜法介という名前に“泥”が入っているのはどうなんだと?」と言われたので、「そしたら“王”も“汚”にするぞ!」と脅しをしつつ……。
また、新しい主人公なのでナルホドくんの逆を狙って、一人称を“僕”から“俺”にしつつ生み出しました。あとナルホドくんのギザギザに変わるアイコンをどうするかを塗くんと考えました。この前髪にいたるまでにはいろいろあったのですが、一度見たら印象に残るシルエットになることを心がけて作ったのが、うまくいったのではないでしょうか。
――『4』の見どころをお願いします。
巧:10年前、ナルホドくんの物語が一段落して“新章開廷”という熱い気持ちで作ったのが『4』です。オドロキくん登場時のインパクトなどは見どころだと思います。
あと、第1話はかなり気合を入れて作りました。ナルホドくんもいますし、王泥喜の師匠・牙琉霧人さんもいます。お話で新しいことをいれようと、練り込んで考えたのが見どころです。
江城:『4』から現場捜査に3Dを使ったり、“みぬく”を入れたり、新しい試みを入れているので、そこを見てほしいです。
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