2017年12月3日(日)
2018年2月15日にセガゲームスから発売予定の、PS4/PS Vita用対戦型バトルアクションゲーム『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録(インデックス) とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)』。本作の世界観を紹介する連載企画をお届けします。
『とある魔術の電脳戦機』は、巨大ロボット・バーチャロイドによる対戦型アクションゲーム『電脳戦機バーチャロン』シリーズと、電撃文庫の学園異能バトル小説『とある魔術の禁書目録』シリーズとのコラボレーションタイトル。『電脳戦機バーチャロン』シリーズとしては15年ぶりの完全新作です。
本作の舞台は『とある魔術の禁書目録』の学園都市で、『とある』ファンにはおなじみの上条当麻やインデックス、御坂美琴などのキャラクター視点で物語が進行。彼らが遊ぶゲームこそ『電脳戦機バーチャロン』である、という設定です。
ゲーム版の物語は、小説『とある魔術の禁書目録×電脳戦機バーチャロン とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)』での出来事を経た後のストーリーとなっています。そこで、この記事では小説版のストーリーで重要なところを抜粋したダイジェスト版を紹介します。
これを読めばゲーム版の物語にもすんなり入れるハズ。上条当麻が何を考え、どう行動していたのか、キャラごとに記述された熱い物語はまさに『とある』作品そのもの! 今回の記事を読んで詳細が気になった人は、ぜひこれを機会に小説版も読んでもらえればと思います。
なお、以下に小説『とある魔術の電脳戦機』のネタバレがあります。
オンライン対戦バトルアクションゲーム『電脳戦機バーチャロン』。学園都市をフィールドに、巨大な人型ロボット“バーチャロイド”の幻像を操作して楽しむこのゲームは、ある時期を境に、学園都市で圧倒的な支持を得ていた。
街中では巨大なバーチャロイドの幻影がド派手なバトルを展開。バーチャロンは腕さえあれば能力のレベルは関係ないというのが魅力の1つで、無能力者がハイレベルな能力者に下剋上することも可能なのが、流行している理由だという。
科学に疎いインデックスでさえゲームに熱中しており、彼女に勧められる形で上条当麻もまたプレイを始める。ゲーム機であるポータブルデバイスを管理するセンターに到着した上条は、そこで不審なウワサを耳にした。
名前が文字化けした謎のサイファー・ブルーストーカー。公式では禁じられているリミッター解除の“亡命”デバイス使い。“亡命”した者は規格外の強さを得るが、行方不明になるという都市伝説。
友人の青髪ピアスからそうしたウワサを聞いていると、インデックスがちょうどそのブルーストーカーに対戦を挑まれていた。彼女を救うため、バーチャロン初心者の上条は対戦に割り込むが、初心者の上条が太刀打ちできる相手ではなく、あっさりラウンドを取られてしまう。
上条は突如表示されたメッセージに従い、“亡命”を実行。リミッターを解除した上条はテムジンを本来あり得ない挙動で操作し、ブルーストーカーを相手に肉薄する。
そこへ学園都市第一位の超能力者・一方通行が乱入。形勢不利と判断したブルーストーカーは迅速に姿を消してしまう。
なし崩し的に“亡命”してしまった上条は、インデックスとともに機体を強化するため街に出る。そのさなかで、富良科凛鈴(ふらしな りりん)という不思議な少女と出会った上条。なぜかゴミ捨て場で昼寝(?)をしていた少女はいつも眠そうだった。
練習のためにNPCと試合をしていた上条は、御坂美琴が操るライデンに襲撃される。彼女は亡命デバイスを使った人間がバーチャロイドに取りこまれ、この世から消えてしまった結果、NPCとしてゾンビのような扱いを受けていることに気づき、何とかしようと行動していたのだった。
だが、その方法ではダメだと、御坂を止めるべく上条はテムジンを駆り御坂と衝突する。
2人の決着が着いたあと話していると、突如ライデンの胸部を光が貫いた。Vコンバータを貫かれたライデンは消滅し、御坂美琴という少女はこの世から消えてしまう。光を放ったのは、上条が“亡命”するきっかけとなった謎の機体、ブルーストーカー。すべてはブルーストーカーの企みであるとタネを明かされ、上条は絶望へと突き落とされてしまった。
一方通行と共闘することにした上条は、彼が“闇”から集めた資料を受け取る。ブルーストーカーとは、異空間をさまよい続けた末に妄執と化した人々の依代だった。
元々彼らは、学園都市とは異なる世界・電脳歴の住人。この世を意のままに操る究極システム“時空因果律制御機構タングラム”へのアクセスを求めた末に拒絶され、電脳虚数空間に放逐された人々だった。元の世界へ戻ることを渇望した彼らは妄執と化し、タングラムにアクセスできる鍵となる少女・富良科凛鈴の身柄を狙っていたという。
上条は少女の命と自分の世界を守るために動き出す。情報を追っていくことで、ブルーストーカーが潜む拠点を発見。そこで待ち構えていたブルーストーカーとの決戦が始まった。
ブルーストーカーが元いた世界で、科学技術を一手にコントロールしていた、リリン・プラジナーという少女。この並行世界では彼女の役割を満たすものが“学園都市”に姿を変えていたため、“科学を司る学園都市という存在を、1人の少女に折りたたみ、鍵とする”ことを企んでいたという。
富良科凛鈴はそうして生み出され、起きている限り自動的に学園都市のさまざまな情報を吸収していく、虚構の存在だった。だから彼女はブルーストーカーの思惑を阻害するために“つねに眠っていようとした”のだという。
戦いの末、一方通行の犠牲を経てブルーストーカーの撃破に成功する上条。しかし彼は黒幕であっても、事象の根本原因ではなかった。あたかも倒れ続けるドミノのように、最初の原因を取り除いても、世界の変質はもはや止まらなかったのである。そして上条は、学園都市を取り込んで異形の姿となった富良科凛鈴=セカンドプラジナーと対峙することになる。
セカンドプラジナーの戦闘力は圧倒的だった。もはやバーチャロイドの戦闘ではありえない戦場で、上条はテムジンに語りかける。
「お前は人殺しの道具なんかじゃない。俺がそんな風にはさせない。
だからお前の力を貸してくれ。あの子を助け出すために!!」
《幻想殺し》が注がれたテムジンの拳は異能の力を打ち砕き、セカンドプラジナーを撃破する。その後再び現れたブルーストーカーも、上条が自身の手でケリをつけた。
やがてタングラムは、虚構の存在だった富良科凛鈴に新たな器を与え、不安定だった存在を安定させる。『次世代競技 バーチャロン』が流行する前の平和な世界へと帰還した、上条当麻と富良科凛鈴。彼女が改めて開発したフリーゲーム『電脳戦機バーチャロン』は、以前とは異なる形で流行の兆しを見せ始める。
上条は“前の”『バーチャロン』よりも多くの笑顔を生み出すのだろうと信じて、今日も日常を過ごしていくのだった。
このような形で小説版の物語は展開し、ゲーム版の物語へ続いていきます。ダイジェストということで、バトルの詳細や小説版オリジナルの要素などは省いているので、興味を持った人は小説版をチェックしてください。
次回は気になるゲーム版のストーリーの導入部分を紹介したいと思います。そちらもご期待ください!
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