2017年12月10日(日)
2018年2月15日にセガゲームスから発売予定の、PS4/PS Vita用対戦型バトルアクションゲーム『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録(インデックス) とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)』。この世界観を紹介します。
『とある魔術の電脳戦機』は、巨大ロボット・バーチャロイドによる対戦型アクションゲーム『電脳戦機バーチャロン』シリーズと、電撃文庫の学園異能バトル小説『とある魔術の禁書目録』シリーズとのコラボレーションタイトル。『電脳戦機バーチャロン』シリーズとしては15年ぶりの完全新作です。
先日の記事ではネタバレ込みで、ゲームの前日譚となる小説版の物語を解説しました。今回は小説版のストーリーからどうゲーム版につながっていくのかと、登場するキャラクターの見どころを紹介していきます。
そもそもの発端は本来のバーチャロン世界で生まれた超常的存在の“時空因果律制御機構タングラム”が、黒幕を『とある魔術の禁書目録』の世界に放逐したのがすべての始まり。タングラムには“事象転送機能”という、世界を自由に作り替える能力があり、現在は電脳虚数空間という異世界に逃亡している。
▲『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』でのタングラムの姿。中央に“眼”があり、事象転送機能が働く時にその眼が開くという。 |
目的はタングラムにアクセスできる“富良科凛鈴”を生み出し、タングラムの力を手に入れて元の世界へ戻ることだった。そのために次世代競技としてのバーチャロンを流行させ、『とある』世界における科学の門番である学園都市を1人の少女に折りたたむ計画を実行していたという。
本来はブルーストーカーの計画により生まれた、この世に存在しない虚構の少女。だが事件の末にタングラムによって器を与えられ、『とある』世界の住人として定着した。その経緯から、彼女はこの世の誰よりも『バーチャロン』のことを熟知した存在と言っても過言ではない。
ブルーストーカーの計画により学園都市を含む世界は一度崩壊したが、タングラムによって“バーチャロンがはやる前の世界”に再構築された。存在を定着された富良科凛鈴は、迷惑をかけた贖罪として今度こそ“楽しむだけの”『バーチャロン』を作ろうと動き出す。
そしてフリーゲームからスタートした新しい『電脳戦機バーチャロン』は、健全なゲーム競技としての地位を確立し、いよいよ“ブースターズ・カップ”というバーチャロンの大会を開くに至った。その大会の裏で起きる事件が、今回のゲームの物語の中核となる。
本作では13体のバーチャロイドがプレイアブル機体として用意され、基本は1機体あたり1人の『とある魔術の禁書目録』キャラクターが割り当てられています。ここではそれらの機体と、対応するキャラクターを簡単に紹介していきます。
『とある魔術の禁書目録』の主人公、ツンツン頭の少年。あらゆる能力を打ち消す右手《幻想殺し(イマジンブレイカー)》を持っており、困った人を見ると助けずにはいられない。愛機はバランス型のバーチャロイド・テムジン。小説版では人機一体の活躍を見せた。
イギリス清教に所属し、10万3000冊の危険な魔導書を脳内に保管する魔導書図書館の少女。意識を失うと“自動書記モード”が発動し、無意識化に敵を撃退する術式を埋め込まれている。操作機体はバル・バドスを扱いやすく改修した新機体バル・ルルーン。計4つのビットを操作して戦う射撃系の機体だ。
学園都市に7人しかいない超能力者(レベル5)第3位。最強の電撃使いとしての能力を使い、学園都市の悲劇を食い止めるべく日々奔走する正義感の強い少女。火力重視の機体ライデンを愛機としており、ネチネチ攻めるよりは一発デカイ攻撃をブチ込むほうが好みとのこと。
美琴と同じ中学に通う少女で、風紀委員(ジャッジメント)に所属している空間移動能力の持ち主。美琴のことを“お姉さま”と敬愛しており、彼女の“唯一無二パートナー”を自称している。軽い身のこなしが取り柄である機体フェイ・イェンを用いて、自身の能力を生かした戦闘を展開する。
初春の親友で、天真爛漫な性格の無能力者(レベル0)の少女。一発逆転の怪しいウワサ話に目がなく、すぐさま飛びついては初春や黒子にたしなめられている。操作性に優れた機体アファームドSを選ぶが、独自のカスタマイズによってバットを振り回すようになった。
IT分野に突出した才能を持つ、風紀委員(ジャッジメント)の少女。黒子とタッグを組んで仕事したり、親友の佐天と行動をともにしたりすることが多い。愛機は実弾系射撃機体のグリス・ボックで、自身の才能を生かした後方からの火力支援を得意としている。
学園都市の頂点である超能力者(レベル5)第1位。大会の裏にキナ臭いものを感じ取り、真相を暴くべく自主的に動き出す。守るべき存在である打ち止め(ラストオーダー)には、頭が上がらない。機体はスペシネフを選択し、向かってくるものを徹底的にたたきつぶす。
学園都市の超能力者(レベル5)第5位の少女。精神を操る“心理掌握”という能力を持つ。美琴と同じ中学に通っているが、性格と体型の両面において、彼女の天敵となる存在。機体は女性型のエンジェランを操り、氷柱やドラゴンを召喚して遠距離から戦うのを得意としている。
イギリス清教“必要悪の教会(ネセサリウス)”に所属する、対魔術戦闘のエキスパート。世界に20人といない“聖人”の1人で、超人的な身体能力を持つ。相手を即死させるリスクが減ると考え、バーチャロイドで戦うことを選択した。機体は白兵戦が得意なアファームドCを操る。
上条当麻のクラスメイトにして、科学サイドと魔術サイド両方のマルチスパイ。軽薄な言動とは裏腹に、プロの魔術師としてしっかりした芯を持っている。能力開発の副作用で、魔術を使うと瀕死となる体質。愛機はドリル装備など漢のロマンにあふれているドルドレイを選択した。
元ローマ正教“神の右席”の一員にして、“聖人”でもある世界最強クラスの化け物。長らくイギリス清教に捕まって幽閉されていたが、どういうわけか今回、学園都市に姿を現した。機体は近接格闘に優れたアファームドBを用い、どんな敵も正面から堂々と打ち破る。
イギリスの魔術結社予備軍“新たなる光”に所属する少女。計算高い性格をしており、目的のためには手段を選ばないところも。かつて上条当麻と第三次世界大戦をともに渡り歩いたことがある。機体は空中戦に定評のあるサイファーを選択。なお、彼女自身は高所恐怖症とのこと。
インデックスが普段操る機体バル・ルルーンのベースとなった機体。4つのビットをバル・ルルーン以上に自在に操ることができ、人を選ぶ機体と言えそうだ。ただ、彼女の完全記憶能力をもってすれば、相性はバツグンかもしれない。
バーチャロイドには搭乗しないものの、物語に登場するNPCを紹介します。
いつも眠たげな謎めいた少女。小説版のオリジナルキャラクターで、引き続き本作でも物語の重要なカギを握る。現在流行している『バーチャロン』は、彼女の手によるもの。
▲“前のバーチャロン”の記憶があるのは上条当麻と富良科凛鈴を含む一部の人だけで、それ以外の人は今回の大会で改めて『バーチャロン』に触れている状況となっている。 |
バーチャロイドをプレイする際にナビゲートしてくれるAIパーソナリティ。それぞれのポータブルデバイス(ゲーム機)ごとにインストールされており、プレイヤーを強力にバックアップしてくれる元気娘。
▲“ブースターズ・カップ”開催のお知らせをするリリナ。いつも元気で、AIとはいえ人間が話しているかのような自然な受け答えをする。 |
上条当麻のクラス担任である化学教師。童顔で身長135cmだが、立派な成人女性。世話好きな性格で、チュートリアルの講師役になったり、大会のレポーターをボランティアで請け負ったりしている。
▲チュートリアルの小萌先生。初めて『バーチャロン』に触れる人は、マジメに小萌先生の話を聞いて知識を吸収しておくこと! |
10歳前後の少女だが、実際は御坂美琴のクローン“シスターズ”を束ねるミサカネットワークの管理者。一方通行によくなついており、彼の失った演算能力を補助している。
▲気ままに動き回るため、しばしば迷子と間違われる(事実とも言う)ラストオーダー。頭のアンテナで、怪しげな電波を受信することがある。 |
“黄金”系魔術結社“明け色の日差し”のボス。実年齢12歳前後の少女だが、傲岸不遜な性格をしており敵対する者には容赦がない。世界各地で観測された異常事態の中心が学園都市にあると踏まえ、探りを入れに来た。
▲自身をアウトローと認識しており、少女の外見に似合わず上から目線の言動をする。なお、魔術師としての実力はかなり高い。 |
かつて世界を思いのまま作り変えてきた“魔神”。上条という“理解者”を得て、世界に居続けることの代償に力を失った。だが知識は変わらず持っており、本作では単身で交接した並行宇宙からの来訪者と対峙する。
▲力を失っても、なお神の威厳を持つオティヌス。彼女が対峙し、話しているとは……? |
次回の記事では、限定版の情報やその見どころををまとめてお届けする予定。PS4版とPS Vita版それぞれで用意されている、豪華な特典は一見の価値アリ。ご期待ください!
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※特典の名称は仮のものです。今後変更される可能性があります。
※情報は発表日現在のものです。発表後、予告なしに内容が変更されることがあります。
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キャラクターデザイン・原作イラスト/はいむらきよたか
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