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2017年12月15日(金)

時間を操作するファンタジーRPG『23/7』の新感覚バトルを先行体験。ノベルも膨大

文:ユート

 藤商事から今冬配信予定のiOS/Android用アプリ『23/7 トゥエンティ スリー セブン』。12月7日~12月13日に行われた本作のクローズドβテストのインプレッションを、ライターのユートがお届けします。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』

 『23/7 トゥエンティ スリー セブン』は、藤商事の本格RPG第1弾となる完全オリジナルのアプリゲーム。世界中の時計から9時が消滅し、1日が23時間になった世界を舞台に、失われた時間を取り戻すための戦いが描かれます。

 ゲームシナリオはKADOKAWAの協力によるものがもとになっており、主人公やヒロインをはじめとしたキャラクターデザインは、人気イラストレーターである凪良さん×lackさんのコラボレーションにより生み出されています。

状況によって戦闘モードを使い分けるバトルが熱い!

 ゲームの進行の軸となる部分は、スタミナを消費してクエストをクリアしていくというオーソドックスな形式。クエストは複数のマスによって構成されたマップで、スタート地点から敵を倒しつつ進み、最後に待つボスを倒すのが目的になります。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』

 ここで味わえるのが、本作ならではの部分の1つである斬新なバトルシステムです。戦闘のルール自体は、自動で繰り出される攻撃ですべての敵のHPを0にすると勝利、パーティのHPが0になると負けというシンプルなもの。しかし本作のバトルに備わる独自システムの数々が戦闘を劇的に熱く、そして奥深いものにしているのです!

 まずは戦闘中に切り替えられる3種のモード。モードの特徴を大まかに書くと、“アクセルモード”は攻撃特化。“チャージモード”は強力な連続攻撃を放つ“バレットタイム”の発動に必要なバレットタイムゲージを速くためることが可能。“シールドモード”はシールドがダメージを肩代わりしてくれる、というものです。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』

 さらにここにかかわってくるのが、前述の“バレットタイム”と、クエスト開始から一定時間無敵状態で戦える“インビンシブル77”の2つ。これらを踏まえてバトルの魅力に迫ってみましょう。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』
『23/7 トゥエンティ スリー セブン』

 “インビンシブル77”の効果時間はクエストによって異なっていて、最大効果時間は77秒間。序盤かつ最大効果時間が設定されているクエストであれば、“アクセルモード”で戦うことで完全に敵を蹂躙できます。それはもう一方的に。ボコボコに。最初からこんなにやりたい放題でいいの!? って思ってしまうぐらい、気持ちよくなれちゃいます(笑)。

 ただしそれも最初だけ。クエストを進めると効果時間が少ないクエストや、そもそも“インビンシブル77”が発動しないクエストも登場します。ここで重要になってくるのが、モードの切り替え。状況判断の必要性が一気に増し、戦略性の高いクエスト攻略が味わえるようになります。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』
▲“インビンシブル77”の効果時間はクエスト選択画面で確認できます。

 クエストがはじまったらマップを見て、ボスまでのルートを確認。 “チャージモード”でバレットタイムゲージをためて、ボス戦で“バレットタイム”が発動できるようにしたり、“アクセルモード”で突っ切ってボス戦までの被害を少なくしたり……、と“インビンシブル77”の効果時間に応じた戦略をまず自分のなかで組み立てます。効果時間が切れたあとは、3種のモードが本領を発揮。

 最初に“チャージモード”を重視してバレットゲージが多めにたまっているなら、“アクセルモード”を軸に戦って敵の攻撃にあわわせて“シールドモード”に切り替え、ゲージの量に応じて“チャージモード”もはさんで調整。

 ゲージがあまりたまっていないなら“チャージモード”を軸にしつつバトルを進める、などなど。自身の戦略に応じて、立ち回り方も大きく変わってくるんですよ。

 モード切り替えのタイミングも、敵の予備動作と攻撃前のアイコンを確認してから“シールドモード”にし、防いだらすぐに別のモードにするといったことが重要です。

 細かいポイントでいえば、先に敵の数を減らしておいて、余裕ができてから“チャージモード”に切り替えてゲージをためていくといった方法も。もちろんこれらも一例で、状況に応じた幅広い戦いがきっと楽しめるはず。

 さらに踏み込んでいうなら、キャラにはリーダースキルがあるほか、“アクセルモード”、“チャージモード”、“バレットタイム”中、サポート(後衛)に配置した時に使えるスキルがそれぞれで異なるので、目的のスキルを使用させるためのパーティ編成とモード切り替えもポイントになってきます。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』

 “チャージモード”中のスキルは主にバフ(強化)効果なので、スキを見て“チャージモード”のスキルでバフをかけ、そこから“アクセルモード”にして攻撃。サポートスキルが優秀なキャラはサポートに配置して状況に応じて発動させる、など。戦闘にかかわるシステムがほんとうに豊富で、さまざまなことを考えた遊びが体験できました。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』
『23/7 トゥエンティ スリー セブン』
▲自動でマップ進行と戦闘を行ってくれる機能も搭載。

 他のプレイヤーとリアルタイムで共闘できる“協力戦”も歯ごたえがあり、立ち回りを磨くことはもちろん、パーティ育成への熱もさらに高めてくれますし、PvP要素である“遠征戦”もマップ作成などが楽しめてグッド。

 育成面もキャラのレベルがあり、スキルの強化があり、限界突破(ガチャで手持ちと重複したキャラが変換されるアイテムで行える)があり、スキルの付与があり、武器の入手がありとやり込み度満点。キャラ育成や武器の入手に役立つクエストが用意されているのもありがたい限り!

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』
▲キャラ育成のクエストは、ゲーム内でたまるコインで開放できます。

 ちなみにですが、チュートリアルはかなり親切なので、基本部分は結構すんなりと覚えられます。難しそうって思った人も、きっとすぐに慣れると思いますよ!

読んで楽しむ“ノベル”は圧倒的なボリューム!

 本作の独自要素として注目なのが、ストーリーがノベル(小説)によって描かれるということ。ノベルはメインクエストを進めれば開放できるほか、有料アイテムで開放することも可能です。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』

 そのボリュームなんですが……とにかくすごい。今回見られたノベルの1つ“第一部 一章 《1》”だけで60ページ。《1》~《3》を合わせると200ページ近いノベルが収録されていました。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』
▲1ページあたりの文字量の参考例。

 何気ない生活からの転機――主人公の神名ヒカリをはじめとした人々の戦いの物語に、ぐいぐい引き込まれること請け合い! クローズドβテストの限られた内容だけでも、続きがかなり楽しみになるものに仕上がっていました。

 なお物語はノベルでの進行になるため、メインクエストでの物語性は薄く感じるものの、クエスト挑戦時に挿入されるあらすじがそこを補ってくれていたのがよかったです。

 「ノベルを読むのはちょっと……」という人もいると思うので、その点は安心してくださいませ。ゲームとともに、物語もしっかりと楽しめますよ。

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』

 メインノベルに加えて、キャラを育てると開放されるキャラノベル存在。遊ぶだけでなく“読む”ことにも重点が置かれた作りと楽しみを、クローズドβテストでも存分に味わえました。

 また、戦闘の詳細や育成の幅広さなど、これまで見えていなかった部分がひと通り体験できたのがすごくよかったですね。とはいえ、βテストの内容は氷山の一角だと思われるので、続報および正式リリースを楽しみに待ちましょう。

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