2017年12月27日(水)
プロトタイプは、PS Vita用ソフト『カタハネ ―An’ call Belle―』を2018年1月25日に発売します。価格はパッケージ版が6,400円+税、ダウンロード版が価格5,278円+税です。
本作は、物語の随所に出てくる選択肢によりその後の展開が変化していくアドベンチャーゲームです。物語の視点となるキャラクターがつねに変化する群像劇となっており、映画を見ているような、小説を読んでいるような感覚で物語を楽しめます。
また、物語中には次のシーンの視点を選ぶことができる“A.C.V(Active Character View)”が出現することもあり、ストーリー展開に影響します。
その他にも、本作には早送り&巻き戻しなど、より快適に楽しめる多彩な機能が搭載されているので、利便性の高いユーザーインターフェースで作品の世界に没入できます。
▲選択肢(下表示) |
▲次のシーンの視点を選べるA.C.V(Active Character View)。 |
搭載機能一覧 |
選択肢の表示位置変更機能(中央or下) |
見たことのあるチャプターへのジャンプ機能 |
バックログで選択したメッセージからの再開機能 |
ロード地点からの巻き戻し |
クイックセーブ&クイックロード機能 |
PS Vita版では、シナリオのJ-MENT氏による新ストーリーと原画の笛氏が描き下ろす新ビジュアルが多数追加されています。
“壁紙集”には、PS Vitaのホーム画面およびスタート画面用にデザインされた壁紙が収録。最初から使える壁紙の他、特定のストーリーを読むと使えるようになる壁紙も用意されています。
ゲーム中のお気に入りのボイスを登録して、何度でも繰り返し聴くことができるボイスコレクション機能を搭載。
PS Vita版では、ボイスコレクション機能で登録したボイスを好みの順番で再生(ゲーム中のBGMも設定可能)できるプレイリスト機能が追加されているので、自分だけのボイスドラマを作って楽しむことも可能です。
従来のボタン操作に加え、メッセージ送り、選択肢の決定、早送り&巻き戻し、チャプタージャンプなどの機能がタッチスクリーンに対応しており、PS Vitaならではの直感的操作でプレイできます。
PS Vita TVに完全対応しているので、テレビにつなげば大画面でのプレイが可能です。
『カタハネ ―An’ call Belle―』の原作はPC用ソフトのため、グラフィックは一般的なPC用液晶モニターにあわせて彩色されています。
一方、PS Vitaは構造そのものが液晶モニターとは大きく異なる“有機EL”を搭載した1000シリーズと構造はPC用液晶モニターに近いものの黄色みがかった浅めの発色になる2000シリーズがあり、どちらも一般的なPC用モニターと異なる色味になっています。
そこで、代表的なPC用ディスプレイメーカー“EIZO”のLEDバックライトディスプレイ“EV2736W-FS”を初期出荷状態で使用し、そこで表示される色合いとPS Vitaの色合いを比較。より“EV2736W-FS”の印象に近くなるように、PS Vitaで表示されるグラフィックの色変換を行う機能が“色合い調整機能”です。
“色合い調整機能”は3タイプ存在し、“タイプA”もしくは“タイプB”に設定した場合には、それぞれの色合い調整の“適用量”も調節でき、好みにあわせての画面設定が行えます。詳しい情報はプロトタイプ公式サイト内の紹介ページでご確認ください。
“カタハネ”の舞台は、貴石の力により自ら動くことのできる人形が存在する異世界です。“カタハネ”は、現代と過去、2つの時代を舞台に描かれており、シロハネ編(現代編)→クロハネ編(過去編)→シロハネ編(現代編)と物語が流れていきます。
セロたちの住む世界には、大昔にこの地で起きた悲劇が今も伝えられ、“天使の導き”という舞台劇にもなっているほどのメジャーなものです。しかし、この演目には“いわく”がありました。それは、この演目を題材とすると必ず何がしかの事故が起きるのです。
逆賊アインの怨念が、そうさせている……。人々はそう思っていました。何故、そうなってしまったのか? 何故、アインは名高い逆賊として忌み嫌われているのか? セロたちの旅は、やがて思いもよらない歴史の真相に迫っていきます。
物語は、歴史学者を目指す青年セロが白銀の村まで向かう旅に、友人であるワカバ&ライト(姉弟)が同行しようとするところから始まります。
セロの目的は、人形であるココの調律ですが、ついていくワカバは違います。勢いでエントリーしてしまった地元の演劇祭のため、舞台脚本を書きながら旅先で役者をそろえようと必死!
おまけにワカバは、いわくつきの悲劇“天使の導き”を大胆にアレンジし、“史上最大と名高い逆賊のアインって、実はいい人だった”のトンデモ設定でハッピーエンドを目指していたのです。
これでは役者すら……と思われつつも、偶然か運命か、ヒロインにふさわしい“アンジェリナ”や“ベル”の登場で現実味が出てきたではありませんか!
さてさて。果たしてセロ御一行(?)は無事にアンジェリナたちを仲間に加え、劇を成功させられるのでしょうか?
ふかふかのベッドで目覚めたココは、そこが自分のまったく知らない部屋であることにビックリ。
こんなところにいる理由を知るために廊下に出て探検を始めれば、どうやらお城の中だと分かりました。
しかし、しばらくすると迷子に! 困ったココは、誰かが見つけてくれるまで待ってみようと考えます。
やがてその場に現れたのは、真っ白なドレスに身を包むキレイなお姫様“クリスティナ”と、これまた美しい羽根を持つ人形“エファ”でした。
ココはお城にいる人々と話し、自分が人形であり、クリスティナやエファとともに記念式典で“天使のはばたき”という劇に参加することなどを知ります。
そして、それから刻が過ぎ、お姫様やエファと練習した“天使の羽ばたき”のリハーサルの日を迎えますが――この劇には、誰もが予想しない……大きな陰謀が隠されていたのでした。
一つの物語は終わりを告げ、過去から未来へ──物語は“ココ”から始まる──。
アンジェリナ・ロッカ(声優:後藤麻衣)
青の都の孤児院で暮らす女の子。昼は肉屋でアルバイトをし、夜は演劇の練習をする努力家。舞台女優になることを夢見て日々練習を重ねていますが、経験不足もあり、なかなかチャンスが訪れずモヤモヤしています。
ベル(声優:小野涼子)
白銀の村で暮らす女の子。背には人形の証である美しい羽根が付いているものの、何故か1枚しかありません。
とても歌が上手ですが、人前で唄うことに抵抗があります。村からあまり出たことがなく、世間知らずな面も。子どもと遊ぶことが好きです。
ココ(声優:成瀬未亜)
背中にゼンマイ巻きのネジが付いた人形。セロと一緒に暮らしています。造られた年代が古いせいか、定期的な調律(メンテナンス)を施さないとしゃべり方がたどたどしくなっていきます。
セロ・サーデ(声優:かわしまりの)
亡き父親と同じ歴史学者になるために史学を専攻する、心優しくおとなしい青年。現在は幼いころからともに暮らす人形のココとふたり暮らし。
ココの調律(メンテナンス)のため、白銀の村を目指します。家まで訪ねてきてくれるワカバは一番の友だちです。
ワカバ・フォーレ(声優:佐本二厘)
将来は小説家になろうと考えている、無鉄砲な少女。地元で開かれる演劇祭に勢いでエントリーしてしまい、脚本を書きながら旅先で役者や協力者を探そうとします。
弟のライトともども、母親が経営しているパン屋を手伝っています。セロのことが気になっているようです。
ライト・フォーレ(声優:佐本二厘)
ワカバの弟で、家業であるパン屋の手伝いをする少年。まだまだ子どもで、勉強よりもココと遊ぶことを優先したがります。
クリスティナ・ドルン(声優:後藤麻衣)
人形に教育を施す白の国のお姫様。父である先代国王が亡くなり、アインを後見人として白の国を治めることになりました。政治面での手腕は劣りますが、歴代当主の中でも屈指の人形調律(メンテナンス)の技術を持っています。
エファ(声優:小野涼子)
国宝と呼ばれるほどの完成度を誇る、赤の国の人形。白の国で行われる記念式典で催される劇に出演するため、白の国へやってきました。
ココ(声優:成瀬未亜)
幼い外見の割には力持ちな、青の国の人形。エファ同様、白の国で行われる記念式典で催される劇に出演するため、白の国へやってきました。人を疑うことを知らず、誰とでも純粋な心で接します。
アイン・ロンベルク(声優:小西克幸)
クリスティナ姫の後見人を務める、白の国の摂政。後世では“姫殺しの逆賊”として名高く、忌み嫌われています。
デュア・カールステッド(声優:伊藤静)
クリスティナ姫の護衛隊長を務める、白の国の騎士。代々ドルン家に仕えてきた騎士の家柄で、女性ながらも剣の腕前は白の国随一を誇ります。性格は生真面目で寡黙ですが、心を許した相手とは普通に話します。
ヴァレリー・ジャカール(声優:石井一貴)
青の国より白の国へ派遣された、野心ある大使。優秀ですが、なかなか本心が見えません。使えるものはすべて利用するタイプです。
(C)2018 10mile/PROTOTYPE
データ