2018年1月28日(日)
セガ・インタラクティブは、開発中のアミューズメント施設向けデジタルカードゲーム『千閃戦記(せんせんせんき)』のプレ・ロケテストを東京・秋葉原のゲームセンターで実施している。
『千閃戦記』は、パーティーバトル&デュアルターンシステムで思考バトルを楽しめる、完全新作のネットワーク対戦型デジタルカードゲーム。プレイヤーは4人のキャラクターを従えたクロノス(指揮官)となり、各キャラクターを操って、敵クロノスを撃破すれば勝利となる。
以下で、そのプレ・ロケテストで体験できたゲーム内容についてレポートをお届けする。また、映像も収録してきたのであわせてご覧いただきたい。
プレイヤーは、4人のキャラクターを従えてバトルに挑む。各キャラクターはさまざまな効果のあるカードを持っていて、それがTCGにおける“デッキ”のような役割になっている。同じキャラ編成でも持っているカードが異なれば戦略が異なるという具合だ。もちろん、そもそものキャラが異なれば、戦略や狙いが大きく異なるように。
初めてのプレイだったので、デフォルトのメンバーで出撃。攻撃力は高いが防御力がとぼしい“ファイター”、速攻を得意とする“ハンター”、時間を操り妨害を得意とする“ソーサラー”、回復や援護に長けた“クレリック”という構成だ。
本作で重要な要素は“時間”。キャラが使用する装備や魔法には使うまでの“カウント”が設定されている。例えば、2カウントで攻撃するが、攻撃力がやや低い装備と、4カウント必要だが攻撃力の高い装備といった具合だ。
4秒ごとに1カウント進むが、同じカウントないで相手がアクションを起こした場合、そのカウントがリセットされ、猶予として再度4秒(1カウント)考えることができる。
キャラは装備や魔法などの“装備カード”を12個まで持つことができ、“待機エリア”ではその中で最大3つまでがストックされる。どの装備カードを使って、攻めるのか、守るのかを考えながら操作するので、慣れるまでは考えることがやや多そうだ。自分の手札と相手の状況を見つつの攻防は、TCGらしい作りになっている。
▲1プレイごとにカードを1枚入手できる。プレ·ロケテストでは1度だけコンティニューが可能。 |
待機エリアからキャラクターをレーン(場)に出すためには“ソウルパワー(SP)”が必要。SPは時間とともに増加していくので、小出しにするのか、ためて一気に使うのかはその人次第だ。またSPは装備が破損したり、アイテム効果を受けたキャラが待機エリアに戻ってきたりするとSPが戻ってくるので、慣れるまではわりとSPを使っていいようなイメージを受けた。
レーンは5本存在。相手が攻めてきている場所をあえてスルーしておいて、別のレーンから攻めることもできる。ただ、敵をスルーすると自由に攻撃を受けてしまうので、ある程度防御することも重要な気がした。
一定カウントが経過するとプレイヤーごとに選んだ必殺技のような“エウレカ”を使用できるように。ロケテストでは、自分のHPを回復するものや、攻撃力を強化するもの、ダメージを受けなくするものなど、6種類を確認できた。
タイミングによってはおもしろい使い方も可能で、相手が魔法や装備アイテムを使って攻めてきた時に、ダメージ無効を使ってしのいで、その後相手の回復をおしきるような猛攻をしかけるなどできる。
頭身の低いカワイらしいキャラはよく動くので、他の人のプレイを見ている時は、戦略やカードではなく、キャラのモーションをみてしまうこともあった。
レーンをおさえて、敵の陣地に攻め込むゲーム画面を見た時、同社の『Wonderland Wars(ワンダーランド ウォーズ)』のような、ストラテジータイプのゲームかと思っていたが、遊んでみると戦略性を重視した骨太のTCGのようなタイプであった。
レーンの取り合いと、相手の行動を受けてどう対応するのかを考えるのが実におもしろい。この対戦の読み合いはまさにTCGといった作りで、相手の行動を防いだり、対策をいなしてこちらの攻撃を通したりした時の爽快感はかなりのもの。一緒にプレイしていたメンバーはゲームが終わってから「おもしろかった!」や「現時点でここまでできているとは期待!」、「プレイしていないキャラクターもさわりたい!」と大興奮であった。
画面に出ているキャラがカワイらしい見た目なので、「自分向きのゲームではないのでは?」や「ライトなゲームになっていそう」と思っている人もいると思うのだが、対戦の魅力がガッツリ詰まったセガのアーケードゲームらしい内容になっているので、機会があればぜひさわってほしい。
(C)SEGA
※ゲーム内容、画面及び筐体写真は開発中のものです。
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