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2018年1月28日(日)

【電撃PS】“Jスタとあそぼう SIEゲームクリエイター大忘年会2017!”の話。山本正美氏コラム

文:電撃PlayStation

 電撃PSで連載している山本正美氏のコラム『ナナメ上の雲』。ゲームプロデューサーならではの視点で綴られる日常を毎号掲載しています。

『ナナメ上の雲』

 この記事では、電撃PS Vol.653(2017年12月28日発売号)のコラムを全文掲載!

第122回:忘年しない会

 早いもので、今回で2017年最後のコラムとなります。歳を経るごとに、1年があっという間に過ぎるなあ……。しかし、思い返すとこのコラムも何年目でしょうか? 忘れるほどに長く続けられるのも読者の皆さんのおかげ。少しでも楽しんでいただけていたら幸いです。

 12月もいよいよ半ば、この時期といえば何と言っても忘年会ですね。10代の若い読者の方にはあまり縁がないかもしれませんが、社会人になるとこの忘年会対策がなかなかに大変です。全部が全部、楽しい会ではないかもしれませんしね。

 実は僕も、この原稿を書いている週は、全夜忘年会の予定が入っています。まあ、僕の場合は楽しい会にしか参加しないので、心配といえば肝臓の疲れ具合だけなのですが。

 さて、毎回プロフィールにも書かせていただいていますが、僕の部では、「Jスタとあそぼう」という番組を、隔週の金曜20時から、ニコニコ生放送とYouTube LIVEで生放送しています。ノウハウがないところからのスタートだったので、企画運営やオペレーションなど始めた当初は何かと大変でしたが、色んな方々の協力も得て、最近では割とうまく回ってきていると思います。

 そもそもこの番組は、タレント揃いのJAPAN Studioのクリエイターを、もっと前に出したい、新作に限らず、かつての名作などにもスポットを当て、それら自分たちが作ったゲームソフトに対し、自分達の言葉で語ってもらいたい、というコンセプトのもと立ち上げた番組で、毎回多くの方にご視聴いただいています。

 そんな「Jスタとあそぼう」ですが、去る12月15日、季節柄ご多分に漏れずということで、「Jスタとあそぼう SIEゲームクリエイター大忘年会2017!」と銘打ち、大々的な忘年会放送を実施したのです。いやー、これがまあ盛り上がりました!

『ナナメ上の雲』

 写真は、放送前、ちらほら集まり始めた出演者で撮った集合写真なのですが、いつものMC結さんと、同じくMCの長井伸樹プロデューサーはもちろん、『GRAVITY DAZE』シリーズディレクターの外山圭一郎、プロデューサーの和家佐恭介、『New みんなのGOLF』プロデューサーの本村健太郎、梅ちゃんこと梅村典子、タイトルを挙げたらキリがない、JAPAN Studioが誇る超絶ローカライズ部隊のプロデューサークリス、なっちゃんこと尾田夏美、スペシャリストの立山斉、『KNACK』シリーズのプロデューサー渡辺祐介、ディレクターの飯島貴光、そして『SIREN』シリーズキャラクターデザイナー高橋美貴や、入社2年目の若手の面々などなど、賑やかなメンバーが集まった集まった。

 これらのクリエイターが、今年リリースされたタイトルや関わった仕事について、入れ替わり立ち替わりトークを炸裂させていったわけです。途中、PlayStation Experience2017参加のため海外出張をしていた、よしピーさんこと吉田プレジデントも、帰国後羽田空港からそのままスタジオに直行し、参戦。番組終了までお立合いいただいたのでした。

 僕らは日々、新しい企画を仕込み、ゲーム制作を行っています。が、今や一本のゲームを完成させるまでに、3年以上かかることも多い。タイトルリリースが紐づく時期にはクリエイターの露出は増えますが、3年に一度しかメディアに出られなかったり遊んだ皆さんとの交流がないというのは、鍛えられるものも鍛えられず、どう考えてももったいないわけです。

 一方、考えてみれば、新作はそんなにバカスカ生まれないにしても、これまでに作ってきたゲームは存在し続けているわけで、だったらそれらを絡めて番組を構成すればいい。単純な新作PRではなく、旧作も含め、その制作エピソードを“作った本人達”が語る番組、それが「Jスタとあそぼう」なのです。

 社内クリエイター以外では、忘年会恒例のゲストとして、週刊ファミ通林編集長と、電撃PlayStation西岡編集長にもご出演いただきました!

『ナナメ上の雲』

 僕らがメディアに出させていただくことは度々あれど、僕らのメディアにメディアの長にご出演いただくというのは、まさに前代未聞。毎回「いいっすよ」と出演を快諾くださるノリには、感謝しかありません。両氏には、今年のJAPAN Studioの良かった点、残念だった点など、単純に嬉しいご意見や、襟を正す踏み込んだご指摘など、たくさんの貴重なお土産をいただきました。

 プレイヤーの思いを代弁してくださっている部分も多いので、気になる方はぜひ、JAPAN StudioのYouTube公式チャンネルにあるアーカイブをご覧くださいませ。

 忘年会とは、その年の苦労を忘れる会。だそうですが、本質はその年の楽しかったことを振り返る会だと思っています。この先も忘れることなき今年をまた、来年も積み重ねるべく頑張ります! それでは、よいお年を~!

ソニー・インタラクティブエンタテインメント JAPANスタジオ
エグゼクティブプロデューサー

山本正美
『ナナメ上の雲』

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント JAPANスタジオ 部長兼シニア・プロデューサー。PS CAMP!で『勇なま。』『TOKYO JUNGLE』、外部制作部長として『ソウル・サクリファイス』『Bloodborne』などを手掛ける。現在、『V!勇者のくせになまいきだR』を絶賛制作中。公式生放送『Jスタとあそぼう!』にも出演中。

 Twitterアカウント:山本正美(@camp_masami)

 山本氏のコラムが読める電撃PlayStationは、毎月第2・第4木曜日に発売です。Kindleをはじめとする電子書籍ストアでも配信中ですので、興味を持った方はぜひお試しください!

データ

▼『電撃PlayStaton Vol.655』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2017年1月26日
■定価:694円+税
 
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