2018年2月5日(月)
スクウェア・エニックスは、2018年に発売予定であるNintendo Switch用ソフト『project OCTOPATH TRAVELER(プロジェクト オクトパストラベラー)』の新情報を公開しました。
『プロジェクト オクトパストラベラー』は、ロールプレイ体験に主軸を置いて制作されている完全新作RPGです。
プレイヤーは8人の主人公から1人を選び、物語の舞台となるオルステラ大陸を自由に旅することができます。主人公たちは生まれた場所も旅の目的も異なり、それぞれに別の特技を持っています。
▲昔ながらのドット絵に3DCGの画面効果を加えた独特なグラフィック表現“HD-2D”によって、幻想的な世界が描かれています。 |
▲バトルは、コマンド制をベースにしつつ、コマンドブーストやブレイクといったシステムが加わって、懐かしくも現代に合わせたプレイ感で楽しめます。 |
本記事では、昨年9月から配信されている体験版のアンケートをもとにした改善点や修正点などの情報をメインに紹介します。なお、開発者のコメントを交えた体験版のフィードバック動画が公開中です。
「1度行った場所への移動が面倒」という要望に応えて、世界をより快適に旅できるよう、瞬時に町から町へ移動できるファストトラベル機能が実装されます。
体験版プレイヤーからの「Bボタンで走りと歩きを切り替える仕様が使いづらい」という声に応えて、スティックの傾きで走りと歩きが自動で変わるように変更されます。
また、「移動速度が遅い」という要望にも応えるため、Bボタンを押している間は、走り状態のスピードアップができるようになります。ただし、スピードアップをすると、フィールドでエンカウント率アップの効果がつくようになります。
この仕様を利用して、積極的にバトルをしたい時、Bボタンを押しながら走ることでエンカウントしやすくすることでもきます。
「どこに行けばいいのか、分かりづらい」という要望に応えて、おおまかな行先のわかるレーダー機能が追加されます。
さらに、「ダンジョンなどのマップが見づらい」という声に応えるため、テクスチャの色味の調整や、ガイドとなる物の配置など、細部にわたって修正が行われます。また、移動しやすいように道幅も調整されます。
▲画面右下に円盤状のレーダーが追加され、目的地の方角が強く光るようになります。 |
▲入り組んだ洞窟でも、道が分かりやすくなるよう調整されています。 |
HD-2Dならではの画面効果についても、人によっては視認性のさまたげになる場面があるとの声を受け、明るさと画面効果の設定がオプションで調整可能になります。
▲画面のぼかし設定が“通常”のゲーム画面です。 |
▲画面のぼかし設定が“少な目”のゲーム画面です。 |
ボス戦に敗北した場合など、「同じイベントをフルで見なければならない」という不満を解消するため、製品版ではイベントスキップが実装されます。
また、進行中のメインストーリーとサブストーリーをメニュー画面から閲覧できる機能も実装予定となっています。その他、テキストの表示速度をオプションで調整できるようになるなど、細かな修正が加わります。
▲イベント中にBボタンを長押しすることで、スキップできるようになります。 |
体験版では、セーブデータのカーソル位置によって「間違ってセーブデータを上書きしてしまった」という意見が多かったため、カーソルのデフォルト位置がロードデータに準ずるように調整されます。
また、製品版ではオートセーブ枠1つを含めた合計10個にセーブ枠が拡張されます。その他にもメニュー周りの仕様に関連して、「ヘルプテキストの文字が小さすぎる」「メニュー内の挙動をスムーズにしてほしい」といった要望に応えられるよう調整中とのことです。
バトルについては、体験版に搭載されていない未公開要素が存在するものの、体験版ユーザーからの「バトルをもっとおもしろくしてほしい」という声を真摯に受け止め、慎重に調整を検討中であるとのことです。
ここからは配信中の体験版で触れられる要素を中心に、ゲームの概要を紹介していきます。
本作にはまだまだ隠された要素が存在し、また上で述べてきた通り、既存の要素のついても製品版では数多くの変更が行われるものの、いくつかの独自要素やゲームの雰囲気は体験版からも楽しむことができます。
Nintendo Switchを持っていて本作の体験版を未プレイの人は、今からでも遊んでみてはいかがでしょうか。なお、電撃オンラインでは体験版の攻略記事やレビュー記事を掲載していますので、気になる人はそちらも参考にしてみてください。
製品版は、生まれた場所や旅の目的、特技がそれぞれに異なる8人の主人公から1人を選んでプレイを開始できます。誰を仲間にして旅をするかもプレイヤー次第です。
現在プレイできる体験版では、8人の中から“剣士 オルベリク”と“踊子 プリムロゼ”のどちらかを選んで遊ぶことができます。
35歳、男性。
君は、山々に囲まれたハイランド地方にある小さな村に身を寄せている“剣士”だ。
かつて、王国で“剛健の騎士”と呼び称えられた君だがある戦乱で敗北を喫し、敬愛する王と国を失った。
「俺は、なんのために剣を振るえば……」
そんなある日、君は思いがけず1人の男の名を耳にする――。
オルベリクは、剣士にふさわしく物理攻撃力に優れており、アタッカーとして強さを発揮します。また、強力な剣技で敵をなぎ倒していくだけでなく、自らが盾となり敵の強力な攻撃からパーティメンバーを守ることができます。
23歳、女性。
君は、砂漠広がるサンランド地方にある 歓楽街で“踊り子”として暮らしていた。
しかし本当の君は、有力貴族エゼルアート家の令嬢である。 君は踊り子に身をやつしながら、ある男を捜しているのだ。
「カラスの入れ墨……お父様を殺した男……!」
そんなある日、君は酒場に現れた1人の男に目を奪われる――。
プリムロゼは、さまざまな舞で能力を上げるサポート役としてパーティに貢献します。また、舞の中には攻撃魔法と同等の効果を持つものもあるため、攻撃から援護まで一手に引き受けることができます。
8人の主人公は、それぞれにフィールドコマンドと呼ばれる独自の能力を持っています。ここではオルベリクの“試合”とプリムロゼの“誘惑”について紹介します。
・試合
オルベリクはフィールド上のNPCに対して 試合を申し込むことができます。進路を妨害する敵をねじ伏せたり、戦いによって悪人を成敗したり、状況はさまざまです。また、試合に勝利することで、時にはレアアイテムを獲得できるかもしれません。
・誘惑
プリムロゼはフィールド上のNPCを誘惑し、連れて行くことができます。探し人を見つけてきて再開させたり、逆に苦手な人を連れてきて困らせたりすることができるかもしれません。また、バトルに加勢させることも可能です。
本作ではコマンドブーストとブレイクという要素が存在し、バトルのアクセントになっています。
コマンドブーストは、1ターンに1つずつたまるブーストポイントを消費することで各種行動を強化するコマンドです。最大の3段階目まで強化すれば、通常の物理攻撃でも4連撃になる他、特殊攻撃であればその威力を格段にアップさせることができます。
また、敵には弱点となる属性とその属性への耐久回数であるシールドポイントが存在します。敵の弱点属性を突いて攻撃するとシールドポイントを減らすことができ、これが0になるとブレイクが発生します。
ブレイクが発生すると、その敵は1ターン行動不能に陥り、防御力が下がります。コマンドブーストと組み合わせれば、ブレイク後に大ダメージを与えることも可能です。
プレイヤーが自分で選んだ主人公となって、冒険を繰り広げていくオルステラ大陸より、ハイランド地方とサンランド地方の特色を紹介します。
・ハイランド地方
オルステラ大陸の南東部に位置する山脈連なる地方です。200年の歴史を誇るホルンブルグ王国が支配していましたが、8年前に内乱によって滅亡し、以後は各領主によるにらみ合いが続き、現在も小競り合いが行われています。
高地と険しい山々では、酪農や高地に適した野菜・果実などの栽培が主な産業となっている他、羊皮紙に変わるものとして良質の木材を使用した紙の生産も始まっており、書物工房が集まるストーンガードの町なども存在します。
・サンランド地方
オルステラ大陸の南部に位置する砂漠の広がる地方です。砂漠に点在しているわずかなオアシスや自然をめぐって、12の部族が支配と従属を繰り返してきました。ですが、約100年ほど前に、マルサリムの町を拠点としていたヤシュム氏族の働きにより、氏族間の和解が成立。トライブリア連合王国として統一が果たされました。
以降、4年に1度開かれる選王会議によって、どの氏族から国王を選出するかが決められています。現在の国王はヤシュム氏族の族長であるカリムです。
※本作の正式タイトルは未定です。
※Nintendo Switchは任天堂の商標です。
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