2018年2月22日(木)
コンピュータエンターテインメイント協会(CESA)は、9月20日~23日に幕張メッセで開催する“東京ゲームショウ2018(TGS2018)”の開催発表会を、2月22日に行いました。
“東京ゲームショウ”は、毎年秋に千葉県・幕張メッセで開催されているコンピュータゲームに関する世界最大規模の見本市です。“TGS2018”は9月20~23日の期間に開催され、前半2日間が関係者のみに開放されるビジネスデイ、後半2日間が一般公開日となります。
“TGS2018”のテーマは“新たなステージ、開幕。”であることが発表されました。ゲームは新たな遊びやテクノロジーでつねに驚きや感動を与え続け、スポーツ競技のように競い合ってネットを通じて世界中の人と感動や興奮を共有できる。そんなゲーム体験を味わえるゲームの祭典が今年も幕を開けます。
“TGS2018”テーマ“新たなステージ、開幕。”
さぁ、新しい幕が上がります。会場のブースで、ライブ配信で、もちろんステージのイベントで。新しい楽しさ、新しいテクノロジー、そして新しい興奮が今年もあなたを待っています。
VRをはじめ、さらに臨場感を増したゲームの表現。いつでもどこでもプレイできるゲームの気軽さ。そして、手に汗握るeスポーツなどのライブ感。
ソフトからハード、サービスまでゲームに関する最新のトレンドを、いち早く見に来てください。なにが飛び出すか、目が離せない4日間。
発表会では、CESA会長兼日本eスポーツ連合(JESU)代表の岡村秀樹氏と共催を代表して日経BP社の代表取締役社長の新実傑氏が登壇しました。
岡村氏は、「“TGS2017”は海外からの出展や来場が多く、それは各方面の努力だけではく“東京ゲームショウ”そのものの発信力が非常に強くなっているということの表れではないかと思っています。eスポーツでも、特別プログラムを強化していくつもりです」と、eスポーツや岡村氏が務めるJESUについて言及されました。
▲岡村氏 |
新実氏は“eスポーツ”、“ネット動画配信の拡大”、“国際化”、“VRやARなど新技術のフォーカス”という、“TGS2018”で注力しているポイントを紹介しました。また、「昨年の“TGS2017”では、開催前と後で、日本の大手主要メディアのeスポーツに対する取り上げ方が大きく変化しました。今後もニュートラルな立場で、メディアなどのお手伝いをしていきたいと考えています」と、“TGS2018”への取り組みについてコメントしました。
▲新実氏 |
前年度“東京ゲームショウ2017”の出展社数は609社1,930小間で、“東京ゲームショウ2016”から2年連続で600社を超える結果となり、海外出展も2年連続で300社を超えていたようです。来場者数は254,311人で、“東京ゲームショウ2013”から5年連続で25,000人を上回っていることも明かされていました。
また、去年はeスポーツのステージを拡大した“e‐Sport X(クロス)”が行われ、多くの注目を集めていたことや、公式動画配信の試聴人数が2,035,140人を記録し、出展社が配信した番組を合わせると4,000,000人を越えていたことも判明しました。“TGS2018”では、動画配信に注力するきっかけの1つとなったことも発表されました。
BtoB・BtoCの両要素を備えたイベントの先駆けとしてグローバルな地位を確立してきた“東京ゲームショウ”。2018年はビジネス関係だけでなく、一般来場についてもグローバル化を目標に展示やイベントが実施されるとのこと。
“TGS2018”では、ネット動画配信のグローバル化を強化し、eスポーツ大会などでの海外参加者増加に注力することが伝えられました。
“TGS2017”では、eスポーツステージが大型ステージ“e‐Sport X(クロス)”にパワーアップし、実来場者を約6,000人、ネットでは約860,000人の視聴者を獲得。TVなどの一般メディアでもeスポーツが取り上げられ、社会的にも人気が広がっていることがわかります。
“TGS2018”では、昨年500だった会場キャパの拡大、大会関連の整備、動画配信関連の調整が行われ、腕自慢のユーザーが参加でき、白熱した戦いが会場やネット動画配信で楽しめます。eスポーツ関連はJESUとともに開催され、従来のものよりさらにパワーアップして世界に発信されることとなります。
“TGS2017”でのネット動画配信は国内向けにniconicoが協力しており、全出展者の番組をあわせて計75番組、4,300,000人の試聴が記録される結果となりました。
“TGS2018”では、内容と対象地域にあわせてネット動画配信プラットフォームが大幅拡大され、eスポーツを中心に海外へ向けて“TGS2018”のホットなニュースやeスポーツ大会がリアルタイムで発信されます。
“TGS2017”で名称が変更されたVR/ARコーナーは、“TGS2016”では35社86小間だった出展社数が“TGS2017”では45社123小間と、小間数が4割増しという結果になっています。VRだけでなくARやMRの出展もあり、すべての総称としてXRと呼ばれることも増えてきたとのことです。
2018年は新たなハードの登場も予定されていることもあり、VR/AR/MRの出展の拡大も発表されました。
なお、“東京ゲームショウ”は家庭用ゲームに関連した製品、サービスが原則とされていますが、VR/ARコーナーについてはアミューズメント専用機器、サービスの出展が可能となっています。
グローバル化を目的とし、“東京ゲームショウ”では海外に向けた商談や展示など、さまざまな施策が行われてきました。
2018年では、世界規模のパブリッシャーだけでなく、インディー開発者など世界から広く出展を募集し、さらなる海外参加者を求める姿勢が見られます。
“TGS2018”から変更された注意事項などが発表されました。広告がより広い範囲に設置できるようになった他、海外参加者が増加することを想定してのことか、歩きスマホや自撮り棒の使用は禁止となりました。
ゲームソフトを中心としたデジタル・エンターテインメント関連製品やサービスが紹介されるコーナーです。4日間出展されます。
iOS/Androidといったスマートフォンや各種タブレットなどのスマートデバイス向けゲームにフォーカスした展示コーナーです。4日間出展されます。
eスポーツとして展開されているゲームタイトル(家庭用ゲーム、スマートフォンゲーム、PCゲーム)やハードウェア、デバイスなどが展示されるコーナーです。またコーナー内には大型ステージも設置されます。4日間出展されます。
VR(Virtual Reality:仮想現実)、AR(Augmented Reality:拡張現実)、MR(Mixed Reality:複合現実)関連ゲームソフトやハードウェア、関連サービスなどが展示されるコーナーです。
なお本コーナーに限り、アミューズメント専用機器も出展できます。4日間出展されます。
主に女性ユーザーをターゲットにした恋愛シミュレーションゲームなどが展示されるコーナーです。4日間出展されます。
独立系(インディー)開発者を出展対象とする、あらゆるプラットフォーム向けの完全オリジナルゲームが展示されるコーナーです。4日間出展されます。
未来のクリエイターのために、ゲームスクールが紹介されるコーナーです。4日間出展されます。
ゲーム関連グッズが販売されるコーナーです。4日間出展と、一般公開日のみ出展するブースがあります。
家族で楽しめるゲームソフトやゲーム関連製品が紹介され、子供と家族が安心して試遊できるコーナーとなっています。
なお、本コーナーへの入場は中学生以下とその家族限定です。一般公開日のみ出展されます。
ゲーム関連のBtoB企業を対象とする展示コーナーです。オプションとしてTGSフォーラムスポンサーシップセッションも用意されています。4日間出展と、一般公開日のみ出展するブースがあります。
海外の企業を対象に、各地域で有望なゲームベンチャーや開発スタジオ、サービスなど、ゲーム業界の新星となる企業が紹介されるコーナーです。業界注目の地域であるアジア、東欧、中南米にフォーカスが当たります。4日間出展と、一般公開日のみ出展するブースがあります。
・アジアニュースターズコーナー
東南アジア・南アジアおよび中東地域を中心に、現地で有望なゲームベンチャー企業、開発スタジオ、ソリューションベンダーなどが紹介されます。
・東欧ニュースターズコーナー
ゲームエンジニアを育成する工科大学が充実している東欧各国(ポーランド・クロアチア・チェコ・ルーマニアなど)からゲームベンチャー企業が紹介されます。
・ラテンニュースターズコーナー
新興著しい中南米各国(ブラジル・アルゼンチン・チリ・コロンビア・コスタリカ・メキシコなど)からゲームベンチャー企業が紹介されます。
落ち着いた環境で充実した商談を実現するミーティングspaceです。出展者とビジネスデイ来場者、出展者同士をマッチングするシステム“アジア・ビジネス・ゲートウェイ”が利用できます。ビジネスデイのみ出展されます。
ゲームビジネスのグローバル化の展望や課題について、世界主要地域のゲーム産業のトップが一堂に会する国際的なカンファレンスが開催される予定です。
ゲームのプロトタイプをはじめとした各種アイデアが発表される国際的な祭典です。全世界から広くアイデアが募集され、優秀な作品はゲーム業界関係者の前でプレゼンテーションされます。
ビジネスデイの業界関係者に対しゲーム左院魚の最新技術動向やビジネス動向にフォーカスしたカンファレンスが開催されます。
ビジネスデイ2日目(9月21日)夕方より、海外の来場者・出展者と国内出展者および報道関係者のビジネス交流を目的としたネットワーキングパーティが開催されます。
ホール1~8とホール9~11の中間にあるイベントホールをフードコート/休憩エリアとして開放されます。スタンド約5,000席が開放され、お食事の他休憩エリアとしても利用できます。また、各ホール2階にもベンチが設置されます。
■“東京ゲームショウ2018”開催概要
【開催日時】
9月20日10:00~17:00 ビジネスデイ
21日10:00~17:00 ビジネスデイ
22日10:00~17:00 一般公開日
23日10:00~17:00 一般公開日
【入場料(一般公開日)】
当日券:2,000円(税込)
前売り券:1,000円(税込)
小学生以下:無料
【会場】幕張メッセ
【主催】コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
【共催】日経BP社
【特別協力】ドワンゴ
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