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2018年3月9日(金)

『PSO2』ライブコンサート開幕迫る! 会場パンフ掲載のサウンドチームインタビューを一部先行公開

文:電撃PlayStation

 『ファンタシースター』シリーズ30周年を記念して開催される“ライブシンパシー2018”。開催日である2018年3月24日(土)まで、残すところあとわずかとなった。

 これまで『ファンタシースターオンライン2』(以下、『PSO2』)のコンサート“ライブシンパシー”といえば、オーケストラコンサートとして実施されていたが、今回はボーカル曲を中心とした生バンドによるライブ。

 出演者も『PSO2』クーナ役の喜多村英梨さん、『PSO2 ジ アニメーション』で主役・橘イツキ役を演じた蒼井翔太さんを筆頭に、作曲を手がけたセガのサウンドチームの面々も登場するなど、『PSO2』サウンドの集大成ともいえる内容になっている。

『PSO2』

 ここでは、前回公開した喜多村英梨さんへのインタビューに続き、会場で販売されるパンフレットに掲載される『PSO2』のサウンドチームへのインタビューを一部抜粋して先行公開する。

 誰もが評価する『PSO2』のサウンドがどのように作られているか、それぞれの思い出の曲など、ここで初公開となる情報が満載だ。全文はぜひパンフレットで見てほしい。

『PSO2』
『PSO2』
▲左からシリーズプロデューサーの酒井智史さん、サウンドディレクターの小林秀聡さん、サウンドクリエイターの福山光晴さん、同じくサウンドクリエイターの堀田英邦さん。

独自のシンパシーシステムを使った『PSO2』の音楽ができるまで

――はじめに、『PSO2』への参加時期と、担当している主な楽曲を教えてください。

小林秀聡さん(以下、敬称略):『PSO2』のローンチから音楽を担当しています。エピソード1から今までの多くの楽曲を作っていますが、最近だと“光の果て”やエピソード5のイベント曲、フィールド曲などですね。

福山光晴さん(以下、敬称略):初めに関わったのは3年前、ドラゴン・エクス戦の楽曲になります。当時は部署を転々としていて、CS1研に在籍しながら曲を作っていた記憶がありますね。

 以降は海底や浮上施設のフィールド曲、『PSO2』のチームに合流してからは“Borderless”や“Realization”、“終わりなき物語”などを作り、エピソード5ではイベント曲などを担当しています。

堀田英邦さん(以下、敬称略):入社2年目となる2015年6月から『PSO2』の楽曲制作に参加しています。初めて作らせていただいた楽曲は“採掘基地防衛戦:終焉”のWAVE2と4。それ以降、ストーリーで流れる楽曲やエスカファルス・マザーの前哨戦、エリュトロン・ドラゴン戦の終盤の曲などを担当しています。

――『PSO2』の楽曲ができあがるまでの流れを教えてください。

小林:根っこの部分から言うと、どういった場面でどう使われる楽曲が必要かの調査からになります。そこからサウンドチーム内で方向性を決め、各担当者が制作、組み込みまでを行うのが基本的な流れですね。

酒井智史さん(以下、敬称略):基本的に、僕や木村(『PSO2』シリーズディレクター)が指示を出すのはライブで使う曲や、OPで使うメインテーマぐらいなんですよ。ほかの楽曲については使用場面やイメージを伝えるだけで、曲の構成自体はまかせています。

――ちなみに、BGMは開発のどの段階で完成するものなのでしょう?

小林:最近はマップやクエストなどができあがったあとですね。実際の画面を見たほうが我々としても刺激になりますから。スケジュールもそこに合わせて設定してもらっています。

福山:曲を作ったあとの調整もあるんですよ。実際に12人でプレイしてみて、曲がどう切り替わるかを確かめたりなどですね。

小林:いろいろな状況があると思うので、最大人数でプレイしたものを体験しておく必要があるんです。ある程度の可能性を考慮したうえで、最適な曲の切り替わりを見極めたいですからね。

福山:能動的というか、インタラクティブな音楽だけに、チェックがほかのゲームとは違うんですよね。より突っ込んだ調整期間が必要なところも、作っていておもしろいところだと思っています。

新しい挑戦を行ったエピソード5のBGM

――現在配信中のエピソード5では、『ファンタシースター』シリーズでもめずらしいファンタジー風の音楽が中心になっています。作ってみた感想はいかがでしたか?

小林:ファンタジーの世界観は初めてだったので、話をもらったときから作るのを楽しみにしていましたよ。曲の雰囲気はもちろんなのですが、作りとしてもこれまでと少し変えようと思い、1曲に何かしらの楽器をレコーディングして入れようという目標を立てて作っています。

堀田:これまでの世界観だと使いづらかった楽器の音を入れられるのが楽しいですよね。ホイッスルやフルート、バイオリン、オーボエ、チェロなどの音は、『PSO2』の世界では新鮮だと感じていただけているんじゃないかなと思います。

――最後に、“ライブシンパシー2018”の見どころやイベントへの意気込みを聞かせてください。

小林:オールスターキャストによるパフォーマンスに注目です。なかでもクーナの楽曲は、ゲーム内で初登場してから数年たちますが、生ライブは今回が初めてになります。喜多村さんの生クーナは何よりも聴いてもらいたいですし、個人的にも“光の果て”は生ライブを意識して作っていたものなので、みなさんと一緒に盛り上がれたらうれしいですね。

 あと、今回はこれまで楽曲制作に携わってきたスタッフによる生演奏でのライブになるので、生の迫力をぜひ味わってもらえればと思います。

福山:見どころはもちろん、すべてです。そのなかからしいてあげるなら音響のよさですね。今回はライブ専用の会場でのイベントで、“ファンタシースター感謝祭2017”でのライブとは一味違う音響で楽しんでもらえるはずです。

堀田:お2人にすべて言われてしまいましたが(笑)。私はもう、小林さんと福山さんの楽曲や、キャラソンなどを生で聴けるのがすごく楽しみなので、みなさんと一緒に、自分自身も楽しめればなと思っています。あとは、エピソード5の楽曲を生で披露するのは今回が初になるので、ぜひよいものをお見せしたいです。

酒井:昼の部と夜の部で曲目が異なるので、ぜひ両方とも楽しんでもらいたいですね。これまでもリアルイベントでライブを行ってきましたが今回は有料のライブということで、生バンドでの演奏も加えたいと無理をお願いしました。生バンドならではのアレンジや映像での演出も相まって、きっとその価値を感じていただけるものになっていると思います。

(ライブパンフレットより一部抜粋)

『PSO2』

 なおパンフレットでは、サウンドチームへのインタビューのほかにも、クーナ役の喜多村英梨さんやキャラクターソングを手がける岩野道拓さん、山下慎一狼さん、シリーズディレクターの木村裕也さんへのインタビューも掲載。

 そのほかの出演陣からのコメントも多数掲載しているので、ライブの際はぜひパンフレットも手にとってみてほしい。もちろんチケットの購入がまだの人は、急いで公式サイトで確認を!

ファンタシースターシリーズ30周年記念ライブ
“ライブシンパシー2018”

【日時】2018年3月24日(土)
 昼公演:開場 13:00/開演 14:00
 夜公演:開場 18:00/開演 19:00

【会場】ディファ有明

【司会】(※敬称略)
 喜多村 英梨
 蒼井 翔太
 佐藤 聡美
 諏訪 彩花
 桃井 はるこ
 榎本 温子
 会 一太郎
 高野 麻里佳
 小原 莉子
 高木 友梨香
 フローレンス・マックネアー
 Runblebee
 有坂 美香
 花れん
 光吉 猛修 
 小林 秀聡(『PSO2』サウンドディレクター)
 and more...

【チケット料金】
 スタンディングA・B 8,500円(税込)
 着席指定席 完売済

【チケット購入特典】
 『ライブシンパシー2018』ロフレクトパッチンバンド

【チケット申込み】ローソンチケット Lコード 73840

 

⇒“ライブシンパシー2018”の詳細はこちら

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