スクウェア・エニックスから配信予定のiOS/Android用アプリ『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火(以下、とじとも)』の連載企画第2回。配信直前となる今回は、本作の先行レビューをお届けします!
TVアニメとリンクしながら展開する“もうひとつの物語”
前回の記事でもお伝えしましたが、本作『とじとも』はアニメとは違う主人公が登場し、アニメのお話とリンクしながら進んでいく、いわば“もうひとつの刀使ノ巫女”といった内容となっています。ということで、まず最初はストーリーモードの第1章を進めつつ、アニメとのリンクがどんな感じなのかをお伝えしていきます。
御前試合の校内予選、その準決勝で衛藤可奈美に負けてしまった安桜美炎。この後、可奈美は美濃関学院代表として柳瀬舞衣とともに御前試合の会場に向かうわけですが、本作の主人公である美炎も補欠としてあとから会場へと向かうことになります。
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▲アニメでは描かれなかった、美炎が可奈美を御前試合へと送り出すシーン。単純に剣技だけなら可奈美に匹敵する強さを持つ美炎ですが、集中力が途切れやすいのが災いして惜しくも敗れてしまいました。
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美炎が会場に向かう途中、街にトツゼン荒魂が出現! 近くにいた鎌府女学院の七之里呼吹とともに討伐に向かいます。
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▲小柄な体格ながら、ずば抜けて戦闘能力の高い呼吹。短刀二刀流を使いこなし、荒神との戦いを心底楽しんでいる様子。
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▲沙耶香はずっと1人で行動していたのかと思いきや、実は呼吹が付き添っていたんですね。でも彼女は沙耶香には興味がなく、ただただ荒魂と戦いたいだけのようで。
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さらに長船女学園の古波蔵エレンと益子薫も助っ人として登場! 今日は御前試合当日ということで、各校の腕利きが集まっていたのが幸いしました。アニメで描かれた御前試合の外では、美炎がすでにエレンや薫と出会っていたんですね。
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▲やる気満々のエレンと、対照的にだるそうな薫(笑)。この凸凹コンビのやり取りがすごく好きなんですよね。アニメの主要キャラが序盤からどんどん絡んでくるのでテンション上がります!
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▲美炎や他校の刀使たちの活躍により、ほとんどの荒魂を無事に撃退。場面は御前試合の会場へと移ります。
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という感じで、第1章の途中までを簡単にご紹介。アニメ第1話とがっちりリンクしていたのがおわかりいただけたかと思います。同じお話の中の違う側面が見られるというのは非常に新鮮ですね! ゲームを進めながら、アニメのほうも見返したくなってしまいます。
連携や奥義など多彩な攻撃手段が用意された白熱のバトル
荒魂とのバトルはコマンド選択方式で行われます。部隊は4人(+フレンド)で構成されていて、プレイヤーは攻撃/連携/奥義のいずれかを選択していくことに。
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▲スクショでは伝わりにくいですが、刀使たちのダイナミックな戦闘モーションはぜひ注目していただきたいポイント!
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▲2人以上で発動できる連携攻撃。ターゲットは敵1体のみとなりますが、参加人数に応じて攻撃倍率が上がるので、固い敵やボス戦などで特に活躍しそうです。
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▲数ターンに一度使える奥義。こちらも演出がド派手で非常に見ごたえがあります。こちらの呼吹の奥義は空中に大きく飛び上がり、身体を捻りながら荒魂めがけて二振りの御刀を振り下ろす大技。
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コマンドを選択すると3Dのキャラが動いてくれるのですが、キャラごとのモーションが個性的で、これを見ているだけでもかなり楽しいと思いました。こういったゲームは性能的に強いキャラで編成するのが効率的なんでしょうけど、本作の場合は愛着のあるキャラで編成したくなりますね。
また、部隊メンバーにはそれぞれ斬/突/壊という属性があり、それらは3すくみの関係となっています。第1章はバトルの難易度が低いので正直それほど気にする必要はないのですが、逆に難易度が上がるほどこの属性が重要になってくるのです。
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▲“突属性の攻撃ダメージ上昇”といったリーダースキルもあるので、部隊を同じ属性で固めるとフルパワーが出せそうですね。ただし不利属性の敵に対しては滅法弱くなるというデメリットも。
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その他のバトル要素として、ミニマップを移動して大ボスを倒す“大荒魂討伐戦(第1章をクリアーすることで解放)”もありますし、さらには他プレイヤーと対戦ができる“演武大会”も実装予定とのこと。ストーリー以外にも楽しめそうな要素が充実していて、本当にやりごたえがありますね。
使いこなすことで戦況が有利になる“サポートメンバー”
本作の部隊デッキはメインキャラ4人に加え、8人のサポートメンバーを設定することができます。サポートメンバーは戦闘中、さまざまなスキルで強化や回復を行ってくれる大変ありがたい存在なのですが、好きなキャラを好きなタイミングで使うことはできません。まずはそのシステムを見てみましょう。
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▲画面左下にいるのがサポートメンバー。戦闘開始時に8人の中からランダムで3人が選ばれ、使用するごとに残りのメンバーが補充されて行きます。ただ、サポートを使用時に消費される“SP”は20から始まり徐々に増えていくため、最初からSP50のサポートを使うことはできません。
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▲強化や回復などメンバーによって効果はさまざま。序盤から使えるような、消費SPの軽いメンバーも入れておく必要がありそうです。
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▲ストーリーモードで登場する美炎の友だちもサポートメンバーに入っています。メインヒロイン以外のキャラにも愛着が沸くこの仕組み、個人的にすごく好きです!
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▲美炎や可奈美たちメインヒロイン勢のサポートメンバーバージョンもあります。メインとサポートで同じキャラを使うと、スキルの効果がアップすることも。
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▲部隊に入れていないサポートメンバーは、遠征派遣させることも可能。キャラの強化に必要なアイテムを持ち帰ってきてくれます。余ったメンバーが無駄にならないのはうれしいところ。
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プレイヤーの個性が反映される柔軟なビルドシステム
単にキャラを集めてレベルを上げるだけではないのが本作の育成の特徴。レベル上げはプレイヤーの好みによってどの数値から伸ばしていくかを自由に決めることができますし、御刀を強化することでもキャラを強化することができます。ここでは、そんな自由度の高いビルドシステムを解説していきましょう。
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▲こちらはレベルアップをするための育成画面。攻撃力やHPなど、好みのステータスを選んでマスを埋めることで、その個数分レベルアップします。たとえばこちらの画面だと13個の攻勢マスを埋めているので、Lv13になっているのがお分かりいただけるでしょうか。なお、マスを埋めるには強化アイテムが必要となります。
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▲御刀は今持っているものを強化したり、素材を集めて新しい御刀を“再生”(作成)させることも可能。レアリティの高い御刀には固有スキルが付与されていることもある。御刀固定のアニメとは異なり、この辺りはゲームならではの設定ですね。
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こんな感じでプレイヤー好みの育成ができる本作ですが、「システムが複雑で難しそう……」と思われる方もいるかもしれません。しかし、そこはご安心を。システム周りはチュートリアルが驚くくらいしっかり作られていますし、なんと動画による解説まで組み込まれているのです。アプリゲームに不慣れな方も、これで迷うことなくプレイできるはず。
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▲動画で解説してくれるというのは、最近のアプリの中でも珍しいですよね。より直感的に理解できるので助かります。
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3Dキャラの服装を変えられる“着替え”も熱い!
強さとは関係ないものの、キャラの見た目を変えられるのはやっぱりうれしいですよね。本作でもガチャで出たカードに対応した衣装を入手して、着替えさせることができます。たとえば通常衣装の場合は制服が、巫女服を着た絵柄であれば巫女服が手に入るといった感じ。
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▲現状の最高レアである☆4のカードを入手! 巫女の格好をしているので、これで沙耶香の巫女装束が手に入ったわけです。
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▲さっそく着替えさせてみました。ぐるぐる回して色々な角度から観賞したり、ポーズをつけさせることもできます。
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▲あまり見ることのない後ろ姿もバッチリ見ることができます。「このキャラの髪型どうなってるんだろう」って思ったときは助かりますね(マニアックな使い方)。
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▲メニューを消したり、どアップにすることもできる“スクショ撮影推奨”とも言える機能がうれしすぎます。
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アニメの進行と合わせて、じっくりと腰を据えて楽しめる1本!
というわけで『とじとも』のレビューをお届けしたわけですが、アニメと一緒に追いかけることでさらの楽しさが増す作品だと思いました。もちろん、本作をプレイしてからアニメや漫画(『月刊少年エース』にて連載中)に行くのも全然OK。
全体のゲームシステムとしてはやはりRPGということで、腰を据えてじっくりとプレイしたい人向けな印象。たとえ強いキャラを手に入れても、育成にはそれなりに時間と手間が必要となります。とはいえアニメも連続2クールでの放送ということで、そちらと合わせて長く楽しめそうなのは、『刀使ノ巫女』の1ファンとしては非常にうれしく思います。
本記事を読んで『とじとも』が気になったという方、事前登録がまだお済みでない場合はぜひ登録してみてくださいね。それでは、次回もどうぞお楽しみに!
※画面は開発中のものです。
(C)伍箇伝計画/刀使ノ巫女製作委員会
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