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2018年3月27日(火)

『WoT』バージョン“1.0”のグラフィックとBGMが別格。新マップ“氷河”は凍った湾上でバトル

文:宮居春馬

 WargamingがサービスするPC用オンラインゲーム『World of Tanks』で3月27日に実装された、大型アップデート“1.0”の主な変更点と追加要素を一挙紹介します。

『World of Tanks 1.0』

 本作は、シリーズ累計登録者数1億3,000万を超えるオンライン戦車バトル。自社開発による新グラフィック・エンジンを搭載したバージョン“1.0”は、ゲームグラフィックの最適化や各種コンテンツの一新により、“『WoT』の新たなスタートライン”とされています。

技術の粋を集めた圧倒的グラフィック

 『WoT 1.0』で一番に注目したいのが、緻密になったグラフィックです。細かなオブジェクトまで美麗に表示されるようになり、背景がよりリアルなものへと変化しました。

『World of Tanks 1.0』
『World of Tanks 1.0』
『World of Tanks 1.0』
▲細かな傷や泥汚れも表現され、戦車の質感もより重厚になりました。

 既存マップ29種はすべてHDリマスターされており、さらに新マップが1種追加。これによって30種類のHDマップが実装されています。また、あらゆるオブジェクトの影がリアルに表示されるようになったことで、背景の現実味が大幅に増しています。

『World of Tanks 1.0』
▲雲の形状変化など、時間経過による変化もあり、生きたマップが楽しめます。
『World of Tanks 1.0』
▲影がリアルなったことで、光の質感も向上しています。

 なかでも、植物の表現は大幅に改善されます。草花は見た目がリアルになるだけでなく、戦車の動きや、砲撃の爆風によって挙動するようになり、マップのリアルさに拍車がかかります。

『World of Tanks 1.0』
▲ただし、これらの挙動は自分の画面内にのみ反映されるので、周辺の草木の動きによって敵プレイヤーに居場所がバレることはありません。

 グラフィックの質感向上を語るうえで欠かせないのが“水の表現”です。開発チームも以前から、「これまで『WoT』の水は少々平面的なイメージだった」と言っていました。

 しかし、『WoT 1.0』では水面すべてにさざ波が発生ようになり、実写と見まごうような表面張力まで感じられるものに! 戦車が入水していなくても波が起こり続け、水がつねに流れ続けている様を表現しています。

『World of Tanks 1.0』

マップのレベルデザインを改良

 従来の『WoT』では、マップによって戦闘がこう着状態になりやすい等の問題点も少なからずありました。『WoT 1.0』では、マップに改良を加えて、より流動的な戦闘が楽しめるように調整されています。

エーレンベルク

『World of Tanks 1.0』

 中央に遮蔽物が多いマップですが、両軍ともに丘に防衛陣を敷いて、互いに攻め込んでくるのを待つというにらみ合いが多く発生していました。

 『WoT 1.0』では中央の市街区には、頑丈な家屋が増えたことで、遮蔽物の間を縫って戦う中戦車での急襲が有効になります。また、川周辺のデザインも調整が入り、川を渡れるポイントも増えました。

ステップ

『World of Tanks 1.0』

 ステップでは、マップの東部での戦いにおいて、北側のチームが不利になってしまうという問題が発生していました。

 これ対して、低地の両側に丘を追加することで、両チームとも身を守りやすくなりました。マップ北西を通る線路にも、防衛に使える地点が追加されているので、北側チームの防御力が上がっています。

 もちろん、その他のマップについても修正が加えられています。従来の戦い方だけでは通用しなくなるので、仲間とともに新たな攻略法を模索していきましょう。

新マップ“氷河”が追加

 既存マップの修正だけでなく、『WoT 1.0』では新たなマップも追加されました。舞台は、凍てつくスウェーデンの氷河です。

『World of Tanks 1.0』

 マップの3分の1が凍った湾上となっていたり、湾内には廃棄された艦船が残っていたりと、これまでにない個性的なマップです。随所に朽ちた家屋や倒木もあり、それらを遮蔽物にして部隊を展開できそうです。

氷河マップ紹介ページ

音楽にプラハ交響楽団を起用

 パワーアップしたのは見た目だけではありません。新たなBGMはチェコのプラハ交響楽団が担当し、各マップの地域性や民族性にあわせた曲が60曲以上収録されています。

『World of Tanks 1.0』

 これについては、言葉で語るよりも聴いてもらった方が早いでしょう。地域性・民族性を感じるにはゲーム内で戦闘をしながら聴くのが一番ですが、どうしても今すぐ聴きたいという方は『WoT 1.0』公式サイトで試聴しましょう。

新サウンドトラック視聴ページ

 また、戦闘中のBGMが戦況によって刻々と変化するのも大きな特徴。決着が近づいてくるとBGMがクライマックス用のものに変化し、自陣が優勢か劣勢かによって違う曲が流れるようになっています。

戦況アレンジBGMの比較ページ(ページ内下部で視聴可能)

活気あふれるガレージ

 戦闘中のマップだけでなく、戦闘の準備を整えるガレージも一新されています。『WoT』のガレージは、倉庫のような建物内に、使用する戦車がおかれているシンプルなものでした。

 これに対し、『WoT 1.0』ではガレージを大自然のなかに移設! 美しい森の中に設営されたキャンプの中央に戦車が鎮座し、キャンプの中には、戦車乗りや整備クルーと思わしき人々の姿も見ることができます。

『World of Tanks 1.0』

『WoT 1.0』ガレージ紹介動画

低スペックPCでも快適にプレイ可能

 『WoT 1.0』へのアップデートにともない、新たなクライアントが配布されています。これにより、PCスペックが足りずSD版(低画質)を利用していた方も、HD版(高画質)で快適にプレイできるようなりました。

 なお、新クライアントではゲーム内のオプションで細かい画質調整を行えるようになっています。

ベンチマークソフト『WoT enCore』配信中

 『WoT 1.0』の新グラフィック・エンジン“enCore”のデモンストレーションを行うベンチマークソフトが配信中です。快適にプレイできるか心配だという方は、これで動作チェックしてみましょう。

『WoT enCore』ダウンロードページ

『World of Tanks 1.0』

(C) Wargaming.net

データ

▼『World of Tanks』
■運営:ウォーゲーミングジャパン
■対応機種:Windows/Mac
■ジャンル:アクション
■サービス開始日:2013年9月5日
■料金:基本無料/アイテム課金

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