2018年4月6日(金)
カプコンがサービス中のPS4/PS3/PC用オンラインゲーム『ドラゴンズドグマ オンライン』。今回は、シーズン3.2についてのインタビューをお届けします。
お話を伺ったのは、プロデューサーの松川美苗さんと、ディレクターの木下研人さん。新たに追加される新ジョブ・ハイセプターや新コンテンツの“黒呪の迷宮”などについてお聞きしました。
――シーズン3.1の反響はいかがでしたか?
松川:年末アップデートのシーズン3.1では、物量や量感、コンテンツなどを中心にアップデートしました。ただ、コンテンツとして、毎日プレイしている方々は少し物足りなさを感じていらっしゃったかもしれません。ウォーミッション開催中は前線ユーザーには楽しんでいただけてるかなという印象でした。
時期感としては弊社の大きいタイトルが発売されたため、『DDON』はログインだけというプレイヤーも1月下旬~2月上旬のころは多かったですね。ただ、3月上旬に開催した“今すぐLV.80になれるキャンペーン!”でたくさんの方に戻ってきていただけたシーズンになったかなと思います。
木下:ゲームの内容としては、シーズン3.0でリリースして喜んでいただいた部分もありますが、シーズン3.1ではエピタフロードなどご意見いただいた要素に手を入れました。改善した内容に関しては「遊びやすくなった」という反応をいただけて、さらに新登場のイービルアイやウォーミッションも遊んでいる方には、いい反応をいただけていると思います。
――シーズン3.2の注目要素を教えてください。
木下:シーズン3.2の目玉は新ジョブのハイセプターと、全プレイヤーが一緒に遊べる場所“黒呪の迷宮”というコンテンツです。
――ハイセプターが生まれたきっかけやコンセプトをお聞かせください。
木下:いきなり裏話になるのですが、もともとシーズン3.2では2ジョブ作ろうと思っていました(笑)。1つは、剣と魔法をハイブリッドで使えるクセの少ないアタッカー、ハイセプター。もう1つは、大盾と大剣のような重い装備を付けたタンク、ジェネラルナイトを考えていました。しかし、ゲーム全体のバランスを考え、先ほど言った“黒呪の迷宮”制作に着手しました。
――ジェネラルナイトに関しては、続報をお待ちくださいという感じでよろしいでしょうか?
木下:今は、ハイセプターを楽しみにしていただければうれしいです。(笑)。
――ちなみに、ハイセプターの基本的な攻撃属性はなんでしょうか?
木下:攻撃属性はノーマルスキルの剣で斬る攻撃は斬属性ですね。カスタムスキルは基本的に魔法になります。そのため、物理攻撃力も魔法攻撃力も使いますね。“聖と闇”属性のスキルを剣と魔法でそれぞれ1つずつ覚えるので、それらが弱点の敵に対しては特に強力なジョブです。
――ハイセプターのバランス調整はかなり悩まれていると思いますがいかがでしょうか?
木下:ハイセプターは、ファイターの持つクイックな剣技と、ソーサラーの持つ高火力で強い一撃を放てるというコンセプト。そして、その2つを使い分けるスムーズさや攻撃の連携のしやすさ、遊びやさがしっかり伝わるように作っています。
――ハイセプターは“魔印”が重要になるのでしょうか?
木下:基本的には、“魔印”を付けなくても戦えます。“魔印”を付けなくても剣で斬っていれば魔力が溜まり、一定の魔力が溜まった時に離れて高威力の魔法攻撃を放つのが基本になるかと。しかし“魔印”を付けることで、さらにアグレッシブに攻められるようになっているので、慣れてきたら“魔印”を付けてみてください。
その状態で戦うと“魔印”が育ち、魔力がすごい早さで溜まるので、自由に魔法攻撃を放ったり、魔法で回避したりと、さまざまな立ち回りが展開できます。“魔印”が育っている状態では、アグレッシブに攻め続けられるため、極めた人が操作すると手が付けられないようなバランスに調整しています。
――攻撃だけでなく、間合いの取り方もスピーディーで爽快感がありそうですね。
木下:ハイセプターの特徴の1つである“バック・リープ”は、魔力を使うと瞬時に敵と距離を置くため、遠距離から魔法で攻撃する際に便利です。また、バック・リープを使用した後に発動できるリターン・シフトを使うことで、魔法を放った後に再び間合いを詰め、敵の懐に飛び込み斬ることができる選択肢を作りたかったので、このような瞬時に移動する手段を盛り込みました。
“魔印”が育つと剣技が強くなる特徴もあるので、慣れると“魔印”を育てて遠くから魔法を放った後に再び近づき、“魔印”の力がさらに強くなった状態の近接攻撃でダメージを稼ぐ戦法も可能です。ですが、最初はシンプルにアクションの楽しさを感じていただければなと。
松川:基本的な間合いの詰め方や魔法を放つアクションの楽しさは、誰でも感じられるように開発しています。そこからステップアップして、“魔印”や多彩なカスタムスキルでアクションが加速していく部分はカプコンらしいと感じていただけるはずです。
――プレイヤーの方はすぐに使いたくなりそうですね。
木下:新ジョブを実装するシーズンでは、そのシーズンで流行してほしいという気持ちは正直あります。
――ハイセプターの調整で苦労した部分はどこですか?
木下:例をあげると“テラー・ブラスト”ですね。本当は弱点を自動で狙うほうがカジュアルに遊べると思います。しかし、『DDON』の特徴上、うまくなるほど弱点部位を自分自身で狙って、さらに高火力を叩きだしたいという欲求が出ると思うので、オートエイムでカジュアルに仕上げるか、自分で弱点を狙ってDPSを出せるようにするかは議論して作りました。
ハイセプターは、魔力が溜まって“魔印”が育っている状況で他のアタッカーのDPSを超えるように調整しているので、初動は他のアタッカーに比べてダメージを与え負けする場面もあると思われます。
松川:ファイターとソーサラーのいい部分を引き継いでいて、うまい人が使うと強さを発揮するように調整しています。活躍するための状況を自身で作りだす部分がプレイする際には重要になると思います。
木下:ピークに達した時は、本当にアグレッシブに立ち回り続けることができますが、アップデート後に「もう少し初動から強くしない?」というご意見が来るような予感がしています(笑)。
――初動からファイターやウォリアーよりも強いとバランスが……となってしまいますしね。
木下:そうなると、ハイセプター時代が爆誕してしまいますから(笑)。
――ハイセプターはどのタイミングから遊べるのでしょうか?
木下:メインクエストを少し進めて、パーソナルクエストを1つクリアするとジョブチェンジできるようになります。ハイセプターで物語を進めることも可能です。
――ハイセプターが有利な敵はいるのでしょうか?
木下:ハイセプターに合わせて敵の性質を変えるようなことはしていません。ハイセプターの“テラー・ブラスト”は吹き飛ばし力が高いので戦甲種との相性がよく、“エクリプス・ブライト”による聖属性の攻撃が有効な敵もシーズン3.2では多いですね。
――スタミナ消費が高かったりはしますか?
木下:そこまで高くはないですね。攻める理由の1つに魔力を溜めることが含まれるので、攻撃でスタミナをドバッと消費せずに、攻撃しながら魔力を溜めるという流れに繋げたかったという理由があります。
――他のアタッカーと比べて防御力は低いのでしょうか?
木下:ほとんど同じくらいで、装備する防具はシールドセージタイプです。重量は少し軽めとなっています。他のジョブと差別化しているのは、初動のダメージの低さとピーク時の高火力になります。
――聞いている限りだとアクションがうまくないと使いこなすのは難しそうですね。
松川:本当にそうだと思います。私は何度チェックしていても、「魔力が溜まらないなあ」と思っているうちにポーンが敵を倒すという感じでした(笑)。“俺カッケー”ができる人がよりうまく扱えるジョブだと思います。
木下:松川はどちらかというとアクションが苦手なので、それを基準にして話されると少しドキっとするのですが(笑)。魔力は溜めてストックできるので、事前に小型モンスターで魔力をストックし、ここぞという場面で開幕から強力な攻撃を仕掛けることも有効です。そのような使い方も込みで遊べるプランを練っていただきたいですね。
――ハイセプターにはどのようなカスタムスキルが用意されているのでしょうか?
木下:“黒閃牙”の読み方は「こくせんが」です。闇属性の攻撃で、魔力の溜めやすさに重きを置いているスキルになります。魔力が溜まるまでは、活躍する場面が多いと思いますね。
木下:“ミラージュ・シフト”は、敵を突き抜けてダメージを与えつつ背後に回り込むという、カウンターと間合いの調整を兼ね備えたスキルです。背後に回れば再び攻撃できるので、魔力を溜める際に攻撃と攻撃を繋ぐスキルとして活躍すると思います。
木下:“ウォール・バリア”はバリアを発現させるスキル。バリア発現時に、カウンターのようにタイミングがあえば持続時間が伸びます。バリア主体で魔力を溜めるか、“ミラージュ・シフト”で回避して背後に回り、剣技でダメージを与えつつ魔力を溜めるかは、選択できるようにしています。
松川:「攻撃を受けてもいいからガンガン攻撃し続けたい!」という人は、“ミラージュ・シフト”よりも“ウォール・バリア”がオススメですね。
木下:“ディム・スライス”は前方に複数の魔力の刃を放つ技。少し離れた位置にいる敵に対してダメージを与えるスキルで、範囲が広く、敵それぞれにマルチヒットが入ります。ボスの周囲に敵がいる状況で使うと、ハンターの“降らし矢”よりも少しダメージが出るように調整しています。イービルアイのように複数の場所をロックできる敵には、単体でも与えるダメージが高いです。
木下:高火力のダメージを与える魔法“テラー・ブラスト”ですが、ハイセプターのなかでも1、2位を争うスキルになるかと思います。シークレットコアに当てるとスタミナを大きく削ることができるので、ダメージでも戦力にはなりますが、コア削りとしても活躍します。属性が一致していなくてもガンガン削れます。吹き飛ばし力も高いので、戦甲相手にも便利です。
木下:“エクリプス・ブライト”は、特定の場所に聖・打属性の魔力の渦を生み出し、ダメージを与えるスキルです。テラー・ブラスト同様に吹き飛ばし力が高く、敵を中心に引き込むので、この中で敵が身動きできなくなることも見られます。
木下:“黒閃牙”とは対照となるのが“光円月”です。“黒閃牙”は魔力を溜めることに重きを置いたスキルですが、“光円月”は攻撃範囲が広く、空中でも使えるので使い勝手のいいスキルです。また、“魔印”が成長すると、より高いダメージを与えられます。
木下:ノーマルスキルにはなりますが、“ルイン・ブレード”は魔力の消費量が比較的少ない遠距離魔法。敵の弱点属性をついたり、エンチャント属性の持つ状態異常を狙うこともできます。
――黒騎士など、スト―リーについてお聞かせください。
木下:黒騎士は“とある力”を手に入れて再び覚者の前に立ちはだかります。
松川:今構想している物語の流れや黒騎士の目的を匂わせる描写を加えています。緩やかに、そして今後の急展開を……楽しんでいただければと。
木下:黒騎士に関しては、あまりネタばらしをしたくないですが、闇の力以外を手にした理由や展開を楽しみにしていただければなと。
――黒騎士に新しい技が追加されていますか?
木下:十刀モードで追加技はありませんが、それ以外で新しい攻撃を仕掛けてきます。
――シーズン3.2の位置付けは、シーズン3のなかではどのようなポジションでしょうか?
木下:シーズン3.3がシーズン3の終点だとすると、悪しき竜と戦うための最大難関となるような戦いや、その難関を打破するための驚くような展開を仕込んでいます。
――公開されているスクリーンショットだけだと、かなり展開が読めないですね。
松川:城塞都市メガドを占拠しているのはオーク軍なのですが、オーク軍ではなく黒騎士がなぜか登場します。覚者隊やジリアンは黒騎士が仕掛けてくることに対して、どのように対処するのか、どのように大きく物語が動くのか……このあたりがネタバレのない範囲で話せる内容です。
木下:アッカーシェランは北と南に大きく分かれており、今までは南部を中心に話が展開しましたが、3.2からは悪しき竜が侵略して以降、情報が途絶えている北部が描かれます。解放軍と共に北部へ向かい城塞都市メガドを奪い返す作戦が始まります。城塞都市メガド奪還時にも意外な展開を用意しているので、あわせて期待していただければと。
――シーズン3.2で出てくる将についてお話ください。
木下:戦の将と闇の将が2体出現します。戦の将はメインクエストで城塞都市メガドを奪還する際と4人用のウォーミッションで戦うことになります。戦の将は、悪しき竜が城塞都市メガドを占拠した際に城塞都市メガドに配備された番人です。武器の扱いに長けていて、発火性を持つ2本の斧は戦の将の怒り時に炎をまといます。
背中には多彩な武器を背負っていて、なかでも遠距離攻撃の槍は強力です。獣の将や骸の将とは違ってトリッキーなタイプではなく、オークを引き連れてオーソドックスな正攻法で攻めてくるので、こちらも正攻法で迎え撃つドッシリとした戦いになります。
――闇の将は?
木下:闇の将は8人用のウォーミッションで戦う敵。特徴的なのは仲間の命を助け合いつつ戦うことですね。プレイヤーに“異界落とし”という呪いを仕掛けてきます。この呪いにかかるとカウントダウンがスタート。このカウントダウンを解除するには“怨塊”と呼ばれる呪いの根源を破壊する必要があります
カウントダウン中の覚者と怨塊には赤い糸のようなリンクラインが張られるので、ジョブバランスなどを考慮しつつ「これは誰のラインだ!? どのジョブから助ける!?」と言いながら、誰から助けるかを考えることになるかと。
もし死のカウントダウンを阻止できなかった場合は異界に飛ばされてしまい、他のプレイヤーと離れ離れになってしまいます。
松川:闇の将の怒り時には辺り一面が真っ暗になり、闇の将が覚者をさらってステージ中央にある祭壇で生け贄にしようとします。生け贄に捧げられてしまうと祭壇が高く上がり、その覚者を助けないと全体ペナルティが発生するのでご注意を!
――2体の将だけでなく、炎をまとったイフリートも注目の敵ですね。
木下:エリアミッションに登場するイフリートで、特徴は“巨大化”です。第一形態は格闘キャラのような動きで物理攻撃を中心に戦います。第二形態では、翼が生えて魔法攻撃に変化します。第三形態になると巨大化したイフリートと戦うことになり、専用のギミックが色濃く現れるバトルになっています。
シーズンが変わるごとに「コイツと戦ってみたい!」や「コイツを倒してみたい!」と思う敵を実装したいと思っています。そのような位置付けを保ちつつ、「まったく倒せない……」とならないような難易度に調整しました。
――TGSでお披露目していた新キャラクター・メフィスはサブストーリーで登場します。どのような物語が展開されるのでしょうか?
木下:サブストーリーは、城塞都市メガドを使ってドラマストーリーを作ろうというのがきっかけで生まれました。そのため、街を舞台に闇社会に生きる人物から情報を集めるという諜報活動だったり、その情報を突きつけて尋問したりと、王都が侵略された時に水面下で何が起こっていたのか、問題の真相を暴く組み立てになっています。
――今までに人間同士の争いはなかったので新鮮ですね。
木下:もちろんサブストーリーのなかで魔物と戦うシーンはありますが、今回は王家に仕える領主や王家を裏で支えているメフィスなど、人同士の関わり合いで、どのように問題を解決するかを世界観の1つとして楽しんでいただければなと。また、メインストーリーの裏を感じていただきたいですね。
――ちなみに、城塞都市メガドはどの程度の大きさですか?
木下:白竜神殿と同じくらいの大きさですね。メインクエストをクリアすると、以降ゲームにログインする時に白竜神殿と城塞都市メガドのどちらに降り立つかを選べるようになります。
――“黒呪の迷宮”というダンジョンが追加されるようですが、どのようなコンテンツなのでしょうか?
木下:おかげ様でシーズン3までサービスを続けてきましたが、ユーザーのプレイゾーンは、強さやどの大陸を遊んでいるかで大きく異なります。そのような要素をすべて取り除き、同じラインに立って遊べるような場所を用意したいという気持ちから、“黒呪の迷宮”を実装しました。
“黒呪の迷宮”では全プレイヤーがレベル1からスタートします。 “黒呪の迷宮” を最後まで遊ぶと再びレベル1から再開という、いわゆるローグ系の周回ダンジョンのような作りになっています。“黒呪の迷宮”を始める時は初回のみキャラクターエディットの変更が可能です。初回のみなのでご注意ください。
松川:遊んで入手していただきたいジュエリー系です。性能のいいサブビルドのアイテムが出たら本編でも持ち帰って使ってほしいという立ち位置で、このような報酬を用意しました。
――過去作をプレイしている人になじみ深い敵もいるようですね。
松川:“黒呪の迷宮”という名前から『DDDA』こと『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』をプレイ済みの方は、“黒呪島”を連想されるかと思います。黒呪島のボスエリアとレスタニア、フィンダムが繋がったという迷宮です。『DDON』でもデスと命のやり取りをしていただけたらうれしいです。
“黒呪の迷宮”は、最奥に到達したら再び挑戦するためにはリセットする必要があります。そのため、自身が永遠に強くなれる状態ではないので、今回、会えたら「デスを倒すぞ!」という目標を持ちながら、遊びの要素の1つとして楽しんでいただきたいですね。デスを倒すと専用のアイテムをもらえて、そのアイテムからランダムでポーンの特技を獲得することができます。
木下:ダンジョン内では通常通り復活力がある限り、復活できます。拠点に戻るを選択するとスタート地点に転移、もちろん黄金石を使って復活もできます。1周する時間、最奥まで到達する時間はそこまでかからない予定です。ただし、拠点に戻るを選んだ場合は装備品以外のアイテムバッグの中身がすべて没収となるので、死なないように全力で挑んでもらいたいですね。
松川:1人で参加しても自動で“黒呪の迷宮”専用のポーンとマッチングするので、必ずしも人と挑戦しなければならないわけではありません。
――アルケミストの新スキル“レギア・バリアル”についてお聞かせください。
木下:“レギア・バリアル”は、アルケミストがタンクとして未だ習得していなかったパーティーメンバーを守る防御系スキルです。バリア自体に、バリア内に入った敵へセットしているエリクシルの状態異常を付与するという効果もあります。
同じ味方を守るシールドセージの“ハンズオブゴッド”はスタミナ消費で発動し続けますが、“レギアバリアル”はタイミングよくボタンを押すと展開時間が延長する特徴があり、最大で20秒ほど展開可能です。また、アルケミストらしさを出すために展開持続時間を犠牲に自身が行動できるようにしています。そのため、ヘイトを集める行動に移るなども可能です。
――スピリットランサーには初のカウンタースキル“エードラム・カウンター”が登場しますね。
木下:スピリットランサーは攻撃と補助が特徴なので、発動した時に自分も味方もうれしい要素を足そうと開発したスキルです。基本的にはバフ効果が放たれるのですが、自分とその範囲にいるメンバーにエンチャントと吹き飛ばし強化を付与します。敵の攻撃をカウンターとして受け止めることができると自身が反撃するとともに、より広い範囲にバフを撒くことができます。広さはシールドセージがエンチャントを撒く時と同じくらいです。
――先ほど出た“ポーンの特技”については?
木下:戦闘で時間がかかるような場面で発動する技です。スタンダードな攻撃力や防御力を上げるものから、覚者がダウンしてカウントダウンが始まってしまう状況で助け起こすものまでさまざまです。助け起こしは『ドラゴンズドグマ』であった要素でもあります。
――リファインなどはあるのでしょうか?
松川:久しぶりにレスタニアに戻ってきた時に、何をすればいいのか分からない人がいると思うので、“冒険ガイド”機能を追加しました。レベル上げをするならココがいいよとか、未だ終わらせていないクエストなどを、冒険ガイドを開けばひと目でわかるようにしています。さらにマークを付けるとその位置まであと何メートルなども表示されます。
あわせて、リファインではないですが、新規声優のポーンボイスも追加しています。男性ポーンボイスは梶裕貴さん、女性ポーンボイスは早見沙織さんです。販売になりますが、よろしければ冒険のお供にいかがでしょうか。
木下:あとは、ジョブ修練ですね。必要な数を半分から1/3まで減らしています。特にエクストリームミッション関係など、人が集まる必要があるコンテンツの修練については大幅に数を減らしています。また、ジョブマスターに行かなくても修練ログをチェックするだけで完了できるようにしました。シーズン3.2まで引っ張ってしまったなと反省している部分です。
また、松川が前述したように、ポーンボイスも追加収録しました。「ジョブ修練敵がいます!」と叫んでくれますので、ポーンもより活躍してくれると思います。
――最後にシーズン3.2を心待ちにしているユーザーに向けてひと言お願い致します。
木下:シーズン3.2のアップデートで、緩和であったり、冒険ガイドであったりと、さらに遊びやすいように開発しています。そのなかで、黒呪の迷宮というプレイゾーンに関係なく遊べるコンテンツを用意しているので、現在離れている人にも戻ってきて遊んでほしいという気持ちがあります。
また、目玉となる新ジョブのハイセプターがゲーム開始とほぼ同時に遊べるので、ぜひ触っていただきたいです。あと、シーズン1、2とメインクエストを遊んだ方が、ここまで冒険してよかったと思えるようなストーリーを組み込んでいるので、そこも感じていただけたうれしいです。
松川:ユーザーの皆さまが待ち焦がれている新ジョブ・ハイセプターや、新コンテンツ“黒呪の迷宮”の実装に加えて、イフリート、戦の将、闇の将が登場するという大ボリュームのアップデートになります。最前線で遊んでいただいているユーザーさんが楽しんでいただけると思いますし、久しぶりに『DDON』を遊んでみようかなと思っている皆さまにも冒険ガイドなど、遊びやすい要素を追加していますので、引き続き『DDON』をよろしくお願いいたします。
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
※掲載内容は記事作成時のもので、アップデートなどで変更になる可能性がある。
データ