2018年4月21日(土)
1から学ぶ人気ゲーム機企画。PS4の多彩なサービスや便利な連携アプリを紹介
最新ゲーム機の購入に悩んでいる人のための紹介企画“1から学ぶ人気ゲーム機”をお届け。今回は、日本国内では2014年2月22日にSCE(現SIE)が発売したゲーム機『PlayStation4(PS4)』を紹介します。
“1から学ぶ人気ゲーム機”は、購入するゲーム機の性能がわからない人や家族で使うゲーム機の購入を考えている人などに向けて、ゲーム機の特徴を紹介する企画です。
主に“そのゲーム機でどんなことができるのか”、“オンラインプレイを楽しむ方法”、“楽しみ方が広がるソフトや周辺機器”といった要素をお伝えしていきます。
PS4の特徴
PS4では、『モンスターハンター:ワールド』や『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』といった人気シリーズのタイトルからインディーゲームまで、多数のタイトルが発売されており、それらを高い描写力と処理性能でプレイできます。
また、オンラインに接続することで、気に入ったタイトルを自宅にいながら購入できる他、TwitterをはじめとしたSNSと連携することでゲーム画面を友だちとシェアすることもできます。
その他にも、Blu-ray Disc・DVDの再生、インターネットブラウザーによるネットサーフィンなど、ゲーム以外の機能も備わっています。特に、HDR規格対応のモニタを使用することで、HDRでの映像出力が可能なので、アニメや映画を見る時にもオススメです。
PlayStation VRでよりコンテンツを楽しめる
PS4と連動する機器として『PlayStation VR(PS VR)』が2016年10月13日より発売されており、本機器を対応タイトルで使用すると、3D空間でゲームの仮想世界に入り込んでいくような体験が楽しめます。
『バイオハザード7 レジデント イービル』や『グランツーリスモSPORT』などがPS VRに対応しており、どちらもよりリアルなプレイを堪能できます。また、『カイジVR~絶望の鉄骨渡り~』のような、マンガ・アニメの雰囲気を楽しめるタイトルも登場しています。
その他、PS VRでは、仮想空間内のスクリーンで映像コンテンツを楽しめる“シネマティックモード”やBlu-ray 3Dコンテンツの再生機能が備わっており、映画を見る時にも活躍してくれます。
なお、3月29日より『PlayStation VR PlayStation Camera同梱版(PS VR)』の価格が44,980円+税から34,980円+税に改定されており、より購入しやすくなっています。今まで入手するか迷っていた人は、この機会に購入してみてはいかがでしょう?
PlayStation4 Pro
PS4のハイエンドモデル『PlayStation4 Pro(PS4 Pro)』では、“4K”および“HDR”への対応により、高画質で快適なゲームプレイを楽しめます。
PS4 Proと同容量となる1TBモデルのPS4と比べると、価格は1万円高くなっており、少々サイズアップしていますが、そのかわりに性能が上昇している他、USBポートが増設されており、光デジタル出力端子も備えているため、機器を複数接続しやすくなっています。
PS4・PS4 Proのスペック一覧
モデル名 | PS4 ジェット・ブラック 500GB(CUH-2100AB01) | PS4 ジェット・ブラック 1TB(CUH-2100BB01) | PS4 Pro ジェット・ブラック 1TB(CUH-7100BB01) |
価格 | 29,980円+税 | 34,980円+税 | 44,980円+税 |
メインプロセッサー | Single-chip custom processor CPU:x86-64 AMD “Jaguar”、8 cores GPU:1.84 TFLOPS、AMD Radeon based graphics engine | Single-chip custom processor CPU:x86-64 AMD “Jaguar”、8 cores GPU:1.84 TFLOPS、AMD Radeon based graphics engine | Single-chip custom processor CPU:x86-64 AMD “Jaguar”、8 cores GPU:4.20 TFLOPS、AMD Radeon based graphics engine |
メモリ | GDDR5 8GB | GDDR5 8GB | GDDR5 8GB |
ハードディスク | 500GB×1 | 1TB×1 | 1TB×1 |
外形寸法(幅×高さ×奥行き/最大突起含まず) | 約265mm×39mm×288mm | 約265mm×39mm×288mm | 約295mm×55mm×327mm |
質量 | 約2.0kg | 約2.0kg | 約3.2kg |
光学ドライブ(読み出し専用) | BD:6倍速CAV DVD:8倍速CAV | BD:6倍速CAV DVD:8倍速CAV | BD:6倍速CAV DVD:8倍速CAV |
入出力 | Super-Speed USB(USB 3.1 Gen1)ポート×2 AUXポート×1 | Super-Speed USB(USB 3.1 Gen1)ポート×2 AUXポート×1 | Super-Speed USB(USB 3.1 Gen1)ポート×3 AUXポート×1 |
通信 | Ethernet(10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T) IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0(LE) | Ethernet(10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T) IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0(LE) | Ethernet(10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T) IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0(LE) |
AV出力 | HDMI出力端子(4K/HDR出力対応) | HDMI出力端子(HDR出力対応) | HDMI出力端子(HDR出力対応) 光デジタル出力端子 |
4Kへの対応による恩恵はゲーム以外でも発揮されており、後述する“連携サービス”で楽しめるNetflixやYouTubeなどの4Kストリーミングビデオサービスも視聴できるので、“ゲームはあまりやらないけど映画やドラマ、アニメは見るよ!”という人にもオススメです。
さらに、PS4 Pro向けにアップデートされていないタイトルのパフォーマンスを引き出す“ブーストモード”も搭載しているので、ゲームをプレイするけど4K HDRの機器を持っていない人でも購入を検討する価値はあります。下記にPS4 Proの特徴をまとめます。
【PS4 Proの主な特徴】
・専用機器(“4K”および“HDR”に対応したテレビ、PS4 Pro同梱のHDMIケーブルなど)があれば、4KおよびHDRコンテンツを楽しめる。
・PS VR用ゲームはフレームレートや映像表現が向上。
・すべてのPS4ゲームがPS4 Proでプレイ可能。専用機器があれば既存の2Kコンテンツ(PS4ソフト、Blu-ray Discなど)も、映像を4Kにアップスケールして出力可能。
【補足:4KとHDRについて】
4K
4000×2000ピクセル(ドット)程度の画素数(映像のきめ細かさを表す数値のこと)。画素数が高いほど映像が緻密になります。
4Kは、画素数がBlu-ray Discなどに採用されているフルHDと比べて4倍の数値になっています。
HDR(ハイダイナミックレンジ)
従来の映像に比べて、“明るさ”をより広い幅で表現できるようにする技術。暗い部分や明るい(まぶしい)部分も豊かな階調で再現できます。
※PS4 Pro、従来モデルも含めすべてのPS4がアップデートでHDR映像技術に対応します。
連携サービス
PS4では、Blu-ray DiscやDVDの他にも、PlayStation Videoをはじめとした動画配信サービスを使用して映像コンテンツを楽しめます。
人気の“YouTube”、映画やドラマ、アニメを楽しめる“Netflix”、“Amazonビデオ”に加えて、年間7,500以上の試合がライブ&オンデマンドで提供されているスポーツ・チャンネルの“DAZN(ダゾーン)”、10万曲のラインナップでカラオケを楽しめる“JOYSOUND.TV Plus”などがそろっています。
■連携サービス一覧
・PlayStation Music
・PlayStation Now
・PlayStation Video
・Netflix
・Amazonビデオ
・アニメ放送&VOD ANIMAX on PlayStation
・DAZN
・Red Bull TV
・WWE Network
・YouTube
・Rakuten TV
・U-NEXT
・DMM.com
・Twitch
・Hulu
・MLB.TV
・カラオケ@DAM
・JOYSOUND.TV Plus
・NBA
オンラインサービス“PlayStation Network”
PS4では、オンラインサービス“PlayStation Network”にサインインすることで、メンバーシップサービス“PlayStation Plus”やオンラインストア“PlayStation Store”といった機能やサービスを利用できます。
本項では、オンラインサービス“PlayStation Network”にサインインする方法や活用できるサービスを紹介していきます。
“PlayStation Network”にサインインする方法
“PlayStation Network”にサインインするには、Sony Entertainment Network(SEN)アカウントとインターネット接続環境が必要です。
SENアカウントの作成方法
PS4/PS3/PS Vitaなどのさまざまな機器で利用できるアカウントで、すでに所持していれば、そのアカウントを使用できます。
PS4で作成する場合は、ホーム画面の“設定”を選択して、“アカウント管理”、“サインイン”の順に進み、サインイン画面で“アカウントを作成する(はじめてPlayStation Networkをお使いの方はこちら)”を選ぶことで作成できます。
オンライン接続方法
PS4のオンライン接続方法はかなりシンプルです。ホーム画面から“設定”のアイコンを選択し、“ネットワーク”、“インターネット接続を設定する”の順に進み、プレイ環境にあわせて“LANケーブルを使う(有線)”と“Wi-Fiを使う(無線)”のどちらかを選択します。
有線で接続する場合は“LANケーブルを使う”を選びます。“かんたん”を選んで画面に従って操作を進めると、標準的な設定が自動で選ばれます。
無線で接続する場合は“Wi-Fiを使う”を選択。有線と同じく“かんたん”を選ぶことで、登録済みか検索されたWi-Fiネットワークが表示され、設定できるので、初めて使う人でも簡単にオンラインに接続できます。
▲“LANケーブルを使う”を選ぶと、画面に案内が表示されます。 |
▲“Wi-Fiを使う”を選ぶと、Wi-Fiネットワークが表示されます。 |
PlayStation Plus
“PlayStation Plus(PS Plus)”は、PlayStation Networkにおける有料メンバーシップサービスで、世界中のプレイヤーとPS4でオンラインプレイを楽しむには本サービスへの加入が必要となっています。
また、PS Plusではオンラインプレイ以外にも加入者限定のサービスが用意されています。厳選タイトルを追加料金なしで好きなだけプレイできる“フリープレイ”や加入者向けのアバターやテーマなどを受け取れる“スペシャル”など、多数のコンテンツが存在。コンテンツによって異なりますが基本は毎月更新されます。
その他、“今月のPS Video”として映像コンテンツが取り扱われたり、PS Storeでのセール時にはPS Plus加入者の割引率が通常よりもアップしたりするので、オンラインプレイをしない人でも魅力的な内容になっています。
PlayStation Store
“PlayStation Store(PS Store)”は、新作のゲームソフトや懐かしのゲームを遊べるゲームアーカイブスの他、追加アイテム、体験版などをダウンロードできるオンラインストアです。
PS Storeは基本的にいつでもアクセスでき、支払いはクレジットカードやプリペイド型カードでネットワーク上のお財布“ウォレット”から行うので、時間によらずゲームソフトを購入できます。さらに、ゲームを発売日の0時からプレイすることも可能です。
また、コンテンツはすべてデジタルデータで、受け取りはダウンロードによって行うため、気になったソフトを買いすぎてパッケージの置き場がなくなる……ということがないのもうれしいポイントです。もちろんHDDの容量は気にする必要がありますが、一度データを消したゲームタイトルでも再度Storeからダウンロード可能です。
なお、PS Storeは、PS4以外にもPCやスマートフォンなどの幅広いデバイスに対応しているので、外出先やネットサーフィンの途中で気に入ったゲームを購入することも可能です。
便利な機能の紹介
PS4には、親御さん向けの制御機能が搭載されている他、あわせて使うことで、よりPS4を便利に使える機器やアプリケーションが存在します。本項では、そんなPS4の便利機能や知っておきたいアプリケーションを紹介します。
ペアレンタルコントロール機能
“ペアレンタルコントロール機能”は、子どもがインターネットでのトラブルに巻き込まれないための機能です。
▲ペアレンタルコントロール機能の設定画面。 |
マスターアカウントとサブアカウントを作成して、サブアカウント側にチャットやメッセージ、PlayStation Storeでの利用限度額を設定することでトラブルを未然に防げるようになります。
また、有料で使用できるフィルタリングサービスも用意されており、有害・危険なサイトの自動ブロックを行ってくれます。
『nasne(ナスネ)』
『nasne(ナスネ)』は、PlayStation製品やスマートフォン、PCなどのさまざまな機器とつなげるネットワークレコーダーで、地上デジタルやBS、110度CS放送を録画・視聴できます。
『torne』や『nasne ACCESS』、『TV Side View』などの連動アプリを使用することで、同じネットワークにつながっている機器から録画・視聴できるので、外出中に気になっている動画を録画予約して、自宅のPS4でゆったりと番組を見たり、逆にPS4で録画した番組を外出先で視聴したりできます。
また、『nasne(ナスネ)』はTV番組だけでなく、画像や音楽なども保存できるので、さまざまな機器とつながることを活用してクラウドサービスの代わりに使うこともできます。
※PCでnasneを使用する場合は『PC TV Plus』が必要です。
PlayStation関連スマホ・タブレット用アプリ
SIEからは、『PlayStation App』をはじめとしたPS4・PlayStation Networkとの連動アプリが配信されています。『PlayStation App』でフレンド申請、『PlayStation Messages』でメッセージの送信、『PS4 Second Screen』でゲーム画面上への文字入力といったことができるので、PS4のオンラインプレイを快適に楽しめます。
特に、『PS4 Second Screen』はチャット機能のあるゲームでの文字入力に活用できるので、『モンスターハンター:ワールド』をはじめとする、チャットを行いながらプレイするようなタイトルを遊ぶ時にオススメです。
また、『PlayStation App』ではフレンド申請の他にも、アカウント情報の確認・設定、PlayStation Storeへのアクセスなど、PS4のホーム画面でできることは基本的に可能なので、PS4を持っている人ならぜひともダウンロードしておきたいアプリです。
配信中の連携アプリと主な機能
PlayStation App | フレンド申請、フレンドのオンライン状況・プレイ中のゲームの確認。PlayStation Storeカードのコードやプロダクトコードのスキャンなど。 |
PlayStation Messages | ゲーム仲間、お気に入りグループのオンライン状態のチェックやメッセージの送信。 |
PlayStation Communities | PlayStation Networkでコミュニティーの検索・参加。 |
PS4 Remote Play | Xperia スマートフォン、タブレット上でのゲームプレイ。 |
PS4 Second Screen | セカンドスクリーン対応ゲームでのプレイ時に、スマートフォンやタブレットへ情報表示・PS4への文字入力。 |
リモートプレイ
PS4にはリモートプレイ機能が搭載されており、本機能を使用することでPS VitaやPC、“Xperia(エクスペリア)”、タブレットでもPS4を操作したり、ゲームをプレイしたりできます。
本機能は、PS4とリモートプレイの対応機器をネットワーク経由で接続して、遠隔操作するというもの。家庭で誰かがテレビモニターを使用していて、PS4を映しだせない時でも、PS4を楽しめます。安定したWi-Fiネットワーク環境が必要ですが、外出先でPS4のゲームをプレイすることも可能です。
ちなみに、リモートプレイを行う際には、PS Vitaの使用がオススメです。リモートプレイの際は、PCではワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK4)が必須で、Xperiaスマートフォンでも快適にプレイする場合はコントローラがあるのが望ましいですが、PS Vitaならば本体のみでプレイできるので、自宅・外出先ともに気軽にプレイできます。
なお、電撃オンラインでは、“エクスペリア”を使ったリモートプレイ方法&体験レポートの記事を掲載しています。リモートプレイ中の利用制限などはPS Vitaと共通しているので、ぜひチェックしてみてください。
※画像はスクリーンショットを含みます。
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