2018年4月25日(水)
アークシステムワークスから4月26日に発売されるNintendo Switch用ソフト『キューブクリエイターX』のレビューをお届けします。
『キューブクリエイター3D』で38万ダウンロード以上を記録した『キューブクリエイター』シリーズの最新作が登場。サンドボックスゲームの楽しさはそのままに、RPG要素や多数の進化が加わり、さらにじっくり遊べる作品になりました。
アドベンチャーモードでは、のどかで平和な村“ホームワールド(以下、ホーム)”を拠点に、さまざまなワールドを冒険します。“石板のかけら”を集めることで砂漠、南国、山岳といったさまざまなワールドへ行けるようになります。
それぞれのワールドに足を踏み入れると、木々が並んでいたり、モンスターがウロウロしていたり、ホームとは全く違う光景が広がります。そして、この広いワールドのどこかには“めずらしいもの”……つまりお宝が眠っています!
壁や地面は壊して進めるので、道のりに沿って進むもよし、道なき道を進むもよし。ワールド中を好きなように冒険できます。隠されたエリアなども用意されていて、プレイ中は「この先はどうなっているんだろう?」と好奇心をくすぐられます。
実際に、行き止まりかと思われた壁を壊し、段差や岩を乗り越えていくと、そこに広がっていたのは……マグマがあふれ出る地下世界!
“めずらしいもの”はありませんでしたが、ワールドの秘密を1つ解き明かせました。こうした新しい発見があると、また次の新しい発見をするために冒険を続けてしまいますね。
ちなみに、このモードはマルチプレイにも対応しています。同じワールドを友だちと一緒に冒険すれば、1人では気づきにくい道やギミックを、簡単に見つけられるかもしれませんね。
ワールドで冒険をする際には、モノを壊す“こん棒”や“シャベル”が欠かせません。これらを作るのが“クラフト”です。
ワールド内の木や壁などを壊すと土や石、丸太などの素材が手に入り、それらを組み合わせる(クラフトする)ことで、冒険に役立つさまざまなアイテムが手に入ります
こん棒やシャベルには耐久値があり、使い続けていると、いつか壊れてしまいます。素材がない時に壊れてしまうと、作り直すのがもう大変! 実際にプレイしていて、何度も素材集めの大切さを痛感しました。
素材があるといろいろなアイテムを作ってみたくなりますが、数が十分でないうちはグッと我慢。つねに予備のアイテムが作れるくらいの素材を確保して、エコロジーなプレイを心がけましょう!
また、ホームにいる住人がアイテムを交換してくれることがあります。欲しいアイテムがあるとは限りませんが、こまめにチェックしておくことで素材やアイテム集めが楽になるでしょう。
住人とのアイテム交換では“宝の地図”というアイテムに交換してくれることもあります。地図を手に入れるとマップに新たな場所が指し示され、その場所ではレアな素材が手に入りやすいです。
冒険で“めずらしいもの”を見つけると、旅人の報酬として自由に使える場所“りょうち(領地)”がもらえます。
町ではモノを作ったり壊したりできませんが、“りょうち”の中であればやりたい放題! 花を集めて花壇を作ったり、キューブでお城を作ったり、自分だけの空間が作れます。
早速、“りょうち”を花でいっぱいにしようと、ヒマワリやチューリップを植えてみたのですが……広すぎる! ワールドで花をたくさん集めたつもりでしたが、面積に対して全然足りていませんでした。これだけ広いと、大きな建物や広大な花畑など、大きいモノの作りがいがあります。
いきなり手の込んだものを作るのも大変なので、まずは家の中をリフォームするところから始めるのもいいかもしれません。その際、家の壁も簡単に壊せてしまうので、作業中に穴をあけないよう注意しましょう!
このように冒険に行って、新たな発見をして、お宝を見つけて、集めた資源で“りょうち”を飾りつけて……と、アドベンチャーモードではいろいろな成長が楽しめます。キューブの世界で思う存分遊んじゃいましょう!
ニンテンドー3DSからNintendo Switchのソフトになり、大幅にゲームシステムが進化した『キューブクリエイターX』。これまで以上に“キューブの世界”をリアルに感じられるようになりました。
新たに“絶海”という海を冒険するワールドが登場します。水の中では、泡のメーターが0になると倒れてしまうので、注意して探索をしましょう。
時間の変化だけでなく、天気もつねに変化します。ホームの天候が悪いと、作った畑などが荒らされてしまうことも……。周りを石でしっかりと囲うなど、雨風を防ぐための工夫が必要になります。
キューブが“熱”を持つようになりました。木のキューブを燃やすことで炭に変化させるなど、新しいモノ作りの幅が広がります。
キャラクターに“大きさ”と“重さ”のパラメータが追加。体重が重すぎると動きが遅くなり、小さいせいで大きいモンスターにやられてしまうことも。
育成方法によって、ペットの見た目が変化するようになりました。ペットを手に入れるには、生き物を攻撃すると手に入る“メダル”を使用します。
自分の分身となるキャラクターのアバターは、新モード“アバターカスタマイズ”で好きな見た目に変更できます。
カスタマイズ画面では、顔の表情、体の模様、色を設定できます。表情と模様は用意されたパターンの中から選びます。色は1マスごとに決められるので、イラストのようにデザインすることもできます。
作ったアバターは3つまで保存できるので、いろいろなアバターを作って遊びましょう!
クリエイティブモードは、オリジナルワールドを自由に作れるモード。たくさん用意されたステージの形やキューブの種類を組み合わせることで、自分だけのワールドを作ることができます。
今作では、一度作ったものをパーツ単位で登録&呼び出しできたり、選択した範囲を一括削除できたりと、より手軽にワールドを作れるようになりました。
また、作ったパーツをみんなとシェアすることもできます。ワールド作成の効率がアップするのはもちろんのこと、友だちと役割分担して作るのも楽しそうですね。
ステージビルダーモードは、仕掛けがついたギミックキューブを使ってオリジナルステージを作れます。作ったステージはみんなとシェアできるので、難しいステージを作ってチャレンジしてもらいましょう!
配置できるのはキューブだけではありません。スタートとゴールを好きな位置に設定したり、道中にモンスターを配置して難易度を高くしたりと、作り方によってはとても長く難しいステージを作れます。
筆者も何か作ってみようと、敵を倒しながら迷路を進むステージを作ったのですが……試しにプレイしてみると、自分で作ったのに全然クリアできませんでした(泣)。
とはいえ、ギミックを考えるのは言うまでもなく楽しいですし、ゲームクリエイターの方々を今まで以上に尊敬できるようになりました。
▲モンスターによって強さも大きく変わります。モンスターだらけの超難関のステージを作るのもおもしろいかも!? |
このモードにも、ステージの形状やゴールのルールなど新たな要素が追加されています。また、クリエイティブモードで紹介したパーツ保存と範囲選択を利用できるので、ステージ作りもかなり楽ちんになっています。
アドベンチャーモードを中心に、いろいろな楽しみ方ができる本作。どのモードでも遊び方の幅が広く、遊び始めたら時間を忘れてプレイしてしまうおもしろさでした。
加えて、登場するキャラクターがいちいちかわいい! キューブで作られた動物はペットにして一緒に歩きたくなりますし、作り込んだ自分のアバターにも愛着が沸いてきますね。
ステージビルダーモードでは、難しいステージを作ろうと考えるのがとても楽しく、気がつくととんでもない長さのステージを作っていた……ということもありました。
細かい部分までこだわって作れるので、同じステージでも少し変化を加えるだけで何度も楽しむことができそうです。
ひとたびプレイすれば、時間を忘れて熱中してしまうこと間違いなし。キューブの世界を冒険して、自分だけのワールドを作って、みんなの作ったステージに挑戦して……いろいろなことを楽しんじゃいましょう!
(C)2018 Big John Games/ (C) ARC SYSTEM WORKS
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