2018年4月18日(水)
『ときめきGS 3rd』で推しキャラにメロメロに。三角関係モードや魅力的な物語を紹介【綾那のゲームに夢中】
さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”。連載第8回では、多くの女性ユーザーの心をつかんだ『ときめきメモリアル Girl’s Side 3rd Story』をお届けします。
多くのオタク、ゲーマーには、“推し”と呼ばれるキャラクターがいるでしょう。ジャンルが変わるたびに移り変わっていくこともありますが、結局は推しに戻ってくるという“絶対的な推し”という存在がいる人も少なくないはず。
かくいう私にも、そういう推しが存在します。その推しがいるタイトルが今回書かせていただく『ときめきメモリアル Girl’s Side 3rd Story』です!
あの『ときメモ』のガールズサイド……つまりは男の子を攻略していく乙女ゲームです! その中でもナンバリング3作目の『3rd Story』に焦点を当てて、今回は書いていきたいと思います。
舞台は3作品とも同じはばたき市で、『3rd Story』は“はばたき学園”という学園で3年間生活することとなります。3年間の間に男の子と出会い、親密度を深め、卒業式で告白されてハッピーエンドになることを目指します。
簡単に説明するとこのような流れですが、男の子と親密になっていくと明らかになっていく彼らのストーリーはかなり濃厚です。
メインキャラを紹介しつつ、推しキャラの好きなところを掲載
プレイヤーは、「バンビ」という愛称の女の子を操作します。学校生活では勉強したり、おしゃれをしたり、自分を磨きながら、いろいろなイベントを体験するのです。
ここで、攻略対象となる魅力的な男の子たちを軽~く紹介していきます。
桜井琉夏(さくらい るか)(声優:杉田智和)
まるで王子様のような見た目ですが、明るくやんちゃで不思議ちゃんな一面があります。兄の琥一と二人暮らしをしています。女生徒に人気。
最初から優しいのですが、親密になっていくうちに、目を離すとどこかにフラッと行ってしまいそうな儚さがあります。主人公とは幼なじみです。
桜井琥一(さくらい こういち)(声優:諏訪部順一)
琉夏のお兄ちゃんで、同じく主人公とは幼なじみ。ワイルド系で強面、おまけに喧嘩も強いので怖そうに見えるのですが、実は優しく料理も上手です。
親密度が低い時は見た目通りちょっと怖いのですが、親密度が上がってくるとデレてきます。ギャップ萌……最高です。
不二山嵐(ふじやま あらし)(声優:宮下栄治)
男らしく、“ザ・体育会系”! ……でも天然という日本男児。食物連鎖の頂点に君臨してそうなオーラを感じます。柔道を愛し、柔道に愛された男です。
あまりのピュアさに、プレイしていると自分が汚れているように思えてきます。彼の三歩後ろを歩きたくなるような人ですね。
新名旬平(にいな じゅんぺい)(声優:私市淳)
年下キャラで、チャラい感じで流行にも敏感なムードメーカー……だけど入試は首席で合格するほど頭がいいのです。ちなみにチャラい感じなのに、実は奥手でピュアっこ。
年下ということで本格的に彼とお近づきなるには、バンビが2年に上がり、彼が入学してきてからになるのですが、街に繰り出すと出会えるので、ちょっと特別な感じがします。
紺野玉緒(こんの たまお)(声優:千葉進歩)
ひとつ上の先輩で、“はばたき学園”の生徒会長。物腰が柔らかく面倒見もいい秀才です。意外なことにお笑い鑑賞が趣味。
個人的に私服のセンスがあまりよくないと感じたのですが、そこが一周回って愛おしいキャラです。最初から優しいので、翻弄して困らせたくなるタイプだと思いました。
設楽聖司(したら せいじ)(声優:立花慎之介)
ひとつ上の先輩で、お金持ちのお坊ちゃま。“シタラーズ”という親衛隊がいます。若干ひねくれてて、嫌味っぽいことを言ってくるのですが、本人は悪気はありません。なお、幼いころ、天才ピアニストと呼ばれていました。
絵に描いたようなツンデレで尊大です。最初は彼のキツイ言葉の数々に凹む事もあるが、デレ始めてからはこっちのもの!
主な攻略メンバーはこの6人です。先に私の生涯推しであろうキャラクターを言っておきますと、設楽先輩がそれにあたります。はい、私もシタラーズです!
そもそもの話になるのですが、私は男性のツンデレ属性というものにはまったく、まったく興味がなかったのです。
そのため、最初の設楽先輩の印象は“怖い”だけでした。むしろチャラそうに見えて根はしっかりしてるニーナ(新名旬平)に興味があり、一番最初に攻略したのもニーナだったくらいです。
でも音楽室でピアノをひく設楽先輩を見てから、いろいろと変わっていきました。携帯を使うのが苦手、黒板消しをはたくのが下手、綿毛が怖い……最初の印象が“怖い”だったので、親密度が上がるにつれて優しくなってきたら、こちらの好感度は上がる一方でしたね。
なんでしょうね、設楽先輩は母性本能をくすぐってくるんですよ。「この人には主人公がついてないと駄目だ!」と(笑)。そのような感じで設楽聖司沼にハマり、もうそのままどっぷりです。
タッチを楽しめる3DS版とLive2DがすごいPSP版
この『3rd Story』ですが、3DS版とPSP版が出ていて、内容が少し異なっているため、特徴をふくめて紹介します。
どちらにも共通しているのは、三角関係モードがあるということ。三角関係になる組み合わせは決まっていて、桜井兄弟、柔道部ペア(嵐・ニーナ)、先輩コンビの組み合わせで起こります。三角関係モードには上記のペアと遊んで仲よくしていると突入するのですが、距離感がシビアなんです。
3人の仲を崩さないようにするには、バランスを見つつ2人の男の子と親密になる必要があります。でも、一方が恋心を抱いてしまうと、途端に雰囲気が変わってしまうのです。まさに三角関係! 恋のバトル勃発!! これが『3rd Story』最大のポイントですね。
次に3DS版の特色をお伝えします。3DSならではの機能は、デートの帰り道などにタッチペンで彼をつっつきまくれること! そう、スキンシップです!
デート中、彼にスキンシップして高評価を得ると、大接近モードになります。ここでもつっつきまくれるのですね。好きな箇所をつつくことができるのは3DSならではで、画面に穴が開くかと思うほどにタッチしました、はい。
その後に発売されたのが、PSP版『ときめきメモリアル Girl's Side Premium ~3rd Story~』です。こちらではキャラがぬるぬる動くLive2Dシステムが追加されました。自然に動く様子がたまりません。
さらに“きまぐれプレイ”という恐ろしいシステムが誕生したのです。きまぐれプレイ……それは天使となるか、それとも小悪魔となるかをプレイヤーが選べるというもの。
選択肢や服装でその値は上下されていきます。中には小悪魔タイプにドキッとする男の子もおり、翻弄するといつもと違った反応が返ってくるのがいいんですね! 彼の家に行く時にミニスカートや、肌が露出したものを着ていった時の反応は必見です!
ちなみに3DS版にあったスキンシップは、近づいたりふれてみたりする“アプローチモード”になっています。これでも重要になるのは彼との距離感です。また本体を縦持ちすることで、男性との距離をより近づけるような描写を楽しめます。
なお、どちらのタイトルでも気になる男子との親密度を知りたい時は、仲よし3人組の1人である宇賀神みよちゃんという子に電話します。『Girl’s Side』シリーズの『1』、『2』では、女友達は恋のライバルになることがあったのですが、本作では味方なので心安らかに日々をすごせます(笑)。
▲もう1人の友だちは、バレー部に所属し、モデルをこなす花椿カレンちゃん。 |
コンビごとに描かれる物語にもドキドキ
上記のようにいろいろなところでドキドキさせてくれるのですが、本作はストーリーもいい! 本当にいいんです!
例えば桜井兄弟。彼らは親元を離れて2人で生活してます。仕送りもほとんどなく貧乏生活なので、2人でバイトをしながら学校に通っているのです。授業をよくサボったり喧嘩したりと、いわゆる不良兄弟で悪い意味で有名です。
自由でマイペースに生活しているように見えがちですが、2人を知っていくうちに琉夏の儚さがどんどん濃くなっていくため、ハラハラします。
青春組と呼ばれている嵐さんとニーナのルートは、まさに“青春”! もともと“はばたき学園”になかった柔道部を嵐さんが立ち上げ、そこに主人公がマネージャーとして加わり、最後に部員となるニーナを捕獲して、部活に恋に励む感じとなります。
ニーナは嵐さんのことをすごく尊敬しているので、三角関係モードになった時の彼の苦悩がまたいいんですよね。「ああ、青春だなあ」と。嵐さんと主人公は付き合っていなくとも熟年の夫婦のような雰囲気を醸し出してくるので、それにもドキドキしてしまいます。
男の中の男! 硬派な嵐さんと、チャラいくせに奥手でピュアなニーナのペアがすごくいいのです。
先輩組は、1年早く卒業してしまいます。そのため、卒業以降は学校外で会うことになるので、ちょっと特別な感じがします。設楽先輩は子どものころに天才ピアニストと言われていたのに、あることがきっかけでピアノから離れてしまっています。お金持ちで天才肌のピアニストときたら、頭よさそうなイメージですが、実は設楽先輩……成績が悪いです……。
その面倒を見ているのが玉緒先輩! 尊大な態度の設楽先輩と付き合えるすごい人ですね! 私的な先輩コンビのイメージは、3人でコタツに入り、玉緒先輩にミカンの皮をむかせながら設楽先輩が延々とそのミカンを食べている感じですね。
心をときめかせてくれた大好きなタイトル
未だにゲームに登録した自分の誕生日と、推しキャラ・設楽先輩の誕生日である2月17日には『GS3』を付けています。というのも、ソフトを起動させた時にお出迎えボイスがあるのですが、誕生日だと特別なボイスを聴けるんですよ!
男の子が好きそうな場所にデートへ誘い、真剣に選択肢を選び、「これだ!」と思った選択肢が微妙に外れていた時の虚しさ。「いつになったらデレてくれるんだよ!」と不貞腐れてる所に電話がかかってきて、デートに誘われた時のガッツポーズ。
必死にタッチペンで画面をつついたデート中。デート後、主人公の家の前で別れる時のやりとり、そしてそこで他の男の子が現れてしまった時の緊張した空気。そういった1つ1つにドキドキするし、ハラハラするしで心臓が持たない乙女ゲーでした。いまだに好きなタイトルと断言できます。
画面が暗転した瞬間に映る自分のにやけ顔のおぞましさも、ある種の思い出でございます。
現在、PlayStation StoreではPSP版をダウンロード可能です。PSP、PS Vitaでダウンロードできるので、“はばたき学園”に通うべくプレイしてみてはいかがでしょうか?
そしていつか、『ときメモGS』がVRの世界に来ないかなあ……。
(C)Konami Digital Entertainment
データ
- ▼『ときめきメモリアル Girl’s Side Premium ~3rd Story~(ダウンロード版)』
- ■メーカー:KONAMI
- ■対応機種:PSP
- ■ジャンル:SLG
- ■配信日:2012年3月15日
- ■価格:4,571円+税