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2018年4月23日(月)

『モンハンワールド』“狩王決定戦2018”が開幕。辻本さんらがコンセプト映像とともに開発秘話を語る

文:げっしー

 カプコンは、発売中のPS4用ソフト『モンスターハンター:ワールド』の大会“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)を、4月22日にベルサール秋葉原で開催しました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 『モンスターハンター:ワールド』は、『モンスターハンター』シリーズ最新作となるハンティングアクションゲームです。新たに構築された多種多様な地形や生態系が息づく世界で、そのすべてを利用してモンスターを狩るという狩猟生活を体験できます。

 “狩王決定戦”は、『モンスターハンター:ワールド』の最速ハンター“狩王”を決める公式大会です。過去最多の全国7都市で行われる地区大会の上位チームが決勝大会に進出し、日本一の最速ハンター“狩王”が決まります。

 会場では、大会の開催に加えて、ステージイベントや展示、グッズの販売が行われていました。

リアルバウンティ達成スタンプラリー

 会場内では、各コンテンツを回ってスタンプを集めることで、豪華『モンハン』シリーズの賞品が当たる“肉焼き抽選会”に参加することができました。

撮影コーナー

 ハンターになりきれる顔出しパネルなどが設置されており、「ひと狩り行こうぜ!」の掛け声とともに、多くの人が記念撮影を行っていました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 また、時間によっては受付嬢やハンター、オトモアイルーが登場するという場面もありました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

展示コーナー

 “展示コーナー”には登場キャラクターや装備の原画に加えて、リアルサイズのネルギガンテ装備が展示されていました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

場内チャレンジクエスト

 2人1組でクエストにチャレンジし、制限時間内にクリアするとスタンプがもらえました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

モンハン屋台

 スリンガー射的に挑戦する“モンハン屋台”。見事3点以上獲得するとスタンプをもらうことができました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

肉焼き抽選会

 スタンプを3つ集めることで参加できる肉焼き抽選会は、音楽に合わせて肉焼きにチャレンジする内容になっていました。ハンター気分を味わえるとともに、豪華なグッズが当たるということで、多くの人が楽しんでいました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

物販コーナー

 物販コーナーには、“狩王決定戦2018”の記念グッズである狩人Tシャツやマフラータオルに加えて、『モンスターハンター:ワールド』サウンドトラックやカプコンフィギュアビルダー、カプコンカフェ限定商品などがラインナップされていました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

『ストリートファイターV アーケードエディション』体験コーナー

 会場内には、『ストリートファイターV アーケードエディション』体験コーナーが設置。体験者には、『ストリートファイターV アーケードエディション』で使用できる、いぶきのコスチューム(『モンハン』シリーズ キリン装備)のプロダクトコードが贈られました。こちらでは、大会が開催されていました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

ステージイベント

“狩王決定戦2018”スペシャルステージ

 ステージイベントには、プロデューサーの辻本良三さん、エグゼクティブディレクター兼アートディレクターの藤岡要さん、ディレクターの徳田優也さんが登場。まずは、東京地区大会予選の結果が発表されました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 予選はプケプケ討伐のタイムを競うというもの。50秒台のチームがひしめく中、1位進出チームのクリアタイムが49秒と発表されると会場内から驚きの声があがりました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 発表後には辻本さん、藤岡さん、徳田さんが試作開発コンセプト映像を見ながら、本作がどのようにして制作されてきたのかを語る開発者トークが行われました。辻本さんが「さっき50秒台で狩猟されていましたけど、モンスターは作るの結構大変なので、その過程を知っていただきたい」とコメント。1つ目に、2015年11月時点でのゲームコンセプト/グラフィックリファレンス映像が流されました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 2014年12月ごろから開発が始まったという『モンスターハンター:ワールド』。『モンスターハンター』の生態系にフォーカスして、リアルな生態系を構築し、その中でハンティングを体験してほしいというコンセプトが掲げられたそうです。

 試作するにあたり、武器を使わずにモンスターを見つけ出し、環境や生態系を利用しながらハンティングをした場合、どれくらいのことができるのかを映像だけではなく、ゲームシステムとして構築したとのことです。

 開発当初は、オープンフィールドのゲームがはやっていたのですが、本作では広さではなく密度で勝負したとのこと。プレイヤーがいろいろなものを見つけたり、使用できるものを多く取り入れたりして、インタラクションがある中でプレイしてほしいということを最初のきっかけにしたそうです。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 続いて流されたのは、2015年4月に制作されたゲームコンセプト映像。1つ目の映像の続きの場面からということで、大型モンスターとのアクションにひも付く要素の検証を行ったものとなっていました。複雑な地形の中でどういったアクションを行えるかが検証されていました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 滝を利用してモンスターを誘導するアクションは、辻本さんお気に入りのアクションとのこと。製品版でも入れざるを得ない状況となり採用されています。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 映像の最後には、ラギアクルスが登場しましたが「本作では出てきません! 実装されません!!」とコメント。会場にいた多くの人が残念そうな表情を浮かべていました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

オンライン開発者チャレンジクエスト

 開発者トーク後に行われたのは、オンライン開発者チャレンジクエスト。辻本さん、徳田さんが先着2名のオンラインユーザーとともに、歴戦の個体のテオ・テスカトルに挑み、クエストクリアで“金の竜人手形”1枚がもらえるという内容になっていました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 “金の竜人手形”は宝玉などと交換できるため、徳田さんは「皆さんも、そして私もほしいのでクリアしたい!」と意気込みを語りました。

 辻本さんがハンマー、徳田さんがライトボウガン、ユーザーがチャージアックス、ハンマーを使用し、モンスターをめまい状態にしやすいパーティーでの挑戦。辻本さん自身は、テオ・テスカトルが苦手とのことでしたが、生命の粉塵、癒しの煙筒を使用してお互いにサポートしながら狩猟していました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 途中、ユーザーが1度力尽きてしまうという場面では、辻本さんが「ドンマイ、ドンマイ!」とコメントしスタンプも送っていました。

 その後もお互いサポートしながら危なげなく狩猟が進んでいき、見事クエストクリアとなりました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

情報コーナー

 情報コーナーでは、ALOOKとのコラボレーションメガネの情報、『一番くじ モンスターハンター:ワールド』の発売情報、“モンスターハンター オーケストラコンサート 狩猟音楽祭2018”の情報が公開されました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 会場には、コラボレーションメガネと一番くじの賞品が展示されており、多くのハンターが確認する様子を見られました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

東京地区大会決勝戦

 “狩王決定戦2018”スペシャルステージ後には、東京地区大会決勝戦がスタート。決勝戦クエストの内容は、ネルギガンテの討伐タイムを競うものです。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 太刀、ハンマー、ガンランス、スラッシュアックス、弓の中から武器を選択し、クエストに挑むのですが、ハンマー、スラッシュアックスを選択しているチームが多く、同じ攻撃を繰り出し、シンクロした動きには会場から大歓声が。モンスターの部位破壊やダウン状態にした時にも歓声が上がり会場は終始大盛り上がりでした。

 中には、プレイヤースキルの高さに誰もが驚愕し、驚きの声が上がる場面も。決勝ということもあり、どのチームもスムーズにクエストをクリアしていき、あっという間に全8チームの挑戦が終了しました。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 そして、いよいよ結果発表の時間が。自信満々の表情を浮かべる選手もいる中、すべてのチームのタイムが発表されました。8チームの中から上位4チームが決勝大会への出場権が与えられ、見事その権利を獲得したのが、“六期団”チーム、“腿ハメド腹筋ドゥル”チーム、“AGent”チーム、“導きのK.R”チームでした。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)
“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

 なお、“狩王決定戦2018”スペシャルステージや東京地区大会決勝戦の様子は、“YouTube Live”“Twitch”でアーカイブ映像として配信されているので、興味のある方は視聴してみてはいかがでしょうか。

開発者コメント

 イベント後には辻本さん、藤岡さん、徳田さんへのインタビューが行われたので、その模様をお届けします。なお、インタビュー中は敬称略です。

――“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)を終えての感想をお願いします。

辻本:今回から地区大会7会場になり、加えて久々の据え置き機での大会ということでレギュレーションをしっかり組みました。そのレギュレーションを参加者も理解していただいていたので、スタートとしてはとてもいいものなったと思います。

――上位チームのプレイはどうでしたか?

藤岡:ネルギガンテは、そのまま実力がが反映されるようなゲームデザインを目指していたので、プレイヤースキルがよく見れる大会になって、見ていてとても楽しかったです。

徳田:プケプケはいかにモンスターを抑え込むかというのが勝負の分かれ道になるように設定しました。逆にネルギガンテは罠が効かないので、アクション性で勝負するようにしたかったのですが、まさにその通りの答えを出してくれた上にあんなタイムを出すというのは予想以上でした。

――開発トークでは試作段階の映像が流れていましたが、他の会場では違ったものが流れるのでしょうか?

藤岡:各フィールドの生態、モンスター、そういったところをどう考えて制作したのか、どういう世界観の設定にひも付いてゲームデザインにしたのかというのをお話しできたらいいなと思っています。

徳田:映像も使用しつつ、実機プレイも交えながらそのフィールドについて詳しく説明するような機会にしたいと思います。

――日本でようやく始まった大会ですが、今後世界規模での開催の予定はありますか?

辻本:ワールドワイドで要望はいただいておりまして、できる範囲で開催したいとは思ってます。ただどうしても、しっかりしたレギュレーションや運営が必要になってきますので、そういうところを検証して、日本以外の地区でも開催できる場所があったら、開催したいと思っています。

“モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018”(東京大会)

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