2018年5月8日(火)

【おすすめDLゲーム】『VOEZ』は青春を感じるさわやかリズムゲーム。カラフルな音楽を存分に奏でよう

文:イナヤ マギ

 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はNintendo Switch『VOEZ』をお届けします。

『VOEZ』

 『VOEZ』は、人気リズムゲーム『Cytus』や『DEEMO』を手掛けたRayarkのリズムゲーム第3弾です。2016年5月にアプリ版が配信され、2017年3月にNintendo Switch版が配信されました。さらに、2018年1月には、Nintendo Switchのパッケージ版が発売されています。

『VOEZ』

 今回はNintendo Switch版をプレイした感想や遊び心地をレポートしていきます。

カラフルな音楽を奏でて青春バンドの物語を進めよう

『VOEZ』

 本作はリズムゲームをプレイすることで、青春いっぱいのストーリーを追うことができるという、ちょっと変わったゲームとなっています。

『VOEZ』

 ストーリーの舞台は、海が見える美しい町“蘭空町”。蘭空高校に通う男女6人によって結成されたバンド“VOEZ”が成長し、その歌声が世界へと広がっていく模様がイラストとテキストでつづられます。イラストは、少女漫画を思わせるふんわりとしたテイストに清涼感がプラスされており、青春ストーリーに非常にマッチしています。

『VOEZ』

 ただし、イラストを見たり、テキストを読んだりするのが基本で、選択肢による分岐などプレイヤーが干渉できる部分はありません。解禁条件もクリア曲数や特定の難易度で高判定をとるなどわかりやすい条件が多く進めやすいのですが、ストーリーとリズムゲームとの関連性はやや薄めとなっています。

『VOEZ』

 “ストーリー内のライブでやる予定の曲でランクB以上を1曲達成”というような、ストーリーと関係ある解禁条件などがあれば、もっとストーリーに感情移入できたと個人的には思いました。

カラフルでアクティブ! 視覚でも楽しめる斬新なシステム

 リズムゲームの操作は、“ノーツ(アイコン)が判定ラインにきたらタッチかスワイプ”といたってスタンダード。タップの他に、縦長のノーツを長押しする“ホールド”、白く小さいノーツのグループをすべてスライドしていく “スライド”、矢印の方向にスワイプする“スワイプ”が登場するので、タイミングよく操作して高得点を狙いましょう。

『VOEZ』

 ここまでの操作は他のリズムゲームでもよくあるものですが、本作の特徴はノーツが落ちてくるレーンにあります。レーンは増えたり動いたりするんです! 楽曲のリズムに合わせて本数が変化し、左右自由に動き回ります。レーンのカラーも曲に合わせて細かく変化するという、かなり凝った作りになっているのですが……リズムゲームゆえに自分がプレイしている時にはじっくり見られないのがジレンマです。

『VOEZ』

 見ていて楽しいこのレーンは、ゲームのやり応えをアップさせています。動き回るレーン内にノーツが落ちてきたり、ホールド中にレーンが動き出したりするなど、アクティブでスリリングなプレイを楽しむことができるのです。

『VOEZ』

 難易度は“イージー”、“ハード”、“スペシャル”から選ぶことができるので、初心者からリズムゲームファンまで幅広く楽しめるかと。リズムゲーム中は、ミスをしても途中で終了することはなく、しっかり1曲楽しめるのも初心者にはうれしい仕様です。

『VOEZ』
▲難易度“イージー”はレーンの移動があまりなく、落ちてくるノーツの数も少なめ。初心者はまずこちらから始めましょう。
『VOEZ』

 曲を開始する前の画面では、右下に難易度やゲームスピードが表示されており、変更可能。その時の気分や曲によってすぐに設定を変えられるので、地味に便利です。

Nintendo Switch版ではタッチ操作とボタン操作が可能

 Nintendo Switch版は、タッチ操作とコントローラによるボタン操作から選ぶことができます。

『VOEZ』

 タッチ操作は、アプリ版と同じようにラインに触れたノーツ自体をタッチしたり、スワイプしたりしてプレイ。これまでにリズムゲームを遊んだことがある人は、スムーズにプレイできると思います。リズムゲーム初心者には、レーンが動くなど少し難しいところがあるので、イージーから徐々に慣れていくのがいいと思います。

 ボタン操作は、ノーツがラインにきた時に、どのボタンでもいいので押せばOKと、非常にカンタンな操作になっています。なおスワイプの場合は、アナログスティックで矢印の方向に入力します。まったくリズムゲームをプレイしたことない人でも、遊びやすいかと。また、TVモードで遊ぶことができるので、大画面でじっくり音楽を聴きながらプレイできるのも魅力となっています。

『VOEZ』

 両方でプレイした筆者のオススメはタッチ操作です。ボタン操作はイージーなら楽ですが、落ちてくるノーツが多いハード以上の譜面をプレイした時に、どのボタンが対応しているのか、直観的にわかりにくかったり、同時押しの数が多いため対応できなかったりと、やや慣れが必要。

 リズムゲーム初心者で「うまくなって高い難易度にも挑戦したい」という人は、タッチ操作で慣れておくのがいいかなと思っています。

楽曲をすべて遊べるNintendo Switch版!

『VOEZ』

 アプリ版は基本プレイ無料で誰でも遊べますが、楽曲の購入には有料アイテムが必要。ストーリー解放でアイテムをもらえたり、期間限定のフリープレイ曲があったりするのですが、Nintendo Switch版なら最初からすべての曲がオープンされています。「遊びたい曲が有料ですぐに遊べない!」ということはなく、好きな曲を好きなだけプレイできるのがうれしいです!

『VOEZ』
『VOEZ』

 本作はデフォルトで160曲が収録されています。ジャンルもテクノやロック、ポップスなど幅広く、クオリティの高いものばかりなので、純粋に音楽を聴くだけでも楽しめます。

『VOEZ』
『VOEZ』

 ダウンロード版の価格は2500円で、すべての曲が最初から遊べて、無料のバージョンアップで曲も追加されていくので、非常にお買い得だと思います。たくさんの曲で自由に遊びたいという方は、Nintendo Switchをプレイしてみては?

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