2018年5月21日(月)
5月18日に、東京後楽園ホールにおいてPC/PS4用『ファイヤープロレスリング ワールド』の名前を冠した“BEST OF THE SUPER Jr.25(以下、BOSJ)”が行われた。
本作『ファイプロW』は『ファイヤープロレスリング』シリーズの12年ぶりの最新作。豊富なパーツや技を使ってオリジナルのレスラーを作り、そのレスラーデータをアップロードすることが可能だ。
以下で、場内の様子のリポートと、『ファイヤープロレスリング ワールド』を手掛ける松本朋幸さんへのインタビューを掲載していく。
コラボが発表されている新日本プロレスにて、ゲームの名前を冠した大会が行われるということで「最新情報があるのでは?」と予想するファンも多かった。ロビーにはゲームタイトルの展示物が陳列されており、その中のポスターにてPS4版の発売日が8月9日であることが明かされた。
さらに、新日本プロレスとのコラボグッズが同梱された『新日本プロレス PREMIUM EDITON』の発売もあわせて公開に。
同梱される豪華アイテムは3種類。新日本プロレスを代表する選手4人(オカダ・カズチカ、ケニー・オメガ、棚橋弘至、内藤哲也)の“レスラーミニフィギュア4体”と、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)とのコラボTシャツとコラボタオルとなっている。
またパッケージ版の予約特典として、ゲームに登場する新日本プロレス全選手の技やデータなどを網羅した“公式コンプリートガイド 新日本プロレスレスラー名鑑”がついてくることが明らかになった。
ダウンロード版として、後日発売予定のDLCをセットにした『デジタルデラックスエディション』の発売が決定した。
ロビーに『ファイプロW』に登場する選手のパネルが展示されていただけでなく、場内のリングマットやバルコニーの垂れ幕にも『ファイプロW』のロゴが飾られており、会場全体が『ファイプロW』色に染まっていた。
さらにコーナーポストに“VIEW JAPAN”と“FPW”という文字が書かれているという、『ファイプロ』ファンにはたまらないデザインとなっていた。
場内のスクリーンには会場限定のPVが流されていた。内容はゲーム内の“ストーリーモード”になぞらえて、棚橋弘至選手が新日本プロレスに入門してIWGP王者を目指すものであった。
大会開始前に、場内を訪れていた『ファイプロW』総監督の松本さんへの取材を行った。
――ついにPS4版の発売日が発表されましたが、今のお気持ちをお聞かせください。
ただただ感無量ですね。今年の頭にPS4版の開発チームの大幅な組織変更がありまして、スケジュールが危ない状況だったのですが、なんとか盛り返して発売日決定までこぎつけました。
――選手のボイス収録をされたそうですが、ゲーム内では具体的にどのような形で使われているのでしょうか。
“ストーリーモード”があるんですけど、そのなかで「おい!」とか「おめでとう」みたいな一言ボイスが入ります。
あと、試合で使う「おりゃ!」とか「とりゃ!」といったかけ声も録らせていただきまして、1選手あたりだいたい70ボイスぐらいあるので、相当なボリュームになっています。
そして実在の選手のボイスも、すべてエディットで使うことができます。それこそ平田さんのボイスを使って「しょっぱい試合してすみません!」と言わせたりもできます。選手のボイスを収録したのをきっかけに、これまでボイスは2種類しか設定できなかったのを5種類にまで増やし、自由度は増したと思いますから、お楽しみにしていてください。
――収録でおもしろいことを言ってくれたレスラーの方はいらっしゃいましたか?
石井選手が、普段CHAOSのメンバー同士でないと言わないあいさつを録らせてくれました。選手のボイス集としても、かなり価値があるものになったと思います。
――ちなみに本間選手のボイスはどうでしたか?
聞き取れませんでした(笑)。むしろ聞き取れたらリテイクみたいな感じで……。選手の皆さんの味を引き出すことを目的にやったので、素の選手の声が聞けると思います。
――場内のパネルで実在の選手のグラフィックが公開されていますが、かなりこだわって作られたのですか?
コラボした選手に関しては、一度3Dでポリゴンモデルを作って、キャプチャーして2Dに落としているので、通常のドット絵よりも似せられたと思います。もちろんパーツは細かくレイヤーで分かれているので、エディットする時にそのパーツは使えるようになっています。
今回コラボ選手を作ったことで、エディットパーツがものすごい増えています。たとえば矢野選手のタイツとか、5つぐらい新規のパーツを作っているんです。そのため、これらをバラしていろいろ組み合わせることで、今まで見たことがないような模様が作れるので、作り甲斐があると思います。
――選手の技も増えましたか?
技も増やしました。僕が一番気に入っているのが、棚橋選手のはり手ですね。棚橋選手のはり手は2種類ありまして、1発のものと2発入れてダウンさせるものがあるので、喜んでいただけたらうれしいです。
――新日本プロレス仕様の限定版の発売が発表されましたが、こちらの同梱グッズについてのこだわりをお話ください。
プロレスファンが欲しくなるものを用意できたと思います。L・I・Jのグッズは、ちゃんとメキシコのロス・インゴベルナブレスの本部に許諾をいただいた、こだわりのアイテムになっています。
コラボグッズ以外にも予約特典でレスラー名鑑がつきますので、そちらもぜひ楽しみにしていただきたいですね。
――今回L・I・Jのコラボグッズを作った理由は?
デザインがかっこいいですし、今勢いのあるユニットだというのが理由ですね。あとは個人的に僕も好きですし。
――今日から『ファイプロW』の名前を冠した大会が始まりますが、今のお気持ちは?
光栄ですね。今まで実名の団体・選手を出すことができなかったのが実現できたことで、新しい『ファイプロ』の世界が広がっていくといいなという気持ちをこめた記念すべき日です。よりいっそうひきしまる感じですね。
今回のコラボはヘビー級編ということでジュニアヘビーの選手はあまり入っていないんですけど、将来的には入れる予定ですので、そちらも楽しみにしてください。
――BOSJでKUSHIDA選手が『ファイプロW』とのコラボTシャツを作られていますが、あれは『ファイプロW』スタッフ側からのアプローチですか?
あれはKUSHIDA選手の発案ですね。作りたいので画像を送ってくださいと言われまして、ある程度デザインが上がったところで見せていただいたら、「これはかっこいいじゃないですか」と決定になりました。
KUSHIDA選手は『ファイプロW』初代チャンピオンですし、どんどん宣伝してくれて助かります。
――今後『ファイプロW』グッズを作る予定はありますか?
限定版の同梱グッズがすごくかっこいいので、商品化したいですね。そのまま商品化するのは無理ですが、もし商品化されたら自分でも買いたいです。
――発売に向けたコメントをお願いします。
G1 CLIMAXのシーズンになんとか間に合ったので、まずは発売日に送れないようにがんばります。『ファイプロW』ファンと新日本プロレスのファンの方に確実に楽しんでもらえるものになっているので、ぜひご期待していただければと思います。
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