2018年6月3日(日)
アプリ『グランクレスト戦記 戦乱の四重奏』レビュー。シンプルかつ短時間でサクッと遊べるアクションRPG
バンダイナムコエンターテインメントより配信予定のiOS/Android用アプリ『グランクレスト戦記 戦乱の四重奏(以下、戦乱の四重奏)』。本作のレビューをお届けします。
『戦乱の四重奏』は、小説やTVアニメで人気の『グランクレスト戦記』をゲーム化した3DアクションRPGです。自分の世代(30代前後)では『ロードス島戦記』の水野良先生が手掛けた小説を原作としたゲームであり、注目度の高い作品です。
今回はテストバージョンでプレイさせていただきました。また、せっかくなので“原作を知らなくてもゲームとして楽しめるのか”を念頭に置きながら遊んだ感触をお届けしていこうと思います。ちなみに、画像はテスト版のもので画面のUIやキャラクターの表示など、一部が仮のものになっています。ご了承ください。
4人のキャラクターを切り替えながら敵をなぎ倒す爽快感!
近年は、きちんとしたアクションとしても楽しめるキャラクターゲームが増えて、無料でもガッツリ楽しめるようになったソーシャルゲーム界隈。本作もアクションRPGということで、期待に胸を膨らませながらさっそくゲームを始めてみました。
テオとシルーカの出会いから物語が始まるのは小説やアニメと同様。つまり、イチからしっかりとストーリーを描いてくれているわけで、この辺りは『グランクレスト』未体験の人でも問題なく遊べると思います。
またチュートリアルもていねいなので、ゲームを遊んでいくうちにストーリーに導入するだけでなく、ゲームのシステムを飲み込めるようになっています。
また随所で専門用語の解説が入るのも、初めて『グランクレスト戦記』に触れる人のハードルを下げてくれているポイントかと。
▲ゲームはパートボイスです。基本はアドベンチャー形式で会話が進み、重要なシーンではボイスによる会話やアニメのカットが挿入される形式です。 |
▲原作の用語から、ゲーム的な性能までローディング画面で把握できます。また、ホームメニューから初心者向けのTIPSも閲覧可能です。 |
バトルは群がる敵を倒しながら、画面の右上を目指して進んでいくシンプルでわかりやすいアクションです。画面のどこをタッチしても、そこを中心に見えないバーチャルパットが展開してヌルヌル動かせます。スマホでアクションをするとき、ゲーマーがもっとも気にするのは操作性なのですが、そこも問題なし!
アクション初心者が苦手とするガード操作もカンタンになっています。なんと、何も操作しないで立ち止まっているだけで、ガードが自動的に発動。ボス戦などで相手の強い攻撃がきたら、画面から手を放しているだけでダメージを抑えてくれるのでラクチンです。
▲キャラクターの会話をじっくり読んでいる間にボコられてやられる……なんて心配もゼロ。手を放していれば勝手にガードしてくれるので全然痛くないです。 |
適当に戦っているだけでも気持ちよく遊べますが、アクションが苦手なら“オート”コマンドを押すと勝手に戦ってくれる機能もアリ。ボス戦で任せるのは不安ですが、割と積極的に攻撃してくれるので稼ぎプレイなどで役立ちそうです。
また、キャラアイコンを長押しすることで発動できるスキル(必殺技)や、キャラクターチェンジを使ってうまくコンボをつないでいく要素も存在。控えキャラのキャラアイコンが光っているときにキャラチェンジをすると攻撃力が上がるなどバフ効果を得られます。スピーディに敵を片付けることで高ランクボーナスがもらえるので、自分の腕をみがく楽しみもありますね。
▲キャラクターによって使えるスキルは異なります。初期から所持しているテオの場合は、一般兵を呼び出して一緒に戦う“戦旗パトリオット”が使用可能。便利なだけではなく、ワラワラ感が増して集団戦闘っぽくなるのが見どころ。 |
さらに、敵を攻撃するかダメージを受けてゲージを貯めれば、4人連携の“カルテットモード”も使えるようになります。本作では3人+フレンド1人でチームを組むのですが、カルテットモードを使うと仲間全員が出撃し、疑似的なマルチプレイのような感覚に。基本的には手ごわいボス相手に使うものなのですが、仲間全員が一気に出撃するとちょっとワクワク!
▲4人全員のカットインが挿入され、戦場に仲間が出撃。カルテット中は交代できなくなりますが、パーティで共闘している感じがグッド! |
なお、ステージを進めていくと城の中で戦うステージや巨大なボス戦などもあり、ちゃんと育てていかないと苦戦することも。時間制限が3分と絶妙に短いのもポイントです。常にあせって進軍していくので緊張感がたまりません!
▲室内での戦闘はちょっとしたダンジョンになっており、道をはずれると宝箱があることも。探索するかボスまで一直線に向かうか悩みそう。 |
特に、第4章のサラマンダーは、★5のキャラクターを引いて油断していたらボコボコにされて驚きました。背後に回って相手の攻撃を避けないと厳しいですし、キャラクターの強化もしないとダメージが低くて勝てません。というか、ちょっと相手をなめすぎた……。ほかにも、アクションとして戦略を考えるステージもちゃんと用意されていそうですね。
▲最初の壁となるサラマンダー戦。炎攻撃をしっかり避けてから反撃しないと苦戦しますよ! |
仲間を増やせば増やすほどホーム画面がにぎやかに!
ソーシャルゲームといえば、仲間を増やして強化するのも楽しみのひとつですよね。本作でも聖印石でガシャを引くことで戦力を補充できます。
本作ではスタートダッシュのログインボーナスやステージのクリアなどで聖印石が割と入手できるので、すぐに11連ガシャは引けそうです。
同時に出撃できるのは3人+フレンド1名ですが、志、理、力の3すくみで属性が設定されているので戦力は多いに越したことはありません。あと、同じキャラクターでも高レアリティがあるので好きなキャラクターを高レアに乗り換えて使い続けることもできそうです。
自分は、メスト・ミードリック(※TVアニメ1話で追放された領主。本作でも即追放されます)の高レアがいれば使いたいな。さすがにこいつの高レアは……まだありませんね。その後を描くイベントとかあったりしたら見たいんですけどね。
▲同じキャラクターでも、レアリティが上がるとより勇ましく強そうな感じになります。 |
話がズレてしまいましたが、個人的にこのゲームの好きなところとして、ガシャで仲間を増やすと“ちゃんと仲間が増えている”印象があるんですよ。ホーム画面に入手したキャラがズラっと並ぶのですが、こういう細かい演出大好き!
▲画面せましとキャラがひしめくホーム画面。机を挟んで座っている者やポーズをとっている者など、それぞれの個性も出ていて大所帯を感じられるのがステキです。 |
キャラクターを手に入れたら即編成と行きたいところですが、しっかりとキャラの強化をしておくのも大切。基本的には戦闘で入手した素材を使って好きなキャラクターを強化することになりますが、序盤で育成するオススメは“SPEEDの高いキャラ”ですね。
またはオーソドックスに★4や★5などの高レアを優先的に育てるといいでしょう。当然ですが、地力が全然違うので。
▲素材を使ってキャラクターを強化。ちなみに、一番下にあるSPEEDの項目はかなり重要。素早いキャラを操作すると本当にサクサク動いてくれるので、戦闘の難易度が全然違います。 |
▲ストーリーを進めていくと武器の強化も可能になります。ゲーム内でも説明がありますし、すぐに飲み込めるでしょう。 |
キャラクターを強化したら、いよいよパーティ編成。属性やキャラクター同士の相性を見ながらパーティを3人まで設定していきます。キャラクター同士でリンクすると耐性などにボーナスがつくので、シナジーを考えて組み合わせを探してみましょう。基本的には原作の関係者同士でボーナスがつくようですが……?
▲自動編成やボーナスのヒントは現時点では搭載されていませんでした。自力で探し当てるのも楽しいですが、追加されると嬉しいかも。 |
手軽に『グランクレスト戦記』の世界に浸りたいファンにオススメ
今回、序盤のステージを遊んでみたのですが非常にシンプルかつ短時間でサクッと遊べるアクションRPGになっているのが好印象でした。ストーリーの導入やシステム紹介がしっかりとしているので、原作が好きだけどそこまでゲームが得意じゃない人、スマホでちょっとしたアクションRPGを遊んでみたい人には特にオススメできるタイトルとなっています。
6月に発売されるPS4用ソフトの『グランクレスト戦記』は“ゲーマー向けゲーム”として作られた、かなり歯ごたえのあるヘビーな作品になっていますが、PS4用ソフトと比べると、アプリはライトユーザー向けに作られていることがわかります。
また、いわゆるイベントミッションや、スタミナ消費なし&限られたパーティでどこまで進めるか挑戦する“遠征”など、ストーリー以外のミッションも豊富で、遊びごたえもあると感じました。アニメ『グランクレスト戦記』はクライマックスの盛り上がりを迎えている中で、まだまだ『グランクレスト戦記』の世界に浸っていたい皆さんは、『戦乱の四重奏』をプレイしてみてはいかがでしょうか?
※情報は、発表日現在のものです。発表後予告なしに内容が変更されることがあります。
※画面は開発中のものです。
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