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2018年6月6日(水)

【ガンソク】夏の大型アップデートなどの最新情報(オオチP便り#1)

文:電撃オンライン

 バンダイナムコエンターテインメントから配信中のiOS/Android用アプリ『機動戦士ガンダム 即応戦線(略称:ガンソク)』。本記事では、本作のプロデューサーを務めるオオチ ヒロアキ氏のインタビューをお届けします。

【『ガンダム即応戦線(ガンソク)』とは】

 アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズにおける「一年戦争」にスポットをあてた、対戦型リアルタイムガンダムバトル!

 プレイヤーは、「地球連邦軍」/「ジオン公国軍」どちらかの陣営を選び、所属する軍の指揮官となり、オンラインで友達と同時対戦できるゲーム。

『ガンダム即応戦線(ガンソク)』

バンダイナムコエンターテインメント

機動戦士ガンダム 即応戦線 プロデューサー

オオチ ヒロアキ

 開発の指揮を執るプロデューサー。

夏の大型アップデートでは1人用モードの追加で“戦域”が大きく変わる!?

――夏ごろに大型アップデートを行うという噂を聞いたのですが、どのような内容になるのでしょうか?

 まず6月中に、上位のユーザー向けに“戦域8”を解放しようと考えています。今はスコア2,001以降が“戦域7”でしたが、スコア3,001以降を“戦域8”とします。現在の最上位である“戦域7”はスコア2,001~3000となりますので、現在の戦域よりマッチングの区分けをはっきりさせられると思います。

 また、その後に行われる夏の大型バージョンアップで“戦域赴任システム”というものを実装します。現在の“戦域”は、スコアに応じて戦域1~7までを順番に上がっていく仕様ですが、こちらをまったく異なる仕様に変更します。

 というのも、これまでにいただいたユーザーの皆さんの声で非常に多かったのが「1人でコツコツ遊べるモードが欲しい」「自分でしっかり練習してから、ちょっとだけ対戦してみたい」といった内容だったので、こちらに対応できる形にするため新仕様に切り替えを予定しています。

『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲遊びの幅が広がる“戦域赴任システム”。

――1人用のモードを追加するということでしょうか? 具体的な内容を教えてください。

 “戦域赴任システム”は、テーマごとにいくつか用意された戦域のなかから任意で好きなところを選べる仕組みです。

 対戦が好きな人は“対戦が好きな方が集まる戦域”で積極的に対戦してもらい、1人でコツコツ遊びたい人は“NPCと戦える戦域”を選択してもらうという形ですね。ユーザーの皆さんのプレイスタイルに合わせて、はっきりと住み分けができるようになります。

 戦域はいくつか用意する予定ですので、戦域によっては拠点レベルが高い方とはマッチングしないような形も考えています。ユーザーの皆さんそれぞれにいろいろな楽しみ方があると思いますので、なるべくストレスなく遊んでもらえるようになるとうれしいですね。

 なお、各戦域に達成報酬を設ける予定ですので、戦域を移動しながらコツコツ戦って各地の報酬を入手するという遊び方もできると思います。

――対人戦を行わないユーザーでも、陣営ポイントは獲得できるのでしょうか?

 どの戦域においても“陣営ポイント”は入りますので、自分が所属する兵団や軍への貢献も今まで通りできるようになっています。ぜひ自分なりのペースで、引き続き“一カ月戦争”に参加してみてください。

 ちなみに、今まではまとめて1つだけ表示されていた“連邦軍vs.ジオン軍の占領パーセンテージ”が、各戦域ごとに表示されるようになります。各戦域別のパーセンテージなので、みなさん個々の活躍がよりダイレクトに反映されるようになると思います。

――スコアと戦域の関係はなくなるのでしょうか?

 基本的にはなくなります。大型アップデート後は、チュートリアルが終わると“戦域赴任システム”で任意の戦域に入れます。

 スコア自体にも大きめの改修を行う予定です。現在は陣営ポイントを基準にしている“ランキング”を、スコアを基準にする形に変えようと考えています。陣営ポイントはあくまで“一カ月戦争の勝敗”に関わる要素となり、スコアはユーザーの皆さんの“強さ”の指標になるかと思います。

『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲5月前半の連邦軍スコアベスト3。
『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲5月前半のジオン軍スコアベスト3。

――そのほかにも改修や機能追加などのアップデートを行う予定はありますか?

 “戦域赴任システム”に続く大きな改修要素として、ゲーム内のチュートリアル部分を強化します。

 ゲーム自体は「ユニットを置くだけの簡単なもの」という考えからチュートリアルの説明を簡単にしていましたが、ユーザーの皆さんから「見たことも聞いたこともないタイプのゲームで、すごく仕様がわかりにくい」といった声をたくさんいただきましたので、チュートリアルをはじめとしてゲーム内容がよりわかりやすくなる改修を行います。

 イメージ的には、現在でいう戦域の1~4ぐらいまではNPCと戦うモードをメインにして、戦い方を学んでもらうチュートリアル的な位置づけにする予定です。

 言い換えれば、今までよりも練習期間が非常に長くとれるようになります。とはいえ他のユーザーさんとの対戦にも慣れてほしいので、戦域3では10%ぐらい、戦域4では20%ぐらいが対人戦になるバランスにする予定です。

 このチュートリアル部分を突破したところで前述の“戦域赴任システム”が使えるようになるので、それ以降は1人用で遊ぶのも対戦で遊ぶのも自由に選んでいただくことができます。

「ペイルライダー」&「陸戦高機動型ザク」が参戦!

――先日追加された「ペイルライダー(陸戦仕様)」と「陸戦高機動型ザク」について、ユニットのコンセプトを教えてください。

『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』

 「ペイルライダー」は非常に強力な代わりに敵味方関係なくダメージを与える特殊なユニットになりました。

 ただしターゲットとなるのは敵施設ユニットなので、他の近接ユニットと一緒に攻めると味方ユニットがペイルライダーの攻撃に巻き込まれてしまいますが、そこに注意すれば戦場で大暴れしてくれるはずですよ。

 出典元のゲームでも敵味方関係なく攻撃するシーンがあり、こういう形での再現となりました。

『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲ペイルライダーは敵施設到達後に味方もろとも攻撃してしまうため、使い方には注意が必要。

 「陸戦高機動型ザク」は、出撃時に仲間のモビルスーツを召喚してまず範囲攻撃を行うという特殊なユニットです。ゲーム内の既存ユニットを例に性能を表現すると、“ホワイト・ディンゴ隊+ガンダム”というイメージです。

 配置できるのは自陣だけですが、前方に範囲攻撃を繰り出したあとさらに範囲攻撃ユニットが出るので、なかなか強いユニットになっていると思います。

『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲陸戦高機動型ザクは特に防衛で力を発揮する範囲攻撃ユニット。

――今後はどのようなユニットが登場するのでしょうか?

 まだ具体的には言えないのですが、追加することで新しい戦い方が生まれるような特徴あるユニットを定期的に投入していきたいと考えています。

第2回オンライン大会の振り返りと今後の展望

――5月27日の第2回オンライン大会は“ユニットのレベル制限なし”で行われましたが、“全ユニットがレベル1”という制限のあった第1回オンライン大会とくらべ、どのような違いがありましたか?

 今回の“ユニットレベル制限なし”では、当たり前ですがガッツリとやりこんでいる方ほど勝ち進む結果となりました。それはそれでトッププレイヤーの戦いを見ることができて非常に楽しく、勉強にもなったのですが、より多くの方に参加して楽しんでいただくには、やはり制限ありを前提にすべきかと考えています。

 また、現在は“パスワード対戦”のほうも大会に合わせて“ユニットレベル制限なし”にしていますが、「同じ条件で実力だけを競う場がないとモチベーションが下がってしまう」といったご意見もいただいていますので、こちらも一旦“ユニットレベル制限あり”に戻そうと思います。

『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲ユニットレベルの差は大きかったようで、決勝では連邦軍のミイヤさんが終始有利に試合を運びました。
『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲成績に応じた特別な称号など、豪華な大会報酬が用意されていました。

――今後のオンライン大会に関する展望を教えてください。ルール、参加対象、大会規模など、変更する予定はありますか?

 5月27日のオンライン大会の際に発表させていただきましたが、6月中旬に今後の大会のロードマップについて発表を行う予定です。

ユニット調整による“対戦環境の保全”

――5月17日のユニット調整の際は「採用率の低いユニットの上方修正と、採用率の高いユニットの下方修正を行い、デッキ編成幅を広げることを目的としています」とおっしゃっていましたが、その目的は達成されましたか?

 達成されたと考えています。わかりやすいところではアビリティが追加された「ギャロップ」の採用率がかなり高くなりました。

 追加アビリティの「カーゴ」の自爆が強力なので、撃破される直前に「散開指令」で敵拠点にぶつけるという戦術も流行りつつありますね。本体の強化だけでなく、高コストに見合った破壊力のあるコンボにも魅力を感じていただけたのかもしれません。

『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲ギャロップが敵拠点を攻撃し始めたら、散開指令で押し込むように使うと……。
『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲カーゴの自爆が敵拠点にヒット! 自爆に合わせてルッグン【索敵】を配置し、ダメージを上乗せすることも可能。

 また、下方修正された「ENタンク」とバフユニット(※連邦軍の「ホバートラック」とジオン軍の「ルッグン」)の採用率はあいかわらず高い状態なのですが、能力が若干下がったことで、支援系のユニットの採用率に変動がありました。

 大きな原因の1つは、「ENタンク」の下方修正の影響で「ワッパ隊」の採用率が下がったことですね。「爆撃要請」や「ゲリラ部隊」でも「ENタンク」に対して十分なダメージを与えられるようになったので、EN5を使う「ワッパ隊」よりもEN4のうえ汎用性の高い「爆撃要請」や「ゲリラ部隊」の採用率が高まっているようです。

――デッキから外せないぐらい必須だったバフユニットでしたが、これで外すという選択肢も出てきたように思います。

 攻撃力と防御力のどちらも強化できる「大号令」を代わりのバフユニットとして使うという選択肢もありますし、確実にデッキ編成の幅は広がったように思います。

 ほかにも、バフユニットの弱体化で一点強化型の戦術が弱まったためか、連邦の「ジム・コマンド」+「戦車大隊」や、ジオンの「グフ&ドダイYS」+「ザクII【奇襲】」といった、4月のバージョンアップ以前に活躍していたユニットのコンビがじわじわ復権しています。

――6月にもユニット調整を行う予定はありますか? また、その場合は何を目的とした調整になるのでしょうか?

 調整予定はあります。 6月中旬頃に予定しています。

 目的はこれまでと同様ですが、採用率の低いユニットをわかりやすく強化して、一度使ってもらえるようにすることが特に重要と考えています。採用率が低いユニットは、そもそもまず触ってもらわないことには始まりませんので。

 今回の調整では調整されたユニットをたくさんの人が触ってくれましたので、採用率の低いユニットの扱い方も覚えていただけたのではないかと考えています。

 ちなみに前々回にあたる4月11日の調整前は「ENタンク」やバフユニットの採用率がものすごく低かったのですが、調整で強化したことによって採用率が高まり、“使い方のパターン”がユーザーの皆さんに浸透していきました。

――こういった調整はプレイしている側としても刺激になりますので、しっかりと続けていただきたいと思います。

 そうですね。このような調整を繰り返すことでデッキのバリエーションを増やしていければうれしいです。楽しく対戦できる環境を保全することが運営サイドの重要な役割ですので、毎月しっかりやっていきたいと思っています。

5月17日のアップデートで発生した不具合について

――5月17日に行われたアップデートでは、終了時間が予定よりもかなり遅くなったうえ、終了後にさまざまな不具合が発生していました。

 ユーザーの皆様にはたいへんご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。

 概要だけ簡単に説明すると、今回の件は“古いバージョンのアプリを残してバージョンアップすると不具合が発生する”という問題が起きてしまったものでした。

 なお、現在のバージョンでは本不具合は解消されています。

 今後は確認フローを徹底し、同様の不具合が起きないようにしますので、引き続きよろしくお願いします。

インタビュー時点でのオオチPデッキ

『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲「ジム・コマンド」+「戦車大隊」のコンボで攻め込みつつ、隙を見て「ウォッチタワー」+「ジム・キャノン」という遠距離攻撃コンボを狙う2段構えのデッキ。
『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
▲上方修正されたばかりの「ギャロップ」を中心に据えたデッキ。「アッガイ」を「ギャロップ」の後ろに配置してこっそり押し上げるのがポイントとのこと。

『ガンソク』ユーザーアンケート(オオチP便り)

 “オオチP便り”では、『ガンソク』ユーザーの生の声を募集しています。いただいたアンケート内容は開発プロデューサーのオオチPにお届けします! ※回答期限6月17日(日)23:59:59まで

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※情報は、発表日現在のものです。発表後予告なしに内容が変更されることがあります。
(C)創通・サンライズ

データ

▼『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
■対応機種:iOS
■ジャンル:RTS
■配信日:2018年予定
■価格:基本無料/アイテム課金
▼『機動戦士ガンダム 即応戦線(ガンソク)』
■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
■対応機種:Android
■ジャンル:RTS
■配信日:2018年予定
■価格:基本無料/アイテム課金

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